人に対する印象は、初対面で感じた時の印象が左右すると言われます。つまり、初対面の自己紹介の段階でしっかりと良い印象を残しておくことがその後の展開を左右しますし、展開内容が素晴らしいほど一瞬で相手の心を掴むことができるようになります。
「人見知りで、いつも自己紹介はしどろもどろになってしまう。」と不安な人でも簡単に自分を知ってもらえて、かつ相手の裏まで理解できるようになって成果を出し続けるための方法についてご紹介します。
初対面の相手が苦手だったり、口下手で緊張しがちという人でも、これからご紹介するテクニックで、仕事で成果を得られるようになり、人望も年収も良い方向に向かいます。
【目次】
1.まずは第一印象で良い印象を残す
1-1.第一印象を決める要素とは
1-2.「見た目」を良くする
1-3.「声」を良くする
1-4.「話す内容」を良くする
2.自己紹介の正しいやり方
2-1.自己紹介の正しい立ち振る舞い
2-2.アピールポイントを絞る
2-3.謙虚な姿勢を忘れない
2-4.締めが肝心
3.一歩先を行く自己紹介術
3-1.最初に小ネタを挟む
3-2.15秒と30秒バージョンの自己紹介が出来る
3-3.マイトーリーを語って心を動かす
4.初対面から成果を出して好印象を与える技術
4-1.礼儀正しい積極性と厚かましさを出す
4-2.相手の良い違和感を見つけて、褒める
4-3.相手のサインを見逃さない
4-4.レスポンスで驚きと感動のサプライズを入れ込む
4-5.相手が知らない、得する生情報を準備
4-6.本来の自分軸を明確にする
1.まずは第一印象で良い印象を残す
人の第一印象は、たったの3秒で決まると言われています。そのため、仕事が出来る人や人事などの人を見抜くプロは、仕事や人付き合いを円滑に進めるために、最初の3秒で感じた自分の直感を信じるようにしているという人が多いのです。
その後の自己紹介や仕事の話をしっかりと聞いてもらうためにも、中長期的スパンで良好な関係を維持するためにも、まずは第一印象でしっかりと良い印象を残すようにしましょう。
1-1.第一印象を決める要素とは
第一印象を決める3要素
人の第一印象を決める要素は3つあります。視覚的要素(見た目)と、聴覚的要素(声)、そして言葉(話す内容)です。そして大切なのはそれらの割合。その割合はと言うと、見た目が55%で声が38%と大多数を占め、話す内容はと言うとたったの7%なのだとか。
これを言い換えると、人は第一印象を決める時に、話す内容という論理的要素ではなく、大多数を視覚的要素や聴覚的要素など感覚的な要素に依存しているということになります。
第一印象を決める3要素は準備で何とでもなる
第一印象を決める3要素が「見た目、声、話す内容」ということが分かりました。ですが、「結局、ルックスが良い人や、生まれ持った声質や地頭が良い人が第一印象でもトクをするんだ」と考えるのは早計です。
人に好感を持たれる見た目も、声も、話す内容も、練習次第で「作れる」ものなので、誰でも準備次第で人に良い第一印象を残すことができます。
1-2.「見た目」を良くする
「見た目」で判断されることを受け入れる
第一印象を決める第一の要素である「見た目」ですが、より具体的に言うと服装や髪型、持ち物や立ち振る舞いなどが含まれます。
よく「見た目じゃなくて、本当の自分を知って欲しい。」とか「外見だけでなく中身を評価して欲しい。」という声を聞きますが、それは少し甘えかもしれません。人は中身の前に、見た目で判断されるということを受け入れましょう。
見た目とは、「自分はこういう人間である」というプレゼンテーションの一つ。あるがままの見た目で勝負するのではなく、こういう風に見られたいというイメージ像に合わせて戦略的に作り上げていくようにしましょう。
「見た目」の演出法
ビジネスの世界では「信頼できそう」「仕事が出来そう」と思われるように見た目を作り込んで行くのが王道の見た目の演出法です。そのためには奇をてらったものは絶対にNG。役職者である年配の男性から若い女性まで、幅広いゾーンの人に好感をもたれるべく、正統派の髪型、スーツ、持ち物で揃えましょう。
また、清潔感がある身だしなみを心がけ、ピシっと背筋を伸ばした態度が大切です。スーツや靴、時計やバッグなどの小物は、安いからと言って適当なものを選ぶのではなく、しっかりと良質なものを選んで投資するようにしましょう。
そんなに違いはないだろうと言っても、見る人が見れば安物のビジネススーツやビジネス小物は一目瞭然なのです。華美すぎず、長く使えるような良質なものを選ぶという堅実派な一面を覗かせるのがポイントです。
1-3.「声」を良くする
「声」は作るもの
多くの人は、ビジネスの場面でも「地声」のままでいるようです。ですが、第一印象の4割を占める声を、そのままにしておくのはもったいない。
仕事がデキる人ほど、地声ではなく、しっかりと作り込んだ声で勝負しているもの。地声で勝負するという今までの思い込みを捨てて、声を改善するようにしましょう。
声の持つパワーを使いこなせていない人が多いので、声をしっかりと演出するだけで他の人に差を付けることが出来ますよ。
「声」の作り方
低い声のほうが信頼感を与えるという調査結果もあるので、少しだけ意識して低い声を出すようにしましょう。ただし、ただ低いだけではダメです。目指すべき方向性はアメリカの政治家。地声よりも少し低く温かみのある声質で、ゆっくりとしたペースで語り、情熱的に力強い声の出し方をしているのが特徴です。
また、ずっと同じトーンで話すと聞き手に飽きられてしまうので、抑揚を付けたりして変化を出すのもポイントです。日本語はどうしても平坦なトーンになってしまいがちなので、メリハリをつけて話すと相手も聞きやすくなります。
声を使いこなすだけで、自己紹介はもちろん、プレゼンや交渉まで、ビジネスのあらゆる場面で成果を上げることが出来ますよ。
1-4.「話す内容」を良くする
口下手になってしまう理由
自己紹介のように大事な局面で緊張して口下手になってしまい、なかなか思うようにアピールできない。と悩んでいる人は実は多いんです。口下手になってしまう原因はいくつかあります。
「自分を必要以上に良く見せたいとしすぎてしまうこと」
「完璧主義」
「人の評価が気になってしまう」
「人前で話すシュミレーションが不足している」
などが、挙げられます。
自意識過剰をやめてみる
口下手になってしまう原因を一言で言うと、自意識過剰と練習不足。大切なのは「話す内容」よりも「見え方」「話し方」と割り切って、肩の力を抜いて話すようにしましょう。内容が大したことなくても、堂々と自信満々に情熱を持って話せば、聞き手からは素晴らしいと評価されるので大丈夫です。
とはいえ、口下手な人は真面目な完璧主義者が多いので、こうした心の持ちようを変えるという対策だけでは安心できないと思います。
そのためには、自己紹介の練習を事前にしっかりしておきましょう。家で何度も繰り返し練習していると、「これだけ準備したのだから大丈夫」という自信が生まれて来て、人前で上手に話せるようになりますよ。
2.自己紹介の正しいやり方
良い第一印象を残すための仕組みが分かったところで、早速、自己紹介の正しいやり方をマスターしましょう。自己紹介の正しいやり方は、「当たり前のことを当たり前に出来る」ということに尽きます。
「インパクトを残さないと」と力を入れれば入れるほど空回りしてしまうので、力を抜いてリラックスして自己紹介に臨みましょう。
2-1.自己紹介の正しい立ち振る舞い
自己紹介で最も大切なのは、正しい立ち振る舞いをすることです。正しい立ち振る舞いが出来ていると、話す内容はそこそこでも高評価を得ることが出来ます。逆に、正しい立ち振る舞いが出来ていないと、話す内容は良くても高い評価は得られません。
笑顔でアイコンタクト
自己紹介では、笑顔を心がけましょう。新卒の就職活動中や若手の転職活動中の自己紹介であれば、ニコニコと溌剌とした笑顔で若さをアピールするのが一番です。ある程度、年齢やキャリアを積んでいる場合では、目と口で微笑みを作るようなイメージで、落ち着いた笑顔を心がけましょう。
また、自分が話をする時、相手の話を聞く時は、しっかりと笑顔とアイコンタクトをキープすると、相手に好印象を残すことが出来ます。
ゆっくりと丁寧な動作で
落ち着いて、ゆっくりと一つ一つの動作を丁寧に行いましょう。具体的には、適度に大きな声で、ゆっくりとしっかり話すこと。
そして、お辞儀をしながらしゃべったりせず、お辞儀をしてから話を始めるなど、焦らずに一つの動作を完結させてから次の動作に移るようにすると、折り目正しいしっかりした印象を残すことが出来ます。
また、後ろ手を組んだり、足を組んだり、キョロキョロしたり、お行儀の悪い態度は絶対にNGです。
2-2.アピールポイントを絞る
自己紹介の目的は、自己PRをすることです。この目的をしっかりと頭の中に入れて、自分のアピールポイントとなるポイントのみを完結に話すようにしましょう。
聞き手の立場を考えて、自分のアピールポイントを決める
自己紹介は、短く簡潔に約1分くらいがベストだと言われています。聞き手が「もっと聞きたい」と名残惜しく感じるくらいがベストなので、ダラダラと話すのではなくテキパキ、スパっと終わらせましょう。自己紹介の尺が短いので、当然ながらアピールポイントも絞らないといけません。
「聞き手の興味関心があるのはどこなのか」
「自分がどのように思われたいか」
をしっかりと考えた上で自分のアピールポイントを絞りましょう。
「アレもコレも」全部言わない
アレもコレもと欲張って話すと、結局は相手に伝わらないということになってしまいます。自己紹介では、自分のプロフィール、自分のアピールポイント、自分のキャラクターと、大きく3つの要素を入れこむだけで大丈夫です。
自分の基本情報であるプロフィールを紹介した上で、自分の売りとなるアピールポイントで自己PRをし、最後に自分のキャラクターに触れて相手に親しみを感じてもらうようにしましょう。
2-3.謙虚な姿勢を忘れない
自己紹介は自己PRの場ですが、日本人の国民性や文化に相応しい謙虚な姿勢を忘れないようにしましょう。自信満々な態度では反感を買ってしまいます。「自己」紹介とはいえ、自分が自分がと我の強い印象が聞き手に残ってしまうような話し方は得策ではありません。
実績をアピールする時は表現を工夫する
自己紹介は、自分が今まで頑張ってきたことや実績をアピールするものです。どんなに自分が誇らしいと思っていたとしても、どんなに世間的に評価が高かったとしても、謙虚な姿勢は絶対に忘れないようにしましょう。
大切なのは、実績の凄さではなく、聞き手が持つ印象です。高慢な態度では「いけ好かない奴だな」と思われてマイナスです。「周囲の協力のおかげで」という一言を入れるなどして、「凄い実績を持っているのに、謙虚な人だな」と思われるように表現方法を工夫しましょう。
自己開示をする
自己紹介の目的の一つに、「相手に受け入れてもらう」ということがあります。そのためには、自己開示をすることが大切です。
より具体的に言うと、自分のキャラクターが分かるような内容であり且つ聞き手に期待値を抱かせる内容を話すことです。
例えば、「体育会系出身なので、チームワークを大事にします」や「小さい頃から転校が多かったので、すぐに新しい環境に順応出来るのが強みです」のように、聞いている相手が受け入れやすいようなお膳立てをする自己開示をすることが肝要です。
2-4.締めが肝心
「第一印象は最初の3秒で決まる」と言われますが、その次に大切なのが終わりの印象です。
自己紹介の終わりを良い形で終わらせると、その良い印象がずっと相手に残るので、最後まで気を抜かずにしっかりと自己紹介しましょう。
逃げるように終わらない
緊張から、自己紹介の最後は逃げるようにそそくさと終わらせてしまう人がいます。途中で諦めて、締めの言葉でむりやり終わらせたり、「よろしくお願いします」と言い切らないうちに着席したり。
自己紹介を成功させるには、最初の挨拶と同じくらいに、締め方を重要視しましょう。最後まで逃げずに、しっかりと言うべきことを言って、笑顔で締めの挨拶をすることが肝心です。
自分の立ち位置が分かったクロージングの言葉で締める
締めの挨拶は「よろしくお願いします」で十分なのですが、自分の立ち位置が分かったクロージングの言葉で締めるともっと効果的です。
「色々と教えてください。よろしくお願いします。」や「不慣れなことでご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、一生懸命頑張りますので、宜しくお願いします。」のように、謙虚にお願いする姿勢を出すことが大切です。
3.一歩先を行く自己紹介術
正しい自己紹介が出来るようになってきたら、更に一歩先を行く自己紹介術をマスターします。
正しい自己紹介をきっちり出来る人も少ない中で、こなれた自己紹介も出来るようになったら最強です。聞き手の心を鷲掴みにする一歩先行く自己紹介術をご紹介します。
3-1.最初に小ネタを挟む
デキる人は自己紹介の最初で、聞き手の心をギュっと掴むことが出来ます。「初めまして。●●と申します。」と簡単に挨拶をして名乗った後が勝負のタイミングです。その後に挟むべき小ネタをご紹介します。
「緊張しています」の一言
本当に緊張していてもいなくても使えるのが「緊張しています」の一言です。もし本当に緊張していたら、この一言を言うだけで聞き手側が自然と応援モードになってくれるので自己紹介がやりやすくなります。
逆に、場慣れしていて緊張していない場合でも、この一言を言うことで聞き手が勝手に「親しみやすい人だな」と良いように解釈してくれるので、場が温まります。
相手のローカルネタを挟む
相手の会社に初めて商談に行くとか、出張で地方へ商談や講演に行くというように、自分が出向いた場合の挨拶に使えるのが、相手のローカルネタを挟むというテクニックです。
例えば、「さっき空港で●●うどんを食べて来ました」とか「さっき向かいの店で●●を食べて来ました」というように、相手のテリトリー内の飲食店に行ってきたという話をすると、自然と相手との距離感を詰めることが出来ます。
3-2.15秒と30秒バージョンの自己紹介が出来る
急に自己紹介をふられても対応出来る
自己紹介で「この人、デキる人だな」と思われるには、急に自己紹介をふられた場合でも慌てずに対応出来るように普段から準備しておくことが大切です。
自己紹介すると分かっている場面で自己紹介をするというのと、自己紹介をする想定でなかった場面で自己紹介をするのとでは意味が違います。
どんな時でも自己紹介をふられたら、慌てずに対応出来るように普段から心積もりをしておきましょう。
その場に応じて短めの自己紹介が出来る
自己紹介が予め必要だと分かっている場合は、1分くらいの自己紹介が一般的です。ですが、急に自己紹介をふられた場面で1分間自己紹介をするのは、その場の雰囲気に相応しくありません。
急に自己紹介をふられたのですから、サクっと15秒、もしくは30秒くらいの短め自己紹介で対応するのがスマートで仕事がデキる印象を残すコツです。
そのために必要なのは、空気を読むこと。その場の趣旨を理解した上で、その場に相応しい言葉を選んで自己紹介をするようにしましょう。ダラダラと話すのは愚策です。
3-3.マイストーリーを語って心を動かす
人は感情で動くもの
人は論理では動かずに、感情によって動くものです。論理的な人や合理的な人でさえ、最初は感情によって動かされ、その後、論理で意味を後付けするものなのです。
だからこそ、自己紹介では自分の感情を開示するようにしましょう。人は人の感情に触れることで、自分の感情も動かされるのです。
マイストーリーを語る
マイストーリーというのは、自分だけのストーリーということです。例えば、なぜ会社を起こしたのかという話を語る時に、「流れで自然とそうなりました」とだけぶっきらぼうに言うのと、「小さい頃から社長である父親の背中を見て育ってきて社長になるのが夢でした。
ですがなかなか踏ん切りが付かずにいて、30歳の節目でようやく踏み切ることが出来ました。」というように、あえて心の葛藤を吐露すると、人の心を動かすことが出来ます。
4.初対面から成果を出して好印象を与える技術
4-1.礼儀正しい積極性と厚かましさを出す
仕事や人間関係でも、礼儀正しく感じながらも、積極性や厚かましさを出せると好印象を与えられます。積極性に礼儀が加わると熱心な人、一生懸命な人、親しみやすい人など相手の感情に魅力を醸し出せます。
逆に、礼儀に欠けると、それがしつこい、あつかましい、調子に乗っているという悪い印象に変わります。
4-2.相手の良い違和感を見つけて、褒める
一瞬で人の心をつかむためには、「この人、私の事をよくわかってくれてる」「このプロジェクトを良く理解している」と思ってもらえるように、相手の奥底や本質的な部分の気持ちを見抜いてあげることです。
感性を身に着ける
そのためには、感性を身に着けることです。ここでの感性とは、相手が何を欲しているのか、何を求めているのかを感じ取っていく力です。
感性は違和感に気づける力を養うことで身に着けていけます。
例えば、前回会った時と相手のどこか違うと違和感を見つけて気づいてあげることです。髪を切った女性に「(髪切って)綺麗になったね」というと喜ぶのと似ています。女性は髪切ったことで、相手に気づいて褒めてほしいという気持ちがあります。
このように相手に対する違和感を初対面でも感じ取っていきましょう。感性の高い人は、初対面でも人を引き付けることができます。
間違い探しすると気づきやすい
簡単に感性の身につける方法としては、まずは間違い探しをしてみて下さい。
例えば、ビジネスパーソンはこういうものだ、女性の服装はこういうものだなど自分の中の一般的感覚があると思います。
しかし、実際に相手をよく観察すると自分の感覚とは違うものが目につきやすくなります。
そこを褒めてあげたり、話題にしたりしてみてください。さらに相手のウラの気持ちまで違和感を使って読み取れると、仕事でもプライベートでも思い通りの結果を得られるようになっていきます。
4-3.相手のサインを見逃さない
仕事で圧倒的結果を出す人、異性にモテる人は、相手のかゆいところにフォーカスします。
そのためには、相手の五感から伝わるサインを誰よりも見逃さないことです。
例えば、直接的な言葉には出てこない、会話の声の質、ウキウキした表情、オーラのような雰囲気からにじみ出ている箇所を読み取ってあげることです。
相手の裏の裏の心理を読み取れることで、この人と一緒に仕事したいと好印象を与えたり、セールスの売上を何倍にも変えることにもつながります。
4-4.レスポンスで驚きと感動のサプライズを入れ込む
人がバカにしている当たり前のことをしっかりやれる人が信頼されますが、さらなる上を行くには、相手の予想を上回るサプライズを入れることです。
初対面の人や取引先との会話、友人との会話の中で、やるべき事が出てくると思います。そこで決まった事や連絡事項など相手が予想するタイミングを上回って、早いレスポンスを与えることです。
「今日の企画、まとめておきますね」ということになれば、相手が考える間隔より早くまとめる。しかも、内容も「ここまでやるとは」という所まで驚きと感動を与えることです。
総合的に「どんな仕事も結果出せる優秀な人」「信頼できる人」「誠実で素敵な人」という印象を作り出せます。
どうせ、同じタスクをやるのなら相手の予想を超えたレスポンスを、最初は期限からでもいいですし、内容で感動を与えることでも、何でもいいので一つずつ増やしていく事です。
4-5.相手が知らない、得する生情報を準備
相手も貴重な時間を使うわけですから、その時間が素晴らしいモノだったと感じてもらわないといけません。
その一つとして、相手が知らない得になる生情報を準備しておくことです。
新規営業先の相手に対しては、ライバル会社や他社で売上が変わった最新の成功事例などの相手が聞くだけで変われた情報です。
初対面の相手は観察力が重要になる
初対面で相手を知ることができない状況の場合は、観察力が重要です。
会話の最初のお互いの自己紹介の中からキーワードを探って、相手の好きな部分と自分との共通点を観察していくことで、相手が聞くだけで変われたという情報や得した情報、嬉しい情報をプレゼントします。
相手にももう一度会いたいと思ってもらえますので、日頃から情報の質を高めたり、アンテナを貼っておくと初対面の会話の中でも好印象を与える情報を話しやすくなります。
初対面で会う前に集めておきたい情報
ビジネスパーソンの場合、相手との信頼関係を作り、好印象を与えるためにも、最低限、下記の情報は集めておくことです。
・自社の情報
自分がサービスする商品の知識はしっかり頭に入れておくこと。商品につっこまれて、相手の裏の気持ちまで読み取った答えが出せないようでは好印象を与えられません。
・社会的な情報
自分がサービスする商品がなぜ必要か、社会的な情報を集めておくことです。現状の社会で起きている問題点、問題が起こる原因、今までの通常の解決策、社会を変える解決策を自分がサービスする商品につながるように情報を集めます。
・相手の情報
ホームページや最新の動向などをチェックしておきます。会社の理念や社員の特徴、今後会社が望む方向性、力を入れている事業、弱点箇所、相手の会社と自社との関係性や展開などつながる情報を集めます。
4-6.本来の自分軸を明確にする
ここまで好印象を与える方法についてお伝えしましたが、その前に大事なのは、自分の軸やなりたい自分をしっかり持つことです。
詳しくは、『自分を変える方法|強い心で道をひらく3つのステップ』でも伝えているとおり、強い心が生まれれば、本来の進むべき道も開かれます。
「自分は何年後にこうなりたい」「会社をこう変えたい」「家族を幸せにしたい」など価値観や目標を持って、どんな人生を歩みたいかを決めることで、相手に好印象を与えるだけでなく、自然と好かれる人たちが集まるようにもなります。
まとめ 初対面でも相手の裏まで理解することが大切
自分軸と相手への理解がその後の人間関係や仕事がスムーズに流れていきます。自己紹介から相手の裏まで理解してあげられる感性を身に着けていきましょう。
全く違うレベルで圧倒的に他の人と差をつけることが出来ます。