倹約上手で楽しむ年金生活-老後の生活費を節約する15のコツ

Pocket

shutterstock_790179619

年金生活はムダなお金をかけずに楽しみたいですよね?

定年退職後は生活規模を縮小して、支出を抑えていかなければいけなくなります。
でも、倹約ばかりで楽しみの少ない人生になってしまってはいけません。

健康で長生きするためのポイントは、「心と体を動かして楽しむ」です。
心のエネルギーになる感動を忘れないこと。
毎日、体を動かす習慣を身につけること。
そして、人生を楽しむことが、健康な心身の維持には必要なのです。

お金をかけずに知恵や体を使うことには、老化を予防する効果もあります。
ここでは、年金生活となった後半の人生を楽しむために、日々の生活費をムリなく節約するコツを紹介します。

目次

老後の生活費を節約する15のコツ

① あえて便利グッズは買わない
② 買い物はスーパーだけですませない
③ 趣味と実益を兼ねる家庭菜園
④ 小さな非日常を楽しむ
⑤ 格安バスツアーを楽しむ
⑥ 生涯学習プログラムに参加する
⑦ 有償ボランティアで人の役に立つ
⑧ お土産は自分のために買う
⑨ 孫の財布にならない
⑩ 必要なものと欲しいものを分ける
⑪ 賞味期限の長い食材は買いすぎない
⑫ 野菜は適所に保存する
⑬ 床にモノを置かない
⑭ エコ家電で省エネ
⑮ お金をかけない健康法

まとめ

老後の生活費を節約する15のコツ

shutterstock_173492609

一般的なサラリーマンが定年退職をして受け取る退職金は、けっこう大きな金額になります。
しかし、全額が老後の資金として手元に残る人はあまりいません。

住宅ローンや子どもの教育ローンなどを清算する人も多く、手元に残る額が2分の1から3分の1程度になってしまうケースも少なくありません。

年金の受給が始まっても、多くの人は年金だけで生活ができないので、毎月貯金を切り崩していくことになります。

老後の資金はいくら必要かということが、よく言われますが、自分が何歳まで生きるのか、先のことはわからないので、老後のお金に対する不安は消えないのです。

それならば、できる範囲でムダを省いて、少しでも安心できる要素を増やすべきです。

ここで解説する節約のコツは、生活のレベルを下げたり、我慢を続けたりするようなことはしません。
それではお金が残っても、ストレスを溜めてしまいます。

心にも体にもよい影響を与えて、しかも節約できることが倹約上手の条件です。

① あえて便利グッズは買わない

shutterstock_464722583

現代は便利グッズがあふれています。
とくに、勝手に部屋を掃除してくれる掃除ロボットや電動アシスト自転車など、体力の衰えを補ってくれるアイテムは、高齢者にとっては強い味方といえるかもしれません。

しかし、その便利さのおかげで、あなたの脳と体はますます衰えてしまうのです。
ホウキとまではいかなくても通常の掃除機で掃除をすれば、場所によって道具を選んだり、どうやれば効果的かなど、作業手順や工夫を考えたりするので、脳はとても活性化します。

電動アシスト自転車は、脚力がなくても坂をすいすい上がっていけるので、一度乗ったら普通の自転車には戻れなくなるといいます。

これは、せっかくいい運動習慣となる自転車に乗る時間を、もったいないことに自分から放棄してしまっているようなものです。

整理整頓や、省エネが目的の便利グッズはムダを省く意味がありますが、頭脳と体力を使わなくなる便利グッズは、あえて買わないようにしましょう。
日常生活の中で体を鍛えられる貴重な習慣を自ら捨てるべきではありません。

② 買い物はスーパーだけですませない

shutterstock_234630091

食材の買い物は、一軒ですべてが揃ってしまう大型スーパーがとても便利です。
カゴをもって一周すれば買い物が終わるので、時間の節約にもなるでしょう。

さらに今は、面倒なときはインターネットでスーパーのサイトにアクセスすれば、欲しいものを配達までしてもらえます。
体の弱った高齢者や、障害をもつ人にとっては、とてもありがたいシステムです。

しかし、人間の体は使わない能力が退化していくという性質があります。
歩くことは、脚の筋肉を使うだけでなく、体の筋肉の60~80%を使い、心臓や内臓を強くし、脳に新鮮な酸素を送って脳全体の機能を活性化するという全身運動なのです。

ウォーキングに人気が集まっているのは、ムリをしない有酸素運動でこうした効果が得られるからです。
全身の筋力や脳の機能を退化させないためには、歩くことが一番手軽で効果があるのです。

ですから、買い物をするときも一軒のスーパーで終わらせずに、近所の商店街や別のスーパーをまわって、ウォーキングと同じ有酸素運動をしてしまいましょう。

程度な運動習慣をつくることができて、しかも安くていい食材を見つけることができるはずです。

③ 趣味と実益を兼ねる家庭菜園

shutterstock_635789774

ペットと暮らして癒しをもらっている人は多いですね。
動物と暮らすことは、心と体にとてもいい影響を与えます。

ところが、高齢になると、最後まで面倒を見てやれないのではないかと断念してしまったり、住んでいるところがペット禁止だったりして、実現できない場合もあります。

そういう場合には、植物を身近に置いてみましょう。
植物の緑には心を安定させる効果があり、その成長ぶりが生きる喜びにもなります。

室内に観葉植物を置くのもよいのですが、折角なら食べることができる野菜を育ててみましょう。
住居の近所に市民農園などがあって借りられれば、健康増進にもなりますし、そこで仲間づくりもできます。

そういったスペースがなければ、ベランダにプチ家庭菜園をつくりましょう。
プチトマト、キュウリやナス、ハーブ類などは簡単に育てられます。
自分の作った野菜を食べる喜びは、経験者でなければわからないものです。

④ 小さな非日常を楽しむ

shutterstock_498869371

「人生を楽しむ」ということを大げさに考える必要はありません。
お金を使わずに楽しい思いをする要素は、身の回りにたくさんあります。

「ある」というより、自分で楽しみ方を見つけるのです。
例えば、駅や買い物に行くときに、いつも歩いている道を変えてみるのです。

道を一本変えるだけでも、見える景色はガラッと変わります。
家の近所に、「こんな所があったのか」という発見があるかもしれません。

1日楽しむと決めた日は、地図を広げて、目をつぶって指を落としたところに、路線バスを乗り継いで行ってみます。
「路線バスの旅」や「〇〇散歩」といったテレビ番組がありますが、あれをやってみるのです。

見知らぬ町を歩いたり、いつもと違う場所に行ってみたりすると、そこには非日常があります。
人生に潤いを与えてくれるのは、1年に1回の大きな感動よりも、そうした日々の小さな発見や感動です。

⑤ 格安バスツアーを楽しむ

shutterstock_339800600

1万円以下で参加できる日帰りバスツアーが人気です。
いくつもの旅行会社が工夫をこらしていて、魅力的な企画がたくさんあります。

人気の理由は、とにかくコストパフォーマンスが高いことです。
たずねる施設の入場料や、食べ放題などのランチもすべて料金に含まれていて、お土産までもって帰ることができます。

体力に自信のない人でも気軽に参加できて、バスに乗ってしまえばあとは人任せでいいので、出不精になりがちな高齢者にはとてもいい日帰り旅行です。

きれいな景色や感動的なものを見て、自然の中に身を置き、美味しいものを食べて、適度に体を動かすので、いいことずくめです。
日帰りですからほどよい疲れがあり、夜には家に帰ってゆっくりお風呂につかれるという安心感もあります。

一緒に行く人がみつからないという場合でも心配はいりません。
ひとりで参加する人も多いので、ツアー中に出会いがあるかもしれません。

⑥ 生涯学習プログラムに参加する

shutterstock_391095394

自治体が主催している生涯学習プログラムは、参加費も安く、中には実費のみというものもあって、趣味の分野を深めることができます。 

図書館などで行われている講習会や勉強会には、英語や中国語などの言語学習をはじめ、文学、歴史、絵画、手芸、料理などがあって、申し込めば気軽に参加することができます。
ヨガやエアロビクスなどの体育系の講座もあるので、体力アップ目的にも利用可能です。

どこの自治体でも、高齢者のための生涯学習や生きがいづくりには力を入れています。
先生や講師は、大学の元教授や引退された専門家などがボランティア感覚で引き受けているケースが多く、大学の講義や専門スクールにも負けない内容になっています。

自分の好きな分野を深めると同時に、同じ趣味をもつ人が集まるので、地域の人たちとのつながりもできます。

⑦ 有償ボランティアで人の役に立つ

shutterstock_258017357

ボランティア活動は、自分の存在意義を見出せて、社会の役にも立つこともできます。

しかし、まったくの無償で続けると生活費に負担がかかってきますから、交通費と弁当代くらいが出る有償ボランティアがお勧めです。
金銭ではなくポイントが付与されて、地域で電子マネーとして使用できるものもあります。

英語が得意な人は英語教室の講師をやるとか、外国人観光客の案内をすることなどができます。
医療に携わってきた人だったら、直接医療にかかわらなくても、高齢者の相談に応えるカウンセリングを行うことができます。

自分には特技がないという人には、厚生労働省の認可の下に地方自治体が制度化している「介護支援ボランティア制度」があります。

2009年から運用が開始されたこの制度は、原則65歳以上の元気な高齢者が老人ホームや介護関連施設で介護支援活動を行い、活動に応じてポイントが付与されるシステムです。
ポイントは自分の介護保険料に充当させることができます。

社会とのつながりが実感できて交流の場が広がると、自分の存在意義が見えてきて、生きがいにつながります。

⑧ お土産は自分のために買う

shutterstock_490575061

会社で仕事をしている頃は、どこかに旅行をしたり、親戚の集まりで実家に戻ったりといったときに、同僚にお土産を買って帰ったという人も多いと思います。

定年退職してからは、ご近所さんにお土産を買って帰るという人もいるでしょう。

お土産は、貰いっぱなしというわけにいきませんから、お返しをするか、次は自分がお土産を買ってくるということになります。
本当に仲の良い人から、気持ちのこもったお土産をもらうとうれしいものですが、義理や付き合いで、欲しくもない物をお土産にもらっても負担になるだけです。

お土産は自分が楽しめるものだけを買うようにしましょう。
国内旅行だったら、帰ってその晩に食べられるものや、地酒などがお勧めです。
地方のスーパーに寄ると、その地域でしか買えないものがあって楽しめます。

もし、仲の良い友人になにか贈りたいと思ったら、物を買うのではなく絵葉書を送ると、相手に気を使わせず、いい記念になります。

⑨ 孫の財布にならない

shutterstock_583826074

可愛い孫に好かれたい、笑顔が見たいという気持ちから、欲しがるものを求めるままに与えてはいけません。

お菓子や玩具ですんでいる間はまだいいでしょうが、お小遣いとして現金を渡すようになると成長とともに金額が大きくなっていき、生活費を圧迫するようになります。

孫が求めるままに現金を渡していると、孫は祖父母のことを「お金をくれ人」と認識してしまい、甘えから離れられなくなっていきます。

孫とそういう関係に陥っている人は、「もう今までのようにお金が使えないんだよ」という説明をして、現金を渡すのは年1回のお年玉や、入学祝いだけにしましょう。

お年玉も、小学生は3000円、中学生、高校生は5000円程度と金額を決めてしまい、孫たちに大きな期待をもたせないようにします。

⑩ 必要なものと欲しいものを分ける

生活費を支出する対象は、「必要なもの」と「欲しいもの」に分けられます。
「今日は夕食をつくるのが面倒だから外食にしよう」というのも、「欲しいもの」に含まれるでしょう。

一般家庭の家計支出は、70%程度を占める「必要なもの」と30%程度を占める「欲しいもの」に分類されるという調査結果があります。

もしも、「欲しいもの」を半分に抑えることができれば、毎月の生活費が25万円の家庭だと4万円近くの節約になります。

「欲しいもの」の多くは、衝動買いをしてしまっているというデータもあります。

贅沢をまったくなくすのでは生活に潤いがなくなってしまいますから、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり見分ける習慣をつけて、価値のあるお金の使い方を心がけるのです。

⑪ 賞味期限の長い食材は買い過ぎない

shutterstock_434365453

キッチンには、節約のヒントがたくさんあります。

賞味期限が短い食品や期日が迫っている食品は特売品になっていることが多く、節約には強い味方です、
こういう食品は買ってもすぐに使ってしまいますから、ムダにすることはあまりありません。

ところが、缶詰やレトルト食品など比較的賞味期限が長い食品はムダにしてしまうことが多いので気をつけましょう。

賞味期限の長い食品が安くなっていると、すぐに消費しなくてもいいという安心から、つい買い過ぎてしまいます。
節約に熱心な人ほど、こういう食品をストックするのが好きですから、気が付いたら賞味期限切れになっていたということが多々あります。

災害時などの準備として食品のストックは必要ですが、賞味期限をわかりやすく書いておくなどして、ムダを省きましょう。
 

⑫ 野菜は適所に保存する

shutterstock_408989071

節約には食材の上手なまとめ買いが欠かせませんが、野菜は鮮度を落とさずに美味しくたべる工夫が必要です。

特売日に買った野菜を冷蔵庫に入れておいて、半分は捨てることになってしまったということがありませんか?

野菜はものによって、冷蔵庫で低温障害を起こして早く傷んでしまうものがあります。
トマト、ナス、生姜、キュウリ、アボカド、タマネギ、キャベツなどは低温障害を起こしやすいので、温度の安定した冷暗所で、植えられていた時に近い形で保存するのが基本です。

保存には、野菜が呼吸をできるよう底に穴を明けた、発泡スチロールの箱が適しています。

また、セロリやレタスなど繊維質が非常に多いものを除いて、生野菜はザク切りして冷凍ができます。
その際は、ジッパー付きビニール袋などに入れて空気を抜き、金属トレーに乗せるかアルミホイールで包んで、できるだけ一気に凍らせるのがコツです。

⑬ 床にモノを置かない

shutterstock_135542420

高齢になると小さな段差や、何でもないところでつまずいたり、足を滑らせたりして転倒するアクシデントが増えます。
高齢者は、交通事故よりも家庭内事故の方が多いのです。

しかも、ちょっとした転倒で骨折してしまい、長期入院を余儀なくされることも少なくありません。

家庭内でもっとも転倒事故が多いのはリビングルームです。
リビングルームはインテリアグッズなど、ついモノが増えてしまうところですが、高齢者の家庭では、できるだけ床にモノを置かないようにしましょう。

⑭ エコ家電で省エネ

shutterstock_678970732

白モノ家電と呼ばれる、洗濯機、冷蔵庫、エアコンなどの生活家電は、新しいものに変えるだけで、驚くほどの省エネ効果があります。

モノを大事にする気持ちも大切だとは思いますが、機会があったら思い切って古いものは買い替えると、生活が潤って、しかも節約することができます。

中でもエアコンはもっとも消費電力が大きいので、省エネ効果の高い新製品に替えると年間1万円以上の節約が望めるケースが多いのです。

最近はLED電球も安価になっているので、まだ白熱電球や蛍光灯を使っている家庭は、家中の電球をLED化してしまいましょう。
面倒な電球交換の手間も省けます。

⑮ お金をかけない健康法

shutterstock_519891334

テレビを見ていると、健康食品や健康グッズのコマーシャルがとても多いことに気がつきます。
とくに高齢者を対象とした商品が多いのは、それだけ購入する人が多いということです。

通信販売の健康グッズを買って、結局は自分に合わなかったので使わずじまい、という経験をもつ人も多いでしょう。

インターネットや書籍には、お金をかけない健康法のヒントがたくさんあります。
最近注目されている「白湯健康法」は、お金をかけず簡単にできるので、実践する人が増えています。

正しい白湯の作り方は、やかんに水を入れて沸騰したら、フタをとって15分ほど沸かし、不純物を気化させます。
50度くらいに冷ましたものを毎朝コップ1杯、ゆっくり時間をかけて飲むのが基本です。

胃腸が温まって老廃物を押し流す働きが強化され、全身の代謝もあがるので、ぜひ試してみてください。

 

まとめ

shutterstock_520566136

「地獄の沙汰も金次第」ということわざがあります。
地獄で閻魔様の裁きを受けるときもお金の力でなんとかなる、という意味にとらえている人が多いのですが、実は違います。

このことわざは、「村の村長が亡くなって地獄へ行くはずだったのに、すべての財産を村人に分け与えたので天国に行くことができた」という逸話から生じているのです。

どんなに倹約してお金を残しても、あの世にお金をもっていくことはできません。
やはり、生きている間に使うべきなのです。
節約は、人生を潤すためにしなければ意味がありません。

ムダを省いて、後半の人生を楽しむためにお金を使いましょう。

【参考資料】
・『お金をかけずに老後を楽しむ 贅沢な節約生活』 朝日新聞出版 2015年
・『一生お金に困らない老後の生活術』 PHP研究所 2016年
・『年金15万円のゴージャズ生活』 ぱる出版 2012年

 

Pocket

▼ファミリアスピリット・アプリ(iTunesサイト) ※iphoneでご覧ください bannar-familiarspirits familiarspirits-app-download

コメントをどうぞ

*