ロジカルシンキングを身につける5つの習慣とシーン別実践法

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male話し相手から、「それで、結局何がいいたいの?」と言われてしまった経験はありませんか?

自分の考えを伝えようとして長々と話したのに、こんなことを言われてしまうと落ち込みますよね。

なぜそうなってしまうのか?それは、あなたに「ロジカルシンキング」が欠けているからなのです。「ロジカルシンキング」は「論理的思考」と訳されます。話や文章の筋道を整えてわかりやすくする能力のことです。

ここではまず、ロジカルシンキングを身につけるために必要な5つの習慣を解説します。それから、その習慣を基に、生活や仕事の中で論理的思考を実践するポイントを「個人」「プレゼンテーション」「交渉」「議論」という4つのシーンに分けて紹介します。

目次

1 ロジカルシンキングを身につける5つの習慣
  1-1 全体像を把握する習慣
  1-2 思考を広げる習慣
  1-3 優先順位を整理する習慣
  1-4 思い込みを防ぐ習慣
  1-5 「Why」を持ち続ける習慣
2 ロジカルシンキングのシーン別実践法
  2-1 ロジカルシンキング | 個人編
     2-1-1 冷静な自分と感情的な自分を使い分ける
     2-1-2 論理的に話を組み立てる方法
     2-1-3 論理的な文章を書く方法
  2-2 ロジカルシンキング | プレゼンテーション編
     2-2-1 感動的なプレゼンは必要ない
     2-2-2 読んでわかる資料を作る
     2-2-3 話し言葉と図表を使う
     2-2-4 突っ込まれたら喜ぶ
  2-3 ロジカルシンキング | 交渉編
     2-3-1 交渉完了後をイメージしておく
     2-3-2 顧客の論理に基づいて問題解決をする
     2-3-3 メリットばかりを主張しない
     2-3-4 「Win-Win」か「No Deal」と割り切る
  2-4 ロジカルシンキング | 議論編
     2-4-1 批判されてもひるまない
     2-4-2 相手の話を正確に要約する
     2-4-3 メリットとデメリットで相手を納得させる
     2-4-4 相手の反論を取り入れて納得させる
まとめ

1 ロジカルシンキングを身につける5つの習慣

image相手に自分の話をわかってもらうためには、「論理的に伝える」ことが必要です。

人間は、わかってほしいという気持ちが強いと、身振り手振りを交えてなんとか自分の気持ちを伝えようとします。しかしこうした方法では、伝えたいという情熱は伝わっても伝えたいことはなかなか伝わりません。

「情熱的」の反対側にあるのが「論理的」なのです。

「論理」とは、考えを組み立てる道筋のこと。この道筋を作ることができるように、身につけたい思考の習慣が5つあります。

1-1 全体像を把握する習慣

物事の全体像を正確に把握する習慣をつくりましょう。

1-1-1 漏れやダブリをなくす

漏れが放置されてチャンスを逃したり、ダブリによってムダや混乱が発生します。1点に集中して物事を深く考えるより、視野を広げることを意識するようにしましょう。

1-1-2 1枚の紙に書いて整理する

相手に伝えたいことや企画書の内容は、まずA4サイズ1枚にまとめてみましょう。すると、ひと目で全体像が把握できるようになり、考えやアイデアを凝縮することができます。

1-1-3 伝えたいことのポイントを絞る

「要するに何がポイントなのか」に対する明確な答えを、簡単にわかりやすく説明できるようにします。

1-2 思考を広げる習慣

思考の枠を取っ払い、選択肢を増やす習慣をつくりましょう。

1-2-1 今までのやり方をいったん捨ててみる

思考を狭めている最大の原因は、過去の経験にこだわっていることにあります。論理的思考をするためには、この枠を取っ払って、あらゆる手段を考える習慣を身につけましょう。

1-2-2 複眼的に物事をとらえる

femaleひとつのことにこだわってほかに関心がいかない状態を「単眼的」といいます。その反対が「複眼的」です。

たとえば時間軸を例にとると、現在だけのことを考えずに、過去のことや未来のことも同時に考えるのです。5年前の自分と今の自分、そして5年後の自分を比較すれば、今何をすべきで、5年後にはどうなっているべきかということが見えてきます。

1-3 優先順位を整理する習慣

何事も中途半端にしないためには、「プライオリティ(優先順位)」を明確にして、ひとつひとつの事柄を確実に処理していくことが重要です。

1-3-1 捨てる習慣をつくる

事を成し遂げるためには一カ所に集中すべきであり、なにかを捨てなければならない時があることを理解しましょう。あれもこれもと手をつけては、すべてが中途半端に終わってしまいます。

1-3-2 やるべきことが多すぎるときは数個に整理する

やるべきことが10個以上あるような場合には、数個にグループ分けするか、数個に絞れないか検討します。人間が一度に記憶できる事柄は7つといわれています。効果が高いものを優先させましょう。

1-4 思い込みを防ぐ習慣

事実と私見を区別する習慣を身につけましょう。人間はみな、自分のフィルターを通して物事を感じ取ります。このことは、我々が事実ではなく、思い込みや先入観に基づく私見で物事を判断していることを意味します。

1-4-1 私見で議論をしない

group人の数だけ私見がありますから、私見で議論をしても話はまとまりません。たとえ私見を述べたとしても、お互いが冷静になって事実に基づく議論をしましょう。

どこまでが事実で、どこからが私見なのかを区別することが重要です。

1-4-2 人の話を鵜呑みにしない

人から聞いた話を鵜呑みにするのは危険です。先入観で判断してしまい、事実を見失う可能性が高くなります。噂話が気になるときは、根拠や事実を確認しましょう。

1-5 「Why」を持ち続ける習慣

探求心をもつことは、ロジカルシンキングの必須条件です。

1-5-1 成功や失敗の原因を究明する

なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかを究明する習慣を身につけましょう。結果だけを鵜呑みにしていたのでは、思考が停止してしまいます。

1-5-2 論理的な遊び心をもつ

「なぜ?」を原因究明する遊びも、ロジカルシンキングの訓練になります。たとえば、江戸時代のことわざに「風が吹けば桶屋が儲かる」というものがあります。

風が吹くと砂埃が立つ
 ↓
砂埃が人の目に入る
 ↓
目を悪くして失明する
 ↓
失明すると仕事は三味線弾きしかなくなる
 ↓
三味線の需要が増えると大量の猫の皮が必要になる
 ↓
猫が捕られて減るとネズミが増える
 ↓
ネズミが増えると桶がたくさんかじられる
 ↓
桶がかじられて使えなくなると新しい桶を買う
 ↓
桶屋が儲かる

本当に論理的かどうかは別として、昔の人の粋な遊び心が感じ取れますね。こんな言葉遊びも、ロジカルシンキングの習慣化につながるでしょう。

2 ロジカルシンキングのシーン別実践法

ロジカルシンキングは、ビジネスにおいてもプライベートでも大きなメリットを生みます。
ここからは、「個人」「プレゼンテーション」「交渉」「議論」という4つのシーンに分けて具体的な実践法を紹介します。

2-1 ロジカルシンキング | 個人編

ビジネスでもプライベートでも、誰かになにかを伝えようとするとき、自分の頭の中で論理的に考えが組み上げられなければ、相手を説得することはできません。

まずは、自分の中で完結する実践法です。

2-1-1 冷静な自分と感情的な自分を使い分ける

male理性を持って論理的かつ客観的な考え方ができる「冷静な自分」と、本当はこうしたいという本音を出す「感情的な自分」をうまく共存させて使い分けます。

論理的思考には、まず自分が冷静になって地に足をつけることが重要。一方で、熱意を伝えることも意味がある場合はあります。論理的思考に熱意という感情が加われば、説得力はより高まるのです。

論理と熱意は、どちらに偏ってもうまくいきません。冷静な自分が感情的な自分を観察しながら、両者を共存させるのが重要です。

2-1-2 論理的に話を組み立てる方法

image論理的なストーリー展開には、結論を先に伝えたり、必要以上の情報はあえてカットしたりするというテクニックもあります。

最近は短時間で会話を済ませたり、提案を行わなければいけなかったりという状況が増えています。そういう場では結論を先に述べて、結論に至った経緯を説明するのが効果的です。

しかし、いきなり結論を述べるのは唐突ですから、結論に至った経緯をひと言に凝縮して最初に述べておきましょう。

多くのことを伝えたくても、情報が多すぎると聞き手が混乱して逆効果になります。必要以上の情報は控えて、単純明快な論理展開を目指しましょう。

2-1-3 論理的な文章を書く方法

image論理的な文章を書くためには、まず論理を図解化して1枚の紙にまとめます。この図解がきちんと作成できれば、作った文書の説得力は格段にアップします。

長めの文書であれば、大見出しと小見出しを作成してから本文を書きましょう。見出しが論理的に整理されていれば、文書作りは半分以上終わったも同然です。

小見出しごとの文字数や割り当てスペースを定めると、全体像がつかめるので、文章全体のバランスがよくなります。

2-2 ロジカルシンキング | プレゼンテーション編

限られた時間の中で相手を説得するプレゼンテーションは、ロジカルシンキングの内容に成否がかかっていると言っても過言ではありません。ちょっとした意識改革によって、プレゼンの成功率は大幅にアップします。

2-2-1 感動的なプレゼンは必要ない

maleプロジェクターから映し出される映像をバックに、大げさなアクションを交え、時には笑いを誘って感動的に締めくくるようなプレゼンテーションは必要ありません。

プレゼンの主役は聞き手=提案先です。提案をする人間が演出を凝らしたり、企画をプッシュする場ではありません。「こちらの情報をすべて渡して、あとは相手が決める」というスタンスを守るべきなのです。

多くの場合、プレゼンは普通の会話のように1対1ではなく、相手が複数になります。全ての人に同じ情報が伝わらなければいけないのです。

プレゼンの最大の目的は、「自分が伝えたいことを漏れなく正確に伝える」ことを論理的に遂行することであり、そこに感動は必要ありません。

2-2-2 読んでわかる資料を作る

image企画書などのプレゼン資料は、読んだだけで理解できる内容にしましょう。

プレゼンは、複数の人間を相手にして行います。そのため、同じことを話しても、受け取り方は人それぞれ微妙に違ってきます。

全ての人に同じ情報が伝わるようにする確実な方法は、文書にして全員の手元に残すことなのです。

プレゼンは、論理的にわかりやすく作成した資料の追加説明と考えましょう。

2-2-3 話し言葉と図表を使う

プレゼン資料は、説明する内容と一致していなければいけません。また、わかりやすさがすべてに優先する要素となります。一般的に、文語(書き言葉)よりも口語(話し言葉)のほうが伝わりやすいので、口語をうまく使いましょう。たとえば、

・アクセントを付けたい部分には、吹き出しをつけてセリフ的な表現を用いる
・リアリティを出したい部分には、専門家や消費者の言葉をそのまま引用する

といった使い方があります。説明と資料の内容を同じものにしようとすると、資料の文字数が多くなりがちです。そういうときは、図表をうまく使って表現すると、全体がスッキリしてわかりやすくなります。

2-2-4 突っ込まれたら喜ぶ

female最後の質疑応答で「間違っているところ」や「分からないところ」を指摘されたら喜びましょう。

人間は「間違っているところ」を指摘されると不愉快になるものですが、ことプレゼンに限っては、「ここで修正できてよかった。最小限のリカバリーで済んだ」と、前向きに考えるのが得策です。

そうすれば、「分からないところ」を指摘されても「聞き手の理解をより深められたのだ」と考えられます。プレゼンのクライマックスは「突っ込まれる」ところにあると考えましょう。

2-3 ロジカルシンキング | 交渉編

交渉は相手があってのことですから、自分がロジカルシンキングをできていたからといってよい結果が出るとは限りません。

しかし、良い結果に近づけるために、ロジカルシンキングを使うべきポイントがいくつかあります。

2-3-1 交渉完了後をイメージしておく

male論理的な交渉術とは、自分がどのような着地の仕方を狙っているのかというイメージを持ち、交渉に臨むことです。行き当たりばったりで目先しか見ていないと、先読みができず、いちいち試行錯誤しなくてはなりません。

また、事前にボーダーラインを決めておくことも重要です。あらかじめ基準を決め、基準と現実とのギャップを考える論理的な交渉は、相手の揺さぶりにも冷静に対処でき、過剰反応することも防げます。

2-3-2 顧客の論理に基づいて問題解決をする

image会社と顧客との間に立ったコミュニケーションが求められる販売交渉では、顧客が困っていることや解決したがっていることに目を向けましょう。

一方的に会社側の論理を押し付けるのでは、顧客は逃げてしまいます。商品やサービスを提案する場合には、顧客の声に耳を傾けることがロジカルシンキングの基本となります。

2-3-3 メリットばかりを主張しない

商品やサービスのいい面ばかりを強調すると、「美味しい話には裏がある」と、かえって不信感を持たれてしまいます。思い切って悪い面を出してしまい、簡単に克服できることを納得させる方が効果的です。誰もが持っている、「困りごとに対する解決策には引き込まれる」という習性を利用しましょう。

2-3-4 「Win-Win」か「No Deal」と割り切る

group対等の立場における交渉では、お互いにメリットがある「Win-Win」の関係をつくりましょう。

貸し借りの関係が残る「Give and Take」は長続きしません。ビジネスの世界では、お互いに対等な関係で協力できる「Win-Win」の関係が主流となっています。

「Win-Win」の関係でも、もっともいい関係とされているのが、「Win-Win or No Deal」です。「No Deal」とは「なかったことにする」という意味です。

双方が「Win-Win」でなかったら、今回は無理をせずに白紙撤回にするという割り切りです。「次回、またWin-Winの関係になれるチャンスがあったら、あらためて話し合いましょう」という紳士的な関係を維持することが、ロジカルシンキングなのです。

2-4 ロジカルシンキング | 議論編

論理的な話し方に問題提議、解決、根拠が加わると「対話」の構造になります。

まず、みんなが気にかけている問題を確認して「自分ならこうする」と主張します。それに対して「なぜ、そう思うのか」「具体的にはどうなるのか」といった周囲の反応がでます。これに理由や説明などの根拠を示していくのが対話の基本形式です。

2-4-1 批判されてもひるまない

group反対論者に批判されたら、反対論の根拠を否定して説得します。反対意見を持っている人がいれば、根拠を答えた後も対話は続きます。現実には反対意見を持たない人の方が稀でしょう。

強力な反対意見をもっている人ほど、そのまま見過ごしてはいけません。無視すれば、その人は「反対者」「敵」であるまま対話が終わってしまいます。そして、そういう人がいる限り、あなたの説得力は弱まるのです。

反対論者は、反対意見だけでなく反対する根拠を持っています。その根拠をただ否定するだけではいけません。まず、その根拠を否定し、裏付けとなるデータを提示し、さらにそのデータの信頼性を強調するところまでやって、初めてロジカルシンキングとなるのです。

2-4-2 相手の話を正確に要約する

image反対意見は正確に理解しなければ、正しい反論ができません。

反対論から相手の主張を勝手に想像して、自分が攻撃しやすいように変形させるのは、もっとも卑劣なやり方です。

批判された場合に対案を迫るのも間違いです。「批判すること」は、その提案が良いか悪いかを問題とするものであって、「対案を出す」こととは別問題なのです。

相手の反対意見は正確に聞いて取り入れ、あなたの提案を改良すれば、ポイントはあなたに加算されます。

2-4-3 メリットとデメリットで相手を納得させる

image質問や異議に対しては、「それをすればこんなメリットがある」と「それをしないとこんなデメリットがある」という2つの根拠で対応しましょう。

反対意見は根拠をもっているので、その根拠を否定すればいいのですが、質問や異議を唱えた相手を納得させるためには、メリットとデメリットを提示するのが一番いい方法です。

2-4-4 相手の反論を取り入れて納得させる

議論の終わり方には、次の3つしかありません。

1 自分の主張をあくまで押し通す
2 相手の意見を全面的に受け入れる
3 相手の意見を一部受け入れる

現実的にもっともか可能性が高いのは3です。相手の意見を一部受け入れると、相手は満足して批判する気持ちが和らぎます。「相手の反論を取り入れたおかげで、提案はもっとよくなった」という決着を目指しましょう。

結論を出すときには、「結局」「とにかく」「いずれにせよ」といった接続詞を使ってはいけません。相手の意見を聞くつもりがない、せっかくの議論がムダになったという印象を与えてしまい、反発を買いかねません。

まとめ

ここでは勉強としての「ロジカルシンキング」ではなく、その本質を知って実践することに重点を置いて解説してきました。

ロジカルシンキングを身につける上で必要なのは、筋道を立てて考える能力です。その能力は、ちょっとしたコツさえつかめば高めることができるのです。

もちろん、一夜にしてすべてが解決することなどありえません。習慣化することによって、着実にロジカルシンキングへと近づくことができるのです。

素朴な疑問湧いたら「なぜ?」と自分に問いかけてみることから始めましょう。

【参考資料】
『実践 ロジカルシンキングが身につく入門テキスト』(西村克己・中経出版 2012年)
『論理的な伝え方を身につける 外見から感性の表現まで』(内山力・PHP新書 2011年)
『あなたの話が伝わらないのは、論理的思考が欠けているからだ』(吉岡友治・クロスメディア・パブリッシング 2015年)

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