誰でもコミュニケーション上手になれる!ミラーリングの心理学的な効果とやり方を解説

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どんな相手とでも信頼関係を築くことができる、心理学的なテクニックの1つ「ミラーリング」。
名前や何となくのやり方は知っていても、そのコツや注意点を知らずに実践してしまったり、「やってみたけど効果がなかった」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
ミラーリングは正しいやり方を学ぶことで、仕事でもプライベートでも相手との信頼関係をいち早く構築する強力なコミュニケーション手法となります。

この記事では、心理学的な視点からミラーリングのやり方・コツ・注意点などを解説しています。
営業成績を上げたいセールスマンや、好きな人との距離感を縮めたいと考えている方は必見です。

目次

1. 心理学的な意味での「ミラーリング」とは?
1-1. ミラーリングにおける非言語的(ノンバーバル)な行動
1-2. ミラーリングの心理学的な効果
2. ミラーリングのやり方2つ
2-1. 視覚的な動作を真似する
2-2. 聴覚的な情報を真似する
3. ミラーリングをする際の心理学的な注意点2つ
3-1. ミラーリングをやりすぎない
3-2. ネガティブな言動はミラーリングしない
4. 好かれる人が行っている無意識的なミラーリング
5. ミラーリングを行う女性の心理3つ
5-1. 自分に興味がある
5-2. 自分に好意がある
5-3. ミラーリングを無意識で行っている
6. ミラーリングは男性(同性)にも効果がある
7. まとめ

1. 心理学的な意味での「ミラーリング」とは?

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ミラーリングはコミュニケーション上手になるためのテクニックとして紹介されることも少なくありませんが、根本は心理学の分野で研究されている非言語的(ノンバーバル)な行動のことです。
相手の視覚・聴覚的な言動を観察し、それを鏡のように真似ることからミラーリングと名付けられています。

最初に、ミラーリングで最も勘違いされやすい点についてお伝えしておきます。
ミラーリングの解説における「真似」とは、あくまで例えであり、ミラーリング実践時に相手の一挙手一投足を本当に鏡のようにコピーしてしまうことは、信頼関係の構築に逆効果です。
このことを念頭に以下の解説を読んでいただくとミラーリングに対する理解が一層深まるため、ぜひ覚えておいてください。

1-1. ミラーリングにおける非言語的(ノンバーバル)な行動

ミラーリングで観察するノンバーバルな行動として、一般的には以下のものが挙げられます。

【視覚的な行動】
相手の身振り手振り、仕草、鼻を触る・頬を掻くなどのクセ、喜怒哀楽の表情、視線など。

【聴覚的な行動】
口癖、会話の速さ(テンポ)、声のトーン、話す内容など。

上記の通り、自分の視覚と聴覚を駆使して観察できる相手の「動作」や「話し方」を自分の動作に取り入れることが、ミラーリングの基本です。

動作や会話のクセは、人それぞれ異なります。
そしてそのクセは、本人にとって非常にパーソナルな部分です。
そのパーソナルな言動が「似ている」と相手に思わせることで、心理学で言う「同調効果」が生まれ、自分に対して親近感を抱かせることができるのです。

1-2. ミラーリングの心理学的な効果

ミラーリングとは、心理学的には「ラポール」の形成に有効とされています。
ラポールとは、信頼関係をお互いに築くことができている状態のことです。

ミラーリングの基本的な効果は、ラポールの形成一点のみです。
しかし、信頼関係が築かれることで「出世できた」「恋人ができた」「人間関係の悩みが解消された」などなど実に様々なメリットを引き寄せることができるため、コミュニケーション上手になるためのテクニックとして紹介される機会が多いのです。

また、ミラーリングとは心理学という人間そのものに当てはまるテクニックのため、相手によって手法を根本的に変える必要がありません。
もちろん、相手の仕草を観察してその人に適したミラーリングを行う必要はありますが、その場や状況によって反射的に使えるミラーリングは、事前準備が必要ないという利点もあります。
ミラーリングを完璧に習得できれば、究極的にはどんな相手に対しても親近感を抱かせることができます。

2. ミラーリングのやり方2つ

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ミラーリングの基本的なやり方は、「視覚的な動作を真似する」「聴覚的な情報を真似する」という2種類に大別されます。
視覚と聴覚それぞれのやり方を、以下で具体的に解説していきます。

 

 

2-1. 視覚的な動作を真似する

ミラーリングでまず最初に思い浮かべるやり方は、相手の動作を真似することでしょう。
相手の仕草やクセを観察して、その動作をさり気なく真似することでラポールの形成を促します。
例えば、「相手が飲み物を飲んだら自分も飲む」「相手が髪の毛を触ったら自分も髪を触る」など、相手と同じ動作を自分も行うことが、ミラーリングの基本です。

ただし先述した通り、相手の動作をそっくりそのまま真似することは、相手に「ミラーリングをされている」と勘付かれる可能性が高く、ビジネスの場面であれば「ミラーリングをしてまで契約を取りたいのか」と悟られ、かえって信頼関係を築きにくくなることがあります。
昨今はスマートフォンで何でも調べられる時代になったため、営業や商談成立のテクニックとしてミラーリングが取り上げられることも多く、テクニックとして通用しないことも増えてきました。

ミラーリングの効果を高めるには、直接的な真似を避ける「ずらし」が有効です。
ずらしのテクニックとは、例えば相手の仕草を1分遅れで真似してみたり、相手がパスタを食べたら自分はスープを飲むなど、真似をする時間やアイテムをずらすやり方です。
「どこか分からないけど何となく自分と似ている」と感じさせるだけでも、相手は自分に親近感を抱きミラーリングの効果は充分に発揮されます。

2-2. 聴覚的な情報を真似する

聴覚的な情報とは、口癖・会話の速さや抑揚といった耳から得られる相手の特徴やクセのことです。
情報を収集する際に使われる人間の五感の割合は、視覚が83%~87%と最も多く、次いで聴覚が7%~11%使われていると考えられています。
要するに、人間は少なく見積もっても、視覚と聴覚で約9割もの情報を収集しているのです。
相手に共感してもらうためには、その材料となる「情報」が欠かせません。
その情報のほとんどは視覚から収集されますが、ミラーリングの効果をより高めるには、プラス1割の聴覚に訴えかけることが重要なのです。

具体的なやり方は、「会話のテンポを相手に合わせて速く(遅く)する」「声の大きさを相手と同じ程度に合わせる」「相手の口癖を自分の会話に織り交ぜてみる」などです。
話し方を似せることで、視覚だけのミラーリングでは通用しない相手にも親近感を抱かせ、信頼関係を深めることができます。

また、相手が発するキーワードを自分も口に出すことで、相手に「自分の話を真剣に聞いてくれている」と感じてもらうことができます。
例えば、「私はコーヒーが好きなんです」と言う相手に対して「そうなんですね」と相づちを打つだけでは、肯定こそしているもののラポールの形成には不十分です。
この言葉をミラーリングを使って返答すると、「コーヒーが好きなんですね」となります。
相手が好きなコーヒーというキーワードを自分の口でも発することが大切です。
このテクニックは、別名を「オウム返し」とも言い、コロナの影響で直接対面する機会が減り、電話やビデオ通話でのやり取りが増えている今、聴覚を駆使したミラーリングは特に有効です。

また、聴覚的な情報をミラーリングするメリットは、視覚ほどテクニックを使っていると疑われないことです。
聴覚とは、直接的な情報でありながら視覚よりも「真似されている」と証明しにくいため、仮にわざとらしく真似をしてみてもミラーリングと疑われる可能性が少ないのです。
もし動作の真似が不自然になってしまいそうな人は、まずは聴覚から得られる情報を意識してミラーリングを行ってみましょう。

3. ミラーリングをする際の心理学的な注意点2つ

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ミラーリングをする際は、ただ単に相手の言動を真似すれば良いわけではありません。
直接的に真似をしないことはもちろん、ミラーリングには他に覚えておきたい注意点が2つあります。

3-1. ミラーリングをやりすぎない

まず1つ目の注意点は、ミラーリングをやりすぎないことです。
過剰なミラーリングは相手に悟られる可能性があり、「ミラーリングをしている」と思われると途端にラポールが形成されなくなります。

自分の普段の言動からかけ離れたものはミラーリングせず、自分のクセや仕草に馴染むものだけミラーリングを行うよう心がけましょう。
ミラーリングは、あくまで小手先のテクニックに過ぎないということを忘れないでください。

3-2. ネガティブな言動はミラーリングしない

「腕を組む」「口を隠す」など心理学的にネガティブな仕草をミラーリングすることも、ラポールの形成にとって逆効果です。
例えば腕を組む動作は、心理学的には相手に対する警戒や防衛を示しており、同じように腕組みをしてしまうと、相手に余計な警戒心を抱かせてしまいます。
聴覚的な情報も同様に、ネガティブ口癖やため息などを真似すると、相手に悪印象を与えてしまいます。

ポジティブな言動をミラーリングすることでのみ相手との心理的なが縮まるということも、覚えておいてください。

4. 好かれる人が行っている無意識的なミラーリング

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自分の周りに、年齢や性別に関係なく、初対面の人でもやたらと好かれる人はいませんか?
その人は、単にコミュニケーション上手だったりどんな相手にも共感できる能力を持っているだけでなく、ミラーリングを無意識的に行っている可能性があります。

ミラーリングには、相手に気に入られたい一心でテクニックとして意識的に行うパターンと、本人にその自覚がなく無意識に行ってしまうパターンの2種類があると考えられています。

この無意識的なミラーリングは、親友や恋人など「他人だけど家族のように距離が近い人」に対して現れることが多くあります。
家族に対しては、社会的にこれ以上距離を縮める必要がないためミラーリングが現れないことがほとんどです。

また共感力が人一倍高い人は、初対面の相手に対しても心理的な距離感が近く、ミラーリングを無意識に行ってしまっている場合もあります。
「なぜか人に好かれるがその理由が分からない」という人は、ミラーリングを無意識かつ自然に行える、言わばミラーリングのプロフェッショナルかもしれません。

ミラーリングを勉強したい・習得したいと考えている方は、自分の周りにいる「なぜか他人に好かれる人」の言動を注意深く観察してみてください。
その人が無意識的に行っている自然なミラーリングを盗むことで、テクニックでありながら自然なミラーリングを行うことができるようになります。
テクニックとしてのミラーリングと無意識のミラーリングの両方を学ぶことで理解がより早く進み、スキルの習得も早まるでしょう。

5. ミラーリングを行う女性の心理3つ

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ミラーリングについての理解が深まるほど、相手がミラーリングをしていることが徐々に分かるようになっていきます。
同性と異性でミラーリングを行う意図は若干異なりますが、どちらも「相手に好かれたい」という気持ちから行っていることに変わりはありません。

まずは、女性が男性に対してミラーリングを行う心理的な理由を3つご紹介します。

5-1. 自分に興味がある

女性が男性にミラーリングを行う1つ目の理由は、「自分に対して興味がある」という場合です。
これは恋愛的な意味ではなく、まだお互いに知り合って間もない頃だったり、相手と友達になりたいと感じている時にもミラーリングを行います。

男性はミラーリングを明確な目的を持って行う場合(出世したい・付き合いたい等)がほとんどですが、女性は男性より共感や協調を重視する傾向が強く、仕事もプライベートも関係なく純粋に「相手との心理的な距離を縮めたい」と思った時にミラーリングを行うこともあります。

男性が「自分に好意がある」と勘違いしてしまうミラーリングが、このパターンの場合です。

5-2. 自分に好意がある

仲良くなりたい相手に別け隔てなくミラーリングを行う傾向にある女性でも、恋愛的な好意を持った男性に対してはテクニックとして意図的にミラーリングを行うこともあります。
これは、男性が女性に対して好きな気持ちを伝えたくて行うことと同じように、「付き合いたい」「友達以上の貴方を知りたい」という理由からミラーリングを行っています。

ミラーリングを学ぶと、「これまでミラーリングをしていなかった女性が急に自分の仕草を真似し始めた」といった些細なサインに気づくことがあります。
この僅かな変化やサインに気づける人間になれれば、恋愛に発展するきっかけを掴む回数も可能性も増えます。
恋愛上手になるという意味でも、ミラーリングを習得することは大切なのです。

5-3. ミラーリングを無意識で行っている

男性より共感力に優れる女性は、無意識的にミラーリングを行う人の割合も多いとされています。
これも先ほど解説した理由と同じく、本人の共感力が高いために意識せずに行っている行動であり、そこに「仲良くなろう」「好きのサインを送ろう」という意図はありません。

またその反対に、「相手を怒らせよう」「困らせよう」と思ってやっていることでもありません。
もし自分がミラーリングをされて不快に感じた時は、決して相手を責めずに、まずは優しく指摘をしましょう。

6. ミラーリングは男性(同性)にも効果がある

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一般的なミラーリングは主に恋愛テクニックとして紹介されることが多く、特に「理論的な男性が共感を求める女性に対して行うテクニック」というイメージが強いと思います。
しかしミラーリングとは、上で解説した通り人間単位で通用する心理学的な効果・テクニックであり、そこに男女の区別はありません。
つまり、「取引先の人と信頼関係を深めたい」「お客様に商品を買ってほしい」「同性の友達を作りたい」といった同性に対して行われるミラーリングにも効果があるということです。

接客業務を例に挙げると、リピーターの多い職種でなければ、お客様とはほとんど一期一会の出会いとなります。
その一時的に知り合った僅かな時間の中で「この商品を買いたい」と思わせるには、性別に関係なく「この人からなら買ってもいい」と思わせることが効果的です。
よく「プロの営業マンは商品を売らない」と言われますが、彼らは商品そのものではなく、自分自身を売ることに力を注いでいるからこそ営業成績を上げることができているのです。

接客や営業の仕事に限らず人と関わるすべての仕事において、初対面の相手に「いかに警戒心を取り除いてもらえるか?」「心理的な距離感をどれだけ縮められるか?」と考えることが結果的に仕事の成功に繋がることは往々にしてあります。

仕事を具体例に挙げましたが、同性の友達作りや円滑な人間関係の構築にも、ミラーリングは効果的です。
これまで女性に対して行うテクニックだと思っていた方は、明日から仕事にも取り入れてみてはいかがでしょうか?

7. まとめ

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以上、ミラーリングの心理学的な意味ややり方・コツなどを詳しく解説してきました。
ミラーリングは人間の心理を巧みに操る行動のため、上手に使えば自分のコミュニケーション能力を高めることができます。
しかしながら、ミラーリングはあくまでテクニックの一種であり、小手先の手法であることも忘れないでください。

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