メンタルヘルスとは、「心の健康」。
身体に健康と不健康があるのと同じように、心にも健康と不健康があります。
WHO(世界保健機関)は、「健康とは、身体的、精神的ならびに社会的に完全に良好な状態にあることであり、単に病気や虚弱でないことにとどまるものではない」と、健康を定義しています。
この定義から考えると、心の健康とは、単に心に病気を抱えていないということではなく、個人が社会で良好な状態にあることを意味しますよね。
職場のメンタルヘルスが重視されるようになったのは、心が良好な状態を維持できなくなる要因が多い場所であるから。
仕事や人間関係でストレス過多になって、心の健康を害する人が多いからです。
最近、職場の問題としてハラスメントがよく取りざたされますが、ハラスメントによる心の問題はまだ目に見えやすいという特徴があります。
しかし、内的要因による心の問題は目に見えにくいので、メンタルヘルス対策の難しさがあるのです。
ここでは、まず、メンタルヘルスとは何かという基礎知識を解説してから、職場のメンタルヘルスに必要とされる4つのケアを紹介します。