スピーチのネタに使える名言40選-場面別で役に立つ珠玉の言葉

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名言や名句をスピーチに活用してみたいと思いませんか?

スピーチの上手な人は、さりげなく名言や名句を利用しますよね。

スピーチの基本は、自分の気持ちをわかりやすく正確に聞き手に伝えることです。
そのためには、場面にふさわしい話題を決めて、その話題にそった素材集めや取材が必要になります。

素材のひとつとして、スピーチを一段と味わい深く、また、華やかに彩ることができるのが名言や名句です。

ここでは場面別に分けて、すぐに使える名言や名句をピックアップしました。
大事なことは、必ずテーマや内容に合った適切なものを選ぶということです。
いくら立派な名言でもテーマからずれていたのでは、聞き手を感動させることはできません。


目次

1.結婚式のスピーチ
①愛されることは幸福ではなく、愛することこそ幸福だ
②愛はそれが自己犠牲であるときのほかは、愛の名に値しない
③あらゆる人間の生活に歴史がある
④結婚-いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことがない荒海
⑤結婚生活は長い会話である
⑥尊敬というものがなければ、真の恋愛は成立しない
⑦右のクツは左の足には合わない。でも両方ないと一足とは言われない

2.お祝いのスピーチ
⑧自分自身の意見を持ちはじめたときに、青春が始まるのだ
⑨青春は短い。宝石のごとくにしてそれを惜しめ
⑩青春の辞書に失敗というような言葉はない
⑪青年よ大志を抱け
⑫終わりよければすべてよし
⑬歓びは自然を動かす強いバネ。歓びこそは大宇宙の時計仕掛けの車を回すもの

3.追悼のスピーチ
⑭ 朝(あした)に死し夕に生まれるならい、ただ水の泡にぞ似たりける
⑮ 価値ある人生は長し
⑯ 死は救(すくい)と言いながら、そうは悟りきれぬものである
⑰ すべてのものは土から生じ、ついにはすべて、土に帰る
⑱ 露の世は、露の世ながら、さりながら
⑲ 人間五十年、化天(けてん)の内にくらぶれば夢幻のごとくなり
⑳ 独り生まれて独り死す、生死(しょうじ)の道こそ悲しけれ

4.行事関連のスピーチ
㉑ 教育の秘訣は生徒を尊敬するところにある
㉒ 子どもは5歳までにその一生涯に学ぶすべてを学び終えるものである
㉓ 躾(しつけ)、これは親切心と独立心の結合である
㉔ すべての人間は、生まれながらにして知らんことを欲す
㉕ 大学は光と自由と学問の場所であらねばならない
㉖ 絵は見るものじゃない、いっしょに生きるものだ
㉗ 音楽こそ、まさしく精神の生活を感覚の生活へと媒介してくれるものです
㉘ 音楽は人類がもつ最も普遍的な言葉である
㉙ 自然は神の芸術なり    

5.ビジネスシーンのスピーチ
㉚ およそ事業に必要なのは、する力ではなく、やりとげようとする決心である
㉛ 改変しえぬ計画は悪しき計画なり
㉜ 機会が二度、扉を叩くことなどとは考えるな
㉝ 偶然は準備のできていない人を助けない
㉞ 事業の目的について正しい定義はただ一つしかない。それは顧客の創造である
㉟ 成功は結果であって目的ではない
㊱ 仕事を追え、仕事に追われるな
㊲ 太陽が照っているうちに干し草をつくれ
㊳ 創業は易く守成(しゅせい)は難し
㊴ 成功は「大胆不敵」の子どもである
㊵ 不利は一方の側だけにあるものではない

まとめ

1.結婚式のスピーチ

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① 愛されることは幸福ではなく、愛することこそ幸福だ

H・ヘッセ(19~20世紀のドイツの詩人、小説家)

受け身で愛を待つのではなく積極的に愛することで、傷つくことがあるかもしれないが、幸福を感じることができるということ。

② 愛はそれが自己犠牲であるときのほかは、愛の名に値しない

ロマン・ロラン(19~20世紀のフランスの小説家、思想家)

個人の特殊なところを捨てるという「犠牲」自体が喜びであり、それが愛というものだということ。(「トルストイの生涯」より)

③ あらゆる人間の生活に歴史がある

W・シェークスピア(16~17世紀のイギリスの劇作家)

歴史はひとりひとりの、そして一日一日の生活の積み重ねであり、その集積が人間の歴史となるということ。(「ヘンリー2世」より)

④ 結婚-いかなる羅針盤もかつて航路を発見したことがない荒海

H・ハイネ(18~19世紀のドイツの詩人)

その海に若い二人は勇敢に船出する。航路は自らが発見し切り開くものだ。ただし、すぐに難破しないように知恵と技術は身につけて船出したほうがよいということ。

⑤ 結婚生活は長い会話である

F・W・ニーチェ(19世紀のドイツの哲学者)

楽しい会話ばかりでなく、退屈な会話があったり、激しいやり取りをする会話があったりと、結婚生活はそれ自体が長い会話のようなものだということ。

⑥ 尊敬というものがなければ、真の恋愛は成立しない

J・G・フィヒテ(18~19世紀のドイツの哲学者)

お互いの人格を尊重し、大切にする気持ちがなければ、真の恋愛は成立しないということ。

⑦ 右のクツは左の足には合わない。でも両方ないと一足とは言われない

山本有三(日本の大正~昭和期の小説家)

靴は左右がまったく同じものでは使えないように、夫婦も形の違う二人があって一対だということ。(「夫婦げんか」より)

 

2.お祝いのスピーチ

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⑧ 自分自身の意見を持ちはじめたときに、青春が始まるのだ

田宮虎彦(日本の昭和期の小説家)

人の言いなりになって行動しているうちは、自分に対する挑戦は始まらない。たとえ未熟であろうが、自分自身の意見を持つことから自分に対する挑戦が始まる、それが青春だということ。(「失われた青春」より)

⑨ 青春は短い。宝石のごとくにしてそれを惜しめ

倉田百三(日本の大正~昭和期の評論家、劇作家)

若さというエネルギーをいたずらに浪費していると、青春はすぐに過ぎ去ってしまう。青春の輝きは宝石のように美しいということ。

⑩ 青春の辞書に失敗というような言葉はない

E・G・リットン(19世紀のイギリスの小説家、政治家)

ナポレオンが自らの辞書に「不可能」という言葉はないと言ったことを下敷きにして、たとえ失敗しても若さがとり返してくれる、失敗をおそれてはいけないということ。

⑪ 青年よ大志を抱け

ウィリアム・スミス・クラーク(19世紀のアメリカの科学者、教育家)

“Boys be ambitious!” を訳した言葉で、「青年よ野心的であれ」とした資料もある。札幌農学校(現在の北海道大学)1期生との別れに際して送った言葉とされている。

(ここまでは成人式等における若人に対する祝辞用)

⑫ 終わりよければすべてよし

W・シェークスピア(16~17世紀のイギリスの劇作家)

有名な戯曲のタイトル。
人生には悲喜こもごもいろいろなことがあっても、最後がよければそれまでの苦労も含めてすべてがめでたいという意味で使われる。

⑬ 歓びは自然を動かす強いバネ。歓びこそは大宇宙の時計仕掛けの車を回すもの

J・C・F・von シラー(18~19世紀のドイツの詩人、劇作家)

歓喜がいかに強大な力を持っているかを壮大なイメージで語っている。

(以上2点は、結婚記念や賀寿の祝いにおけるスピーチ用)

 

3.追悼のスピーチ

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⑭ 朝(あした)に死し夕に生まれるならい、ただ水の泡にぞ似たりける

鴨長明(日本の鎌倉時代の随筆家、歌人)

今朝死んだ生命があるかと思えば、夕方には新たな生命が誕生するというように、命は消えては浮かぶ水のあぶくに似ている、ということ。

⑮ 価値ある人生は長し

チャールズ・ヤング(19世紀のアメリカの天文学者)

充実した仕事を成し遂げて精いっぱい生きたのなら、たとえ長命に恵まれなくとも価値のある長い人生を生きたことになるということ。

⑯ 死は救(すくい)と言いながら、そうは悟りきれぬものである

大佛次郎(日本の昭和期の小説家)

真理を悟って、落ち着いて死に赴くことができればと願ってはいても、悟りに至ることは難しいものだということ。(「砂の上に」より)

⑰ すべてのものは土から生じ、ついにはすべて、土に帰る

クセノファネス(古代ギリシアの哲学者)

「唯一の神は神々や人間のなかで最も大きく、姿も考えも死すべきものとはいささかも似ていない」として擬人的な神々を否定したクセノファネスは、「すべてはひとつである」という命題を始めて述べたといわれる。(「断片」より)

⑱ 露の世は、露の世ながら、さりながら

小林一茶(日本の江戸時代の俳人)

朝露のようにはかなく消えていく人生ではあるけど、喜びも悲しみもあって、それでもなお味わい深いものだということ。(「おらが春」より)

⑲ 人間五十年、化天(けてん)の内にくらぶれば夢幻のごとくなり

織田信長(日本の安土時代の武将)

化天は仏語の「化楽天」の略。化楽天は六欲天のうち下から五番目の天で、この天に生まれた者は自ら妙楽の境地をつくり出して楽しみ、八千歳の寿命を保つといわれる楽土。それに比べれば五十年ばかりの人生は幻のようにはかないものだということ。

⑳ 独り生まれて独り死す、生死(しょうじ)の道こそ悲しけれ

一遍(日本の鎌倉時代の僧侶)

人は裸で生まれ、独りで死んでいく。死の旅はひとりで行くもので、連れを望むのはむしろ罪悪になる。悲しくても死への旅立ちに連れはいないということ。

 

4.行事関連のスピーチ

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㉑ 教育の秘訣は生徒を尊敬するところにある

R・W・エマーソン(19世紀のアメリカの詩人、思想家)

生徒をただ教育の対象として扱うのではなく、ひとりの人間として、その人格を尊敬するところに教育の原点があるということ。

㉒ 子どもは5歳までにその一生涯に学ぶすべてを学び終えるものである

F・W・A・フレーベル(19世紀のドイツの教育家)

フレーベルは世界最初の幼稚園を創設した人物。幼児期の教育がいかに重要かということを説く言葉。

㉓ 躾(しつけ)、これは親切心と独立心の結合である

R・W・エマーソン(19世紀のアメリカの詩人、思想家)

親切は他人を思いやるやさしさであり、独立心は独り立ちする気概と意志である。どちらが欠けても躾にならないということ。

㉔ すべての人間は、生まれながらにして知らんことを欲す

アリストテレス(古代ギリシアの哲学者)

赤ん坊は聞こえるもの、触れるものすべてに関心を持って知ろうとする。子どもは「なんで?」「どうして?」となんでも知りたがる。好奇心は人間固有のもので、すべての人間が生まれながらにして持っている好奇心は本能なのだということ。(「形而上学」より)

㉕ 大学は光と自由と学問の場所であらねばならない

B・ディズレーリ(19世紀のイギリスの政治家)

大学は本来、真理探究と学問追求という高貴な精神にあふれる場であるべき、とする言葉。

(以上は、教育関連の行事用)

㉖ 絵は見るものじゃない、いっしょに生きるものだ

P・A・ルノアール(19~20世紀のフランスの画家)

生涯、絵画と共に過ごしたルノアールは、56歳のときに、自転車から落ちたときの骨折が原因でリュウマチを患い、思うように手が動かなくなった。それでも必死に絵を描き続け、円熟期を迎えることになる。

㉗ 音楽こそ、まさしく精神の生活を感覚の生活へと媒介してくれるものです 

ロマン・ロラン(19~20世紀のフランスの小説家、思想家)

音楽は、文学や美術と比較すると、最も抽象的かつ感覚的であるとする言葉。
(「ゲーテとベートーヴェン」より)

㉘ 音楽は人類がもつ最も普遍的な言葉である

H・W・ロングフェロー(19世紀のアメリカの詩人)

音楽は世界共通の言語であるということ。

㉙ 自然は神の芸術なり

ダンテ・アリギエーリ(13~14世紀のイタリアの詩人)

自然はそれほどに偉大であり、巧みであり、美に満ちているということ。

(以上4点は芸術関連の行事用)

 

5.ビジネスシーンのスピーチ

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㉚ およそ事業に必要なのは、する力ではなく、やりとげようとする決心である

E・G・リットン(19世紀のイギリスの小説家、政治家)

成功するまでやり遂げようという決心があれば、いつかは成功するものだということ。

㉛ 改変しえぬ計画は悪しき計画なり

P・シルス(古代ローマの劇作家)

現実は必ずしも設計図通りには運ばないものだ。変化する現実に対応できない計画は使いものにならないということ。

㉜ 機会が二度、扉を叩くことなどとは考えるな

S・シャンフォール(18世紀のフランスのモラリスト)

この次の機会を待とうなどと考えているような人間には、二度とチャンスが訪れないということ。

㉝ 偶然は準備のできていない人を助けない

L・パスツール(19世紀のフランスの生化学者、細菌学者)

常日頃から、いざというときの準備をしていないと、偶然の機会もとらえることができずに、せっかくのチャンスも逃してしまうということ。

㉞ 事業の目的について正しい定義はただ一つしかない。それは顧客の創造である

P・F・ドラッカー(20世紀のアメリカの経営学者)

事業の目的は、単に顧客を満足させることではなく、顧客の集合体としての市場を創り出すことであるという言葉。

㉟ 成功は結果であって目的ではない

G・フローベール(19世紀のフランスの小説家)

明確な目標に向かって全力を尽くし、到達した結果が成功となる、ということ。(「随想」より)

㊱ 仕事を追え、仕事に追われるな

B・フランクリン(18世紀のアメリカの政治家、科学者)

自分で仕事をコントロールできなければいけないということ。

㊲ 太陽が照っているうちに干し草をつくれ

ミゲル・デ・セルバンテス(16世紀のスペインの作家)

今すべきことをしないと、条件が悪くなるばかりか、別のすべきことが発生して何もできなくなってしまうということのたとえ。(「ドン・キホーテ」より)

㊳ 創業は易く守成(しゅせい)は難し

「唐書」(中国の歴史書)

事業を始めるのはやさしいことだが、それを受け継ぎ発展させていくのは難しいということ。

㊴ 成功は「大胆不敵」の子どもである

B・ディズレーリ(19世紀のイギリスの政治家)

恐れを知らない子どものような大胆さで、一点に力を集中すれば、成功の道は開けるということ。(「イスカンダーの興隆」より)

㊵ 不利は一方の側だけにあるものではない

W・L・S・チャーチル(20世紀のイギリスの政治家)

自分だけを不利だと嘆く必要はない、相手にも不利な点はあるのだ、ということ。

 

まとめ

shutterstock_771936583ここでは、スピーチに使える名言や名句を解説してきましたが、テーマや話の内容に応じて自由に使えるようになるためには、日頃から見聞を広め、人の言葉に関心を持つようにすることが大事です。

名言や名句は、的確な使い方をすれば感動的なスピーチを演出してくれますが、誤用すると聞き手を傷つけてしまうこともあります。
そうなっては、あなたの教養が疑われることになってしまいます。

いったん口から出た言葉は、消すことができません。
十分に使い方を検討してから用いるようにしましょう。

【参考資料】
・『すぐに役立つ スピーチ例活用ブック』 三省堂 2009年
・『故事ことわざ・慣用句辞典』 三省堂 1999年
・『三省堂実用シリーズ 名言名句の辞典』 三省堂 1994年

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