人生に疲れたら使いたい3つのモード-復活のパワーを生む秘訣

Pocket

shutterstock_1006008367

「人生に疲れた。何もしたくない」

英語で言えば、“I’m so tired of my life”といったところでしょうか。
そんな思いを抱いたこと、ありますか?

10代であろうが30代であろうが、50代であろうが、年代は関係ありません。
生活や仕事に疲れてしまうときは、誰にだってあることです。

人生を長い道のりとして考えれば、疲れたら足を止めて休憩し、癒せたらまた歩き出せばいいのです。
ところが、なんらかの理由で、自分を癒すことができなくなってしまっていることがあります。

そんなときは何かきっかけがあると、足かせを外して自由になることができますよね。
「人生に疲れた時に聞く歌」や「人生に疲れた時に観る映画」といった、自分なりの感情移入できるエンターテイメントをもっていたり、「人生に疲れた時に読む本」というような愛読書があったりする人も少なくありません。

ここでは、人生に疲れた時、復活のきかっけとなる「好きモード」「没頭モード」「睡眠モード」という3つのモードを紹介します。
頭のモードを切りかえることで、疲れを癒して、また歩き出すためのパワーを充填することができることでしょう。

目次

1. 好きモード
1-1. 好きなことは癒しをくれる
1-2. 好きなことだけを考えるモード
1-3. 好きになる力に気づく
1-4. 好きなものを好きだと言う勇気
1-5. 自分を許して好きになる

2. 没頭モード
2-1. ワクワクが人生を豊かにする
2-2. 没頭は究極のポジティブモード
2-3. プラスの刺激を自分に与える
2-4. 開き直って今を生きる
2-5. 日常にある小さな没頭

3. 睡眠モード
3-1. マイナスの記憶が残ってしまう睡眠不足
3-2. 睡眠欲求を満たすリラックスモード
3-3. 体内時計と自律神経を修正
3-4. セロトニンとメラトニンを増やす
3-5. 眠れないときの対処法

まとめ

1. 好きモード

shutterstock_628171364

好き嫌いという感情は、過去の記憶から判断されるものです。
誰かの顔を見たときには、視覚から入力された情報が電気信号として脳に伝わり、脳に蓄積されている膨大な記憶データから関連するものが結びついて、どう感じるかという感情を生み出します。

はじめて見る顔なのに、「この人は苦手だ」「こういう顔は嫌いだ」などと感じるのは、過去に嫌いになった人と顔の形や配置が似ているとか、怖い思いをした経験と結びついて防御本能が働いているといったことが考えられます。

逆に好きだと感じるのも、脳に蓄積された過去の記憶と結びついてイメージをつくっているわけです。

こうした記憶を呼び起こして生まれる「好き嫌い」の感情を利用して疲れた心を癒すのが、「好きモード」です。

1-1. 好きなことは癒しをくれる

好きな物事は、イメージするだけで疲れた心を癒してくれます。
それは、過去に経験した好きなことや心地よかったことが、呼び起こされるからです。

人間の記憶は、短期記憶と長期記憶に分類することができます。
短期記憶は数分から長くても数日間だけ覚えている記憶で、時間が経っても忘れないのが長期記憶。
「1週間前に食べたものは思い出せないのに、5年前の誕生日に食べたものは覚えている」といったことは、1週間前に食べたものが長期記憶として蓄積されていないことが原因です。

短期記憶は、繰り返し思い出すことによって、脳内のいろいろな情報とネットワークを形成し、長期記憶として刻まれることになります。
ですから、好きなことを考えたり思い出したりすると、過去によい思いをした記憶がたくさん結びつけられて、幸福感を得ることができるのです。

1-2. 好きなことだけを考えるモード

人生に疲れたと感じている時は、過去の不快な記憶もよみがえっていることが多いもの。
頭の中が、マナイス記憶でいっぱいになっている状況です。

ここで、好きなことだけ、心地よいことだけを考えることによって、過去のプラス記憶をネットワーク状に結び付けることができるのです。

「なぜ人生に疲れているのか?」とか、「ここを切り抜けたらなんとかなるのだろうか?」といったネガティブな要素はいっさい考えません。

好きな人のことを思い出す、楽しかった旅行の写真を見る、好きなものを食べたり好きな音楽を聴いたりといった、自分にとってプラスの要素となることだけをするのです。
疲れが感じられる状態でも、意識的にこのモードに切り替えていけば、頭の中がプラスの記憶で満たされていきます。

1-3. 好きになる力に気づく

好きなものが多いほうが強い人間になれるのは、たくさんの「好きモード」をもっているから。

嫌いなものが多い人は、物事をネガティブな面から考える傾向が強いのに対して、好きなものが多い人は、物事のポジティブな面を見ようとする傾向があります。
同じ体験をしても、それをどう受け取るかで、自分にプラスにすることもできれば、マイナス要素にしてしまうこともできるのです。

「好きモード」をたくさんもっている人は、物事が自分にとってどうプラスになるかということを考えるので、好きになることがますます上手になっていきます。
この「好きになる力」は、誰もが備えているのに、気づかないと使えません。
自分の「好きになる力」に気づくことが、「好きモード」をつくるコツなのです。

1-4. 好きなものを好きだと言う勇気

どうすれば、自分の「好きになる力」に気づけるようになるのでしょうか。

「理由はわからないけど、好きだ」
「自分のためになりそうな感じがする」
こうした、脳の判断を信じることが大事。
自分の感覚を信じると、言い換えてもいいでしょう。

「こんなものを好きだと知られるのが恥ずかしい」ということがありますよね。
でも、こんな考えは捨ててください。
好きなものはひとつでも増やしたほうがいいのですから、根拠などなくてもかまいません。
好きなものは好きでいいのです。

自分の「好き」という感情に能動的な姿勢をもつことが、大事なポイントです。

1-5. 自分を許して好きになる

世の中には、自分を好きな人と、自分を嫌いな人がいるといわれます。
疲れた心を癒して復活するためには、好きなことの多いほうが有利であり、自分を好きな人はさらに有利だといえます。

しかし、人生に疲れたと感じている時は、自己嫌悪に陥っている人が多いのも事実。
落ち込んでいる自分を好きになれといわれても、なかなかできるものではありません。
自分を追い込んでしまっていることも多いでしょう。

そういうときは過保護だと思っても、様々な理由で疲れてしまった自分を、少し許してやりましょう。
「人生、いろいろあるよ」
そうつぶやいて、ちょっとだけ楽にしてやりましょう。

自分の中の、好きになれる部分にひとつでも気づくことができたら、それは癒しになります。
もう復活への道は見えていますよ。

2. 没頭モード

shutterstock_1053488351

ストレスは、五感で受けた刺激に対する脳の防御反応です。
見たり聞いたりしたこと、味や匂いや感触が、脳に蓄積されている記憶と結びついて、不快な感情を生み出し、身体を守るために緊張をもたらしたり、ホルモンを分泌したりするのです。

人生に疲れたと感じている時は、間違いなくストレス過多の状態だといえます。
しかし、ストレスを解消することはできません。

五感で受けた刺激に対する反応ですから、消したりなくしたりすることはできないのです。
ストレスを軽減するためには忘れるしかないのですが、忘れようとすれば、その原因となっている刺激を思い出すことになるので、さらにストレスを重ねることに。

ストレスのことを考えずに忘れる手段が、「没頭モード」です。

2-1. ワクワクが人生を豊かにする

恋愛、趣味、仕事、習慣、何でもいいので、自分を没頭させられる手段を使うのが「没頭モード」です。

あなたは、没頭できることがありますか?
わかりやすいのは、ワクワクする気持ちです。
想像するとワクワクして、待ち遠しいような物事。
考えるだけで、幸せな気分になる要素。

そうした物事は、生きる喜びとなり、人生を豊かなものにしてくれます。
人生に疲れた時こそ必要な要素なのですが、問題は、そういう状態にある中でワクワク感がもてるかということ。

しかし、このモードもまた、意識的に自分でスイッチを入れることが可能なのです。

2-2. 没頭は究極のポジティブモード

何かに没頭すると、ほかの事は考えていませんから、その間はストレスをもたらしているマイナス要素を忘れています。
どんなマイナス感情があったとしても忘れてしまうのですから、究極のポジティブモードだといえるでしょう。

ストレスの問題点はマイナス感情を意識から外せないことにあり、人生に疲れた時は思い詰めていますから、余計にストレスを忘れることができないものです。

もし何かに没頭しても、少し時間が経ったらマイナス感情が戻ってしまうかもしれません。
しかし、一度忘れることができれば、二度目も忘れることができます。
何度か短い没頭を繰り返しているうちに、ストレスは軽減されていき、心が癒されます。

とにかく、「人生に疲れた」という思いを一瞬でも忘れることができれば、癒しの道は開かれたことになるのです。

2-3. プラスの刺激を自分に与える

没頭モードをつくるためには、五感から強いプラス刺激を自分に与えればいいのです。
ストレスの原因になるマイナスの刺激は、自分の意思とは関係なく受けてしまいますが、没頭モードをつくるプラスの刺激は、意識的に増やすことができます。

プラス刺激とは、前項で説明した「好き」なことも含まれますし、そのほか、楽しいこと、心地よいこと、美味しいこと、面白いことなどで、時間が経つのも忘れてしまうくらい強い刺激が効果的です。

ひとつ言えるのは、「人生に疲れた」という思いの原因になっているジャンルは、避けたほうがいいということ。
仕事が主な原因であれば恋愛や趣味、恋愛が主な原因であったら仕事や趣味が没頭しやすいでしょう。

2-4. 開き直って今を生きる

人間は、ストレスがかかった状態から、一気にリラックスして、集中するという、3ステップを踏むと没頭しやすいといわれます。
この特性を利用して、わざとストレスをかけて一気にリラックスさせるという集中法も存在します。

ですから、「人生に疲れた」と感じている時は、自分を一気にリラックスさせられることさえできれば、集中しやすい状態にあるといえるのです。
この、開き直りとも見える法則が理解できれば、復活への道は見えてきます。

リラックスをもたらすのは、言うまでもなくプラスの刺激。
そして、没頭とは、過去でも未来でもなく、今に集中することなのです。

2-5. 日常にある小さな没頭

没頭できる要素が見つからないという人は、何でも構いませんから身の回りで30分間集中できる事を探してみましょう。

料理をする、プラモデルをつくる、楽器を演奏する、音楽を聴く、テレビを観る、ネット動画を観る等々、何かひとつくらいはできることがあるはずです。

身体を動かすと、身体的な影響が増して「没頭モード」がレベルアップします。
仕事であっても指を動かす単純作業などは脳の活性化に効果的ですし、ウォーキングなどの有酸素運動は全身の血流を改善して脳を活性化させるので、とても前向きな癒しになります。

3. 睡眠モード

shutterstock_1034550532

「寝具を変えただけで、人生が変わった」「睡眠時間を1時間増やしただけで、劇的に体調がよくなった」というように、睡眠が人生にもたらす影響は計り知れないものがあります。

ストレスが重視されるようになった現代、睡眠は生活習慣の中でもとくに注目されている分野になっています。

良質な睡眠によって、疲れた自分を癒すのが「睡眠モード」。
自分の睡眠を見直してみることで、スランプを抜け出すきっかけがつかめることも多いのです。

3-1. マイナスの記憶が残ってしまう睡眠不足

人間の脳は、眠っている間に情報の整理を行います。
重要な記憶を定着させたり、ストレスの原因になっている嫌な刺激の記憶を消去しやすくしたりするのです。

試験の前の日は眠った方がいい理由はここにあり、眠ることによって覚えた情報が定着するわけです。

また、ストレスによるマイナス感情自体は消すことができなくても、眠ることによって嫌な記憶が消去されやすくなるので、脳内のマイナス情報ネットワークが分断されることになり、結果的にストレスを軽減することができるのです。

逆に睡眠が不足すると、嫌な記憶が残ることになるので、ストレスが溜まることに。
「人生が疲れた」と感じている時は、しっかり眠って、ひとつでも嫌な記憶を消してしまったほうがいいのです。

3-2. 睡眠欲求を満たすリラックスモード

ストレスと睡眠にはこうした関係があるのですが、両者と深い関係にある自律神経のことを簡単に説明しましょう。

自律神経は、心拍、呼吸、血圧、体温といった生命維持に欠かせない身体機能をコントロールしているシステムです。
活動モードをもたらす交感神経と、リラックスモードをもたらす副交感神経が、常に6:4程度の割合で働き、どちらかが優位になって身体機能を調節しています。

眠りにつくためには、副交感神経を優位にしなければいけませんが、自律神経は意識的に自分で調節できるものではありません。
しかし、自分をリラックスさせることによって、身体をリラックスモードへと移行させることは可能です。

心身の健康にリラックスが大事とされるのは、自律神経を整えるからなのです。

3-3. 体内時計と自律神経を修正

良質な睡眠の要素として、「毎日、同じ時間に寝て、同じ時間に起きる」ということがあります。
規則正しい生活といわれる状況ですね。

そして、朝起きたらカーテンを開いて朝陽を浴びましょうということも、良質な睡眠習慣には必ず入る要素。
朝陽がもたらす代表的な効能には、体内時計をアジャストすることと、脳内の神経伝達物質であるセロトニンの分泌を促して自律神経を整えることがあげられます。

人間は体内時計と呼ばれるシステムを備えていて、起きてから何時間後にこのホルモンを分泌させるとか、何時間後にどの機能が働くようにするといったタイマー設定を行っているのですが、問題はこの体内時計が24時間ではないことなのです。

体内時計には個人差がありますが、25時間程度の人が多いといわれており、毎朝、だいたい同じ時間に朝陽を浴びることで、このズレを修正しているのです。
ですから不規則な生活を続ける人は、体内時計が乱れてうまくタイマーが働きません。
この状態では、心を癒すどころか、いろいろな病気を引き起こすリスクが高まります。

3-4. セロトニンとメラトニンを増やす

朝陽を浴びることによって分泌が促されるセロトニンは、心の安らぎや幸福感をもたらす物質で「幸福ホルモン」などとも呼ばれ、うまく働かないとうつ病や認知症の原因になるといわれています。
リラックスやプラスの刺激によって、セロトニンの分泌が促されることもわかっています。

メラトニンは、夜になると分泌されて睡眠を誘うホルモンで、高齢になるにしたがって分泌量が減少していきます。
高齢者がなかなか眠れなくなるのは、メラトニンが減少するため。

このメラトニンの原料になるのが、セロトニンなのです。
ですから、昼間に多くのセロトニンをつくることができれば、夜になってつくられるメラトニンの量も増やせます。

疲れた心を癒す「睡眠モード」のカギとなっているのは、リラックスやプラス刺激で分泌が増えるセロトニンということになりますね。

3-5. 眠れないときの対処法

「人生に疲れた」と感じている時は、気持ちが高ぶって眠れないという人も多いでしょう。
枕やマットレスなどの寝具を変えてみる、寝室の環境を整えるというのも大事なことです。
ここでは、メラトニンの分泌を増やすという観点から、眠れないときの対処法を紹介します。

朝陽を浴びて1日がはじまったら、休憩時間や昼休みには、副交感神経を活性化してリラックスできる時間をもちましょう。

おすすめは、昼休みのプチ昼寝。
ランチを終えて、残り20分の時間を昼寝にあてるのです。
少し暗めで静かな場所がベストですが、デスクでもかまいません。
コーヒーを飲んでから昼寝をすると、20分後くらいにカフェインが効いてくるので、気持ちよく目覚めることができます。

30分以上寝てしまうと覚醒に時間がかかって夜の睡眠に影響を及ぼしますし、認知症の発生率が高まるという研究結果もあるので、注意してください。
休憩時間に公園の緑の中へ行くのも、セロトニンを増やす効果があるのでおすすめです。

まとめ

shutterstock_1114708145

映画には、人生に疲れた男女が描かれている名作が多く存在します。
人生に疲れて疲弊したり、絶望したりするところからは、ドラマが生まれやすいのです。

なぜかと言えば、身も心も疲れはてた人間が自分と向き合って復活する過程は、観る人の共感を誘い、心を揺さぶるからでしょう。

ですから、人生に疲れたらネガティブ一色にならないで、自分と向き合う時間がもてたことは、むしろラッキーなのだと意識してみましょう。
そして、ここで紹介した3つのモードを楽しむつもりで試してください。

 

【参考資料】
・『人生を面白くする「好きになる力」』 山田五郎 著  海竜社  2016年
・『没頭力 「なんかつまらない」を解決する技術』 吉田尚記 著  太田出版 2018年
・『仕事のストレスをなくす睡眠の教科書』 和田隆 著  方丈社 2018年

▼ファミリアスピリット・アプリ(iTunesサイト) ※iphoneでご覧ください bannar-familiarspirits familiarspirits-app-download

コメントをどうぞ

*