財務諸表の必ず知っておくべき基礎知識と見方のポイント

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male起業して経営者になるときには知っておくべき、知っておいて当然という知識があります。

そのひとつが「財務諸表」です。今回は、起業するときに必要とされる数字関連の知識、そして、財務諸表の基礎知識と経営者としての見方について紹介します。

基礎編なので、分かりやすさがポイントになっています。数字に苦手意識を持っている方も抵抗なく読んでいただけるでしょう。

目次

1 財務諸表の基礎知識
  1-1 財務諸表とは
  1-2 財務諸表はなぜ必要?
  1-3 ステークホルダーとは
  1-4 財務諸表の目的
  1-5 財務諸表の種類
2 財務諸表の見方ポイント
  財務諸表の見方ポイント1 資金繰り
  財務諸表の見方ポイント2 利益
  財務諸表の見方ポイント3 原価率
  財務諸表の見方ポイント4 損益分岐点売上高
まとめ

1 財務諸表の基礎知識

財務諸表については知っている。けれど、どんなものなのかを人に説明するほどは理解していないという人も少なくないでしょう。起業する人たちが頭を悩ませるのが会計知識や法律知識と言われています。専門家ではなくても会社を経営する上では知っておきたい知識です。

1-1 財務諸表とは

image簡単に言うと、会社の資産、負債、利益や損失、そして今手元にどれだけのお金があるのかを表している会計書類が「財務諸表」ということになります。

諸表という言葉通り、諸々の表。つまり、財務に関する諸々の表というわけです。

1-2 財務諸表はなぜ必要?

male経営者としては「財務諸表」をきちんと読めることが大切と言いましたが、では財務諸表は経営者のためにある書類なのでしょうか? 

財務諸表は作成することにはそれほど目的を持ったものではありません。しかし、企業の利害関係者となるステークホルダーの為に存在しているのです。

1-3 ステークホルダーとは

ステークホルダーとは企業の利害関係者を指します。ステークホルダーにはどのような人たちがいるのかを見ていきます

1-3-1 株主

キャピタルゲインや配当金を目的とする株主(株式投資者)は利害関係社になります。株主は、内部の情報を知る術がないので、公開された会計情報を投資の判断材料とするわけです。

1-3-2社債投資者

社債への投資者も、利益の受け取りを目的としているので利害関係者にあたります。

1-3-3 銀行などの金融機関

融資をする銀行などの金融機関も利害関係者にあたります。銀行などの金融機関は融資の可否を決めるために財務諸表を使用します。

1-3-4 取引先

取引先は利害関係者になります。掛売りなどを検討する際には、財務諸表を利用します。

1-3-5 従業員

会社で働いている従業員が利害関係者というのはイメージが湧きにくいかもしれません。しかし、賃金の支払や雇用の確保といった点で利害関係者となっています。

1-3-6 地域住民

環境に対する影響や雇用の創出といった点で利害関係が発生します。

1-3-7 国・地方自治体

会社には税金を支払う義務があります。国や地方自治体などの納税機関は利害関係者になります。

1-3-8 経営者

経営者は、財務諸表を利用して、株主からの評価、経営管理においての指標等を示します。

1-4 財務諸表の目的

female財務諸表の中にはさまざまな情報が含まれています。記載されている数字はときには痛いほど突き刺さる正直な数字です。会社を運営する上で、問題(異常)があれば必ず数字となってどこかに表れているはずです。

しかし、ずらりと並ぶ数字をただただ見つめているだけでは何も見つかりません。財務諸表のどの点に着目すべきなのか、財務諸表の目的や種類を確認したがら見ていきましょう。

1-5 財務諸表の種類

財務に関する諸々の表なので、その種類はいくつかあります。一般的に「財務諸表」と呼ばれるのは、「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」です。

1-5-1 貸借対照表(Balance sheet、略してB/S表)

image貸借対照表とは、「一定時点での企業の財政状態」を表すために作成されています。もう少し簡単に言うと、ある時点において、企業がどのくらいの資産を保有し、またどのくらいの負債があるのかを示しています。

純資産と呼ばれるのは、資産から負債を控除した額になりますが、融資等の際に参考にする数字として金融機関サイドがチェックするのがこの純資産にあたります。

純資産がマイナスのときには、債務超過の状態を意味するので、倒産のリスクが高いという判断になります。

貸借対照表については『貸借対照表とは | 知っておくべき位置づけと基本の仕組み』でも詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。

1-5-2 損益計算(Profit and loss statement、略してP/L書)

image損益計算書とは、「企業の一定期間における経営成績」を表しています。一定期間とは、一事業年度のこと、つまり期首から期末までの1年間を指します。3月31日を決算日としていれば、4月1日から3月31日までの期間が対象となります。

この一事業年度の間に企業がどれだけの売上をあげてどれだけの利益を得たのかを表します。損益計算上には「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「当期純利益」といくつかの利益があります。それぞれどのような利益を意味しているのでしょうか。

●売上総利益・・・売上額から仕入額を差し引いただけの利益
●営業利益・・・売上“総”利益から営業活動にかかった経費(人件費、家賃、旅費交通費など)を差し引いた利益
●経常利益・・・これは営業利益から、営業活動とは関係のない活動、つまり資金の借入や有価証券等の取得によって生じた利益や配当(損益)を加算or減算した後の利益
●当期純利益・・・経常利益から法人税等の税金を差し引いた“最終利益”と呼ばれる利益

これらが損益計算書上の利益になります。損益計算書についてもっと知りたい方は『損益計算書とはー損益計算書の見方と読み方のポイント』もご覧ください。

1-5-3 キャッシュフロー計算書

「企業の一定期間の収支の状況」を表しているのがキャッシュフロー計算書です。キャッシュフロー計算書は大きく3つの区分に分けて表示されます。

(1)営業活動によるキャッシュフロー
(2)投資活動によるキャッシュフロー
(3)財務活動によるキャッシュフロー

それぞれどのようなキャッシュフローを表しているのかを簡単にまとめていきます。

◆営業活動によるキャッシュフロー

売上による入金、仕入に対しての支払、人件費や家賃等営業活動を行なうために必要となる収支を表示しています。

◆投資活動によるキャッシュフロー

有価証券の取得、土地、建物などの固定資産にかかる支出などを表示しています。もちろんすでに所有している資産を売却についてお表示されます。

◆財務活動によるキャッシュフロー

銀行等の金融機関からの借入や返済の収支が表示されています。

単語だけを見ていてもイメージが湧きにくいという人も多いと思います。財務諸表のサンプル等を見るのがおすすめですが、一番良いのは、自分の興味のある上場企業の有価証券報告書をゲットして読むことをおすすめします。興味ある会社であれば、イメージもしやすいのではないでしょうか。

キャッシュフロー計算書について興味のある方は『キャッシュフロー計算書の基本的な読み方ーお金の流れを知る』もチェックしてみてください。

2 財務諸表の見方ポイント

簡単に分かりやすく説明すると言っても、用語としては抑えておかなければならないものもたくさんあります。ここからは、会社設立後に必要になる会計知識の中か、「財務諸表分析」の基礎について見ていきたいと思います。

会計関連は、税理士事務所などの専門家や、担当者にまかせたままという人も少なくありません。任せたからといって、理解しなくて良いというわけではありません。

「財務諸表」の必要性、おさえるべきポイントをチェックしたので、ここからは実際に経営者として財務諸表を見るときに、チェックすべき点に絞って説明していきたいと思います。

起業した会社の経営状態で気になるのは、やはり「どれだけ儲かっているのか」という“利益”ではないでしょうか。しかし、会社を経営する上で必要なのは、ときには見ないフリをしたくなる「マイナス部分」にも目を向けなければならないのです。

ここからは、「資金繰り」「利益」「原価率」「損益分岐点売上高」について見ていきたいと思います。財務諸表上の注目すべきポイントについてもあわせてチェックしてみましょう。

財務諸表の見方ポイント1 資金繰り

image経営者として、会社の経済状況が良いときも悪いときにも考えなければならないのが「資金繰り」です。会社経営=資金繰りといっても過言ではないかもしれません。利益がいくらあっても、動かせるお金(キャッシュ)がなければ、仕入の支払も、経費の支払も、そして給料の支払もできなくなってしまいます。

利益が出ているのに倒産してしまうことを「黒字倒産」と言います。利益ばかりに注目し、利益ばかりを上げることを意識しすぎて、利益が出ている=会社は順調と結びつけてしまっているのです。黒字倒産の怖いところは、お金がない状態だったと突然気づくことです。

資金繰りをきちんと行なうために、黒字倒産を避けるために見るべきポイントは「キャッシュフロー計算書」と「貸借対照表」「損益計算書」です。それぞれどの項目をチェックすべきなのかをみていきます。

営業活動によるキャッシュフロー。キャッシュフロー計算書の中ではこの項目に注目です。本業でどれだけのキャッシュインがあったのか、本業でどれだけのお金を稼ぐことができるのかを判断することができます。

営業活動によるキャッシュフローがマイナスのときには、本業でお金が稼げていない状態です。やるべきことは組織体制や業務フローなどの見直しです。

次に見るべきところは貸借対照表の売掛金、受取手形の残高です。つまり売上債権がどのくらいあるのかという点です。売上が計上されていても実際にその代金が入金されるまでには1〜2ヶ月かかることが多くあります。掛売りでの取引をしているときには、取引先からの支払条件をきちんとチェックして、内容を把握しておくことが大切です。

この残高を見て、支払期日を過ぎても入金されていない取引先があれば、連絡をし、遅延の理由を確認しましょう。回収不可にならないためにも早めに解決することが大切です。

そして、損益計算書の売上高、仕入高及び販売費及び一般管理費です。将来の資金繰りを考える上で重要なポイントになります。

財務諸表の見方ポイント2 利益

image損益計算書の中では営業利益に注目します。営業利益は、その名前の通り、会社の本業で得た利益のことを指すので、ココがマイナスの場合、つまり赤字の場合には本業では利益を得ていないということになります。営業利益がマイナスのときには、原因の追求、分析を速やかに行なう必要があります。

対策が見つからないというときに参考になるのが同業他社、それも比較的同じ様な規模の会社の財務諸表を見ることです。調査会社等に依頼すれば、簡単に取得できますので、参考にするのも勉強になります。

あの会社のようになりたいという目標を設定するときにも、目指す会社をモデルとするために財務諸表などを見てみるのも刺激となるのでおすすめです。ただ数字を眺めるのではなく、自分の会社の損益計算書との違いをしっかりと見比べることが大切です。

財務諸表の見方ポイント3 原価率

image次に原価率をチェックします。原価率については、その増減の推移を見ることが大切です。増減には必ず理由があるはずです。

急に増えたり、逆に急に減ったりしているときには、しっかりと原因を探るようにしましょう。理由を踏まえた上で、原価管理をすることが大切です。

財務諸表の見方ポイント4 損益分岐点売上高

image最後に、損益分岐点売上高です。難しい単語に感じますが、利益率がゼロになるときの売上高、それが損益分岐点売上高です。

実際の売上高が、損益分岐点売上高を超える場合には利益出るのですが、下回る場合には損失ということを意味しています。いわゆる境界線となっているわけです。

まとめ

なんだか小難しそうな名前の書類ですが、「財務諸表」にはいろいろな情報が詰まっているということがお分かりいただけたでしょうか? 

チェックすべき項目はたくさんあるのですが、どこを見るべきなのかは、状況に応じて変わって来るもの。まずは基本中の基本という起業するなら知っておきたい「財務諸表」の基礎をしっかりと身につけましょう。

【参考図書】
「ポケット図解 キャッシュフロー計算書がよ〜くわかる本」(秀和システム)
「実学入門 経営がみえる会計―目指せ!キャッシュフロー経営」(日本経済新聞社出版社)
「図解と設例で作成法を学ぶ これならわかるキャッシュ・フロー計算書」(日本実業出版社)
「マンガで入門!会社の数字が面白いほどわかる本」(ダイヤモンド社)

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