「Vyondを使って動画制作を内製化し外注コストを抑えたい」
「Vyondを使えば誰でもかんたんにアニメーション動画が作れるって聞いたけど本当?」
このように、Vyondを使ったアニメーション動画制作に興味をお持ちではありませんか?
Vyondを使えば、
- サービスのプロモーションに動画を活用したい
- 動画制作を社内で内製化したい
- 訴求力のあるコンテンツを作りたい
- クリエイティブの制作コストを抑えたい
といったように、動画活用に関するすべてのお悩みを解決することができます。
これまで動画制作の分野は「初心者にはハードルが高い」と感じられていました。
しかし、Vyondを使えば初心者でも簡単な操作だけで、訴求力の高いアニメーション動画を作ることが可能です。
本記事では、仕事をかしこく・たのしくするビジネスメディアを運営する「Smarf」が、ビジネスアニメ制作ツールのVyondについて機能から使い方まで紹介していきます。
Vyondとは?
Vyond(ビヨンド)とは、一言でいうと、アニメーション動画制作に特化したクラウドサービスです。
あらかじめ用意された素材と背景テンプレートを組み合わせるだけで、誰でもかんたんにアニメーション動画を作成できます。
操作自体も主にドラッグ&ドロップだけなので、プロの動画クリエイターが何時間も掛けて作成するようなアニメーション動画も、特別なテクニックを使わずに短時間で制作可能です。
Vyondの特徴
- 基本操作はマウスのドラッグ&ドロップ。PowerPointで資料作成経験があれば十分
- 100種類以上のテンプレートと素材(オブジェクト)が用意されている
- 専用ソフトのインストール不要。ブラウザ上で操作が可能
- 制作したアニメーション動画はすべて商用利用が可能
- 14日間の無料体験版が用意されている
一番の特徴は、マウスのドラッグ&ドロップだけで、アニメーション制作が出来る点です。
Vyondは海外のサービスですが、日本ではAnimeDemoという会社が公式代理店となっており、日本語でのサポートも行っています。
Vyondの用途
Vyondで制作したアニメーション動画はあらゆるシーンで活用できます。
例えば、
- 商品のプロモーション
- サービスの概要説明
- 採用活動における企業説明
といったビジネスシーンや、そのほかの場面においても、
- 文章だけで情報を正しく伝えることが難しい場合
- 動画撮影で顔出しまでしたくない場合
などに有効です。
また、キャラクターによるアニメーションは親しみやすさを演出できるといった効果があります。
特に日本人はアニメの文化が根付いているため、受け入れられやすいのも特徴です。
Vyondの購入方法
現在、Vyondを購入するためには3つの方法があります。
- 海外公式サイトで購入する(最も低価格)
- 国内代理店(AnimeDemo)経由で購入
- Animation Hacksで購入
海外公式サイトでの購入が一番コストを抑えることができます。購入時にクーポンコード(Coupon Code)を入力することで更に安く購入可能です。
クーポンコード(Coupon Code)とは
Vyondを海外公式サイト経由で購入する場合、クーポンコード(Coupon Code)を使用することで、5%〜20%の割引を受けることができます。
Vyondは個人で購入するには少々価格が高いため、初期投資費用を抑えたい方は、海外サイト経由でクーポンコード(Coupon Code)を使用することを強くおすすめします。
Vyondの費用
Vyondの各プランを海外公式サイトと日本代理店経由の場合で比較しました。
Essential | Premium | Professional | Enterprise | |
---|---|---|---|---|
海外公式サイト | ・月額:49$(約5,371円) ・年額:299$(約32,775円) | ・月額:89$(約9,755円) ・年額:649$(約71,140円) | ・月額:159$(約17,428円) ・年額:999$(約109,504円) | 要見積もり |
日本代理店 | 契約不可 | 契約不可 | 年額:165,000円(年契約のみ) | 契約不可 |
国内の正規代理店で契約する場合は、Professionalプランのみとなっています。また、費用は年額で165,000円(税込)となっており、海外公式サイトに比べ割高です。
このほか、海外公式サイトと日本代理店の違いをまとめました。
海外公式サイト | 日本代理店 | |
---|---|---|
問い合わせサポート | 英語サポートのみ | 日本語サポートあり |
トライアル有無 | 有り(14日間無料) | 有り(14日間無料)+メルマガ |
契約期間 | 1ヶ月単位、1年単位 | 1年単位のみ(Professional) |
商業ライセンス手数料(映像利用権の移転) | 1動画ごとに99$(約10,395円) ※Essentialプランは不可 | 1動画ごとに13,200円(税込) |
日本語サポートがない点で不安を感じる方もいるかもしれませんが、Vyondのシステム自体はすべて英語です。(代理店はあくまでも販売代行のみ)
またVyondの操作自体も、初心者でも直感的にわかるようになっているので、中学生レベルの英語がわかれば日本語サポートはなくても問題ないと思います。
ブラウザをGoogle Chromeを使えば、Google翻訳を使うこともできます。翻訳の精度は若干微妙な部分もありますが、特に支障はないはずです。
それでも、日本語サポートがないことに不安を感じる方は、海外公式サイトに14日間無料体験版があるので、まずはそちらで試してみることをおすすめします。
詳細は「【価格表付】Vyondの費用を比較解説!お得なクーポン情報も紹介」をご覧ください。
Vyondの新規アカウント登録方法
ここからは、Vyond海外公式サイトにて、14日間お試し版の登録から実際のアニメ制作の流れを解説していきます。
新規アカウント登録方法
まずはこちらからVyondの14日間お試しプランに登録しましょう。
※お試しプラン終了後に自動的に有料プランに更新されることはありませんのでご安心ください。
「Try it Free」と書かれたボタンをクリックします。

もし英語は不安という方はブラウザをGoogle Chromeを使用することでGoogle翻訳を使うことができます。Google翻訳は画像の赤丸の中にあります。

「Welcome to Vyond」と書かれた画面に遷移します。

続いて、「SIGN UP WITH YOUR EMAIL ADDRESS」と書かれたボタンをクリックしましょう。
もし、Googleアカウントか、Office365アカウントをお持ちであればそちらから登録することも可能です。
新規登録画面に遷移しますので、全て入力していきましょう。

①FirstName(名) LastName(姓)を半角アルファベットで入力しましょう。
②Company Nameは、所属団体・勤務先名を入力しましょう。所属先がない方は「None」と入力しましょう。※空欄での登録が不可のため
③Job Role(職業)は、プルダウンの中から選択となります。
④連絡先を記入しましょう。
⑤Countryは変更がなければJapanを選択しましょう。
⑥WorkEmailは仕事に利用するアドレスを入力しましょう
⑦パスワードを入力しましょう。10文字以上、大文字、小文字、数字の組み合わせが必須です。
⑧チェックボックスにチェックを入れましょう。
⑨入力漏れ・誤りがなければ最後にボタンをクリックして、登録を完了させましょう。
以下のような画面が表示されたら、登録完了です。

もし次のような画面が表示されたら、赤枠の箇所に先程登録したアドレスが表示されていますので、そちらのアドレス宛にログインに必要なメールが送付されます。

タイトルに「Activate your account」と書かれたメールが届くので、本文内の青いボタンをクリックしましょう。
※メールが届いていない場合は、迷惑メールボックス内や、登録したアドレスに誤りがないか確認をしましょう。

これで新規登録が完了です。
日本代理店経由の登録方法(基本的に同じ流れ)
日本代理店経由の場合も基本的に流れは同様です。

画像内の必要事項の入力が完了すると、登録したメールアドレス宛に【animedemoメールマガジン】というタイトルのメールが送られてきます。

メール内の「14日使えるVYOND無料体験版 サインアップ」をクリックします。
その後は海外公式サイトの手順と同じです。
登録完了後は、6回にわたりVyondアニメ制作に役立つメールセミナーが届きます。
Vyondの使い方
ここからはVyondを使った動画作成方法を解説します。
新規登録以降は海外サイトも国内代理店も一緒です。(システム自体はすべて英語表記です)

「MAKE A VIDEO」と書かれたボタンをクリックすると、アニメーションのスタイルを選択する画面に遷移します。
スタイルの設定
Vyondでは、用途に合わせて3つのスタイルから選択できます。

タイプ | Contemporary | Business Friendly | Whiteboard Animation |
---|---|---|---|
推奨 | ・ブランド動画 ・アニメのインフォグラフィック ・プロモーションビデオ ・デモ | ・シナリオベースのトレーニング ・企業文化のビデオ ・お知らせ ・解説動画 | ・チュートリアル ・マイクロラーニング ・複雑なアイデア |
今回は、真ん中の「Business Friendly」を選択します。
クリックすると、以下のような編集画面に遷移します。

はじめての場合は、チュートリアル(操作方法解説)が表示されますので使ってみてください。
「START QUICK TOUR」をクリックするとツアーがスタートします。(こちらもGoogle翻訳を使うことで日本語に変換できます)
続いて、実際の編集画面に移ります。

編集画面は大きく4つに分類されます。
①作成したアニメーションのプレビュー・保存・共有ができます。
②アニメーションの追加バーです。様々なオブジェクトやアクションの追加ができます。
- キャラクターの追加
- イラストオブジェクトの追加
- チャートの追加
- テンプレートテキストの追加
- 音楽・ナレーションの追加
- テキストのフォント・サイズ
- オブジェクトのカラー変更
- アニメーションに動きをつける
③編集中のアニメが表示されます。オブジェクトをクリックすることで、テキスト・イラストの向きやサイズ調整ができます。
④シーン・音楽の追加や編集を行うことができます。シーンはテンプレートの中から選択できます。
シーンを選択する
まずはじめに、シーンをテンプレートの中から選びましょう。
画面下部にあるシーンの編集項目の中から「+」のマークをクリック→「Choose Template」を選択します。

すると、テンプレートシーンの一覧が表示されます。ここでは「LAYOUTS」を選択します。

更にテンプレートが表示されるので、イメージに合うものを選択しましょう。

これで新しいシーンが追加されました。
キャラクターや文字を配置する
次に、キャラクターを配置していきます。
左上の「Character」をクリックすると、キャラクターのテンプレートが表示されます。虫眼鏡マークをクリックすると、PREVIEWが表示されます。
表示されたPREVIEWの右下にある「ADD」をクリックすると、テンプレート内にキャラクターが配置されます。
配置したキャラクターは、マウス操作で大きさや配置場所の調整が可能です。
キャラクター以外にも、小物やグラフなどを同様の操作で配置できます。

配置したキャラクターに動きや表情をつける
右上のメニューバーの中でキャラクターの動きや表情を変更できます。
- 「Action」からキャラクターには動きの設定
- 「Expression」でキャラクターの表情の設定
ここでは右側の女性に、プレゼンテーションのアクションと、ハッピーの表情を設定しました。

BGMや、録音した音声を追加する

シーンに対して、BGMをつけることができます。
左上のAudioをクリックすると、テンプレートミュージックが表示されますので、シーンに合ったBGMを選択しましょう。
また、「マイク」のボタンをクリックすると、音声の録音ができます。商品の説明やナレーションなどを入れる際に利用しましょう。
キャラクターの動きと音声のタイミングを合わせる

BGMのほかにも、エフェクト(効果音)を入れられます。
- 小鳥のさえずり
- 焚き火の音
- 交通渋滞の音
など、100種類以上用意されているので、シーンに合った効果音を入れてみましょう。
また、エフェクトはキャラクターの動きと合わせる必要があります。その際は、画面下に編集バーで、音を出すタイミングや終了するタイミングを調整します。
最終調整

最後に右上のPREVIEWを押して、アニメーション全体の流れを確認しましょう。
- キャラクターの動きに不自然な点はないか
- BGMとシーンのイメージが合っているか。
- エフェクト(効果音)はキャラクターの動きと合っているか
など一つひとつ確認して調整しましょう。
可能であれば、チームや同僚といった第三者から確認してもらい、違和感や不自然な箇所があれば指摘をもらうようにしましょう。
以上でVyondの動画制作が完了です。
制作したアニメーションの活用

アニメーションが出来上がったら、右上のボタンからダウンロードをしましょう。
ダウンロード形式は、HD形式かGIF形式から選択できます。
注意点としては「無料トライアル」期間中はダウンロードができません。ダウンロードしたい場合は、有料プランへのアップグレードする必要があります。
アップグレードの方法は、画像の赤枠内にある「UPGRADE TO DOWNLOAD VIDEO」をクリックします。
するとプライス画面が表示されますので、希望のプランを選択します。

以上がVyondのアニメーション動画制作の流れとなります。
Vyond映像の利用権について
Vyond契約アカウントの所有者には、「Vyond映像の利用権」が付与されています。
Vyond映像の利用権とは、「Vyondで制作した映像を自己の目的で利用する権利」のことです。
この権利により、
- 動画共有サイトでの情報発信
- 商談のプレゼンツールとして利用
- 採用セミナーの自社紹介
などの場面で利用することが可能です。
制作したアニメーション動画はVyondの契約が終了した後も利用可能です。※ただし編集はできなくなります。
制作したアニメーションを、第三者に提供する場合
アカウント所有者がVyond映像を第三者に提供・納品すると、「Vyond映像の利用権」の「移転」にあたります。
利用権を移転する場合は、Vyond開発元のGoAnimate社に申告して、手数料を支払う必要があります。
移転は、有償/無償・動画の長さ・本数に関わらず、1つのVideoにつき1回手数料を支払います。
手数料は制作物1件あたり99$(12,000円程度)掛かります。
Vyond映像の商業的利用の権利について詳しく知りたい方は「Vyondの譲渡手数料とは?必要な手数料・申告方法まで徹底解説!」の記事をご覧ください。
まとめ|Vyondを使えば誰でも簡単にアニメーション動画が作成可能!
この記事では、初心者が簡単にアニメーション動画を作成できる、ビジネスアニメ制作ツールVyond(ビヨンド)について、実際の使い方を交えて紹介してきました。
Vyondを使えば、アニメーションや動画制作に関する専門知識や経験がなくとも、マウスの直感的な操作だけで、クオリティの高いアニメーション動画の作成が可能です。
Vyondのようなビジネスアニメ動画制作ツールが登場したことで、自社でオリジナル動画制作が可能となりました。
もちろん、プロの動画制作会社に依頼した方がハイクオリティの動画制作ができることは間違いありません。
しかし、現代のような情報の移り変わりが激しくビジネスにスピードが求められる中、効果的なリード獲得のためには、商品・サービスに対する興味関心を高め、購入・申込みの意思決定を早めることが重要です。
そのために、相手に短い時間でわかりやすく情報を伝える手段として、Vyondを用いたアニメーション動画は非常に有効です。
Vyondを使えば編集も容易にできるので、ユーザーの反応を見ながらコンテンツ内容の修正も可能です。
出来上がったアニメ動画を見ると自分が作ったことに感動を覚えますので、ぜひ一度無料トライアルを試してみてください。