スマホメモの取り方が上手くなる10のコツ-6秒間のテクニック

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今、メモの重要性が見直されています。
思いついたことや覚えておきたいことを書いておく「メモ」は、昔から変わらない記憶力補助の手段として行われてきました。
長い間、いつも携帯できる手帖が、メモに最適なツールとして存在していたのです。

ところが今や、常に携帯するツールといえば、携帯電話から発展したスマートフォンの時代。
スマートフォンは、単なる電話ではなく、インターネットを駆使するデジタル端末として普及しています。

画像、音声、テキストなどをデジタル情報で記録保存できるスマートフォンは、メモに最適なツールであることから、手帖の時代とは違った次元でメモの効果が見直されているのです。

SHOWROOM株式会社の社長である前田裕二さんが、独自のメモ術を紹介する本はベストセラーになっていますが、前田さんはその中で、4色ボールペンでノートに手書きするメモとスマホのメモを併用しているといっています。

紙に書くというメモの効用は、今も大きいことに変わりはありませんが、「自分は字を書くのが下手だ」「まず漢字の練習をしなければ」など、文字を書く能力に自信がない人にとってはハードルが高く感じてしまうかもしれません。

ここでは誰もがすぐにはじめられるメモ術としてスマホメモに注目し、スマホメモの取り方が上手くなるコツを紹介します。

目次

. メモがもたらす効果とは?1
1-1. 短期記憶と作業記憶の違い
1-2. ワーキングメモリの容量確保
1-3. スマートフォンで広がるメモの用途

2. スマホメモの取り方が上手くなる10のコツ
① 「to do」からはじめる
② 思いついたら速く簡単に
③ ストックを増やさない
④ PCと同期させて情報管理
⑤ メモの共有はSNSで
⑥ 加工して保存する
⑦ 自分に合ったアプリを探す
⑧ 手書きで思考メモ
⑨ 見返して捨てる習慣
⑩ アウトプットを重視する

まとめ

1. メモがもたらす効果とは?

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メモの起源は、人間が覚えておきたいことを書き記したことにはじまります。
洞窟の壁画などは、その代表的な例ではないでしょうか。

メモの効用は、「忘れないようにする」ためであることに今も変わりはありません。
しかし大事なのは、何のために覚えていたいのかということ。
メモした情報をどう使うかということなのです。

そうした意味では、スマホの普及によって、メモの方法や用途は大きく広がったといえます。
まず、メモがもたらす効果を科学的に解説しましょう。

1-1. 短期記憶と作業記憶の違い

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五感からインプットされた刺激の情報は、脳に伝わって短期記憶となります。
短期記憶とは、数秒から数日間だけ保持される記憶で、長いものでは1カ月間というものも報告されています。

短期記憶から「強烈な印象」「重要だと認識したもの」「反復されたもの」などが、長期記憶として保存され、年単位で覚えている記憶となり、生涯忘れないものもあります。
脳の海馬という部位に保持される短期記憶は、記録容量があまり大きくないので、新たな情報を記録するためには古い情報を廃棄しなければいけません。
いっぽう、大脳皮質に保持される長期記憶の記録容量は無限大ともいわれます。

記憶力アップとは、短期記憶の情報を長期記憶として定着させること。
その作業で大きな働きをする「作業記憶」というシステムがあります。
作業記憶はワーキングメモリとも呼ばれ、記憶の情報処理システムとして働いており、この機能が低下すると日常的な会話や普通の生活がおくれなくなってしまいます。

短期記憶について、詳しく知りたい方は以下の記事もチェックしてみてください。

短期記憶とは何かがわかる-記憶のシステムを理解しよう

1-2. ワーキングメモリの容量確保

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ワーキングメモリは、短期記憶の情報に優先順位をつけて最も重要なことを優先させたり、不測の事態が起こったときに記憶の検索をして適応したりする働きがあります。

会話が成り立つのは、相手の話の内容を覚えておいて自分の意見をまとめ、発言したらまた相手の話を理解するという、「覚える」「思い出す」と作業を繰り返しているから。
そのためには、短時間ではあっても覚えておかなければいけないことが次々と出てきます。

こうしたいくつもの情報を記憶して作業を同時進行せるマルチタスクは、人間にとって得意な作業ではありません。
それは、ワーキングメモリの容量がとても少ないからです。
一般的に、人間が一度に記憶して進められる作業は3つか4つだといわれています。

そこでメモの登場となるわけです。
メモしておけば、忘れてしまっても安心。
自分のワーキングメモリに容量を確保することができるのです。

忘れてしまっても大丈夫だという精神的余裕は、ストレスを軽減し、新たな発想や時間的な余裕ももたらします。
これこそ、人間がメモに求めてきた効用だったのです。

1-3. スマートフォンで広がるメモの用途

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メモの効用は、スマホの普及によって変わってきました。
ワーキングメモリの容量確保という「インプット」の問題から、メモした情報をいかに活用するかという「アウトプット」の要素が重視されるようになったのです。

紙に手書きするメモは、「書く」という行為が脳を刺激するので、デジタルツールが出現してからも、手書きにこだわる人がたくさんいました。
しかし、昨今のスマホは、数年前のパソコンにも匹敵する性能をもつようになってさらなる進化を続け、カメラにしてもマイクにしても情報量が増えてクリアになり、激増した情報量に対応する記録媒体も普及しています。

情報を加工したり、効果的に保存したりするアプリも数多く存在し、負荷の高い作業も楽々こなすガジェットになっていますよね。
さらに、なんといってもインターネット端末として不自由なく使えることが、メモ情報のアウトプットの可能性を飛躍的に広げたのです。

2. スマホメモの取り方が上手くなる10のコツ

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ここからは、具体的にスマホを効果的に使ってメモするコツを紹介していきましょう。

スマホをもつようになってから、Facebook、Twitter、InstagramといったSNSを使い出した人は多いことでしょう。
SNSに文字や画像の情報をアップロードすることは、メモした情報をアウトプットする行為。
メモのインプットよりもアウトプットの問題が重視されるようになった理由は、ここにもあります。

メモの効果的な取り方と同時に、情報の効果的な使い方を考えることも大事です。
この原則を理解して、コツをつかんでください。

① 「to do」からはじめる

スマホを使っていて、メモをしたことがないという人はまずいないはずです。
写真を撮るだけでも、それはメモ。
でも、どう使うかというアウトプットを意識してメモしている人は、そう多くはないでしょう。

これから意識的にメモを習慣化しようと考える人は、まず「この先、自分がしなければいけないこと」のリストアップからはじめるのがおすすめ。
「to do」のスケジュールリストは、必ず自分の役に立つことですから、時間がくれば必然的にアウトプットすることになります。

メモしておくことで脳の記憶域の容量確保をし、ストレスを軽減するという効果が実感できるはず。
最初は「スケジュール管理」まで大げさに考えなくても、メモ帳アプリに「to do」リストをメモする、もしくはパソコンにある「to do」リストの写真を撮ってもち歩くというようにゆるくはじめればいいのです。

② 思いついたら速く簡単に

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スマホメモをもっとも効果的に使うコツが、「速く簡単にインプット」です。
思いついたことは、6秒以内にメモしておくのが基本。

人間の感情は、刺激を受けてから6秒後がピークだといわれています。
怒りの感情は6秒間ガマンすれば消えていくといわれますよね。

何かを思いついたら、その感情が生きている間に記録することが大事なのです。
常にポケットに入っている手帖の利点はここにあったわけですが、スマホがPCに勝る点も携帯しているところにあります。

思いついたら手に取って、いかに速く快適にインプットできるかという設定も大事。
現在のスマホの多くは、スリープ状態からでもワンタッチでカメラを立ち上げられるものが多くなっていますから、自分の機種をよりよく理解する必要があります。

テキスト、画像、音声などを一括管理できるメモアプリをすぐに立ち上げられるようにしておくのも効果的。
アプリについては後ほど解説します。

③ ストックを増やさない

脳のワーキングメモリはとても容量が少ないので、情報をストックするためには、長期記憶として定着させなければいけません。

ですが、スマホの場合は、記録媒体のサイズに応じてメモ情報を残せますから、事実上の制限はあまりありませんよね。
スマホメモの落とし穴はここにもあります。

情報を有効利用するためには、必要以上のストックが邪魔になります。
学生時代の試験勉強を考えてみましょう。
試験に出る可能性がないことは覚えない方が、本当に必要なことを覚えられますよね。
インプットは多すぎない方がいいわけです。

確実に必要な情報だけをメモすれば、もっとも容量の節約ができますが、現実はなかなかそうはいきません。
「役に立ちそうな情報」をメモすることもアウトプットの幅を広げるためには必要なこと。
でも、記録できる容量制限がないからと片っ端からインプットするのでは、機能低下を招きます。

④ PCと同期させて情報管理

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最近は、PCを所有していなくて、スマホだけでデジタル情報の管理を行っている人も多くなっていますよね。
それほど高機能になっているということなのですが、PCでなければできない作業もありますし、仕事でPCを使っているという人も多いはずです。

PCを使っている人におすすめなのが、スマホとPCを同期させて行うデータ共有。
デスクでPCに向かっている時間も、それ以外の時間もシームレスなメモ管理が可能になります。

もっとも手軽にできるメモ情報の一元管理は、インターネット上に双方がアクセスする形態で、Googleが提供しているカレンダーやドライブなどはその代表。
Googleのアカウントをもっていない人は、すぐに取得してスマホとPCを同期させましょう。

スマホで使うメールもキャリアメールの時代は終わり、端末を選ばずにアクセスできるWebメールが主流になりました。
まだPCからアクセスできないキャリアメールを使っている人は、Gメールのアカウントをつくって一元化することをおすすめします。

⑤ メモの共有はSNSで

SNSは、メモ情報を誰かと共有する場合に便利なツール。
SNSを使うにあたってもっとも気をつけなければいけないことは、写真のアップロードでしょう。

スマホの普及とSNS流行の裏では、スマホで撮った写真を何も考えずにアップしてしまう人が絶えません。
誰の顔が写っていようがおかまいなしでインターネット上に写真を公開してしまうのは、マナー違反であり、様々な危険をはらんでいるのです。
デジタルデータを扱う以上は、こうしたことも理解しておく必要があります。

SNSでメモ情報を共有する際には、「誰と何のために共有するのか」を明確にしなければいけません。
グループ内だけに限定するのか、広く世界に公開するものなのかをよく考えましょう。

⑥ 加工して保存する

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スマホメモは、テキスト、静止画、動画、音声と、多種のデータを保存することができます。
インプットは「速く簡単に」がコツですから、体裁やデータ量などは気にしなくてもよいのですが、メモしたら保存とアウトプットしやすいデータへと、加工や編集を加えることも大事。

これが簡単にできることもデジタルデータのメリットです。
動画はとくにデータサイズが大きくなりがちですから、スマホ本体に保存せず、オンラインストレージを使ったり、PCで保存したりすることも考えましょう。

写真データは、アウトプットの用途に合わせてトリミングやリサイズして保存すると効果的。
テキストデータのメモは、多くの場合、思いついた言葉や数字の羅列になっているもの。
箇条書きや文章にして保存し直すと効果的です。

デジタルデータといえども、動画のmp4、静止画のjpeg、音声のmp3といった圧縮データは、再保存するたびに劣化することを忘れないようにしましょう。

⑦ 自分に合ったアプリを探す

メモアプリには、シンプルなテキストを保存するものと、写真や音声、ほかのファイルなどをひとくくりにして保存できるものがあります。

シンプルなテキスト保存に使用するアプリでは、「ColorNote」「メモ帳」「シンプルメモ帳」「Simplenote」などが人気。
画像データや音声データなども保存管理するメモアプリでは、「Google keep」「Evernote」が人気で、「Evernote」には無料版と有料版があります。

iPhoneを使用している人には、有料アプリの「FastEver2」が人気で、SHOWROOM株式会社の社長である前田さんも、このアプリを使用されているそうです。

まだこの手のアプリを使ったことがない人には、無料で使いやすくほかのGoogleアプリとの連携性も高い「Google keep」がおすすめです。

⑧ 手書きで思考メモ

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メモをしながら思考を深める場合には、やはり白い紙に思いつくまま言葉や記号などを書き込む作業が適しています。
頭の中を整理することもとできますよね。

スマホでも手書きメモをすることは可能ですが、モニターのサイズが5~6インチ程度だと思考を展開するには狭いですね。
最近、出はじめた両面タイプのスマホは、単純に倍の面積があるので思考メモに適しているといわれます。

思考メモをデジタルで行うのであれば、スマホと共有できるワープロソフトを使用してPCで行うのがコツ。
紙に書きなぐったものをスマホのカメラで撮影し、デジタルデータとして携帯、思いついたときに閲覧して、追加情報は新たにメモするというスタイルも簡単でおすすめできます。

⑨ 見返して捨てる習慣

前出の前田さんは、メモの効用として、自分の中でPDCA(計画、実行、点検、改善)を回すことにより、実現したいことを推し進めることができるといっています。
これは、メモ情報はアウトプットするだけでなく、点検と改善が有効だということ。

具体的にいうと、スマホに保存した様々な形態のデータは、定期的に見返して必要がないと判断したものは捨てるという管理習慣です。

記録容量の問題よりも、アウトプットの作業が楽になることがポイント。
前に解説したように、インプット情報は必要以上に多くしないほうがいいということがひとつの理由。
もうひとつの理由は、記憶は引き出すことによって脳内で新たな情報ネットワークが形成されるという点です。

メモ情報を見返すことによって、ワーキングメモリのシステムは、脳内の長期記憶を検索して新たな記憶をつくり出すのです。

⑩ アウトプットを重視する

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アウトプットを重視してメモをすることの大切さは、ここまでの解説で理解できますよね。
スマホの普及によって、インプットとアウトプットの関係が変わったことは、多くの知識人が指摘しているポイント。

インプットした情報は、アウトプットすることによって自分のものとなり、さらなる情報ネットワークを構成することができます。
この行為に適しているもののひとつがSNSなんですね。

アウトプットを習慣化すると、そのためにインプットを行うようになりますから、効果的なインプットの方法がわかってきます。
こうなれば、メモの達人と呼ばれる日も近い!

 

まとめ

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「6秒間のテクニック」で、アウトプット重視のメモ。
メモの取り方が上達する秘訣はここにあります。
たくさんメモして、その情報をどんどん使う人が、上達することも間違いありません。

スマホというツールを使いこなす上で気をつけたいことを最後にもうひとつ。
簡単にメモ情報を広くアウトプットできるのは、スマホの特性ですが、その便利さの裏に「情報垂れ流し」の危険性もはらんでいます。

誰もがどこでも写真を撮って楽しむようになったことは、とてもよいことだといえますが、マナーの欠如は問題。
個人が特定できるような写真を無断でインターネット上に公開してはいけないということは、忘れないようにしましょう。

 

【参考資料】
・『すぐメモする人がうまくいく』 堀宏史 著  自由国民社 2018年
・『スマホメモ 仕事と人生の質を上げるすごいメモ術』 須藤亮 著  CCCメディアハウス 2018年

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