孤独を力に変える13の思考法-あえて独りでいることを選ぶ理由

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shutterstock_530048185「孤独」という言葉には、寂しいイメージがありますよね?

しかし今、孤独を見直そうとする社会現象があります。
「孤独のすすめ」「孤独力」「孤独の価値」といった内容の本が人気を博し、「おひとりさま専用〇〇」といった独りの時間を楽しむスペースが流行っています。

孤独は、物事を考える時間、自分だけの時間を楽しむ手段、自分の価値観を育てる時間などとして、人生に必要なものだとするポジティブな考え方です。

孤独が寂しさとつながるのは、孤立感があるからではないでしょうか。
「孤独」と「孤立」は違います。
孤独なことが、孤立していることにはなりません。

孤立せずに、孤独を強さに変える方法があります。
孤独を通じて養われた力を「孤独力」と呼びます。

ここでは、孤独力を養うことで人生を充実させるのに役立つ13の考え方を解説します。
孤独の価値を知れば、孤独を恐れる人間から、あえて孤独な時間をもとうとする人間に、あなたも変わることでしょう。

目次

■ 孤独を力に変える13の思考法

1. 本当に孤独な人はいない
2. 報道から離れると大事なものが見える
3. 孤独は人を成長させる
4. 自分の道を歩む人間は群れから離脱する
5. 前向きな人間は孤独を自由と感じる
6. 家族の写真をもち歩く人間は弱い
7. 孤独を極めて孤独力を高める
8. 男は孤独から逃げられない
9. 思いやりは孤独から生まれる
10. 好きなことに没頭するプチ孤独
11. 孤独力は死と向き合う力になる
12. 孤独力は存在感を高める
13. 人生を人と比べても意味がない

まとめ

■ 孤独を力に変える13の思考法

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独りでいることに、強い人と弱い人がいます。
孤独に弱い人は、孤独になることを恐れます。

この現象は、人間も群れをつくるという本能があるためだといわれています。
太古の時代には、群れから離れることが、生命の危機につながったのです。
群れの中にいると安心できる習性は、「村八分」や「いじめ」の原因にもなりました。

現代でも、群れを離れることは簡単ではないという人が多いでしょう。
周囲の雑音に惑わされない自信と、自分を大切にする自己愛がなければできません。
孤独力を高めることは、自信や自己愛を高めることにもつながります。

それでは、孤独力を高めるための具体的な思考法を紹介していきましょう。

 

1. 本当に孤独な人はいない

人間は独りでは生きていけません。

「自給自足」という言葉がありますが、今の世の中で厳密に自給自足するのは不可能です。
独りきりで、何もない無人島の生活をするのでなければ、どこかで誰かの力を借りています。

自給自足というのは極端な例ですが、自分は孤独だと感じていても、生きている以上、いろいろなことで他人とかかわっているはずです。
世の中に、本当に孤独な人などいないのです。

孤独を恐れる人は、孤独をつくり出しているのが自分自身だということに気づいていません。
自分から孤独になっているのです。

まず、人は生きている以上、誰かの助けを借りているということを自覚しましょう。
しかし、その現実を受け入れたからといって、周囲の人たちと同じ行動をしたほうがいいということではありません。

 

2. 報道から離れると大事なものが見える

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情報過多の現代は、マスコミ依存症の人間が増えています。
テレビ、インターネット、紙面などで、時間さえあればニュースをチェックするという人は、少なくありません。

確かに、情報化社会で生きていくためにニュースは不可欠なものです。
世の中でどのようなことが起こっているか知っていなければ、仕事や生活に支障をきたすこともあります。

しかし、そうした報道のあり方によって、人々の気持ちが揺り動かされていることを忘れてはいけません。
一見、批判的な報道であっても、結局は多数派の流れに同調させようとするのがマスコミの怖さです。

「長いものには巻かれろ」という姿勢を嫌ってはいても、毎日マスコミの情報を見たり聞いたりしていれば、ある程度「朱に交われば赤くなる」というものです。

常に携帯しているスマートフォンでも、次々とニュースを知らせる配信がある昨今では、海外へ行ってもなかなか難しいことではありますが、短期間でもいいのでマスコミの情報から離れてみましょう。

そうすると、本来の自分がもっている考え方が見えてきます。

 

3. 孤独は人を成長させる

病院に入院した場合など、強制的に孤独な時間を過ごすことを体験した人の多くから、「自分と向かい合うことができた」という声をよく聞きます。
それは、考える時間ができるからです。

本を読んだり、音楽を聴いたりして時間を過ごしながらも、頭の中は考えています。
「考え」の世界では、遊んだり学んだりして喧騒の中にいた自分のことを、客観的に理解することができます。

「自分は、あの人たちとは考え方が違うけど、自分の考え方は自信をもって進められるものだ」
「だから、孤独を恐れる必要はないのだ」
そう思うことができたら、孤独は恐れるものではなくて、「考える時間」に変わります。

孤独が人を成長させるのは、単に寂しさを克服するからではなく、考える時間をもてるようになるからです。

 

4. 自分の道を歩む人間は群れから離脱する

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孤独を恐れる主な原因である「寂しさ」は、群れから離れると生命の危機があった時代の名残だといわれます。

会社の組織という群れの中でも、群れから離れることに不安を感じる人が多いはずです。
強力なリーダーがいれば、その方針に従って大勢の人間とともに生きていけば、いちいち進路を悩むことがありませんし、多数派という意識に守られているので楽にいられます。

しかし、社会に大きな変化が起きて群れから取り残されてしまうことや、群れから追い出されてしまうことがあります。

ですから、群れの中にいても、のんべんだらりと生きるのではなく、常に自分の進んでいる方向をわかっていなければ危険なのです。

自分の好きな道を歩もうと考える人は、意欲的に行動するので、群れの中にいても推進力になります。
また、その群れの中で自分の思うことができないとわかったら、群れから離脱します。

群れから離れて、自分の考え方で自由に行動できる立場になると、すべてが自己責任ですから、たとえ失敗してもあきらめがつきます。
そして、成果も独り占めすることができるのです。

 

5. 前向きな人間は孤独を自由と感じる

独立志向の人間は、他人から孤独だと思われていても、自分では自由であることに価値を感じています。
ですから、「寂しい」という感情など露ほどももっていません。
独りでいられることを幸せだと思っています。

自分の考え方で生きていこうとすれば、誰も助けてはくれないので、仕事であれプライベートであれ、忙しく動き回らなければいけません。
迷っている暇などないのです。

自由な生き方を支えているのは、「他人からどう思われてようが構わない」という割り切りです。
孤独力が高い人には、群れの中にいる人間にはない、エネルギーと真剣さが感じられるものです。

群れの一員として生きていると、いろいろな束縛がありますから、群れから出ようと思っても簡単にかなうわけではありません。
皆、それがわかっているから、割り切った人には魅力を感じるのです。

 

6. 家族の写真をもち歩く人間は弱い

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孤独力が高い人は、仕事の場に、家庭をもち込みません。

仕事と家庭というふたつの世界が別々に存在していることによって、孤独が保たれるのです。

欧米人の影響で、デスクに家族の写真を置いたり、スマートフォンの待ち受け画像に家族の写真を使っている人が増えていますが、自分の弱さを露呈するだけですからやめたほうが賢明です。

家族の存在が心の支えになるのは、誰もが感じていることです。
しかし、「寂しさ」の逃げ場にしてしまってはいけません。
家族の存在は、「支え」であると同時に「しがらみ」でもあります。

しがらみを断ち切れない人間は、孤独力を高めることなどできません。

 

7. 孤独を極めて孤独力を高める

昨今流行りの「おひとりさま文化」は、孤独力を高めるひとつの手段です。
楽しむという要素が根底にあると、「寂しい」という感情などどこかへ飛んでしまいます。

しかし、もっとも孤独力を高めるのは、楽しいことではなくて「逆境」です。

逆境に陥ると、人は寄り付かなくなりますから、孤独感が強まります。
利用価値の有無で付き合う相手を選ぶ人間は、調子のよいときは集まってきますが、逆境に転じると離れていきます。

相談する相手も、助けてくれる人もいなくなって、孤独な自分を実感することでしょう。

こういうときは、ムリにその状態から抜け出そうともがいても、自分を見失うだけですから、むしろどっぷり孤独に浸ってみた方がいいのです。

逆境にいるときは自分のことを考える時間ができるので、人生の意義を知ることができて、人間として成長するチャンスなのです。

 

8. 男は孤独から逃げられない

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男は孤独に弱いといわれます。

夫に先立たれた女や、熟年離婚した女が、自由になって人生を謳歌する傾向にあるのに対し、妻に先立たれた男や、熟年離婚で独り身になった男が早死にするのは、統計の結果でも明らかです。

これは、男女の脳の構造の違いや、本能的なことが関与しているといわれます。

狩猟をして生活していた原始時代、男は狩りを成功させるためにひとつの事に集中する必要があったのに対し、子どもと住居を守る女は、意識を360度に分散させる必要があったのです。

この違いは、脳の構造にも影響を及ぼし、女性の脳は、右脳と左脳を連結する脳梁という神経の束が男性よりも太くなり、一度に複数のことを考えたり、社交的なことに長けるようになったとされます。

その結果、男は独りで趣味の世界に浸ることなどで解放され、女は仲のよい仲間とおしゃべりすることが一番のストレス解消になるのです。

元来、男には孤独に逃げ込む傾向があるということです。
ところが、家族という群れに守られてぬくぬくと生きてきた男は、孤独に対する免疫がありません。
孤独力がないと、寿命を縮めることにもなるのです。

 

9. 思いやりは孤独から生まれる

熟年離婚でもっとも多い理由は、夫が妻の人生を理解していなかったということです。

結婚して子どもが生まれ、子育てが終わって子どもたちは独立します。
定年の日を迎えた夫は、「長い道のりだったけど、不満もこらえてなんとか勤め上げた。これからは妻と二人で楽しい余生を過ごそう」と家に帰るのですが、妻から離婚届を突きつけられ、悲劇の老後をおくることに……。

決して笑い話ではなくて、近年はよくある離婚話です。

自分の時間を大切にしてきた、孤独力のある男は、妻の時間も大切にしてあげようと思います。
ですから、都合も聞かずに夫婦旅行を計画することなどは、決してしません。
妻は毎日顔を突き合わせている夫と旅行に行くより、気の合った友達と行ったほうがよっぽど楽しいことを知っているのです。

孤独力のある男は、妻の人生を思いやることができますから、往復のチケットや宿泊券と小遣いを用意して、「友達と温泉にでも行って息抜きしてくるといい」といえるのです。

そうして、妻が旅行に行っている間は、自分は趣味に没頭するなどして、孤独な時間を楽しむのです。

 

10. 好きなことに没頭するプチ孤独

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孤独は、社会的な秩序や執着を捨てることで手に入ります。
これはいいかえれば、群れを捨てる強さがもてるかどうかということです。

社会的な執着を捨てることによって自由が手に入るのですが、現実に組織の中で仕事をしていると、なかなか踏み切れるものではないでしょう。
いざ孤独になって自由を手に入れても、それで自分が生きていけるかどうか不安になるからです。

確固としたビジョンや自信がなければ、孤独力は高められないかというと、決してそうでもなく、組織の一員として群れで生きながらも孤独力を高めることはできるのです。

その秘訣は、独りで好きなことに打ち込む時間をもつことです。
好きなことに没頭している間は、孤独でも寂しさなど感じません。
すぐにでも実践できる、自信と自己愛に溢れている時間なのです。

 

11. 孤独力は死と向き合う力になる

誰の人生にも確実に訪れる最期のとき。

「死」をどう捉えるかということは、古来、人類の大きな課題でした。
死に対する不安や、愛する者と別れる寂しさは、どうすることもできない悲しみです。
どんな宗教にも、死んでいく者と見送る者の悲しみを和らげるという共通要素があります。

宗教と向かい合っている人間は孤独です。
そこにあるのは、自分の心と、神や仏との会話です。

しかし、特定の宗教に入信しなくても、宗教がもつ孤独力を学ぶことはできます。
本を読むだけでも孤独力を高めることができるのです。

「人間は独りで生まれて独りで死んでいく」という人生のさだめを受け入れることで、人は強くなれるのです。

 

12. 孤独力は存在感を高める

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孤独力がある人は、群れを離れる決意の大変さを知っていますから、孤独を恐れている人の心に寄り添うことができます。

しかし、それは優しい言葉をかけたり、行動で助けたりという目に見えるものではなく、寄り添っているだけで力を与えられるという存在感として表れます。

人が本当に助けられたと感じているときは、「ありがとう」の言葉も出てこないものです。
ずっと後になってから、助けられた人から「あのときはあなたに救われました」といわれても、助けた当人はただ存在していただけだから覚えていない場合が多いのです。

孤独力が高まると、言葉で称賛したり、お礼の言葉を述べたりできずに相手が黙ってしまうくらいの存在感を醸し出すものなのです。

日本画家の大家である横山大観は、「いい絵とはどのような絵か?」と質問されたときに、「その絵の前に立ったら黙ってしまう。それがいい絵だ」と答えたといいますが、孤独力の高い人と向かい合ったときも、同じことがいえるのです。

 

13. 人生を人と比べても意味がない

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この地球上には約76億の人間がいますが、自分は唯一無二の貴重な存在だということを忘れてはいけません。

格差社会などという言葉がクローズアップされています。
しかし、それぞれが自分たちの利益追求を目的とする資本主義社会では、格差ができるのは当然の成り行きです。

上を見ればきりがない。
また、下には下があるのです。

世の中で自分が一番不幸な人間なのではないかと思えるような、どん底の状態にあると感じたら、目を開いて周囲の人間をよく見てみましょう。

自分よりも苦しい環境にいる人が、必ずいるはずです。
口に出せば不届き者ということになりますが、密かに、自分よりも下にいて、耐えたり努力したりしている人たちを見ると慰めになるのは人の常。

しかし、その人たちがみな不幸かといえば、決してそんなことはありません。
何が幸福かということは、他人にはわからないものなのです。
だから、自分の人生を他人と比較しても意味はないのです。

 

まとめ

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孤独が寂しいと感じる人は、孤独の価値がわかっていない人です。

寂しいなどとクヨクヨしていないで、独りの時間を楽しまなければもったいない。
孤独力の素晴らしさを知れば、いかにして孤独になるかを考えるようになるでしょう。

「人は人、自分は自分」
孤独力の基本は、ここにあります。

自分に内向することは、悪いことだというイメージがかつてありました。
しかし今、孤独力が問われているこの時代、内向する思考や精神世界を高めることが、まさに世界のトレンドなのです。

【参考資料】
・『あなたの人生に「孤独」を持ちなさい』 三笠書房 2013年
・『50歳からは「孤独力」!』 さくら舎 2013年

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