怒りの感情をコントロールできない大人が増えています。
怒りをコントロールできない原因として、先天的に脳機能の発達が遅れた状態である発達障害や、うつ病、双極性障害(躁うつ病)といった精神の病気がクローズアップされ、専門の病院も増えています。
しかし、こうした症状の診断は、どこからが脳や精神の障害なのかというラインがはっきりしているものではないために、グレーゾーンで難しいケースが多いのです。
なぜかといえば、怒りの感情が特別なものではなくて、人間にとって自然な反応であり、脳が発するひとつのサインだから。
イライラや怒りという感情は、「つまらない」「痛い」「つらい」といった、ストレスを受けたときに起こる感情のひとつなのです。
ストレス反応ですから、放置して蓄積すると、うつ病をはじめとして、いろいろな心と身体の病気を引き起こす原因になるわけです。
怒りは、誰にとってもある自然な反応なのですから、ストレスケアを覚えれば、先天的な原因がある人でも、多くの場合は自分で症状を軽減することが可能です。
アンガーマネジメントやストレスケアの本がこれだけ多く出版されているのは、セルフケアが有効だという証拠だといえますよね。
ここでは、ストレス反応で起こる「怒り」という感情を自分で鎮められる10のテクニックを紹介します。
ぜひ習慣化して、心と身体の健康に役立ててください。