トラウマを解消する5つのステップ

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female積極的行動を起こすべき場面でしり込みしてしまう、どうしても自分に自信が持てない。こうした心の動きには、過去の出来事による無自覚なトラウマが関わっていることが分かってきました。

トラウマは自分でも気づきにくいうえ、無自覚の防衛反応を起こして行動を消極的にしやすい特徴があります。

トラウマは認知心理学を使ったトレーニングで、驚くほどあっさり解消させることができます。誰にでもできるトラウマ解消トレーニングを実践して積極的な人生を手に入れましょう。

目次

1 トラウマとは
  1-1 トラウマが起こす症状
  1-2 トラウマが人生に与える影響
  1-3 認知心理学によるトラウマ治療
2 トラウマと向き合う
  2-1 トラウマに関する2つの誤解
  2-2 トラウマが問題を起こすのではない
  2-3 トラウマ解消には目標設定も不可欠
3 トラウマを解消する5ステップ
  ステップ1 重大な感情的出来事を特定する
  ステップ2 人生においてその出来事が何を意味するのか特定する
  ステップ3 活力を失う意味付けを特定する
  ステップ4 新たな活力を与える意味付けをする
  ステップ5 幸せ、愛情、貢献に向けるよう焦点を変え、新たな疑問を作りだす
4 まとめ

1 トラウマとは

トラウマとは、痛みを伴う記憶の体験です。日本語では「心的外傷」といって、心理学や精神医学で扱われる心の反応の一つです。事故や災害、虐待、あるいは身内の死など、「精神的に大きな衝撃」が与えられたことがキッカケとなって、心に深い傷が残ってしまうことを意味します。

精神的な傷ですから目には見えません。治ったか、治っていないかを調べることがとても難しく、古い心理学の時代は、治療方法がなかなか発見されませんでした。トラウマの特徴や影響についてみていきましょう。

1-1 トラウマが起こす症状

精神医学の分野では、大きすぎる精神的な衝撃でトラウマが生じると、しばしば、身体的・精神的な症状が現れることがよく知られています。トラウマの症状は年齢によって起こり方が違います。

1-1-1 トラウマと年齢の関係

imageトラウマが生じた後の反応は年齢によって違いがあります。大きな分かれ目は言葉の発達度です。

言葉があまり発達していない年代の子どもでは、トラウマによる不安から赤ちゃん返り、おねしょ、不眠、重い症状では言語障害などの身体的症状が起こることで知られています。自然災害や転居、家族構成の変化で子どもが情緒的不安定を示すのは、良く見られる例です。

一方で、言葉が発達した一定以上の年齢の子どもや大人では、強いショックを受けた後、無自覚に自分で自分のトラウマを見ないようにする心理が働いて、トラウマの存在自体を気づけないことが良く起こります。

トラウマは強い精神的痛みを思い出させるので、防衛本能から「見ないようにしよう」「考えないようにしよう」と、無自覚にトラウマを意識することを避けてしまうのです。この症状を認知心理学や精神医学では「回避」と呼び、突然パニックや過呼吸、記憶の混乱などが起きる場合があります。

1-1-2 急性ストレス障害とPTSD

image命にかかわるような恐ろしい体験をすると急激に大きなストレスがかかるため、その体験から目を背けようとする反応も強く起こります。その結果、急性ストレス障害といって、一時的に強い身体症状を起こすことがあります。

多くの場合、一時的に強い症状は出るものの、時間経過とともに自然と治ってしまうものが多いのですが、中には長期間残って、トラウマを刺激するものに近づいた時だけ症状が起こる場合があります。

これをPTSD(心的外傷後ストレス障害)といって、原因となった出来事から2か月以上過ぎてから発症するといわれています。児童虐待のように長期的な辛い経験の繰り返しでも、同じようにトラウマが残ってしまい、長い期間、影響を及ぼし続ける場合があります。

トラウマが厄介なのは、トラウマを刺激しないよう無自覚の防衛反応が起こることです。その結果、人生そのものに様々な困った影響を与えることが認知心理学の研究から判明しています。

1-2 トラウマが人生に与える影響

トラウマを無意識に避けようとする心の働きは、その後の人生にも影響を残します。

1-2-1 積極的になれない

トラウマ体験を恐れる気持ちがいつも無意識に働くため、気力が低下しがちで前向きな気持ちを持ちづらくなります。

1-2-2 物事を悪くとらえやすくなる

辛く悲しい記憶を無意識に持ち続けているため、自分の意思と無関係に悲観的な考えを持ちやすくなります。

1-2-3 自信が育ちにくい

積極性が低下しているため、成功体験を得る機会に挑戦する意欲が持てず、自信がつきにくくなります。

1-2-4 理不尽な罪悪感を持ちやすい

自分にはなんの落ち度もないのにかかわらず「自分が悪いからこうなる」と、理不尽に罪悪感を持ちやすい傾向が起こります。

1-2-5 劣等感が強くなる

shutterstock_368245943自分自身の存在意義や、人間としての価値そのものに疑問を感じ「生きている価値がない存在」のような、極端な劣等感を持ちやすい傾向があります。

このような特徴が相互に関わり合った結果として、自分を肯定的に感じることが難しくなり、人生で訪れる様々なチャンスにも恐れが先立って挑戦できずに見過ごしてしまうことが多くなってしまいます。

1-3 認知心理学によるトラウマ治療

imageトラウマは目で見て調べることができず、治療目的でトラウマの原因となった体験を患者から聞き出そうとすると、症状が悪化することが多かったため、治療は難しいと言われてきました。

のちにトラウマは、体験に関する認知が大きく影響していることが判明してくるにつれて、認知心理学の分野で研究が進むようになりました。そこから、人の認知を意識的に変える手法がトラウマの治療に有効であることが発見されました。トラウマの治療として古くから一般的に良く行われているのが認知行動療法です。

その後、脳神経学と認知心理学の両方から、高い治療効果が認められる新しい治療法が生み出されてきました。米国では、認知療法を発展させたトラウマの治療法、トレーニングが多数生み出されています。トラウマを消すことは、積極的な人生を手に入れて、成功の扉のカギを手に入れることとなります。

次章ではトラウマを解消する準備として、トラウマと向き合う方法を実践していきましょう。

2 トラウマと向き合う

古典的心理学の研究では、トラウマを抱えている人にとって、トラウマを刺激されることはとても辛いことであり、一度トラウマを抱えてしまうと、その治療はほとんど不可能だと思われてきました。トラウマは腫れ物に触るように、そっとしておくべきで、向き合うなんてとてもできっこないと考えられてきました。

ところが、『嫌われる勇気』で有名になったアドラー心理学以降、この考え方は否定されるようになってきました。最新の研究では、トラウマとは生涯変えることができないものではなく、認知に基づく治療が可能であることが分かってきています。

そこで重要となるのは、認知心理学の手法に基づいた「トラウマの意味付け」です。この方法では、トラウマを消し去るのではなく、人生にとって有意義なものへ「変化させる」ことを目的としています。この章では、具体的な手法を見ていきましょう。

2-1 トラウマに関する2つの誤解

imageトラウマを抱えて過ごしている期間が長くなるほど、その状態が固定されてしまい、「どうせ、この辛さが解消されることはないんだ……」「一生、この苦しみと付き合っていくしかないのだろう……」と諦めと落胆に浸りきった考えになってしまう人を良く見かけます。

あなたがもし、トラウマを抱えていて、このような状況にあるのだとしたら、トラウマについて2つの誤解をしています。

【トラウマに関する誤解】
1 トラウマによる苦痛は一生続く
2 トラウマは解消されない

この2つの誤解は、それは、先に書いたような古典的心理学でトラウマが説明されてきたせいで固定化してしまった誤解です。トラウマは確かに「相当長期間続く」ことには違いありません。それは実際に過去に起きた事実に基づく強烈な経験ですから、簡単に消えることはありません。しかし、「辛い記憶」のままというものではありません。

トラウマは認知心理学を利用すれば「書き換えられる」ものです。そして、トラウマを書き換えることができてしまえば、これまでトラウマがあるせいでできなかった様々な挑戦も、難なくできる積極性が戻ってきます。これを実現させるためには「変われると信じること」も重要です。認知を変えることができれば、変化は一瞬で訪れるとNPLコーチは説明しています。

人は「変われる」ものです。そして変わるためのスキルは、学ぶことで身に着けることができます。

2-2 トラウマが問題を起こすのではない

imageトラウマの存在に気付くと、私たちは「こんなトラウマを背負わされてしまったことが、不運だった……」「トラウマさえなければ、もっと人生を上手く生きられたのに……」などの、トラウマそのものが良くないかのような反応を起こしがちです。

しかし、マイケル・ボルダック氏は、この考え方そのものに問題があると指摘します。著書『トラウマを消す技術』では氏は次のように述べています。

トラウマを引き起こすのは、その出来事自体ではなく、小野出来事に対する解釈であり、もっと正確には、その出来事に対して活力を失う意味付けを行うことが、あなたの人生にトラウマや痛みや恐怖を引き起こすのです。
(マイケル・ボルダック著 堀江信宏訳『トラウマを消す技術』P70より抜粋)

つまり、トラウマをトラウマであると決めるのは、私たち自身の認知の問題であって、これを違った意味で解釈しなおすことができれば、トラウマは怖いものではないということになります。意味づけを変えてしまえば、トラウマは恐れるものでなくなり、逆に自分を強めてくれるエネルギー源に変わってしまうのです。

解釈を下しているのは、誰でもない自分自身です。トラウマをネガティブで辛い経験だと感じるのは、そう決めつけて思いこんでしまっている「思考の癖」に、あなた自身がとらわれてしまっている、という言い方もできます。

2-3 トラウマ解消には目標設定も不可欠

image人生を消極的で痛みのあるものにしてしまう、困った存在であるトラウマは、以前は治療の難しい厄介な症状でした。

しかし、近年になってから脳神経学的研究と、認知心理学が融合した新しい治療方法が次々と登場しています。眼球運動と認知心理学を組み合わせたEMDRや、NLP(Neuro-Linguistic Programming=神経言語プログラム)コーチングもその一つで、短期間でトラウマの克服に成功できる効果が認められています。

トラウマを解消させるのと並行して、ぜひ行っておきたいのが人生の目標設定です。トラウマを解消させることは、人生を豊かにするための一つの通過点であって、本当の目標はその先になければ上手くいきません。

そして、希望は少し大変なくらいがちょうど良い、と言われています。人の心は、簡単にできそうな挑戦ではあまり奮起しません。大変そうな目標だと活動が活発化し、その分高い成果もあげられます。次章からは、最新の認知心理学やコーチングメソッドに基づいて、トラウマを消す方法を学んでいきましょう。

3 トラウマを解消する5ステップ

20世紀以降、認知心理学の分脳神経学上の研究成果と関連付けた様々なトレーニング方法が発見され、トラウマは精神的な不治の病ではなくなりました。骨折後にリハビリで機能が回復すると、骨折箇所は痛みのない傷跡になるように、適切なトレーニングを受ければトラウマから精神的な「痛み」を取り除くことができます。

NLPはトラウマ治療に効果の高い方法で、日本国内でも日本NLP協会を始めとする、NLP指導者が徐々に増えています。NLPコーチングを認知心理学と組み合わせた手法では、次のような5ステップでトラウマを消し、前向きで積極的な心の姿勢を取り戻すことができるとされています。

ステップ1 重大な感情的出来事を特定する
ステップ2 人生においてその出来事が何を意味するのか特定する
ステップ3 活力を失う意味付けを特定する
ステップ4 新たな活力を与える意味付けをする
ステップ5 幸せ、愛情、貢献に向けるよう焦点を変え、新たな疑問を作りだす
(マイケル・ボルダック著 堀江信宏訳『トラウマを消す技術』P84より抜粋)

この章では、トラウマを解消する手法について学んでいきましょう。

ステップ1 重大な感情的出来事を特定する

imageトラウマの原因となったできごとは、個々の人で様々であり、トラウマが作られる過程はバラバラの道筋をたどっています。

一方で、感情の生き物である人間の心は、誰もが同じく一つの強い願望を抱いており、常に自分に対して愛情が注がれることを希望しています。トラウマとは「愛情が損なわれた状態」が原因となって発生すると考えられています。

誕生直後の赤ちゃんは無償で無制限の愛情を受け取っていたのに、成長するにつれて愛情の与えられ方は段々と変化していきます。大人に近づいていくほど、愛情は条件を満たしたときしか与えられなくなっていきます。

私たちの幸福感の指標は、愛情が注がれている実感です。どこかで愛情が途絶えることで、強い「見捨てられた気持ち」が起こります。これがトラウマを生むのです。
トラウマを感じるということは、心に強い痛みを感じることです。人生のどの時点で、あなたはその「痛み」を覚えたかを、最初にさかのぼって特定していきます。

ステップ2 人生においてその出来事が何を意味するのか特定する

トラウマを生み出した原因を特定できたら、次に行うことは、「それは人生にとって、何を意味するか?」を検証していきます。

2章で書いたように、トラウマを「辛い、苦しい」と認識するのは私たち自身です。人の行動は80%を認知によって決められると認知心理学は解いています。

ステップ3 活力を失う意味付けを特定する

image全ての出来事には2つの意味合いが併存しています。1枚のコインには裏と表に違った刻印がされているけれど、どちらも一つのコインの一部であり、両方が一体となってコインを形作っています。

どちらかが正しいというのではなく、両方が「違う一面」を作っているだけです。いくつか例を挙げてみましょう。

家族から理不尽な扱いを受けて辛かった ⇔ 早くから自立の精神が育って誇りが持てた
お金をだまし取られて経済的に苦しくなった  ⇔ 同僚の思わぬ援助に、心の暖かさを知った

これらはちいさな例ばかりですが、同じようにトラウマを生み出す原因となった大きな出来事も、自分にとって「ネガティブな意味」と「ポジティブな意味」の両方を持っているはずです。これまではネガティブな意味しか見いだせなかったために、トラウマを作りだしてしまう結果となっていただけ、と、まず認めましょう。

物事の解釈をしているのはあなた自身なのですから、あなたか「変えたい」と思えば、解釈は100%変えられます。

ステップ4 新たな活力を与える意味付けをする

female問題の出来事のもつ「ポジティブな意味合い」を探っていきます。コインの裏を見るように、痛みの記憶に隠れている別の側面を意識的に見つめ直す作業を行います。

「あの出来事があったから、今の自分には良い結果が得られた。」「あれはあれで、自分にとって意味のある経験だった。」「辛かったけれど、その分高い経験値を得られたと思う。」こんな風に置き換えられる「何か」が隠れていないでしょうか?

ここは少し難しいステップになります。しかし、あなたが「何かおかしい、本当に「辛いだけ」だったのだろうか?」と疑問を感じ始めているならば、それは認知が変わる前触れです。意味づけがされるまでに時間がかかる場合があっても、分かる瞬間は一瞬で訪れます。

やや強引で「無条件に、それは良いことだ!と思いこむ」という手法も有効です。なかなかそうは思えないかもしれませんが、「物事には、必ず良い面と悪い面があり、日々「何か」が上手くいっている。」と考えることは心の健康上にもよい効果を与えます。

ステップ5 幸せ、愛情、貢献に向けるよう焦点を変え、新たな疑問を作りだす

imageステップ4をこなせるようになると、普段の生活でも失敗からなにかしらの「良いこと」を見つけられるようになります。そうなると、困難があっても、気持ちの上では気分よく対応できるようになります。

ポジティブな気分のときは、ネガティブな気分の時の10倍ほど知性が向上すると言われており、良い状態をキープできることで、日々の生活の「質」が高くなります。アイディアやひらめきが活性化されて、実行力が高くなります。結果に対する見方も変わり、仮に小さな失敗があったとしても「それは良いこと」と違った捉え方ができるようになります。

この段階に入ると、トラウマは、辛い思い出したくない経験から無駄にしてはいけない意味のあることに変化します。意味のある経験を活かして、幸せや、家族、周囲の人たちへの愛情、社会への貢献に役に立つ活用ができないか?と考え始めることができるようになります。

こうなると、トラウマは「あの経験があったからこそ、今がある」といえる、人生の財産へ早変わり、あなたを後押ししてくれるエネルギーに変化してしまうのです。

トラウマを解消する5つのステップは、さまざまな問題に対処することができます。最初はちいさな問題からトライしてみてもいいでしょう。ただし、どのようなことでも、「解釈をつけるのは自分」「自分の人生の責任者は自分」という立ち位置は同じです。小さな成功体験を積み重ねることで、大きなトラウマを処理する力も身につきやすくなります。

4 まとめ

トラウマは人間の活動や人生に大きな影響を与え、性格特性を消極的、臆病、悲観的なものへと変えてしまい、人生に於けるチャンスへ挑戦する意欲が損なわれてしまうことが、古典的認知心理学では考えられてきました。

しかし、アドラー心理学以降の新しい認知心理学では、脳神経学とのかかわりから、トラウマは認知の働きを利用することで回復させることができるようになることが分かってきました。

トラウマは生涯苦しみが続くものではありません。5つのステップで認知を変え、活力を与える意味付けをすると、トラウマの痛みを解消させることができます。これによって、自分自身への認識も変わり、人生に大きな目標を立てて、より挑戦的に生きることが可能になります。

【参考図書】
『トラウマを消す技術』マイケル・ボルダック著・堀江信宏訳(フォレスト出版)

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