人生の意味を見出す15の質問-自分と向き合って生きがいを知る

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「人生の意味」とは何かと問われると、言葉に詰まってしまう人が多いのはないでしょうか?

「人生とは何か?」といいかえることができるかもしれませんが、これもまた抽象的で、難しい問いです。

もう少し、この言葉の意味を展開してわかりやすくすると、「人は何のために生きるのか?」とか、「生きる喜びとは何か?」ということになるのではないでしょうか。

あるいは、「幸せとは何か?」といいかえてもいいでしょう。

こうした問いは、古代のギリシア時代から続く哲学のテーマです。

近年は、アルフレッド・アドラーが1932年に著した『人生の意味の心理学』がリバイバルで人気になったり、日本文化に感銘を受けたスペイン人の著書『IKIGAI』が、世界でベストセラーになったりして、「あなたにとって人生の意味は何ですか?」というテーマが、また注目されています。

ここでは、この1~2年に出版された「人生の意味」をテーマとする本の中から、高い評価を受けている3冊を選び、15の質問をピックアップしました。

「人生の意味」は、自分と向き合わなければ見つけることができません。

ひとつひとつの質問を自分に問いかけて、あなたにとっての幸せとは何か、じっくり考えてみてください。

 

目次

1. 『人生の意味が見つかるノート』より
1-1. これまでの人生で幸せだと思ったことは何ですか?
1-2. あなたは普段、何を大事にし、何を選んで生きていますか?
1-3. あなたが誇りに感じていることは何ですか?
1-4. 喜ばせたい人、かなえてあげたいことはありますか?
1-5. 遠慮や我慢をしすぎていませんか?

2. 『IKIGAI 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣』より<
2-1. 些細なことに生きがいを感じることはありますか?
2-2. 早起きの気持ちよさを知っていますか?<
>2-3. こだわりをもっている物事はありますか?
2-4. 「今ここにいること」を大切にしていますか?
2-5. 自分自身を受け入れていますか?

3. 『50歳からの時間の使いかた』より
3-1. 自立して生きていますか?
3-2. 没頭できるものがありますか?<
3-3. ひとつの道にこだわっていませんか?
3-4. 人と比べていませんか?
3-5. 自分の死にリアリティがありますか?

まとめ

1. 『人生の意味が見つかるノート』より

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横浜市で在宅療養支援診療所を運営するホスピス医、小澤竹俊医師が2017年に著した『人生の意味が見つかるノート』は、質問に答えていくことにより、人生をあらためて振り返って「人生の意味を知ること」ができる本です。

これまで2800人を看取ってきた「看取りのスペシャリスト」と呼ばれる著者が、病気や死に限らず、日々の苦しみや悩みから「人生の意味」を知る術を、まるでカウンセリングを受けているように語りかけてもらえます。

「もし、今日が人生最後の日だとしたら、あなたは納得して、自分の人生を終えることができますか?」という問いかけではじまる本文は、質問ではじまって質問で閉じられる10数項で構成されています。

それらの中から、象徴的な5つの質問をピックアップしました。

 

1-1. これまでの人生で幸せだと思ったことは何ですか?

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「人は誰でも、この世に存在しているだけで、必ず誰かの役に立ち、必ず誰かの支えになっている」、「存在する意味がない人などいない」というのが、多くの人を看取ってきた小澤医師の実感だといいます。

病気や老化で大きな苦しみを抱えている人でも、人生最後のときが近づくと、多くの人が穏やかに幸せな日々を過ごすようになるそうです。

それは、自分の人生を振り返るうちに「人生の意味」を知ることができるからで、自分自身が存在する意味に気づけば、人はそれを支えに生きていくことができるのです。

自分が存在する意味を知る簡単な方法は、幸せに思ったことを振り返る行為だといいます。

 

1-2. あなたは普段、何を大事にし、何を選んで生きていますか?

人間は毎日、選択を繰り返しながら生きています。

「自分の人生は思い通りにいかないことばかりだ」と思っている人も、実は常に選択の連続で生きているのです。

人間には生きている限り、選択の自由が与えられています。
それなのに、「自分は思い通りに生きることができない」と思っている人は、無意識のうちに選択できる権利を捨ててしまっているのです。

普段、当たり前に選んでいることを見直して、意識的に選択をして生きることで、自分の人生を肯定できるようになるでしょう。

 

1-3. あなたが誇りに感じていることは何ですか?

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最後のときが近づくと、多くの人は自分の人生を肯定するようになるといいます。

誰の人生にもドラマがあり、「それなりに幸せな人生だった」「少しは人の役に立つことができた」などと、自分のドラマを肯定して幸福感を得るといいます。

他人からの評価と、本人が自分の人生にどれだけ満足しているかということは、まったく関係がありません。

自分で自分の人生に価値があると思えることが、大事なのです。

身近で起こっていることはスルーしてしまいがちですが、愛する人や愛してくれた人のこと、人の役に立てたことなどを振り返ってみましょう。

 

1-4. 喜ばせたい人、かなえてあげたいことはありますか?

人の幸福を望むと、心に支えと希望が生まれ、穏やかな気持ちになることができます。

自分だけの幸せを追い求めると、地位や名誉やおカネにこだわったり、誰かの愛情を独占したいと考えたりしがちで、そこで得られる幸せは限定的なもの。

しかし、他人を幸福にすることができれば、喜んでくれた人の数だけ自分も幸せになることができるので、幸せのスケールがまったく違うのです。

人のため、自分に何ができるのか、考えてみましょう。

 

1-5. 遠慮や我慢をしすぎていませんか?

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日本人は謙虚であるといわれますが、「謙虚さ」とは、遠慮や我慢をして自己を否定することではありません。

「自分は間違うこともあれば、弱いところもある生身の人間だ」ということを認めて、感謝する気持ちをもつのが、謙虚さです。

日本人は、自己犠牲を美徳とする精神から、遠慮や我慢をしすぎてしまう傾向があります。
遠慮や我慢をしすぎてしまうと、自分の人生で本当に大切なものを失ってしまうこともあるのです。

 

2. 『IKIGAI 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣』より

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IT企業のエンジニアとして日本で10年以上も働いてきたスペイン人のエクトル・ガルシアさんと、スペイン人の作家フランセスク・ミラージェスさんが、2016年に共著で出版した「ikigai  The Japanese Secret to a Long and Happy Life」は、ヨーロッパ各国でベストセラーになりました。

この本を英訳したイギリスの出版社から、日本人が自分たちの言葉でちゃんと「IKIGAI」を説明してくれないかという要請が脳科学者の茂木健一郎さんにあり、茂木さんが日本人独自の幸福感や人生観を世界に紹介したのが本書です。

多くの著作をもつ茂木健一郎さんが、はじめて英語で書いた本で、2017年にロンドンで出版されてから、30カ国、28言語での出版が決定しました。

この本から、人生の意味を知るヒントとなりそうなポイントを5つ紹介しましょう。

 

2-1. 些細なことに生きがいを感じることはありますか?

成功に重きをおく社会では、昇進したとか、おカネが儲かったとか、具体的に何かを達成したときに、その人間の価値が証明できると考えがちです。

しかし、そのようなプレッシャーに押しつぶされそうなことをして自分を証明しなくても、生きる価値を感じることはできます。

つくりあげた偉大な功績や、成し遂げた人生の目標などと、朝の空気を吸うことや太陽の光を浴びること、もしかすると1杯のコーヒーを入れることが対等の関係にあって、いろいろな種類の感動を楽しめる人は、「生きがい」を理解しています。

毎日の生活の中にある些細なことに、楽しさや喜びを見出すことは、人生の意味を知るヒントになることでしょう。

 

2-2. 早起きの気持ちよさを知っていますか?

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日本人は、大きな目標や壮大な計画などなくても、日々の生活の中にある小さな決まりごとに「生きがい」を見出してきました。

「早起きは三文の徳」という言葉がありますが、早起きが日本の伝統のひとつになったのは、江戸時代まで農業国であったことや、「アマテラス」の名でわかるように太陽信仰が根づいていたことなどがあげられます。

昭和初期に考案されたラジオ体操も、朝の気持ちよさを味わう習慣です。

早起きが苦手だという人は、ぜひ少し早く起きるようにして、軽いウォーキングやストレッチの後に、美味しい朝食を楽しんでみましょう。
朝、小さな喜びを味わうことで生きがいのある1日がはじまり、人生の意味を見出すことができるかもしれません。

 

2-3. こだわりをもっている物事はありますか?

「こだわり」は、「生きがい」の中心的要素です。

ここで大事なことは、自分自身の目標があるということ。

日本人が大事にしてきた「こだわり」とは、おカネ儲けや合理性などに基づいた完璧さとは無関係のところにある「終点のない目標」で、馬鹿げているように見える可能性もある行為です。

この、他人からは馬鹿げて見えるかもしれない自分自身の目標を後押しするのが「生きがい」という概念。

自分だけの小さなこだわりをもつことは、人生の意味を知る大きなヒントになるはずです。

 

2-4. 「今ここにいること」を大切にしていますか?

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「今ここにいること」に集中する「マインドフルネス瞑想」は、Google、Facebook、Yahooといった名だたる大企業が研修に取り入れたことで話題になりました。

瞑想といえば日本では座禅がもっとも有名ですが、茶道をはじめとする多くの伝統文化で、「今ここ」に集中して喜びを見出し、小さなことに注意を払うという作法が重視されてきました。

そうした作法は、「内なる喜び」を知ることが目的です。

他人に受け入れられたり、認められたりという、自分にコントロールできないことを重視するのではなく、努力する過程に幸せを感じることができれば、「人生の意味」を知る人間になれることでしょう。

 

2-5. 自分自身を受け入れていますか?

「フォーカシング・イリュージョン」という言葉があります。

たとえば、「結婚」こそが人間の幸福であるとか、「おカネ儲け」が幸福な人生には絶対に欠かせない要素であるというように、人生のある側面に全面的に依存してしまう考え方です。

幸せに絶対的な公式というものはないのに、フォーカシング・イリュージョンをもつことで、不幸を感じる理由をつくってしまいます。

結婚していなくても幸せな人はたくさんいますし、生活が成り立つ以上のおカネがどんなにあっても、幸福な人生とは限りません。

幸せになるためにもっとも重要なことは、現実の自分自身を受け入れることです。

自分自身を受け入れるのは、人生において難しい課題ですが、実はもっとも簡単に人生の意味を知る方法でもあるのです。

 

3. 『50歳からの時間の使いかた』より

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『島耕作』シリーズや『黄昏流星群』で知られる漫画家の弘兼憲史さんは、「楽しむことに人生の意味がある」という哲学から、多くの著書を出版されています。

『50歳からの時間の使い方』は、70歳を超えた弘兼さんが自らの人生を振り返って、後半人生の生き方を提案する、人生論の集大成ともいえる内容の本です。

いまだに漫画を描くことが楽しくて、最期は漫画を描きながらデスクに突っ伏して逝きたいという弘兼さんの人生訓から、「人生の意味」を知るヒントとなりそうな5つのポイントを紹介します。

 

3-1. 自立して生きていますか?

「自立と自律」は、弘兼さんが提言してきた生き方の骨子となっています。

誰かに依存して生きるのではなく、経済的にも精神的にも自立することで、人間は自由に生きることができます。

他人に迷惑をかけない限り、人間は本来、何をして生きようが自由。
そして、すべてが自己責任。
だから、自由に生きるということは、自分を律する必要があるのです。

弘兼さんの名言に、「一度きりの人生、楽しまなければもったいない」というものがあります。
そこで、自由に人生を楽しむためには、自立することが重要だといっているのです。

 

3-2. 没頭できるものがありますか?

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時間が経つのを忘れるくらい没頭できる物事は、それだけで「人生の意味」となる要素です。

弘兼さんは、大学を卒業して松下電器産業(現、パナソニック)で3年半のサラリーマン人生を送った後、漫画家として活動をはじめましたが、漫画を描くことに没頭するのがいまだに楽しくて仕方がないといいます。
好きなことをやっているので、どんなに疲れてもストレスに感じたことはないそうです。

趣味でも仕事でも習慣でも、ジャンルは問題ではありません。
没頭できることをもつことが、人生を豊かなものにする秘訣なのです。

 

3-3. ひとつの道にこだわっていませんか?

何かにこだわることは、生きがいにつながる要素となります。

しかし、自分を追い込んでしまうようなこだわり方は、幸せになる機会を限定してしまいます。

人生で、A地点からB地点へと通じる道は、無数にあるのです。

日本人が美徳とする「〇〇道」は、あえて一本道にこだわる生き方ですが、そうした人生が幸せな人とそうではない人がいます。
むしろ、一本道にこだわって幸せになれる人は少数派だといえるでしょう。

毎日、通勤で駅まで歩く道を1本変えてみるだけでも、発見や感動があるものです。

無意識に続けていることを意識して少し変えてみると、「人生の意味」を見出すヒントがあるかもしれません。

 

3-4. 人と比べていませんか?

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幸せを人と比べても意味がありません。

人間は、生まれる環境も親も選べずに生まれてくるのですから、生まれながらにして平等ではないのです。<
だからこそ、個性を伸ばすことに大きな意味があるのです。

どんな境遇にあっても、現実を受け入れて実現可能な最良の方法を選択することが、幸せな人生を送る秘訣。

幸せの形は人それぞれ違うのですから、誰かと比べても意味がないのです。

 

3-5. 自分の死にリアリティがありますか?

人間は、「オギャー」とこの世に生まれてから、数十年間生きて死んでいく生き物です。
長くても100年程度しか、生きることはできません。

地球の歴史において100年間という時間は、ほんのわずかな時間ですが、今、生きている人で100年後に生きている人はいないのです。

地球上にいる人間は、全員が確実に死にます。
この現実をまず受け入れ、自分の「死」というものにリアリティをもつことで、人生という限られた時間をいかに楽しむかという「生きる意味」や「人生の価値」に気づくことができるのです。

 

まとめ

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映画やドラマで、「人生の意味」をテーマとしたものは少なくありません。
観る人の共感を誘ったり、幸せな生き方を提言したりと、人気の理由は様々です。

今、2018年のアメリカドラマ『フォーエバー ~人生の意味~』が、話題を集めています。
このドラマの特徴は、「死」が前提になっていること。
人気の理由は、「死」という現実から幸福な人生を考えるところにあります。

やはり、「人生の意味」を見つける秘訣は、自分の人生にリアリティをもつこと、いいかたを変えれば自分の「死」を前提として、そこから「今」にさかのぼることにありそうです。

 

 

【参考資料】

・『2800人を看取った医師が教える 人生の意味が見つかるノート』 小澤竹俊 著  アスコム 2017年
・『IKIGAI 日本人だけの長く幸せな人生を送る秘訣』 茂木健一郎 著 恩蔵絢子 訳  新潮社 2018年
・『50歳からの時間の使い方』 弘兼憲史 著  興陽館 2018年

 

 

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