劣等感とアドラー心理学|劣等感をなくさず克服する4つの方法

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inferiority-complex-overcomeあなたは、学校や職場で、成績や昇進などで人と差をつけられた時、とても落ち込む方でしょうか?

もしそうだとしたら、あなたは劣等感が強いタイプかもしれません。

劣等感が強いと、自分に自信がなく、優れた人たちの中にいるのが辛くなります。でも、人によっては、同じような状況にいてもそれほど落ち込まない人もいます。

そんな人たちのように劣等感に苦しまないでいられたら、人生を前向きにラクに過ごせるはずです。

なぜ、人は劣等感が強くなるのか?

その原因を知ると、劣等感が強い人も劣等感をなくさずに克服することができます。この記事では、劣等感と心理学の観点から劣等感をなくさずに克服するための方法をご紹介します。

目次

1 劣等感とアドラー心理学
1-1 劣等感とは
1-2 劣等感とコンプレックス
1-3 アドラー心理学と劣等感
1-4 実はアドラー自身が劣等感の強い人だった!?

2 劣等感が強い人の特徴
2-1 人を攻撃する
2-2 自慢する
2-3 不幸をアピールする

3 なぜ、人は劣等感を持つのか?
3-1 劣等感を持ちやすい性格とは?
3-2 劣等感を持ちやすい幼少期の環境
3-3 親や先生からの言葉かけで劣等感が生まれる

4 劣等感はなくさなくても大丈夫〜アドラー心理学による4つの克服法
4-1 「なぜ」でなく「どうやって」を考える
4-2 自分の不完全さを認める
4-3 自分と物事を分けて考える
4-4 他人のためになることをやる

1 劣等感とアドラー心理学

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1-1 劣等感とは

劣等感とは、自分が人より劣っていると感じてネガティブになっている状態をいいます。

劣等感を持つと、自分に自信が持てません。また、自分の所属するコミュニティの中で疎外感を感じます。

無価値感、自己否定、自己嫌悪にもつながります。

1-2 劣等感とコンプレックス

このように自分が劣っているという気持ちが強くなりすぎると、自分を責めてしまったり、時にはその気持ちをごまかすために相手を攻撃したり嫉妬したりしてしまいます。

そのような複雑な心の中の働きを『劣等コンプレックス』と呼びます。

この劣等感とコンプレックスは、実は違う意味なのですが、日本では劣等感=コンプレックスと思っている方が多く、実際そのように使われています。(心理学的には意味に違いがありますが、その違いについてはこの記事の中でもこれから触れていきます)

1-3 アドラー心理学と劣等感

1-3-1  アドラー心理学とは

劣等感という言葉は、アドラー心理学から広まったと言われています。

アドラーはフロイト、ユングと並んで代表的な、20世紀初めの心理学者です。

アドラー心理学は、故スティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』(キング・ベアー出版)をはじめ、現在の自己啓発の基礎となる考え方です。

2013年に出版され大ヒットした『嫌われる勇気』(岸見 一郎・古賀 史健 著、ダイヤモンド社)も、アドラー心理学を詳しく解説しています。

アドラー心理学は、大雑把に言うと「何か問題が起きた時、原因を探すことより、問題が起きることで得られる目的は何かを見つけることが大事」と考えます。

例えば、ストレスが強い環境にいて、お腹が痛くなったり原因不明の熱が出たりすることがあります。

このような時、原因は確かにストレスなのですが、アドラー心理学では、本人が腹痛や発熱で何を得ているのかということに着目します。

病気になることで、彼はストレスがかかる環境から出ることができているなら、ストレスから逃れるという目的は達成している、と考えるのです。

1-3-2 劣等感も同じように考える

そして、劣等感も同じように考えます。

劣等感を持つことで、何かあなたが得るものがあるとしたら、それは何でしょう?

「自分は劣っているからどうせやっても無駄だ」と、努力しない理由に使っているかもしれません。

「やってもできなかった時のがっかりした気持ちを味わいたくない」のかもしれません。

この場合、アドラー心理学的に言うと、劣等感がその人にとって「行動せずラクに過ごす」「傷つかない」という目的があると解釈します。

一方で、もしあなたが「私は人より劣っているから、自分は人の2倍努力しないとできるようにならないから」と思って努力を惜しまないなら、あなたにとって劣等感は、人の2倍努力するという行動のモチベーションになっているのです。

1-4 実はアドラー自身が劣等感の強い人だった!?

アドラーは、病弱に生まれて運動がとても苦手だったと言われています。

馬車をよけられなくて、2度も轢かれるくらいひどい運動オンチだったそうです。子供の頃運動が苦手だった人は心当たりがあると思いますが、子どもにとって、運動が苦手というのは、大人になっても引きずるくらい大きな劣等感です。

また、7人兄弟の中で出来のいい子どもと比べられたり、背も150cmと大変低かったりと、実は彼自身、大きな劣等感に悩まされてきました。

アドラーはその大きな劣等感を、心を客観的に見つめ、そこから抜け出すために努力を惜しまず克服しました。

その克服法はアドラー心理学にまとめていて、アドラー心理学を知ることは、あなたの劣等感を克服することにつながります。

2 劣等感が強い人の特徴

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劣等感が強い人の特徴としては、下記のような行動を取りがちです。

これらは、自分自身の劣等感をごまかすために、劣等感を克服せずに他のもので自分の気持ちを満たそうとしている状態です。

劣等感の特徴1 人を攻撃する

劣等感の強い人は、自分より優れている人に妬みを持ちやすく、そのような人に対して攻撃的になります。

悪口を言う、批判する、相手を陥れようとする、転落した有名人などを見て喜ぶ、などの行動が見られます。

劣等感の特徴2 自慢する

自慢をしたがる人は、実は劣等感の裏返しです。

自分の劣等感を隠すために、また人から褒められて自己重要感を満たしたいという気持ちが根底にあるので、無意識的に自慢できるところをひけらかしたがります。

会社に評価されない人が学歴を自慢する、知識をひけらかす、などします。

劣等感の特徴3 不幸をアピールする

自分がどれだけ不幸かをアピールして、他人からの注目や慰めを得ようとします。

また、自分の劣等感をわざわざ口にして、気にしていないという素振りをして「そんなことないよ」と言われるのを期待したりします。

あなたの周りでもこんな人は大勢いることでしょう。もしかして、あなた自身も自分にそんなところがあると気づいたかもしれません。

このような行動は、自分をごまかすことはできますが、劣等感そのものを克服していません。自分自身の成長には全く役立っていません。

劣等感に関するアドラーの言葉

ここで、先述したアドラーの言葉をご紹介します。

「劣等感が、あなたが自己成長するための心の原動力になるなら、劣等感はむしろ持っていたほうがいい」

アドラー自身は、劣等感を自分の成長への原動力として使い、それを克服しました。

では、どうやったら、アドラーのように劣等感をいい方向に持っていけるのでしょうか?

それは、自分の劣等感を直視することです。そのために自己否定で自分を攻撃するのをやめることが鍵になります。

それをご説明するために、劣等感はどうやって生まれるのかを、次に見ていきたいと思います。

3 なぜ、人は劣等感を持つのか?

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劣等感を持つ理由は、大きく分けて3つあります。

  1. 性格的な理由
  2. 幼少期の環境
  3. 親や先生からの言葉かけ

劣等感を感じる自分を客観的に見ることができると、自信のなさや自分を責める気持ちが薄らぎます。ぜひ、自分に当てはまるかどうか確かめてください。

3-1 劣等感を持ちやすい性格とは?

劣等感を持ちやすい性格には、以下のものがあります。

劣等感な性格1 物事をネガティブに考えやすい

物事を悪い方向に考えがちな人は、自分のこともネガティブに考えてしまいます。

「自分はダメだ・・・」というような自己肯定感の低さがあると、自分よりできる人を見たとき、比較してさらに落ち込んでしまいます。

劣等感な性格2 完璧主義

なんでも完璧にしないと気が済まない人も、劣等感を持ちやすいです。

そもそも人間に、完璧ということはありません。どこかに欠点や短所があるものです。

ですが完璧主義の人は、少しの間違いや少しのキズも許せません。

すると、完璧という自分の思い描いた理想と自分とを比べ、何をやっても完璧でない自分に気づくことになってしまいます。

人と自分を比べるときには、さらにその思いが強くなります。

劣等感な性格3 理想が高い

こうあるべき、という水準が高い人も、劣等感に悩まされやすいです。

理想を持つことは悪くありません。ですが、その理想とかけ離れた状態の自分を前向きに考えられないと、劣等感ばかり感じる毎日になってしまいます。

このように見ていきますと、完璧主義とか理想が高いなど、向上心の強さが劣等感に悪影響をもたらしているようです。

でも、向上心は、決して悪いものではありません。人が成長するためには、むしろあったほうがいいものです。

上に挙げた3つの性格のいずれかが当てはまり、そして劣等感で辛い思いをしているという方は、『自己肯定感とは|すぐに低い自己肯定感を高める方法』の中でも紹介しているように、自己肯定感を育てる必要があります。

自己肯定感とは、今の自分のありのままを丸ごと受け入れ大事に思う感覚です。

向上心と自己肯定感のバランスを取れば、劣等感を持っていてもそれをバネに成長していけます。

3-2 劣等感を持ちやすい幼少期の環境

幼少期に劣等感を感じやすい環境とは、ズバリ、兄弟・いとこや子ども同士の間で起きます。

ある経営者の方は、自分の置かれた兄弟間の環境をこう話していました。

「私は3人兄弟の真ん中でした。上が姉、下が弟です。上の姉はとても出来る子で、成績も優秀、性格も素晴らしく、いつでも周りの大人たちから一目置かれる存在でした。一方弟は、赤ちゃんの時からとても可愛らしく、赤ちゃんモデルになるくらいの美形でした。そんな二人に挟まれて、私はいつも劣等感でいっぱいでした。」

「周りの大人は、自分を気遣ってくれるのですが、それがとても痛かった。姉を褒め、弟の周りに集まり可愛がってから、ふと私に気づいて「○男くんは元気でいいねー!」と、取ってつけたように言われるのです。その配慮が痛かった。「俺は元気しか取り柄がないのか・・・」と思い、いつも悲しかったのを覚えています。」

こういう家庭環境から劣等感を持つ人もよく見受けられます。

3-3 親や先生からの言葉かけで劣等感が生まれる

また、子供の頃の親から受けた言葉が劣等感の元になっているのも、非常によく見られます。

一番問題なのは、親が劣等感を持っていて、それを自分の子どもで解消しようとしたり、子どもを使って自分の満たされない思いを遂げようとしたりする場合です。

例えばこのような場合です。

  1. 他人の子どもと比べてけなす、または勝たなければダメだと言う
  2. 一位以外を認めない
  3. テストで1問でも間違えると許さない
  4. 人の前で自分の子どものダメなところを言う

小さい頃は、親の世界観が子どもの世界観となります。

このような世界観のまま大人になると、自分に自信が持てず、他人といつも比較して、劣等感に苦しむことになります。

劣等感を持ちやすいタイプで紹介した性格を作る元にもなっています。

親からの影響は大きなものですが、もちろん、変えることができます。過去から蓄積された劣等感とその思考を地道に修正していけば、劣等感に苦しむことも徐々に減っていきます。

4 劣等感はなくさなくても大丈夫~アドラー心理学による4つの克服法~

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では、どうやって劣等感の苦しさを感じずに成長のバネにしていくのか?

劣等感をなくさず、アドラー心理学から具体的な克服法をお伝えしてきます。

4-1 「なぜ」でなく「どうやって」を考える

人は、何か問題を抱えた時「なぜ」そうなったかを考えます。

でも、問題の質によっては「なぜ」がわかっても解決できないことがあります。

心の問題は、特にそういう面が顕著です。

考えてみてください。「なぜ自分はダメなんだろう?」という質問をしたら、自分がダメな理由ばかり考えて、より良くする方法は考えません。

一方、アドラー心理学では、問題や辛いことがあった時、「どうやって」解決できるかに注目します。

これは、社内マネジメントで問題解決法として使われる考え方でもあります。誰が責任を取るかより、どうやったら問題を解決できるかを考えるわけです。

4-2 自分の不完全さを認める

「自分の不完全さを認める」というのは、アドラー自身の言葉です。

劣等感が強い人は、攻撃的になったり、自慢したり、不幸をアピールしたりという方向に行きがちですが、これは劣等感から目をそらして『劣等コンプレックス』に陥っています。

劣等感を克服するには、自分の劣等感を真正面から見つめなければなりません。その時、大事なことが「自分の不完全さを認める」ことなのです。

もともと、高い理想を持つことや高い向上心は、それ自体素晴らしいことです。

劣等感をバネに自己成長する心の原動力を持っているのであれば、それを役立てて行動することで劣等感を克服できます。

そうやって大きな成果を上げる人は大変多いものです。

先述した3人兄弟の真ん中だった経営者は、その劣等感をバネに自分でしかできないことは何か追求し、紆余曲折を経て、やがて経営者として大成功しました。

そのためには、「自分の不完全さを認める」ことが何より大事なのです。

  • 「今の自分も好き」
  • 「成長したいと思う自分も好き」
  • 「成長した自分も好き」
  • 「そこに満足せずもっと上を目指す自分も好き」

という感覚を持てれば、あなたの劣等感はあなたの自己成長のために働き始めます。

4-3 自分と物事を分けて考える

劣等感の強い人は、できない自分を自分そのものと思ってしまいます。

すると、自分自身に無価値感を感じたり自己否定してしまいます。自分自身と、起きた問題・できないことはイコールではありません。問題とあなた自身を分けて考えることはとても重要です。

劣等感の暗い感情にどっぷり浸かってしまうのではなく、客観的に見られれば、解決策も自ずと見えてきます。

自分と自分の行動や問題を分けることは、問題解決ひいては自己成長に良い影響を与えます。

4-4 他人のためになることをやる

劣等感は、自分と人を比べることで起きます。

人間社会では、比べられることが常について回りますので、避けられないことでもあります。

ですから、これを完全になくすことはできないのですが、一つだけ、人と競争せずに済むことがあります。それが「貢献」です。

人に貢献することで、相手から感謝されます。

感謝されることは、自己重要感を満たしますし、自分が社会に認められているという実感が得られます。何より、人に対して、また社会に対して素晴らしい行動です。

まとめ 徐々に見方を変えていけると克服に近づける

劣等感を持つ人がすぐに、自分を変えるのは難しいのですが、少しずつ見方を変えていけば、必ず劣等感の克服に近づきます。

劣等感に目を背けずに、あなた自身の成長のために劣等感をうまく利用してみましょう。その過程で、あなたの才能は開花し、素晴らしい成果を出せるはずです。

参考文献:『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー著(キング・ベアー出版)、『嫌われる勇気』岸見 一郎・古賀 史健 著(ダイヤモンド社)

 

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