リスケの基本と常識 | あなたの返金額はもっと減らせる!?

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femaleあなたは、「リスケ」という言葉を聞いたことがありますか?

リスケとは、銀行からの借入金の返済額を一時的に減額してもらうこと。会社の資金繰りに頭を悩ませている経営者の皆さんにとっては馴染み深い言葉かもしれません。

ここでは借入金の返済に苦しむ皆さんが活路を見出すためのリスケをいかにすれば成功させられるのかを基本のポイントからご紹介。

リスケの必要性を少しでも感じている方は、銀行に出向いて相談する前に、まずはここに書かれていることに目を通してみてはいかがでしょうか。「先に読んでおいてよかった・・・」ということが書かれてあるかもしれません。

目次

1 リスケとは
  1-1 リスケによって銀行への返済額を減らす
  1-2 借入金を返済していく上での指標
2 リスケのメリットとデメリット
  2-1 リスケの代表的な2つの方法
  2-2 「借入の一本化」も有効な方法
  2-3 リスケをすると新規借入ができなくなる?
3 リスケ交渉の基本ポイント
  3-1 リスケ申請をするべきタイミング
  3-2 土壇場でのリスケでは遅すぎる!
  3-3 銀行員にどうリスケについて話せばよいのか
  3-4 リスケ交渉において大切な4つのポイント
4 リスケ交渉に行き詰まったら
  4-1 話してダメなら書面で交渉
  4-2 リスケがダメでも諦めてはいけない
5 まとめ

リスケとは

あなたの会社の経営が苦しくなり、銀行からの借入金の返済が苦しくなってきた場合、資金繰りの1つのテクニックとして「リスケ」という方法がとられることがあります。

ここでは、まず、そもそもリスケとはどんな手段なのか、そしてあなたの会社が今リスケをするべきかどうかを知るにはどうしたらいいのかを解説します。

1-1 リスケによって銀行への返済額を減らす

imageリスケとは、「リ・スケジュール(re-schedule)」の略称です。またの名を「貸出条件変更」、「返済条件変更」とも言います。リスケは、借入金のこれまでの返済額を一時的に減らして、返済しやすい状態に変更してもらうことを指します。

例を挙げると、毎月100万円ずつ借入元金の返済を続けてきたものを、経営状態が苦しくなったので月々の返済額を半分の50万円に減らしてもらうというようなことです。

そんなことができるのか?と思う方もいるかもしれませんが、できるのです。ただし、銀行側が同意してくれなければできませんし、銀行以外の金融業者ではまずリスケの申し出には耳を貸してはくれません。

なぜなら、そうした金融業者は債務者が自力で返済できるかどうかよりも契約上で回収できるかどうかを重視しているのに対し、銀行は債務者が自力で返済することを第一に考え、担保や保証人からの返済は最終手段であると捉えているからです。

リスケという行為は、必ずしも絶対にしてもらえるものではありませんが、上手く申し出ることができれば、銀行側だってそう無下にはせず、きちんと返済してくれるまで待ってくれるのです。

ただし、リスケの申し出を通すにはある程度テクニックが必要です。

1-2 借入金を返済していく上での指標

imageさて、まさに今、会社の借入金の返済に困っているという人で、「うちもリスケをお願いしてみたいなぁ」と思った方、リスケが本当に必要かどうかを判断するには何を基準にしたらいいか御存知でしょうか。

財務分析というものには、さまざまな種類がありますが、その中に「借入金を月々返済していくうえでの目安」となる指標があります。それは、

「減価償却費+税引後当期純利益」

です。これは、あなたの会社がその年度に生み出した「現金」を表わしており、返済額がこの額以上になっている場合、それはきわめて危険な状況であると言えます。

もちろん、売掛金や買掛金が大きく増減したという場合には、それほど深刻な事態ではない場合もあるでしょうが、だいたいの目安としては有効です。

ちなみに、返済額が上に挙げた数値を越えてしまっていた場合、あなたの会社はすでに自力での返済ができていない状態です。
銀行からお金を借り換えたり、資産を切り売りしたりして何とか「やりくり」している状態に過ぎません。早めに何らかの対処をしなければ、さらに窮地に陥ってしまう可能性があります。

リスケのメリットとデメリット

借入金の返済額を減らしてくれる「リスケ」。当然のことですが、ただこちらの都合のいいように返済額を減らしてくれるわけではありません。

ここでは、銀行にリスケをお願いするということはどういうことか、どんなメリットとデメリットがあるのかについて見ていきましょう。

2-1 リスケの代表的な2つの方法

imageリスケの方法には、大きく分けて2つの方法があります。

例えば、あなたの会社が抱えている借入金の残額が3600万円で、毎月の返済額が100万円だったとしましょう。返済は残り36回あるわけですが、どうしても返済することが困難になってしまったため、リスケを申請することにしました。

結果的に銀行側がリスケを承諾してくれ、向こう1年間は毎月の返済額を30万円にまで減らしてもらえることになったとしましょう。

そのため、リスケ後の1年間は360万円しか返さないことになりました。しかし、残額はどうなるのでしょうか? 

リスケの方法はここから2つに分かれます。まず1つ目の方法は、1年後の借入残金3240万円(3600万円-30万円×12回)を残りの返済回数である24回で割った額、つまり毎月135万円で返済していくというものです。

この方法では、最初の1年間は返済額が減って楽にはなりますが、2年目からはむしろ返済額が激増することになります。よほど一過性の理由で返済が苦しくなっているなどの状況でなければ、のちのち困ったことになりそうです。

2つ目の方法は、1年目の毎月30万円の返済が終わったあと、元々の返済額であった100万円に戻し、1年目に減額された分(840万円=70万円×12回)を最終回の返済額に上乗せしてあとで返すというもの。

この方法を取れば、2年目以降も比較的楽に返済していくことができますが、最後の最後に大きな額の返済を迫られることになります。

しかし、たいていの場合、最終回で840万円を返済できない状況になれば、銀行と相談の上で、きちんと返済ができるようなスケジュールに毎年契約を更新していくことになります。

2-2 「借入の一本化」も有効な方法

返済額を減らす方法としては、リスケの他にも「借入の一本化」という方法があります。

これはどういう方法かというと、例えば借入元金2000万円で月々の返済額が50万円になっているものと、借入元金1000万円で月々の返済額が同じく50万円になっているもの、2つの借入金を持っているとします。

この場合、あなたの会社の月々の返済額は合計100万円になっていますが、仮に新たに4000万円の借金をしてそのうちの3000万円を使って上記2つの借入元金を返済してしまえば、借入金を一本化することができます。

しかも、その4000万円の借入金を60回に分けて返済する場合、月々の返済額は4000万円÷60回で毎月66万円になるのです。元々100万円だった返済額を34万円分も減額することができました。

このように借入の一本化という手法も、返済額を減らす上では有効な手段の1つですので、検討してみてもいいでしょう。

2-3 リスケをすると新規借入ができなくなる?

maleここまでリスケのメリットばかり紹介してきましたが、もちろん、リスケにはいくつかのデメリットがあります。

代表的なデメリットは、リスケをしてしまうと「新規の借入ができなくなる」ことです。現在の借入金の返済額を一時的に減らしてもらっているわけですから、当然と言えば当然のことです。

また、別のデメリットとしては、「金利が引き上げられる」ことが挙げられます。毎月の返済額を減額してもらうよう申請しているわけですから、あなたの会社の財務状況は相当なところまで悪化しているはずです。そのようなわけですから、貸出金利は当然引き上げられてしまいます。

つまり、リスケ中は新たな融資ができなくなってしまうのですが、実は1つだけ例外があります。それは、短期的な借入金である「手形貸付」です。リスケ中にストップする新規借入は長期運転資金や設備資金に限ってのことであり、ごく短期間(数ヶ月)の手形貸付については融資を受けられます。

3 リスケ交渉の基本ポイント

さて、ここからは銀行側にリスケを交渉するためにはどうすればいいのか、その基本ポイントを見ていきます。まずはここでご紹介するポイントを押えて、リスケ交渉を成功に導くための準備をしましょう。

3-1 リスケ申請をするべきタイミング

imageリスケ申請をしようとするとき、ほとんどの方が最初に突き当たる疑問が、「いつリスケ申請をしたらいいのか?」というものです。

借入返済額が大きくなってきた段階で早めにリスケを申し込んだ方がいいのか、それとももっと後でいよいよ土壇場になったときに申し込んだ方がいいのか―。

これは、とても大きな問題です。以下に、リスケをするべきタイミングをまとめてみます。

3-1-1 急激に業績が悪化したとき

売掛先が倒産したことなどによって急激に業績が悪化して資金繰りが困難になった場合は、とにかくお金を借りることを最優先しましょう。資金調達をしたあとでリスケの申請に移ってください。

リスケの交渉にはどうしても時間がかかってしまうため、悠長に構えていると手遅れになる場合があるからです。

3-1-2 業績がゆるやかに悪化した場合

販売価格の低下、顧客の減少などによってじわじわと業績が悪化し、資金繰りが苦しくなってきた場合、まずは経費の削減に着手しましょう。役員報酬を下げるなどしてコストを削減するのです。

ところが、思ったような効果が上げられず、業績がどんどん悪化していってしまった場合はリスケに頼るしかありません。

3-1-3 借り入れしたが返済期間を誤った場合

銀行から資金を借り入れることができたのに、返済額や返済期間について熟慮足りず、当初の計算通りにいかなくなり資金繰りが悪化してしまった場合は、リスケの必要があります。放っておくと資金不足で首が回らなくなってしまうでしょう。

3-2 土壇場のリスケでは遅すぎる

maleリスケはなるべく早く決断したほうが望ましい結果が得られます。

仕入れ先などへの支払いを延滞するだけ延滞し、役員報酬も下げてコストを削減し、経営者の個人的な蓄えも会社に注入し、銀行からさらなる借入を行ったあとで、最後の手段としてリスケを行うというのでは、はっきりいって遅すぎます。

リスケは、返済額を一時的に少なくすることができる手段ですが、リスケをしたとしてもお金が余るわけではありません。ですから、リスケを後回しにする方が、資金繰りはどんどん苦しくなってしまうのです。

また、リスケの交渉には1~3ヶ月間ほどの時間がかかるものです。融資の交渉と同程度か、場合によってはそれ以上にかかるものだと思ってください。ですから、その期間の返済は減額することができないということを考慮に入れる必要があります。

だいたい3ヶ月くらいの返済を行えるくらいの手持ち資金を確保している状態でリスケ交渉に入らなければ、交渉の途中で資金繰りが立ちゆかなくなるという事態もありえるわけです。

先々のことをしっかりと見据え、手元の資金に余裕があるうちにリスケの決断をしましょう。

3-3 銀行員にどうリスケについて話せばよいのか

image準備が整ったら、いよいよ銀行に出向いてリスケの申請を行い、具体的な交渉に入ります。しかし、いきなり単刀直入に「返済額を下げて欲しい」と頼むのはおすすめできません。なぜなら、そんなに必死に頼むと言うことはよほど経営が苦しいのだなと悲観視させてしまうからです。

ですから、まずは新たな運転資金の借入を申し込むことから入るのが良いでしょう。そのうえで、自社への融資方針がどうなっているのかを探り、ポジティブな手応えを得たなら、前に紹介した「借入金の一本化」を申し出るのです。

どれだけ喉から手が出るほど「リスケ」をして欲しくても、できるだけ遠回りに交渉することが肝心です。なぜなら、そのことだけを目的に進んでいくと、銀行は不安に駆られ、後ろ向きな印象を持ち、嫌がられることになります。

また、交渉に臨む前には「信用保証制度」や地方自治体ごとの「制度融資」の概略なども調べてからいきましょう。あくまでもリスケが本当の目的ではなく、新たな運転資金を借り入れることが目的なのだと思わせるのです。

そして、その新たな運転資金の借入が断られたときに、初めてその場でリスケの交渉をするようにしてください。いきなりリスケの話を持ち込むのは、心証が甚だしく悪いということを頭に入れておきましょう。

3-4 リスケ交渉において大切な5つのポイント

リスケ交渉において大切なポイントは5つあります。以下に挙げるポイントをできるだけ守るようにしてください。

3-4-1 必要な資料を事前に全て準備する

リスケの申請をする場合には、資金繰りの大変さ・深刻さをいかに訴えても、その訴えが真剣であればあるほど、銀行側にネガティブな印象を与えてしまいます。

ですから、そうならないためにも、会社の経営者は冷静にデータによって「返済額を減らす必要性」と「返済できる見込みがあること」を知らせる必要があります。

(1) 経営改善計画書
(2) 資金繰り実績・予想表
(3) 月ごとの損益実績表
(4) いくらずつ返すか一覧表
(5) 担保物件一覧表
(6)どこから借りたか一覧表

これら6点の資料を作成しておき、交渉に際して銀行側に提出してください。間違えても、情に訴えるような交渉はやめましょう。事態が悪化するだけです。

3-4-2 いくらなら返済可能かをはっきりさせる

imageあらかじめ作成しておいた「月ごとの損益実績表」と「資金繰り表」を見ながら、自社がいくらなら返済可能なのかをはっきりさせましょう。

必ずしも銀行がその額まで減らしてくれるかどうかはさておき、あくまでも自分で返済額を決めておくことに意義があります。

3-4-3 いちばん借入額の多い銀行から交渉に出向く

複数の銀行から借入をしている場合、その中でもいちばん借入額の多い銀行からリスケ交渉に出向くようにしましょう。

3-4-4 全ての金融機関でリスケをする

リスケ交渉をすると、銀行は政府系を含めた全ての金融機関と同じ条件で減額することを要求してきます。ですから、特定の金融機関だけの減額を望んでいるのなら、計画自体を考え直してください。

リスケをするのなら、現在の総返済額から各金融機関の減額割合を導き出し、複数の銀行と同時並行でリスケ交渉を進めてください。

3-4-5 強い意志を持って短期決戦を行う

imageリスケ交渉に着手すると、それぞれの銀行が各自の事情や方針から、さまざまな言い分をぶつけてくることに気づくと思います。それらに振り回されないためには、強い意志を持って交渉を貫徹しようとすることが大切です。

また、リスケ交渉にはただでさえ時間がかかりますから、相手銀行が多い場合はひとたび交渉をはじめたら間を空けずに短期決戦をしてください。とはいえ、ケンカ腰ではなく、終始冷静さを保って交渉しましょう。

4 リスケ交渉に行き詰まったら

いざリスケ交渉に入ったとしても、担当の銀行員が全く身を入れて話を聞いてくれないということもあり得ます。相手銀行がこちらの言い分に聞く耳を持ってくれないとき、どうやったら事態を挽回できるのでしょうか。

最後に、窮地に陥った際の奥の手をご紹介します。

4-1 話してダメなら書面で交渉

imageもし、銀行へリスケ交渉に行っても、全く話を聞いてくれない、ラチが開かない場合は、書面でこちらの要望を提出するのも一つの手です。文書を用意するほうが、なかなかこちらの状況に聞く耳を持ってくれない銀行員としても、交渉のテーブルにつきやすくなるでしょう。

本来、銀行員というものは自分の一存では融資やリスケなどの可否を決めることはできません。ですから、こうした書面を提出された場合、どうしても担当者としては上司に報告しないわけにはいかないのです。

そのようなわけで、書面が突破口になる可能性があるわけです。ただし、交渉の際には終始冷静に、感情的にならずに進めてください。

4-2 リスケがダメでも諦めてはいけない

もし、あらゆる手段を尽してもリスケを受けることができなかったら、どうしたらいいでしょうか。実はリスケは「最後の手段」ではありません。

もし、あなたの会社の現状の償却前税引後利益が「赤字」だった場合、借入返済を続けるどころか、事業の存続さえ危うい状況であるといえます。

そうした場合は、リスケを申し込んで返済額を減らすよりも、元金の返済をゼロにしてもらう「返済猶予」を申し込むという手もあります。

この返済猶予は、延長することができますので、一定期間(6ヶ月ないし1年)の間に業績回復ができなければ、銀行側と猶予期間の延長を交渉してください。現に10年間という長きにわたって延長を更新している企業もあるほどです。

最後の奥の手として、返済猶予という手段もあるということを頭に入れておきましょう。

まとめ

資金繰りに頭を悩ませている皆さん、ご自分の会社の状況が手遅れにならない前に、月々の返済額を減らすリスケをお願いしてみてはいかがでしょうか。

ここでご紹介したポイントを押え、強い意志を持って今の状況を乗り越えていってください。

【参考書籍】
『これだけは知っておきたい「資金繰り」の基本と常識』(小堺桂悦郎著・フォレスト出版)

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