あなたに足りない論理的思考とは-3つの技で言葉を整理する-

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female「自分にもう少し説得力があれば……」と思うことありませんか?

「自分の考えをうまくまとめられない」
「言いたいことがうまく伝えられない」

こういったコミュニケーション上の悩みは、ビジネスマンの致命傷にもなりかねません。

そういった悩みを解決するために必要なのは、論理的思考を身につけることです。決して難しいことではありません。頭に浮かんだことをそのまま話すのではなく、相手がわかりやすいように整理して話せばいいのです。

ここでは、あなたに欠けている論理的思考を身につける3つの技を解説し、最後に実践的なチェックポイントを解説します。

目次

1 論理的思考とは?
  1-1 抽象化と具体化
     1-1-1 コミュニケーションは発信と受信
     1-1-2 キーワードは「つまり」「たとえば」
     1-1-3 「要約」とは名詞化すること
     1-1-4 長い文章は抽象化する
     1-1-5 「説得力のある人」は「比喩」をうまく使う
  1-2 対比関係の整理
     1-2-1 基本となる対義語
     1-2-2 2種類の対比パターン
     1-2-3 キーワードは「それに対して」「いっぽう」
     1-2-4 対比のバランス
     1-2-5 共通の観点
  1-3 因果関係の整理
     1-3-1 原因と結果の関係を納得させる
     1-3-2 キーワードは「だから」「なぜなら」
     1-3-3 結果に直結した原因
     1-3-4 結論の直前の理由
     1-3-5 あえてたどらない話法
2 論理的思考の10のチェックポイント
  論理的思考チェックポイント1 言い切る勇気を持っているか?
  論理的思考チェックポイント2 主観で話していないか?
  論理的思考チェックポイント3 あいまいな接続詞を使っていないか?
  論理的思考チェックポイント4 結論を急いでいないか?
  論理的思考チェックポイント5 結論で新しいことを言っていないか?
  論理的思考チェックポイント6 言い訳をしていないか?
  論理的思考チェックポイント7 会話のレベルを落していないか?
  論理的思考チェックポイント8 二者択一を迫っていないか?
  論理的思考チェックポイント9 極端な例に頼っていないか?
  論理的思考チェックポイント10 安易にことわざを使っていないか?
まとめ

1 論理的思考とは?

male「論理的思考」とは、言葉や文章の道筋を整えてわかりやすくすることです。「説得力のある人」とは、「人の話を受け止める力=理解力」も優れているものです。

説得力とは、自分の伝えたいことをわかりやすく整理して伝える力。理解力とは、相手の表現を自分なりにわかりやすく整理して受け止める力。

言い換えれば「言葉を整理して発信する説得力」と「言葉を整理して受信する理解力」を併せ持つ人こそ、論理的思考ができる人なのです。そして、この論理的思考を高めるために必要なのが、「抽象化と具体化」「対比関係の整理」「因果関係の整理」という3つの技です。

1-1 抽象化と具体化

一見バラバラに見えるものの中に、共通点を見つけ出して整理することが「抽象化」、逆にまとまったものをバラバラに分けていくのが「具体化」です。

1-1-1 コミュニケーションは発信と受信

imageコミュニケーションの究極の目的は、イメージの共有です。

会話とは、お互いのイメージを近づけていく作業で、その目的が達成されるかどうかは双方の「抽象化と具体化」の能力の高さにかかっています。この能力が高ければ高いほど、イメージの共有率も上がります。

抽象化と具体化、双方にどちらが欠けてもイメージは伝わりにくくなります。会話だけでなく、文章においてもまったく同じです。

・発信とは「話すこと」「書くこと」
・受信とは「聞くこと」「読むこと」

発信と受信を交代し、抽象から具体、具体から抽象というプロセスを繰り返しながら、イメージは共有されていくのです。

1-1-2 キーワードは「つまり」「たとえば」

抽象的に言いかえるときに使われる代表的な接続詞が「つまり」、具体的に言いかえるときに使われる代表的な接続詞が「たとえば」です。

「つまり」は間違って使われることが多いので、注意してください。「だから」とは違い、これ以上抽象化を進めない状態が「つまり」なのです。正しく使うポイントは次の2点です。

1 「A つまり B」のとき、「A = B」
2 「A つまり B」のとき、Aは具体、Bは抽象

同じ(共通性が高い)ことを抽象的に言いかえるのが「つまり」の役割。抽象化した言葉は、聞いた方が納得できて、理解が完結しなければいけません。

A → 「ゾウ、キリン、ライオン」
B → 「動物」

と置き換えればわかりやすいでしょう。このポイントは、逆転させて「たとえば」にもあてはまります。

1-1-3 「要約」とは名詞化すること

image抽象化の重要な要素である「要約」とは、名詞化することです。

「要するに、何についての話なのか」
「要するに、何を伝えようとしているのか」

これらの質問に対する答えが「要約」なのです。要約は、最後のひと言が重要になります。

例1 「遅刻したのは昨夜の仕事が遅くまでかかり、家に帰ったのが夜明けだったからです」
   →文末に「から」があるので、「遅刻した原因」と要約。

例2 「昼に並んでいたのは30人だったが、夕方には100人になった」
   →文末の「なった」は変化を伝えているので、「並んでいる人数の変化」と要約。

このように、要約の最後のひと言は、文末で判断されます。

1-1-4 長い文章は抽象化する

長い文章を抽象化するには、パーツに分けて言い換えましょう。

(例)
「評論家が軒並み高い評価をしていたクルマだったけど、乗ってみると運転する面白さが感じられなかった。また、高出力エンジンと高性能タイヤが売りだったけど、そのバランスが好きではなかった」

「評論家が軒並み高い評価をしていたクルマ」
「高出力エンジンと高性能タイヤ」
↓(つまり)
「高評価やハイスペック」

「乗ってみると運転する面白さが感じられなかった」
「バランスが好きではなかった」
↓(つまり)
「楽しくなかった」

要約は、「高評価やハイスペックのクルマでも、楽しいとは限らないのだ」となります。逆の工程になる「短い文章の具体化」に必要なのも、パーツごとの言い換えです。具体化は行う人によって結果が大きく変わるので、試験などにはあまり出されません。

1-1-5 「説得力のある人」は「比喩」をうまく使う

「説得力のある人」は、さりげなく比喩表現を盛り込みます。

比喩はもっとも洗練された具体化のためのテクニックで、なかでも「ことわざ」は効果的です。ことわざや慣用句をうまく使いこなす人はカッコいいものです。例えば……

「娘のクリスプレゼントに洋服でも買ってやろうかと思ったら、現金がいいって言うんだよ」
「へえー、花より団子ってわけか」

こんな受け返しができたら、「話術のある人だな」と思ってもらえるでしょう。このやりとりをパーツごとに言い換えると、次のようになります。

・具体 洋服より    現金
・抽象 外観を飾るもの 実利のあるもの
・具体 花より     団子

会話では抽象化を飛ばすことがポイントですが、意図的な抽象を経ることによって、的確な比喩表現ができるようになります。

1-2 対比関係の整理

対比型の文章は、メッセージの輪郭を際立たせます。対比の型をうまく使えるようになると、会話も文章も説得力が格段に上がります。

1-2-1 基本となる対義語

対比の基本は対義語にあります。対義語をうまく使いこなすことによって、説得力が増します。

「三郎は喧嘩が強い子だった」
「一郎も二郎も喧嘩が弱い子だった。しかし、三郎は喧嘩が強い子だった」

下の方が三郎の喧嘩の強さが際立っています。「弱い」という対義語を使うことで、「強い」が引き立つのです。

1-2-2 2種類の対比パターン

対比のパターンには、「正反対」と「ワンセット」の2種類があります。

「一郎は喧嘩が強いとも弱いともいえない子だった。しかし、三郎は喧嘩が強い子だった」

これでも対比は成り立つのです。「熱い」の正反対は「冷たい」ですが、「ぬるい」と対比しても構いません。「過去」の正反対は「未来」ですが、「現在」と対比することもあります。

また、「日本と韓国」や「バスと電車」という単なる「ワンセット」の組み合わせを対比に使うこともあります。必ずしも正反対ということではなくても、対比は成り立つのです。

1-2-3 キーワードは「それに対して」「いっぽう」

対比関係の代表的な接続語は「それに対して」や「いっぽう」です。

 「白には勝ちのイメージがある。それに対して、黒には負けのイメージがある」
→「白と黒」「勝ちと負け」、正反対の対比を使うときに最適なのが「それに対して」です。
 「電話は声だけの伝達手段だ。いっぽう、手紙は文字だけの伝達手段になる」
→「電話と手紙」「声と文字」というワンセットの対比には「いっぽう」が便利です。

「いっぽう」は正反対にもワンセットにも幅広く使える接続語ですが、「それに対して」は前後の文章の意味によって、ワンセットに適さないことがあります。

1-2-4 対比のバランス

対比の両側は、左右対称の図形のイメージでバランスをとるようにしましょう。

「明け方はだんだんと明るくなる。それに対して夕方はだんだんと暗くなる」

もし、後半にも「だんだんと」がなかったら、この文章はとてもバランスの悪いものになってしまいます。

1-2-5 共通の観点

「共通の観点」は、対比の必須事項です。

(例1)
「この皿は大きい。それに対して、こっちの皿は小さい」
「この皿は白い。それに対して、こっちの皿は黒い」

大きさという共通の観点、色という共通の観点があります。

(例2)
「この皿は大きい。それに対して、こっちの皿は黒い」

こんな間違いはしないと思うでしょうが、文章の内容が複雑なものになると犯しやすいミスなので、注意しましょう。

1-3 因果関係の整理

より多くの人を納得させる因果関係は、コミュニケーションにおいて生じるあらゆる問題解決に必要な技です。

1-3-1 原因と結果の関係を納得させる

因果関係とは、原因と結果の関係です。説得力には、この関係性を示す力が求められるのです。
大きさという共通の観点、色という共通の観点があります。

(例)
1 「この交差点には信号がない」
2 「過去に事故が何件も起こっている」
3 「信号機を設置するべきだ」

「1 だから 3」では、文章は成立しても、因果関係は成立していません。「1 だから 2 だから 3」だと、因果関係が成立していて納得できます。意識的に2を入れて「3なのはなぜ?」という問いの答えを的確に引き出すことが、問題解決のカギとなります。

1-3-2 キーワードは「だから」「なぜなら」

image因果関係が成立しているときは、「だから」という接続語がもっともよく使われますが、「だから」が使われているからといって因果関係が成立しているとは限りません。

因果関係が成立している場合は、原因と結果をひっくり返して「なぜなら」に置き換えることができます。先ほどの例で試してみましょう。

「過去に事件が何件も起こっている。だから、この交差点には信号機を設置すべきだ」
「この交差点には信号機を設置すべきだ。なぜなら過去に事故が何件も起こっているからだ」

もうひとつ例を挙げましょう。

「結婚した。だから、離婚した」
「離婚した。なぜなら結婚したからだ」

「だから」は違和感なく使われていますが、因果関係は成立していません。結婚は離婚の原因ではないからです。「だから」は強引に納得させるために使われることもある言葉なので、注意してください。

1-3-3 結果に直結した原因

結果との距離がある原因ほど、因果関係は薄くなります。

(例)
1 「この交差点には信号がない」
2 「過去に事故が何件も起こっている」
3 「信号機を設置するべきだ」

3という結果に対して、2は「結果に直結した原因」です。1は、3の原因として考えると客観性に乏しく、結びつきが弱いのです。

1-3-4 結論の直前の理由

image因果関係の説明にもっとも説得力を持つのは、「結論の直前の理由」です。

「2月は一番寒い。だから、公共施設の暖房温度を下げるべきだ」この文章は一見、「下げる」ではなくて「上げる」が正しいのではないかと思えますが、これであっているのです。

結論から「なぜなら」で逆にたどって言葉を加え、因果関係の成立する文章に変えてみます。ここで、「暑いと感じるから」という直前の理由が引き出せる思考が重要なのです。

「公共施設の暖房温度を下げるべきだ」

(なぜなら)↓ ↑(だから)

「多くの人が暑いと感じる」

(なぜなら)↓ ↑(だから)

「誰もが厚着になる」

(なぜなら)↓ ↑(だから)

「2月は一番寒い」

こういう整理ができれば、「暖房の温度を下げるべきだ」という主張に対して「なぜ?」と聞かれたときに、「一年で一番寒い2月は、誰もが厚着になるので、暖房を暑いと感じる人が多いからです」と答えられるようになります。

1-3-5 あえてたどらない話法

あえて「結論の直前の理由」をたどらず、相手に語らせるのもテクニックのひとつです。暖房の例文を会話形式にしてみましょう。

「ねえ、暖房効きすぎだよね、ここ」
「そうかな?1年で一番寒い2月なんだから仕方ないんじゃない?」

1 「でも、寒いとみんな厚着になるよね」
2 「そうだね。コートなんかを着たままだと暑いよね」
3 「だから、公共施設の暖房温度を下げるべきだよ」

もし1で

「でも、寒いとみんな厚着になるじゃない?コートなんかを着たままだと暑いよね。だから、公共施設の暖房温度を下げるべきだよ」

と言ってしまったら、相手は「そうかもね」程度で会話が終わってしまうでしょう。あえて2を相手に語らせることによって、スムーズな会話が成立するのです。

2 論理的思考の10のチェックポイント

論理的思考を身につけるためには、まず自分の考え方や話し方のクセに気づくことが重要です。自分の「言い回し」を見直し、補足や修正をして、明解なコミュニケーションを目指しましょう。

論理的思考チェックポイント1 言い切る勇気を持っているか?

male「~ではないでしょうか」という曖昧な表現を多用していませんか?

説得力を生むのは、断定と根拠の組み合わせなのです。説得力とは「人をその気にさせる力」です。「人をその気にさせる」ためには、まず相手に賛同を求めたりせず、言いたいことを言い切りましょう。相手が疑問を持つ前に根拠を述べて、相手の疑問の余地をなくしてしまうのです。

「なぜ、こんなに言い切ることができるのか」という根拠を先回りして示すと、相手に「なるほどな」と思わせて納得させることができます。

論理的思考チェックポイント2 主観で話していないか?

female「~と思う」「~と考えます」といった、主観的表現を多用していませんか?

大切なのはあなたの「思い」ではなく、事実に基づいた判断や予測、提案などです。ビジネスシーンで、上司に「私は〇〇だと思います」と感想などを述べても、「君の心情には興味ない。それより事実はどうなんだ?」と言われてしまうでしょう。

意見を言うということは立場の対立が前提となりますが、その際も個人の「思い」ではなく、事実に基づいた意見の内容に「なるほど」と納得してもらわなければいけないのです。

論理的思考チェックポイント3 あいまいな接続詞を使っていないか?

「そして」という接続詞を使って、因果関係の曖昧な表現をしていませんか?「そして」は前の内容を後ろにつなげる順接の接続詞で、意味づけや因果関係の整理ができない言葉です。

「店舗の移転計画を決定した。そして、店の売り上げは回復した」

一見整理された文章に見えますが、下の両方の意味が成立します。

「店舗の移転計画を決定した。しかし、店の売り上げは回復した」
「店舗の移転計画を決定した。そのため、店の売り上げは回復した」

「そして」は何も解決しないので、使わないようにしましょう。

論理的思考チェックポイント4 結論を急いでいないか?

image「とにかく」を使って経緯や議論を無視していませんか?

「とにかく」を使った時点で、同席している人にはフラストレーションがたまり、強行的な手法がとられる現れる危険も出てきます。

結論を急ぐ近道は、問題を放置してしまい、せっかく時間をかけて議論したことを無駄にしてしまう可能性が高いです。そんな方法では、関わってきた人たちが納得するはずはありません。

論理的思考チェックポイント5 結論で新しいことを言っていないか?

image結論部で、「また」から始まる文章を使っていませんか?

結論では新しいことを言ってはいけません。論理的な文章(話)では、「問題」と「解決」が基本としてあり、その解決を信頼させる「根拠」が必要です。「問題」を明らかにしたら、すぐに「解決」を提示するとわかりやすいのです。

最初に出した「解決」を、最後にもう一度繰り返すのが、一般的な結論です。そこに予想、提言、批判などを加えることもあります。結論は最初に示した「解決」と表現を変えてもいいですが、内容を変えてはいけません。

論理的思考チェックポイント6 言い訳をしていないか?

male「そんなつもりじゃなかった」で、責任逃れをしていませんか?

結果が良くないと、いかに動機の良さを強調しても印象の悪さは大きく変わりません。それどころか、悪い結果を動機の良さでごまかそうとしているという印象を与えてしまうこともあります。

何かものごとがうまくいかなかったときは、まずその事実を受け入れて謝罪することです。それから、悪い結果を起こしたプロセスを見直して、原因の解明を約束しましょう。

論理的思考チェックポイント7 会話のレベルを落していないか?

image「~なんて結局は」「ぶっちゃけていうと」と言って、会話のレベルを自分勝手に落としていませんか?

自分の考えを言うときには、その会話や議論に参加することになりますから、それまでの会話のレベルに合わせなければいけないのです。それができない人は、会話を乱す存在になります。

主張や解決は、本来「~は○○である」と決めつけるもの。ただし、自分の感性だけで発言し、それまでの会話のレベルを極端に落とす決めつけは、怒りを買うことにもなる暴論です。発言には、それまでの会話のレベルに相応する教養が必要なのです。

論理的思考チェックポイント8 二者択一を迫っていないか?

image「どちらを選ぶか?」という究極の選択で、不毛な提案やアドバイスをしていませんか?

本来、アドバイスとは、袋小路に陥らないために進言するものです。袋小路を提示して不毛な選択を迫る手法は、逃げ道のない、一種の脅迫といえます。

提案する人間はすでに逃げ道がないと判断していて、自分の責任を回避したいのです。その窮地に陥ってしまったプロセスについて、建設的、生産的な議論をして、時間をかけて修正していかなければ状況の改善はできません。

逃げ道のない脅迫的な二者択一は、有効な解決法とはいえません。

論理的思考チェックポイント9 極端な例に頼っていないか?

image「こんなことになってしまう!」と極論を持ち出して、相手を扇動していませんか?

言葉巧みに相手の心理を操作して、自分の都合のよい方向へ導いていくのは、現状をねじ曲げたい理由があるからです。ごまかしや歪曲で、自分の主張を正しいと認めさせようとしているのです。

極端なケースを持ち出す強い主張には、強い根拠が求められます。相応の具体的な数値や実例などを示さなければ説得力をもちません。もし自分が極論を語りたくなったら、ごまかしや歪曲がないか省みましょう。

論理的思考チェックポイント10 安易にことわざを使っていないか?

imageことわざや比喩を無理に使って、わざわざ説得力を落していませんか?

ことわざや名言は、自分の主張をバックアップしてくれる感じをもちますが、リスクもあります。「聞き手を無教養とあなどっている」「重要な部分をごまかそうとしている」という印象を持たれる可能性もあるのです。

比喩も同じく、使い方を間違うとまったく的外れな発言になってしまいます。具体的な状況をなにかに例える前に、本当に適用できるものかどうかよく考えましょう。

まとめ

人それぞれものの見方や感じ方には違いがあります。

しかし、「論理」とはそうした違いを乗り越えた、世界共通の法則なのです。論理的思考を身につけることによって、年齢や性別や育った環境の違う人とも、良好なコミュニケーションを取ることができるようになります。

そのために、自分の無意識の癖に早く気づきましょう。まずは、何をどんな順序で話すのか、整理して説得力を高める訓練をしてみましょう。そうすると、客観的に人の話も聞くことができるようになり、おのずと理解力も高まっていくはずです。

【参考資料】
『あなたの話が伝わらないのは、論理的思考が欠けているからだ』(吉岡友治・クロスメディア・パブリッシング 2015年)
『「ビジネスマンの国語力」が身につく本』(福嶋隆史・大和出版 2010年)

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