食事と冠婚葬祭で迷わない-10分で身につく社会人のマナー集

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female「最低限のマナーは知っているつもりだけど、たまに迷ってしまう」ということはありますよね?

とくに、あらたまった食事の席や、冠婚葬祭ではよくあることです。「どうしてマナーなんていう面倒なものがあるのだろう」若い人の中にはそう感じている人もいるでしょう。

長い年月をかけて築かれてきた様々なマナーや作法には、先人の知恵や合理性が込められています。なによりも周囲の人たちに対する思いやりの気持ちが込められています。

マナーや作法に沿った振る舞いは、見ていて爽快感がありますし、自分自身でも気持ちのいいものなのです。ここでは食事と冠婚葬祭という分野で、最低限知っておきたい大人のマナーを紹介しましょう。

  1. 目次
  2. 1 社会人のマナー | 食事編
    1. 社会人の食事マナー1 ドレスコードを知る
    2. 社会人の食事マナー2 着席は左側から
    3. 社会人の食事マナー3 使い終わったナプキンはきちんとたたまない
    4. 社会人の食事マナー4 ナイフとフォークの置き方
    5. 社会人の食事マナー5 パスタにスプーンを使わない
    6. 社会人の食事マナー6 デザートで果物の食べ方
    7. 社会人の食事マナー7 魚料理は裏返しにしない
    8. 社会人の食事マナー8 忌み箸に注意
    9. 社会人の食事マナー9 刺身醤油にはワサビを溶かない
    10. 社会人の食事マナー10 寿司屋では符丁を使わない
    11. 社会人の食事マナー11 椀物の蓋の置き方
    12. 社会人の食事マナー12 もっきり酒の飲み方
  3. 2 社会人のマナー | 冠婚葬祭編
    1. 社会人の冠婚葬祭マナー1 結婚式で白い服装はNG
    2. 社会人の冠婚葬祭マナー2 式の途中退席はNG
    3. 社会人の冠婚葬祭マナー3 乾杯のグラスはカチンと合わせない
    4. 社会人の冠婚葬祭マナー4 ご祝儀のマナー
    5. 社会人の冠婚葬祭マナー5 お祝い品のマナー
    6. 社会人の冠婚葬祭マナー6 喪中であれば結婚式は遠慮する
    7. 社会人の冠婚葬祭マナー7 訃報の連絡は控えめにする
    8. 社会人の冠婚葬祭マナー8 できるだけ告別式に参加する
    9. 社会人の冠婚葬祭マナー9 お通夜のマナー
    10. 社会人の冠婚葬祭マナー10 不祝儀のマナー
    11. 社会人の冠婚葬祭マナー11 仏式で清めの塩は不要
    12. 社会人の冠婚葬祭マナー12 お墓に酒をかけるのはNG
  4. あとがき

目次

1 社会人のマナー | 食事編
  社会人の食事マナー1 ドレスコードを知る
  社会人の食事マナー2 着席は左側から
  社会人の食事マナー3 使い終わったナプキンはきちんとたたまない
  社会人の食事マナー4 ナイフとフォークの置き方
  社会人の食事マナー5 パスタにスプーンを使わない 
  社会人の食事マナー6 デザートで果物の食べ方
  社会人の食事マナー7 魚料理は裏返しにしない
  社会人の食事マナー8 忌み箸に注意
  社会人の食事マナー9 刺身醤油にはワサビを溶かない
  社会人の食事マナー10 寿司屋では符丁を使わない
  社会人の食事マナー11 椀物の蓋の置き方
  社会人の食事マナー12 もっきり酒の飲み方
2 社会人のマナー | 冠婚葬祭編
  社会人の冠婚葬祭マナー1 結婚式で白い服装はNG
  社会人の冠婚葬祭マナー2 式の途中退席はNG
  社会人の冠婚葬祭マナー3 乾杯のグラスはカチンと合わせない
  社会人の冠婚葬祭マナー4 ご祝儀のマナー
  社会人の冠婚葬祭マナー5 お祝い品のマナー
  社会人の冠婚葬祭マナー6 喪中であれば結婚式は遠慮する
  社会人の冠婚葬祭マナー7 訃報の連絡は控えめにする
  社会人の冠婚葬祭マナー8 できるだけ告別式に参加する
  社会人の冠婚葬祭マナー9 お通夜のマナー
  社会人の冠婚葬祭マナー10 不祝儀のマナー
  社会人の冠婚葬祭マナー11 仏式で清めの塩は不要
  社会人の冠婚葬祭マナー12 お墓に酒をかけるのはNG
あとがき

1 社会人のマナー | 食事編

マナーでもっとも迷うことが多いのは食事のシーンではないでしょうか。

会食はどうしても人の目につくので、自分が他人からどう見られているかということを気に掛けるのです。フレンチ、イタリアン、寿司、懐石と、場面に応じたマナーが求められますが、基本は同行者や周囲の人に対する思いやりです。

社会人の食事マナー1 ドレスコードを知る

正式な洋食の席では、お店や主催者からドレスコードを指定されることがあります。
大人の常識として知っておきましょう。

・フォーマル(正礼装)
昼なら男性はモーニングコート、女性はアフタヌーンドレス、夜なら男性は燕尾服かタキシード、女性はイブニングドレスとなります。女性は和服でもフォーマルと認められます。
・セミフォーマル(準礼装)
昼なら男性がディレクターツやブラックスーツ、女性はセミアフタヌーンドレス、夜なら男性はタキシード、女性はセミイブニングドレスかカクテルドレスとなります。
・インフォーマル(略礼装)
男性は普通のダークスーツ、女性はワンピーススーツ、スカートスーツで問題ありません。日本で洋食の席といえば、インフォーマルがもっとも多くなります。

社会人の食事マナー2 着席は左側から

image洋食の席では椅子の左側に立ち、お店の人が椅子を引いてくれたら椅子の前に入り、後ろから椅子を押してくれたら腰を下ろします。

椅子の左から座るのは、剣を左の腰に下げていた騎士の時代の名残りといわれています。席次では右側が上座となります。

テーブルと体の間に握りこぶしひとつ分の隙間を作って座ったら、お店のひとに軽い目礼を忘れずに。

社会人の食事マナー3 使い終わったナプキンはきちんとたたまない

imageテーブルにセットしてあるナプキンは乾杯の後か、乾杯がない場合は主賓やホストが身に着けてらか手に取ります。二つ折りにして開いた方が膝の側になるよう腿の上にかけます。

食事中に口汚れたら、開いている方を両手で開き、裏面を使って拭きます。食事中に中座するときは膝の上でナプキンを大雑把にたたみ、立ち上がってから椅子の上に置くと、中座のサインになります。

食事が終わったら、主賓やホストがナプキンをテーブルの上に置くのを待って、同じようにします。このとき、きれいにたたんでしまうと料理に満足しなかったというサインになってしまいますから、大雑把にたたんでテーブルの上に置きます。

社会人の食事マナー4 ナイフとフォークの置き方

imageナイフとフォークもナプキンと同様にサービススタッフへのサインになります。洋食の席でテーブル上に並んだカトラリーは、外側から使っていくのが基本。

ナイフの刃を内側に向け、フォークを伏せてハの字に皿に置くと中座のサイン。食べ終わったときは、フォークを伏せずにナイフの左側に並べて置きます。

英式はフォークの背に食べ物を載せますが、食べにくいものはフォークの腹ですくっても失礼にはあたりません。

最近はフォークを右手に持ち替えて食べても良しとされる場が多くなっていますが、肉料理などを最初に切り分けてしまってから、右手にフォークを持って食べるのはマナー違反です。

社会人の食事マナー5 パスタにスプーンを使わない

image最近はパスタを食べるときに左手にスプーンを持つ人が増えています。

しかし、本来のイタリア料理ではフォークだけで食べるのが基本です。あれは、フォーク1本でうまく食べることができなかったアメリカ人が始めた習慣なのです。

イタリアンレストランでは、スープやソースを食べるためにフォークとスプーンがセットされていれば両手で食べても問題ありませんが、フォークしかセットされない場合はフォークだけで食べるのがマナーです。

社会人の食事マナー6 デザートで果物の食べ方

imageフルコースのデザートで出される果物も、悩む人が多い食べ物ですね。

くし型に切ったメロンは、あらかじめ切ってあるものはフォークしか使いませんが、切ってないものは、ナイフとフォークで食べなければいけません。

まずフォークを果肉部に差して安定させ、右の果肉と皮の間をナイフで半円形に切り、切り離す寸前で止めます。皿の上でメロンを半回転させたら、ナイフを入れた部分が左にきますから、フォークを刺して食べる分だけ切り分けます。

ブドウなど種のある果物は、スプーンやフォークを口に運んで目立たないよう種を載せて皿の端にまとめましょう。オレンジなどの皮を手でむく場合は、果汁が飛ばないように気をつけます。

社会人の食事マナー7 魚料理は裏返しにしない

image骨付きの魚は半身を食べた後、裏返してはいけません。

切り身の魚は簡単に食べられますが、骨付きの魚をナイフとフォークで食べるのは苦労するものです。

きれいに食べるためには、皿の上の魚を5枚におろす要領で食べます。フォークで頭側を押さえ、中骨に沿って横に1本ナイフを入れると、表の身が上半分と下半分に分かれますから、順に皿の手前に移して食べます。

その後が問題です。ここで表の身がなくなったからと裏返すのはマナー違反です。頭側から骨の下にナイフを入れ、尾にむけて裏の身から骨を外したら皿の奥に置きます。

残った裏側の身を表側と同様に切り分けて食べます。取り外した頭や骨は皿の端にまとめておきます。

社会人の食事マナー8 忌み箸に注意

和食のマナーは、和食文化の象徴ともいえる箸の使い方がポイントです。

箸の使い方には昔から戒められてきた「忌み箸」または「禁じ箸」というものがあります。代表的なものを上げてみましょう。

・握り箸: 幼児のように箸を握って持つ。
・迷い箸: どの料理を取るか迷って箸をうろうろさせる。
・移り箸: 一度取ろうとした器から他の器に箸を移す。
・揃え箸: 器の上などに箸を揃えて置く。
・指し箸: 箸で人や物の方向を指す。
・刺し箸: 料理を箸に刺して食べる。
・寄せ箸: 器に箸を引っかけて寄せる。
・探り箸: 料理の中で箸を動かして探る。
・ちぎり箸: 両手に1本ずつ箸を持って料理をちぎる。
・空箸: 一度つかんだ料理を放す。
・涙箸: 箸から汁を垂らす。
・押し込み箸: 口の中へ箸で料理を押し込む。

忌み箸が戒められてきたのは、周囲の人を不快にさせてしまうからです。このような仕草は人を不快にさせるものだということを意識しましょう。

社会人の食事マナー9 刺身醤油にはワサビを溶かない

image懐石などで魚の刺身をいただくときには、ワサビを醤油に溶かず、刺身に載せていただくのが基本です。

なん種類かの刺身の盛り合わせでは、淡白な味のものから食べ始めます。刺身の味が変わっていきますから、ワサビや醤油もその刺身に合わせた量を調節します。

マグロなど、味や脂の濃い魚は醤油にワサビを溶いて食べてもマナー違反でありませんが、やはり食べる順序としては最後にもってくるのがいいでしょう。

社会人の食事マナー10 寿司屋では符丁を使わない

image寿司屋では通ぶったり粋がったりしないのが大人のマナーです。

近年は「しゃり」「がり」「あがり」「むらさき」「おあいそ」などという言葉を通ぶって使う人が増えましたが、あれは職人が内輪で使っていた符丁。客が使うものではないのです。

よく言われるような、食べる順序に決まりはなく、好きなものを頼めばいいのですが、その日の一番美味しい物を外したくなかったら、「おすすめは?」と聞くのではなく、「旬はなんですか」と聞いてみましょう。

大人の常識としては、季節ごとの旬を知っておきたいものです。

社会人の食事マナー11 椀物の蓋の置き方

image椀物の蓋は裏返して置き、食べ終わったら元の状態にして器に伏せます。

蓋をとるときは、右手で蓋の糸尻を持ち、左手で椀の縁をたわませるようにすると隙間ができて簡単にとれます。

とった蓋は裏返して折敷の右に置きます。この蓋は小皿代わりに使ったり、ハマグリなどの貝殻を載せておくのに使ったりします。食べ終わったら、殻は椀に戻して蓋を元の状態に戻します。

懐石で3番目か4番目あたりに出される椀物は職人の腕の見せ所です。美味しかったら仲居さんにでも、その旨を伝えると職人さんにも喜んでもらえます。

社会人の食事マナー12 もっきり酒の飲み方

image枡の中に置いたコップから日本酒を溢れさせて出される「もっきり酒」は、こぼさずに飲むのがマナーです。

① グラスを持ち上げられない場合は、グラスを傾けて枡に日本酒をこぼす
② 枡からグラスを持ち上げてそのままグラスから日本酒を飲む
③ グラスの日本酒を飲み終えたら、枡の日本酒をグラスに移して飲む

テーブルの上に置いたまま、口を近づけて飲むのはNGです。

2 社会人のマナー | 冠婚葬祭編

お祝いやお悔やみの場は、知らなかったではすまされない緊張感があるものです。
いざというときにもあわてないよう、最低限のマナーは身につけておきましょう。

社会人の冠婚葬祭マナー1 結婚式で白い服装はNG

image厳粛なセレモニーである結婚式は、白い衣装で参列してはいけません。「真っ白な気持ちで出発する」という決意を表した白い衣装は、花嫁だけのものなのです。

正装で参列するのがマナーです。男性はブラックスーツに黒い革靴、白いネクタイかクロスタイが定番です。

女性はイブニングドレスである必要はありませんが、ミニスカートはさけましょう。ストッキングは必ず着用します。アニマル柄やヘビ革ワニ革など派手なバッグや靴は周囲への配慮を欠きます。

招待状に「平服」と書かれていたら、「略礼服」と理解しましょう。いくらカジュアルでと言われても、シーンズとTシャツで参列するのはマナー違反です。

社会人の冠婚葬祭マナー2 式の途中退席はNG

image自分の都合で結婚式を途中で退席しなければならないときは、参列をやめましょう。披露宴での途中退席は、招待状をもらった時点で相談してみましょう。

招待を断るときには、ご祝儀の現金か贈る品物を遅くとも式の1週間前までには渡すようにします。お祝いの言葉を贈る手紙も同封しましょう。

当日は祝電を打つと、出席したかったのにやむなく欠席したという気持ちが伝わります。

社会人の冠婚葬祭マナー3 乾杯のグラスはカチンと合わせない

image結婚披露宴などでの乾杯は、グラスのボウル部分を持って持ち上げるだけで、カチンと合わせないのがマナーです。

ワイングラスはボウル部(ボディ)を持つと温まってしまうので、ステイ(脚)を持つのがマナーと言われてきましたが、現在は変わってきています。

ステイを持つのはワインの試飲会くらいで、宮中晩餐会のような正式なパーティーでもボウルを持って乾杯し、飲んでいます。アメリカ合衆国大統領でもフランス人でも、今はみなそれが一般的なマナーとなっています。

ワイングラスもシャンパングラスも薄いガラス製なので、安定して持ち、ヒビが入ったりしないようにとの配慮からできたマナーです。

社会人の冠婚葬祭マナー4 ご祝儀のマナー

image結婚式のご祝儀も、マナーが変わってきています。

金額は割り切れない数字が縁起良いとされてきましたが、1万円では少ないし3万円では多いという場合、最近は「2」=「ペア(夫婦)」と考えて2万円をつつむことも珍しくはなくなりました。

この場合、新郎新婦が縁起をかついで偶数を嫌うケースもありますので、2万円だったら1万円札と5千円札2枚にするか、1万円ずつ「ご祝儀」と「お贐(はなむけ)」に分けて包みます。4万円だったら3万円と1万円に分けます。

ご祝儀袋には水引という飾り紐が付いていますが、結婚祝いでは、「輪結び」か「あわじ結び」のものを使います。ほどけやすい「蝶結び」のものはマナー違反になりますから注意しましょう。

社会人の冠婚葬祭マナー5 お祝い品のマナー

image結婚祝いに贈る品物に、「切れる」を連想させる刃物や、「割れる」を連想させるグラスなどを選ぶのはNGです。

祝電に「切れる」や「割れる」という別れに通じる言葉は使わないのがマナーですが、贈り物でも同じことです。新婚生活の必需品である包丁やグラスなどは、相手からの希望がない限りは避けましょう。

お祝い品に適しているのは、「単体で考えると自分で買うには高価なもの」「記念に贅沢ができるもの」などが適しています。飾り物など後に残るものよりは、普段はなかなか買えないような高級ワインなどが喜ばれます。

社会人の冠婚葬祭マナー6 喪中であれば結婚式は遠慮する

female身内に不幸があって忌中の場合は、結婚式への参列は遠慮するのがマナーです。

忌中の期間は、仏式であれば四十九日、神式は五十日祭までとされています。古来、死を穢れととらえ、忌み嫌ってきた日本では、忌中はすべての行動を慎む期間とされ、とくに祝いの席には参加しないのが常識とされてきました。

出席の返事をしてから不幸が起きた場合は、相手に連絡をして欠席したい意向を伝えましょう。

社会人の冠婚葬祭マナー7 訃報の連絡は控えめにする

female訃報の連絡をもらった場合、故人の意向がわからないときは「一応お知らせします」という程度にしてあまり広げず、要望があれば葬儀の場所や日取りを伝えるようにしまよう。

とくに昔は親しくしていても疎遠になっていた故人の場合は、どの範囲まで知らせるべきかわかりませんね。

連絡を受けたほうでも、「知らされたのだから参列しないわけにはいかない」と考える人も出てくるでしょう。ですから伝言式に訃報を広げるのはマナー違反になるのです。

社会人の冠婚葬祭マナー8 できるだけ告別式に参加する

image通夜と告別式の連絡をもらったら、できる限り告別式に参列するのがマナーです。

通夜は本来、故人が寂しがらないように遺族や親族が付き添うもの。告別式は最後の別れをするセレモニーです。告別式は長時間にわたる場合も多く、故人との対面を辞退したいことから通夜で済ませたいと考える人が増えています。

最後の対面は「つらいので」と正直な気持ちを伝えて辞退しても失礼にはあたりません。一般の参列者は告別式に参列すべきなのです。

通夜は急いで駆けつけたという意味合いから、ダークスーツでも問題なしとされますが、告別式は喪服着用がマナーです。ダークスーツに腕章を付けるのは葬儀関係者を示すもので、参列者がすることではありません。

社会人の冠婚葬祭マナー9 お通夜のマナー

image通夜で焼香した後に「通夜ぶるまい」をすすめられたら、少しだけでも箸をつけるのがマナーです。

通夜は、医学が発達していない時代に、息を引き取っても魂が戻るのではないかと一晩見守ったことの名残りです。1日は生きているという前提でしたから、通ぶるまいとは、故人にとって最後の食事という設定なのです。

ですから通夜ぶるまいを受けるというのは、故人の最後の食事にお付き合いをすることになるのです。

社会人の冠婚葬祭マナー10 不祝儀のマナー

image不祝儀のマナーも変わってきて、偶数奇数にはこだわらなくなっています。

香典は偶数とされてきましたが、5千円でも1万円でも3万円でも、実は末尾に0がつくので偶数なのだから、あまり関係ないと考えるようになったのです。

しかし、死苦に通じる「四」「九」や「無」に通じる「六」が嫌われるのは結婚祝いと同じです。

本来、香典は線香を持っていく代わりにお金を包むもので、遺族を助ける意味もありました。ですから、昔は祝儀よりも不祝儀を多くする傾向がありましたが、今は逆で、祝儀のほうを多くするようになっています。

葬儀は地方色が強いセレモニーですから香典の相場は、長老的な人物に聞くのが間違いありません。

社会人の冠婚葬祭マナー11 仏式で清めの塩は不要

image仏式で行われた葬儀には、清めの塩は必要ありません。

現在は仏式の葬儀でも清めに塩を配るのが通例になっていますが、本来は神道で発生したものです。

死を穢れととらえる神道では塩で身体を清めたのですが、日本人の宗教観が「神仏混交」でミックスされた結果、仏式の葬儀でも清めの塩が当たり前のようになってしまったのです。

ですから、必ずしも葬儀の参列者に塩を渡さなければいけないというわけではありません。通夜ぶるまいや精進落としの「お酒」にも「お清め」の意味が込められています。

社会人の冠婚葬祭マナー12 お墓に酒をかけるのはNG

imageいくら故人が酒好きだったからといって、墓石にお酒をかけるのはNGです。

法事やお盆などで故人を供養する墓参りをする際には、作法を守りましょう。お酒などをかければ、先祖代々の大切な墓石を傷めてしまうことにもなりかねません。

まずは掃除、草むしりをして墓石を洗い流し、清めの水をかけて線香と供物を供えるのが墓参りの作法です。ご先祖を見下ろさないよう、拝むときにはしゃがんで墓石よりも頭を下げるようにしましょう。

あとがき

結婚式や葬儀といったセレモニーは、その地方や宗教などによって作法やマナーが違う場合がありますから、社会人には臨機応変な対応も求められます。

また、ここでは食事と冠婚葬祭という分野だけにとどまりましたが、日常生活や仕事においても知っておくべきマナーがたくさんあります。

ぜひ、どんな場においてもマナーをわきまえた大人を目指してください。人を思いやれる人間は、人からも思いやられる人間になることができます。

【参考資料】
『50代からの常識&マナー』(徳間書店・2015年)
『正解のない大人のママー州』(ブルーロータスパブリッシング・2013年)

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