読書が脳にもたらす効果-人間が本を必要とする4つの理由

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male「好きで本を読んでいるだけなのだから、難しいことを言われたくない」

そう思いますよね?そのとおり。読書は修業ではないのですから、楽しむだけでいいのです。

でも、読書によって高めれれている自分の力があったら、知りたいと思いませんか?

本が人間に与える影響を知っていれば、その効果を意識した本の選び方もできます。電子書籍と紙の本の違いを知っていれば、使い分けることができます。

ここでは4つのポイントから、読書が人間に与える効果を解説します。あなたの読書ライフが変わるかもしれませんね。

目次

1 読書の効果:人が本を必要とする理由1 脳の想像力を高める
  1-1 読書に必要な脳の働き
  1-2 情報量が少ない活字
  1-3 情報量を補う想像力
  1-4 記号や書体も情報
  1-5 想像力を高める方法
2 読書の効果:人が本を必要とする理由2 読む力と書く力を高める
  2-1 日本語としての漢字
  2-2 縦書きと横書きの使い分け
  2-3 言語能力を鍛える
  2-4 読書で円滑になるコミュニケーション
3 読書の効果:人が本を必要とする理由3 会話力を高める
  3-1 本に触れながら話す
  3-2 コメント力を高める
  3-3 質問力を高める
  3-4 雑談力を高める  相手の心をつかむ言葉
4 読書の効果:人が本を必要とする理由4 紙の本と電子書籍の違い
  4-1 電子書籍の利点
  4-2 電子化で失われるもの
  4-3 2つの読み方を使い分ける
  4-4 電子化で脳は活性化しない
あとがき

1 読書の効果:人が本を必要とする理由1 脳の想像力を高める

読書と脳の関係には、「想像力」という読書が人に与える影響の原点があります。

左右の眼球から視覚的な刺激としてインプットされた活字は、視神経から電気信号として脳の「視覚野」に送られます。脳の中でも後頭葉にある視覚野は、網膜に映った映像の再現に特化した部分です。

1-1 読書に必要な脳の働き

image視覚野に送られた活字の情報は、脳で音に変換されて「言語野」に送られます。

音読していても、黙読していても、音声化できる活字情報は脳内でいったん音声情報に変換され、記憶と照合されます。

その結果、単語や接続詞などの文法要素が検索されます。検索された情報は言語野へと送られて、単語の意味や文章として認識されるのです。

これが「読む」という行為の実態です。主に左脳に存在する言語野は、後方に位置する

・アクセントなどの音韻を認識する領域
・単語の意味にかんする領域

と、前方の

・文法をつかさどる領域
・読解に必要な領域

に分かれていると考えられています。後方部分は、音声情報として送られた言語の入り口となり、前方部分は言語を理解するだけでなく発話においても重要な役割を果たしています。

1-2 情報量が少ない活字

活字、音声、映像で脳にインプットされる情報量は、

活字 < 音声 < 映像

となります。視覚的な刺激は視神経を通じて脳の「視覚野」に送られますが、聴覚的な刺激は聴神経を通じて脳の「聴覚野」に送られます。聴覚野も後頭葉にあります。活字情報と音声情報は、入り口が違いますが、言語野で合流します。映像情報は、音声に豊富な視覚情報が加わります。

同じ内容の文章を読むのと、他人が朗読した音声を聞くので、かかる時間はほぼ同じ。しかし、脳に入力される情報は活字の方が圧倒的に少ないのです。

音声には、文字だけでは区別がつかないニュアンスの違いや、話す人の気持ちや精神状態なども推察できる情報が含まれているからです。音声と映像の比較では、視覚情報が加わった映像の方が情報量で勝るのは明らかです。

1-3 情報量を補う想像力

脳は、受け取る入力信号の情報量が少ないほど想像して補おうとします。想像力で補われる情報量は、

活字 > 音声 > 映像

となります。言語野の4つの部分を使って発揮される「想像力」は、足りない情報を補い、曖昧な部分を解決しながら「自分の言葉」として認識する、人間だけに与えられた素晴らしい能力なのです。

活字は、単語の意味や文章の主張などで、情報の欠落した部分を想像力で補いながら解読されます。音声は話す人の顔が見えないので、どういう表情で話しているのかといった情報を想像力で補う必要がありますが、映像ではその必要もありません。

1-4 記号や書体も情報

female人間の脳には、文をどこで区切って意味を明確にするかという「文の構造」を見抜く能力や、記号や書体でニュアンスの違いを判断する能力が備わっています。

「みにくいアヒルの子」は、「みにくいアヒル」の「子」ではなくて、「みにくい」「アヒルの子」であるということは、記憶との照合によって認識されます。こういったことは、文脈から判断されることもあるでしょう。

脳は、視覚情報である文の構造をリアルタイムで「自分の言葉」に変換しているのです。

疑問符「?」、感嘆符「!」をはじめとする記号や、「自分の言葉」といった傍点は、本来音声でしか表現できなかった情報を、視覚的に表現するものです。また、書体で「硬い」「可愛い」といったイメージを操作することができるのも、想像力によるものです。

1-5 想像力を高める方法

「読書」はコミュニケーションに欠かせない想像力を鍛えています。情報量が少なければ、脳は想像力をたくさん使って補てんするからです。

コミュニケーションの手段を考えてみると、出力の情報量の多さは、

メール < 手紙 < 電話 < 会話 

となります。手紙などの手書き文字は活字よりも情報量が多くなります。さらに音声情報プラス言葉を発する「電話」、視覚情報もプラスされる「会話」と、情報量は増えます。もっとも情報量の多い「会話」は、想像力をたくさん使ったコミュケーション手段。

脳の想像力を高めるためには、できる限り情報量の少ない入力と、情報量豊富な出力を心がけること、要するに「読書と会話」が最適なのです。

2 読書の効果:人が本を必要とする理由2 読む力と書く力を高める

image文字は音声を記録する手段として発明されたものです。人類に歴史においては、音声言語が生まれてから文字のない時代が長く続きました。

人類は数万年前から話していたと考えられ、最初の文字が発明されたのはたかだか紀元前3000年くらいのことなのです。

その後、文字は様々な形態へと発展し、現在、使用されている文字の中でも、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字など豊富な表記法を特徴とするのが日本語です。

2-1 日本語としての漢字

image漢字は日本の豊かな文字文化を象徴するものです。

日本の漢字は、音読みとして呉音(南方系)、漢音(長安地方)、唐音(江南地方)などがあり、さらに訓読みや送り仮名の使い方によって、1文字に対して多くの音が対応しています。

日本語には同音異義語が多いから漢字が必要だ、とする考え方は間違っています。「橋」「箸」「端」などの使い分けは、文脈があればほぼ間違えることはありません。同じ音がどういう意味になるのかは、前後の言葉との関係で決まってしまうのです。

文脈や微妙なニュアンスの違いによって、豊富な文字を使い分けることができる漢字は、熟語によってさらに膨大な組み合わせを構成します。

表意文字(ひとつひとつに意味がある文字)である漢字には、文脈に頼らなくても1文字や熟語だけて意味を明確にするという、情報量の多さがあるのです。

2-2 縦書きと横書きの使い分け

現代の日本語は縦書きと横書きを使い分けて、多様な表現手段を可能にしています。

文芸作品は左開きで縦書き、理工書や技術資料などは右開きで横書きという暗黙の約束があります。この約束に反して、家電の取扱説明書のような技術資料を縦書きにしたら、普通の日本人は読みづらいと感じてしまいます。

こういった感覚は、脳が過去の経験に基づいて文章と本のスタイルを自然に分類しているからです。そのおかげで、先読みや行間を読むといったことがしやすくなるのです。

2-3 言語能力を鍛える

male「読む力」を高める読書は、「書く力」に必要な言語能力も高めます。

言語能力とは、曖昧な事柄をリアルタイムで解決しながら、自分の言葉として認識する能力です。文章を書くという行為に必要な言語能力は、読書による想像力の補てんによって鍛えられます。言い換えれば、「読む」ことが「書く」ことを高めるのです。

脳の想像力には個人差がありますから、言語能力にも個人差が生まれます。読書という、他人が書いた文章を読む経験が不足している人は、想像力不足から自分の文章を客観的に読むことができないために、文章を書くこともうまくできないのです。

2-4 読書で円滑になるコミュニケーション

image読書による想像力は言語能力を高めますから、円滑な人間関係を築くコミュニケーションにも大きな影響を及ぼしています。

想像力が身についていない人は、文字情報であるメールを読んでも相手の意をくむことができないので、仕事で失敗することも多くなるでしょう。相手がどのような意味に受け取るかという配慮もできないので、送信メールがトラブルの原因になることもあるでしょう。

・「会話」がもっとも多い情報を伝えられるのですから、できれば会って話す。
・会って話せないときには電話をする。
・事情があって電話ができな場合にはメールで知らせる。

本来これが、コミュケーションの段階であるべきなのですが、読書量が不足して想像力に欠ける人は、相手の想像力に頼るメールで済まそうとするのです。

3 読書の効果:人が本を必要とする理由3 会話力を高める

想像力を高めるのに欠かせないのは、「読書と会話」だと述べました。相手がどのように受け取るかという想像力が働かなければ、人の心をつかむ言葉を発することはできないからです。

コミュニケーションの要である「会話」と読書には、深い関係があります。

3-1 本に触れながら話す

image本に触れながら話すのは、コミュニケーション力と読書をつなげる方法のひとつです。

読書で身につけた事柄を「そういえば、〇〇さんはこう書いていますよね」「こんな本がありましたよね」とさりげなく会話に取り入れるのです。

「この人は本を読んでいて知性があるな」と相手に思わせる効果もあるでしょうが、それよりも重要なのは話の内容を具体化することにあるのです。

著名な作家は、著書の中でよくこのテクニックを使います。自然に使えるようになると、話の説得力が各段に上がります。こういった出力のしかたを意識した読書と、それを活かす会話を習慣化したいものです。

3-2 コメント力を高める

male読書を重ねることによって、自分の言葉として発言する「コメント力」が高まります。

読書による想像力で、単語の選び方や文章の組み立て方が鍛えられて、テキパキと発言できるようになるのです。

読書を重ねれば知識や教養が身についていきますから、言葉を操る能力が次第に高まるのです。

どんなに優れた能力をもっていても、会議の場などで適切な発言ができなかったら、ビジネスマンとしては失格とされてしまいます。コメント力の有無はビジネスマンの一生を左右する問題でもあるのです。

本を読むときには、その内容を後で誰かに説明するつもりで読んでいくという習慣を身につけると効果的なのです。

3-3 質問力を高める

imageビジネスシーンでは、10秒から15秒程度で提案し、相手の反応をみてさらに提案を重ねるといったテクニックが求められます。そこに必要なのは、「コメント力」と「質問力」の組み合わせです。

読書によって想像力が高まると、話題を見つけるための質問と、話題を掘り下げる質問をうまく使い分けることができるようになります。

会話はキャッチボールで深まるもの。コメント力があっても一方的に話していたのでは、相手の気持ちをとらえることはできません。相手に語らせて質問する、という行為によってコミュニケーションを深めるべきです。

初対面の相手には、雑談の中から話題を見つける質問を投げかけます。その答えに対して、話題を掘り下げる質問を重ねるのです。しかし、どうでもいい質問や、質問攻めをするのはいけません。

3-4 雑談力を高める

group「雑談力」は多くの本に触れることによって養われます。

雑談は、会話という手段を利用して相手との距離を縮めるものです。雑談が下手な人は、「人間としての幅が狭い」「社会性が低い」といった印象を与えてしまい、うまくコミュニケーションを築くことができません。

雑談には次のような特徴があります。

・中身がないことに意味がある
・結論はいらない
・サッと切り上げる
・話題のネタをもっていれば誰でもうまくなる

つまり、読書で想像力と知性的な言葉づかいを身につければ、雑談は難しいものではないのです。

4 読書の効果:人が本を必要とする理由4 紙の本と電子書籍の違い

image今や、インターネットの普及にともなって紙の本の出版量は極端に少なくなり、デジタル書籍、デジタルブック、電子ブックなどとも呼ばれる電子書籍が存在しています。

同じ内容だったら、電子端末で簡単に入手して読める電子書籍のほうが便利でいいと感じている人も多いことでしょう。2つのメディアが脳にもたらす効果は、本当に同じなのでしょうか。

4-1 電子書籍の利点

・ペーパーレスで資源節約になる
・インターネットを利用して素早い検索ができる
・辞書などのソフトウェアと連動が可能
・部分的なピックアップや複製がしやすい
・スペースを必要としない

こういった電子書籍の利点をうまく活かせば、紙の本とは違う読み方や楽しみ方ができるようになります。

4-2 電子化で失われるもの

image紙の本がもつ厚みが与える量的な感覚は、読書の重要な要素ですが、電子書籍にはそれがありません。

紙の本は視覚的、感触的に全体のどの辺を読んでいるのかということを常に把握できますが、電子書籍ではスクロールバーやページ数の表示など視覚情報しかありません。

紙の本では「左右のページ構成」や「行開け」といったレイアウトに作者の意図が込められることも多いのですが、電子化される際にそういった視覚的な印象が失われてしまうことがあります。

また、左右のページが交代し、それをめくっていくことは、人間の脳にとって重要な要素であるリズム感を与えているのです。インターネット検索や辞書ソフトは短時間に検索語句を探せますが、そこから先の内容把握は、使い込んだ辞書のほうが速いという統計もあります。

4-3 2つの読み方を使い分ける

femaleあらゆるジャンルの本をとにかく多く読む「多読」と、ひとつのジャンルなりひとりの作家なりの作品を深く読み込む「精読」を使い分けた方が、読む力を高めます。

「幅広さ」と「奥行きの深さ」の両方が読む力を鍛えます。

自分の関心のあるテーマだけの読書は、「偏食」を続けるようなものですから、脳の栄養が偏ってしまいます。「多読」の必要性はここにあります。

紙の本と電子書籍を比較すると、電子書籍の手軽さに対して、五感に訴える紙の本は深い理解ができるという特徴があります。

こうしたそれぞれの特徴を活かして、「多読」には電子辞書も併用し、「精読」は紙の本で行うという使い分けが、現段階では理想的なのではないでしょうか。

4-4 電子化で脳は活性化しない

image電子書籍が、紙の本よりも脳を活性化させることはありません。物事の電子化によって脳が進化することもありません。

テレビを見ているよりも、音声や活字だけの放送や作品に触れていたほうが、想像力や思考力は高まります。同じ活字情報でも、電子書籍より紙の本を読んだほうが、想像力や思考力は高まります。

教科書や参考書にアンダーラインを引いたり、書き込みをしたりして内容を覚えた経験は誰にでもあるでしょう。脳には関連性をつけて記憶する仕組みがあるので、手がかりを作ることによって記憶に定着するのです。

想像力や思考力を高めたいのであれば、積極的に紙の本を読むべきなのです。

あとがき

「読む力」と「書く力」は連動していることを解説しました。

子どもの頃から電子教科書を使い、キーボードで活字を操れるようにするのは悪い事ではありません。

しかし、記憶に定着しにくい電子書籍を使い、文字を書くことが少なくなると、想像力や思考力が欠如するのは当然の結果です。そうした教育システムにおいては、文字を書いたり絵を描いたりして、表現力や考える力が養われる時間を多くとる必要があるのです。

読書のスタイルは過渡期にあります。それだけに今、人間が本を必要とする理由を再考してみる必要があるのです。

【参考資料】
『脳を創る読書』(実業之日本社・2011年)
『大人のための読書の全技術』(中経出版・2014年)

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