苫米地式ゲシュタルト能力を磨いて仕事で望む結果を出す方法

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image「ゲシュタルト」という言葉を聞いたことがありますか?日常の会話では、あまり使われない言葉ですよね。ゲシュタルト(Gestalt:形象、形態)とは、ドイツ語で「全体性を持ったまとまりのある構造」のことを言います。

認知科学者の苫米地英人博士によると「ゲシュタルト能力」は、私達にもともと備わっている、生きていく上で必要な能力であり、ばらばらな状態のものを一つのものとして、統合して見るための機能です。

現代において、ゲシュタルト能力は、ますます重要となってきています。なぜならば、情報化社会に生きる私達は、膨大な情報を統合的に活用して、新たな価値を作り出すことを求められているからです。

「もっとやりがいのある仕事がしたい・・・」
「もっとクリエイティブな人生を歩みたい・・・」
「もっと自由で幸せな生活がしたい・・・」
「もっと成功してお金持ちになりたい・・・」
「もっと人のためになる生き方がしたい・・・」

そのような夢や目標を実現するには、まず「ゲシュタルト」について深く理解しておく必要があります。ここでは、苫米地博士が定義する「ゲシュタルト」の意味と重要性、そして、ゲシュタルト能力を高めてゴールを達成する方法について詳しく解説していきます。

目次

1. ゲシュタルトとは?
  1-1. あらゆる存在はゲシュタルト
  1-2. ゲシュタルトは生きていく上で必要な能力
  1-3. 人間のゲシュタルト能力は進化してきた
  1-4. 抽象思考ができるのはゲシュタルト能力があってこそ
2. ゲシュタルト能力を磨いてゴールを達成する方法
  2-1. ビジネスの成功はゲシュタルト能力にかかっている
  2-2. コンサルタントの問題解決テクニック
  2-3. ゲシュタルトを破壊せよ!
3. ゲシュタルト能力を高めるトレーニング
  3-1. 学問はゲシュタルト能力を高める訓練
  3-2. ゲシュタルトを構築する読書法
  3-3. スピーディーに視点を上げる練習
  3-4. 情報空間を広げるトレーニング(1)
  3-5. 情報空間を広げるトレーニング(2)
  3-6. 認識と思考のフレーム再構築メソッド
4. ゲシュタルトメーカーとして生きよう!

1. ゲシュタルトとは?

image「ゲシュタルト」とは、簡単に言うと「ひとつの意味をもった集合体」です。

例えば、一枚の写真は、顕微鏡で見ると小さな点(ドット)の集まりでできています。ひとつひとつの点(ドット)には意味がありませんが、集合体である「写真」には意味があります。

この意味をなさない部分が、全体の中で意味をもって現れてくることを「ゲシュタルトができた」と言います。

1-1. あらゆる存在はゲシュタルト

image例えば、私達は点と線を見て、そこにリンゴの絵を見たりします。つまり、全体(リンゴ)は部分(点と線)でできていて、また、部分(点と線)は、全体(リンゴ)の中で初めて意味を持ちます。つまり、全体と部分は双方向に関係していると言えます。

また、ゲシュタルトの基本的な概念として、私達は、対象を全体として捉えます。例えば、部分(点と線)が中途半端なものであっても、見た人がパターンを補うことで、全体をリンゴと理解することが可能となります。つまり、全体は、その関係性によって、部分の総和以上のものになり得るということです。

さらには、部分はその関係性によって、まったく別のものになることもあります。これは、錯覚・誤解を引き起こす原因にもなっています。下の図は「ルビンの壺」と呼ばれるものです。これは、見方によって「一つの壺」にも「向き合った二人の顔」にも見える図形(だまし絵)として有名です。

imageの図形は「図」と「地」からできていて、壷が見えるときは、壷が「図」で、周りは「地」です。二人の顔が見えるときは、二人が「図」で、他は「地」になります。

一つのまとまりのある「形態(ゲシュタルト)」として認識されたものが「図」となり、その図の周囲が自然と「地」になるというわけです。壷と二人が同時に見えることはありません。

このように存在(あるもの、あること)というのは、関係性で決まるので、A(壺)でもあり、B(二人)でもあるということがあり得ます。

「私」とか「自己」という存在ですら、周囲との関係性によって意味が変化します。つまり「私」と思っているものは「ゲシュタルト」(自分の人格全体、精神全体)の一部分でしかないとも言えるわけです。

人は現在、注意を向けているもの(図)だけを「現実」として認識しています。しかし実際には、自分が注意を向けていない部分(地)も存在します。この「図と地」がすべて一つとして認識されたとき「現実」という「ゲシュタルト」が完成されたことになります。

このように「部分」は「全体」と双方向に関係しながら、全体の中で意味を持って現れるのです。そして、あらゆる「存在」は「ゲシュタルト」であると言うことができます。

1-2. ゲシュタルトは生きていく上で必要な能力

female「ゲシュタルト能力」とは、「全体の枠組み」がわかれば「部分」がわかり、また「部分情報」を手に入れただけで瞬間的に、それより大きな他の部分を認識できるという人に備わった能力のことです。

ゲシュタルト能力の基本的な使い方は、「パターン認識」です。

例えば「猛獣」という概念の中には、ライオン、トラ、オオカミなど、様々な生き物が含まれます。あなたが野生の地を歩いている時に、未知の生物を見かけたとします。もし、その生物を見るのは初めてだとしても、その形や大きさ、動き、鳴き声などから、一瞬であなたは、それが猛獣の一種に違いないと推察することができます。そして、即座にその場から自分の身を隠すことで命を守ることができます。これは「猛獣」というゲシュタルトがあってこそ、その生物が危険な存在だと判断できるわけです。

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ゲシュタルト能力は、脳に備わったファジー(あいまい)な機能で、生きていく上で基本的に必要なものです。この能力は、イヌやネコなどの動物も持っていて、危険を避けたり、今まで見たことがないものをエサ(食べられるもの)として認識したりできるのも、ゲシュタルト能力のおかげです。つまり、目の前の物よりも大きな「エサ」という概念があるからこそ認識できるのです。

1-3. 人間のゲシュタルト能力は進化してきた

image人間は進化の過程で、さらに視点の高いゲシュタルトを作る能力を身につけてきました。例えば、それぞれの物理的な物から、視点を高くして「言語」を作り出しました。

「言語」は、ゲシュタルトの関係で成り立っています。「文章」は「単語」を組み合わせて作られます。そして、それぞれの「単語」の意味は、「文章全体、文脈」によって決まってきます。

例えば、「白い目で見る」の「白い」が「冷淡な、悪意のこもった」という意味になるのは文章によって決まります。つまり、全体の意味がわかっていないと、それぞれの単語の意味も決まらないということです。

こうして人間は、言葉を使って、さらに視点を上げて、高度に構造化されたゲシュタルトを維持するまでに「脳」を進化させてきました。まったく同じ話をしたことがなくても、話の流れから、知識を使って、こんな話になりそうだと予測したり、概念と概念を組み合わせて、新しい意味を生み出したり、私達は、普段からゲシュタルト能力を使って考えたり、話したりしているのです。

苫米地博士は、「『脳』は、より効率良く『エサ』を獲るために、ゲシュタルト能力を進化させてきた」と言います。視点が高くなることで、情報をより効率的に運用することができるからです。「将来、ここを通るウサギを罠で捕らえて食べよう」などと、時間的な空間を超えて考えることができるのも、ゲシュタルト能力が進化したからなのです。

1-4. 抽象思考ができるのはゲシュタルト能力があってこそ

image「ゲシュタルト能力」とは「視点を上げる能力」とも言い換えられます。つまり「抽象度」を上げて考える能力のことです。

マルチーズやポメラニアンや柴犬よりも「イヌ」の方が、抽象度が高いです。さらには「ペット」そして「動物」の方がもっと抽象度が上がります。逆に「動物」よりも「ペット」「イヌ」「柴犬」「うちのポチ」と「抽象度」を下げると、より「具体性」は上がるという関係があります。

「イヌ」という概念があればこそ、ブルドックや、チャウチャウを初めて見た時に、多分「イヌ」だなと推測することができます。このように、ゲシュタルト能力とは「抽象度」を上げて、類似の知識や経験を駆使することによって、未知の物や事象であっても想像することができる能力です。

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逆に、まったく知識も経験もない世界のことを、人は「認識」することができません。認識の大前提は「知識」と「ゲシュタルト能力」なのです。「知識」が多く「ゲシュタルト能力」が高い人は「認識」できる世界が広がります。そして、他の人には認識できないものが見えるようになるのです。

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そして、全体構造「ゲシュタルト」が形成されると、その対象への「確信」が生まれます。もしあなたの「確信」が、今後の「世の中の動き」や自分のビジネスの「戦略や戦術」、新しい「発明のアイデア」であれば、あなたは大きな成功へ向けて進んでいくことになるでしょう。

2. ゲシュタルト能力を磨いてゴールを達成する方法

苫米地博士は、これからの時代、仕事で成功するためには「ゲシュタルト能力」を高めることが大変重要になると言います。

現代社会は、インターネットやIT技術の普及と発展によって「情報」が凄まじいスピードで増加し続け、人間は、それをスピーディーに処理する能力を求められています。ばらばらに存在している情報を統合して、新たな「価値」を生み出すためには「ゲシュタルト能力」を磨くことが必要不可欠なのです。

2-1. ビジネスの成功はゲシュタルト能力にかかっている

female抽象度を上げることで、ばらばらだったものは、一つの整合的なものになります。

例えば、コンビニと銀行は、低い抽象度では、バラバラに存在しています。しかし、抽象度を上げると、どちらも人々の暮らしにおける「消費活動のスポット」となり、コンビニATMというゲシュタルトが生まれ、新たなサービスの「価値」が生まれます。同様に、コンビニの宅配受付サービスや、チケット発券サービスなど、様々な付加価値が生み出されてきました。

同じように、金属やプラスチックの様々な部品を統合して、TVや車などを作る「製造業」も、文字列を組み合わせてソフトウェアを開発するプログラマーも、まさにすべて「ゲシュタルトの構築」と言えます。このように、抽象度が上がるごとに、新しいゲシュタルトが生まれ、ゲシュタルトが生まれるごとに「新しい価値」が生まれるのです。

より広い情報空間を俯瞰(ふかん)して、高い視点に立つことができれば、膨大な情報を整理、運用して、圧倒的な価値を創造することも可能になります。

「価値の創造」こそが「ビジネス」なのですから、仕事での成功は、まさに「ゲシュタルト能力」の養成にかかっていると言えるのです。

2-2. コンサルタントの問題解決テクニック

group「ゲシュタルト能力」は新しい価値の創造だけでなく、何らかの問題を解決する際にも、非常に重要になります。

クライアントのビジネスの様々な問題解決をサポートするプロのコンサルタントは、まさに「ゲシュタルト能力」を最大限に活用しています。

彼らは、ケーススタディにより、あらゆる実際の事例を研究し、問題を高い視点から俯瞰(ふかん)して考え、解決法を発想していきます。こうして、高い視点で情報を操作することで、それより低いすべての事に効率よく適用することができるからです。

そして、個々の問題を解決する際には、運用レベルまで視点を下げて、様々な理論化された解決法を駆使していくことになります。

例えば、「A商品の売上が思うように伸びない」という問題の解決を考える時には、「戦略はしっかりあるか」「計画通り実行されているか」「最適な組織構造になっているか」など、様々な事例を参考に、全体を高い視点から考察して、問題点を探し出していきます。そして、改善すべき重要な要素を見つけ出したら、今度は、視点を下げて、個々の問題点に適切なアプローチをして改善していくのです。

この際、さらに視点を上げれば、そもそも現在扱っている商品、サービス、プロジェクト自体、本当に最適なものなのか、中止したらどうなるのか、規模を小さくして、他のプロジェクトに力を入れたらどうかなど、低い視点では考えられなかったアイデアも出てくることになります。

このように、ゲシュタルト能力を高めることで、スムーズに問題解決できるようになります。そして、視点が高い発想ができる人(組織)は、視点の低い相手(組織)の考えや行動、弱点までも、瞬時に読み解くこともできるので、ビジネスでは、ライバル(会社)よりも優位に立つことができるのです。

2-3. ゲシュタルトを破壊せよ!

imageこのように、新たな価値を創造したり、様々な問題解決したりをする上で、ゲシュタルト能力を磨いて、視点を上げて発想することは非常に重要です。

さらに、あなたがゴールを達成するためには「ゲシュタルトを破壊する」という考え方もマスターする必要があります。

もう一度「ルビンの壺」の絵を思い出して下さい。脳は一つのものを見て、同時に二つの解釈を認識できないという原則がありました。つまり、人は潜在的には、複数のゲシュタルトを持つことができても、常に一つのゲシュタルトしか意識することはできないということです。

これは、あなたが夢やゴールを達成する上でも、非常に重要な原則です。「現実の自分」と「ゴールを達成した自分」とにズレがある場合、脳は二つのゲシュタルトを同時に持つことができないのですから、二つのズレをなくそうと、どちらか一つ(多くの場合は現状)のゲシュタルトだけを自動的に選択してしまうことになります。

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ダイエットが続かないのも、禁煙が続かないのも、資格の勉強が続かないのも、仕事の目標が達成できないのも、すべてここに原因があります。つまり、脳が「現状」のゲシュタルトの方を選んで維持してしまっているからなのです。

ゴール(夢)を達成するためには、現状のゲシュタルトを「破壊」し、今ある自分の世界を捨てる必要があります。ゲシュタルトを破壊するには、新たに設定した夢の自分(ゴール側のゲシュタルト)をより強く意識します。つまり、すでに自分はゴールを達成していると思い込めば良いのです。

すると、違和感を持った「脳」が自動的に、二つのゲシュタルトのズレを解消しようと「現状のゲシュタルト」を破壊し、よりリアリティの高い「ゴール側のゲシュタルト」の方に向かって、様々な達成の方法を探して動き出します。

例えば、あなたのゴールが、新しい画期的なサプリメントを開発して、世界中の人々を今よりも健康にするということだとします。あなたは、そのゴールを達成した自分を強くイメージして、それを達成した自分になりきって日々を過ごすのです。

そして、現状よりも、ゴールのリアリティが高くなると、そのサプリメントを発明するために、どんな研究をすれば良いか、誰にコンタクトを取れば良いか、どんな組織を作るか、どのように資金を集め、どのように広告販売するか等々、様々なアイデアや方法が見え始め、気付いたらゴールに向かって行動を開始していたという状況になっていきます。

つまり、あなたは、すでにゴールを達成している自分を強くリアルにイメージして、そのような自分を演じるだけで、自動的に夢が実現していくことになるのです。

人は、強くリアルにイメージしない限り、それを行動に移して、ゴールを達成することはできません。今までのゲシュタルトを破壊して、新たな価値を創造していきましょう。

3. ゲシュタルト能力を高めるトレーニング

ここまで、ゲシュタルト能力を磨いて、視点を高くすることの重要性、そして、ゴール側のゲシュタルトにリアリティを持たせることの必要性について解説してきました。

ここからは、実際にどのようにして、ゲシュタルト能力を高くしていくかについて、苫米地博士から学んだトレーニング法を紹介していこうと思います。

3-1. 学問はゲシュタルト能力を高める訓練

image何かの専門分野を深く研究することは、ゲシュタルト能力を高めるために非常に有効なトレーニングです。

何らかの学問を理解するということは、ばらばらの知識を整理して、整合的に体系づけて統合していくことです。これは、まさにゲシュタルトを創り出すプロセスです。つまり「学習できた」とは「ゲシュタルトが形成された」ということになります。

苫米地博士は、ゲシュタルト能力の基礎訓練として、大学、そして大学院に入り博士課程まで進んで、学問にどっぷり浸る機会を持つことを勧めています。現在働いている三十代、四十代、またはそれ以上の年齢であっても、改めて、博士課程まで進む道を選択することは現実的に可能だと言います。アルバイトをしながら学校に通うこともできますし、仕事を続けながら夜学に通うこともできます。

現代の凄まじい情報化社会に生きる私達にとって、大量の情報をうまく運用して、新たな価値を創造する「ゲシュタルト能力」を鍛えるためには、高校卒業後、さらに十年、もしくはそれ以上の期間を投資してでも、専門分野をとことん追求する時期を過ごすことが必要なのかもしれません。

3-2. ゲシュタルトを構築する読書法

female次に、専門書など、たくさんの本を読むことは、ゲシュタルト能力を高めるために非常に有効なトレーニングです。

読書をする際に重要なのは、本は「最初から最後まで」読まないことには、ゲシュタルトを構築できないということです。本を、ところどころ飛ばし飛ばしで、全体の半分くらい読んだとしても、筆者が考えている全体像を把握することはできません。最初から最後まですべて読み、全体像をつかむことで、ゲシュタルトが構築されるのです。

さらには、一冊の本を本当に理解するためには「何度も」読む必要があります。なぜなら、ゲシュタルトができていない状態で読んだ一回目の読書は、本当に筆者が伝えたいことを理解しているとは言えないからです。一度読んで、全体像がつかめた状態で、再度、その本を読むことで、深い理解ができるようになります。本当に素晴らしい本は、読み返す度に、新たな発見があるものです。

ある調査によると「年収」と「読書量」は正比例するという結果が出ています。これは、本から知識を得られることに加えて、本を読む人ほどゲシュタルト能力が鍛えられていくからとも言えます。ゲシュタルト能力が高い人ほど、仕事で成功することが容易になるからです。

また、知識量が増えて、ゲシュタルト能力も高くなると、読書スピードも自然と速くなり、さらに多くの情報を短時間で処理できるようになるという正のスパイラルも起こります。

3-3. スピーディーに視点を上げる練習

female学問や読書に加え、さらに、今すぐ簡単にできるゲシュタルト能力のトレーニング法をいくつか紹介します。まずは、スピーディーに視点を高くする練習です。

あなたの前にカップに入ったコーヒーがあるとします。目の前にある「このコーヒー」から視点を上げてみます。すると一般的な「コーヒー」という概念になります。過去にも飲んだことがあるし、未来にも飲む単なる「コーヒー」です。

コーヒーを見ながら、過去に飲んだコーヒーを再現して思い出します。そのコーヒーを飲んだ時の状況や、味、香り、色、音、触った感触と、五感を使ってリアルに思い出します。

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過去のコーヒーを一つ思い出せたら、今度はまた、別の時のコーヒーの記憶も、できるだけ正確に思い出してみます。そうやって、五つくらいの「コーヒー」を思い出せたら、それぞれのイメージを二つ、三つとすべて重ねて同時に思い出していきます。

そして、重ね合わすことができたら、それらのイメージを記憶から切り離します。切り離すことで、視点は上がるからです。記憶から切り離すには、目の前で指を左右に三回くらい動かして、右、左、右、左と目で追います。これは、過去の記憶を体感から切り離すための、脳の習性を使ったテクニックです。目を左右に動かすことで体感が止み、その瞬間、視点は上がります。

このような練習を日常的に続けるうちに、視点を上げるスピードは、どんどん速くなっていきます。

3-4. 情報空間を広げるトレーニング(1)

ゲシュタルト能力を上げるために、次は、情報空間を広げるトレーニングをしていきます。

これは、体感を変える練習です。コーヒーを飲んで、その「味」の体感を「匂い」や「色」「音」「舌触り」など、別の体感に変えてみます。例えば「この味は、こんな色」と自分で決めて感じます。その瞬間、視点は上がります。コーヒーそのものではなくなったからです。

同様に「この舌触りは、この音」と決めて感じてみます。このように、それぞれの五感で、別の四つの感覚に変えるという練習を重ねていくことで、視点を上げて、さらには、情報空間を広げるトレーニングになります。五感でしか感じることができない空間を自由に操作していることになるからです。

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このような訓練を続けて、瞬時に視点を上げられるようになると、物事や問題点を瞬時に俯瞰(ふかん)して見ることができるようになります。

3-5. 情報空間を広げるトレーニング(2)

さらに、情報空間を広げるトレーニングとして、日頃から、目の前にある物の抽象度を上げてみる練習をします。

例えば「このエスプレッソコーヒー」「一般的なエスプレッソコーヒー」「一般的なコーヒー」「ホットドリンク」「飲み物」「液体」などと抽象度を上げていきます。

顧客からクレームを受けた時などは「Aさんが購入した商品へのクレーム」「製品へのクレーム」「クレーム」「顧客からの要求」「顧客からのメッセージ」「顧客の反応」などと、視点を上げていけば、単なる顧客の感情的なクレームと感じていたものが、商品やサービス改善への重要なヒントにつながっていくかもしれません。

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このように、日常的に、抽象化する訓練の習慣をつけることで、ばらばらの部分を、高い視点から見て、ゲシュタルトに統合する能力を鍛えることができます。

3-6. 認識と思考のフレーム再構築メソッド

image次に、フレームを再構築するイメージトレーニングで、ゲシュタルト能力を高めていきます。

人はそれぞれ、情報を認識して処理する際のフレーム(枠組み)を持っています。そして、そのフレームは、自分の役職やポジションによって作られていることが多いです。

平社員、係長、課長、部長、専務、社長と役職によって、物事を見るフレームが変わってきます。同様に、営業マンや、経理の専門家、ライター、法律家、投資家、医者など、職業やポジションでも、それぞれのフレームを持ちます。

新たなゲシュタルトを作り、新たな価値を生み出そうとするならば、現在持っているフレームを再構築し、新たなフレームから物事を見てみる必要があります。それには、自分とは違う立場の人のフレームをイメージしてみることです。

上司のフレーム、違う部署の人のフレーム、社長のフレームとイメージしていきます。違う立場、業界の人からよく話を聞いたり、本で調べたりすることで、この人ならどう考えるだろうかというイメージを、さらに膨らませて行きます。別のフレームをイメージできたら、もともとの自分のフレームと統合することで、新しいゲシュタルトが構築されます。

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このようにイメージを広げていくことで、会社経営のフレーム、業界のフレーム、日本経済のフレーム、世界経済のフレームとより大きなフレームをイメージできるようになり、問題解決のアイデアも高い視点から浮かぶようになります。

4. ゲシュタルトメーカーとして生きよう!

femaleここまで、ゲシュタルトの意味と重要性、そして、ゲシュタルト能力を磨く具体的な方法について解説してきました。

苫米地博士は、成功するためには「ゲシュタルトメーカー」になれば良いと言います。

ゲシュタルトメーカーとは、新しいゲシュタルトを創造する人です。つまり仕事を通じて、物事を高い視点から見て、新しい発想で、新しい価値を作り出す人のことを言います。

あなたは、どんな分野で新しい価値を生み出しますか?

今はまだ、自分のゴールが明確でないとしても安心して下さい。トレーニングを続けて、ゲシュタルト能力を向上させていけば、視点が高くなり、自然と自分の役割に気づいていくことになるでしょう。さあ、ゲシュタルトメーカーを目指して歩き始めましょう!

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