洞察力を鍛える20の習慣-物事の本質を見抜く人間に必要な視点

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shutterstock_1051275932「洞察力」を磨きたいと思っている人は多いですよね?
洞察力が鋭いということは、面接などで自己PRのポイントになりますよね。

洞察力の類語には、「眼力」や「見識」といった言葉があり、英語で洞察を意味する”insight”には、「見通し」という意味もあります。
洞察力とは、「物事の本質を見抜く力」「未来を見通す力」といいかえることができるでしょう。

洞察力をもっている人でも、ストレス過多やプレッシャーによって、問題点が見えなくなっているときがあります。
仕事で失敗するのはこんなとき。

こんなときこそ洞察力が求められるのに、本来の力を発揮することができなくなってしまうのです。

ここでは、必要とされるときに洞察力を発揮できるようになるための習慣を紹介しましょう。
日頃から意識することで、物事の本質を見抜く力をもち続けることができる20のポイントです。

 

目次

洞察力を鍛える20の習慣

① 事実を確実にとらえる
② 行動の根拠を見つめる
③ 流れを読む目をもつ
④ 相手が求めているものを知る
⑤ 自力に頼らず専門家の助言を仰ぐ
⑥ 楽しみを絶やさない
⑦ ヒヤリハットを意識する
⑧ 自分自身の強みを知る
⑨ キーパーソンやキーポイントを意識する
⑩ 対岸の火事を軽視しない
⑪ 支えてくれている人たちに感謝する
⑫ 物事の二面性を意識する 
⑬ 相手の事情を知る
⑭ 疑いの視点を忘れない
⑮ 全体の中での位置づけを知る
⑯ 捨てるべきものを見抜く
⑰ 大きな目標と小さな目標を使い分ける
⑱ 自分に言い訳をしない
⑲ 人間観察を楽しむ
⑳ 変化する前には自己分析

まとめ

洞察力を鍛える20の習慣

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① 事実を確実にとらえる

情報には、「多い」「少ない」「大きい」「小さい」といった、人によってとらえ方が変わる「定性的な情報」と、「10個」「1m」「50%」というように数字で表せる「定量的な情報」があります。

定性的な情報だけでは、精度が悪くて事実を確実にとらえることができません。
こうした情報には、裏付けをとる習慣を身につけましょう。

仕事をしていると、定性的な情報や間接的な情報が多いもの。
裏付けをとってみると、思い込みであったとか、誰かの主観から出ている情報であったことなどがわかります。

② 行動の根拠を見つめる

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仕事の悩みで多いのが、「理不尽な上司」との付き合い方。
理不尽な指示にも従わなければいけないことが、ストレスになっている人が多いのです。
こんなシーンでも洞察力を働かせることによって、見えないものが見えてきます。

たとえば、「このコピーを〇〇に届けてくれ」と指示されたとしましょう。
「こっちも忙しいのに、そんな仕事をふらないでほしい」と拒否感をもつだけでなく、指示の根拠を考えるのです。
「なぜ自分に指示したのか?」「なぜこの書類が〇〇で必要なのか?」と根拠を考えてみると、自分が行く理由を知ることができるかもしれません。
わからなかったら、上司に聞けばいいのです。

逆に自分が誰かに意思を伝えるときにも、根拠を伝えることで誤解を避けることができます。

③ 流れを読む目をもつ

「虫の目、鳥の目、魚の目」という言葉があります。
虫の目は近くから多角的に物事を見る視点、鳥の目は高い位置から俯瞰して物事を見る視点、魚の目は潮の流れのような流れを読む視点です。

洞察力を鍛えるためには、まず、ミクロ視点である虫の目とマクロ視点である鳥の目の両方で現状を把握する必要があります。

そして重要なのが、今だけをみるのではなく流れを読むことです。
先の流れを読む習慣を身につけるためには、過去、現在、未来、という時系列を意識して物事を見ることが大事です。

④ 相手が求めているものを知る

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「自分に何が求められているのか?」
これは、仕事を成功させるために知らなければいけない大きなポイントです。

「会社から何を求められているのか?」
「上司から何を求められているのか」
「クライアントから何を求められているのか?」
これがわかっていないと、自分を活かすことができません。

「求められていること」より「やりたいこと」を優先させてしまっていることが、多いものです。
自分で答えが出ない場合は、素直に質問すべき。
自分を活かすためには、「求められていること」と「やりたいこと」のギャップをなくした方がいいのです。

⑤ 自力に頼らず専門家の助言を仰ぐ

「自分でできることは自分でやる」
これは、コストを抑えるもっとも簡単な方法です。

しかし、時間の使い方を優先させなければいけないときには、専門分野を専門家にまかせたり、自分でやるにしても効率アップのために助言を仰ぐのが賢明です。

コストと、時間、エネルギー、ストレスといった自分の状況のバランスをとることが大事。
自分だけの知恵で考えるよりも広く外部の知恵を借りたほうが、洞察も深くなり、見えないものが見えてくるはずです。

⑥ 楽しみを絶やさない

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洞察力を働かせて仕事に夢中になるあまり、過剰なストレスを抱えてしまうことが、よくあります。
この状態が続くと、「自分は何のために仕事をしているのだろう?」と考えてしまうでしょう。

そう考えられればまだいいのですが、自分の感情を抑えて仕事を続ければ、ストレスが重大な疾患を引き起こす原因になってしまいます。

洞察力を維持するためには、ゴールと楽しみを絶やさないことが大事。
こまめなゴール設定をして、そのたびに楽しみをつくるのです。
「もう見えている、あそこまで行けば、冷たい水が飲める」という感覚です。

「あと3日がんばれば、週末はアウトドアを楽しめる」
「5時まで集中すれば、焼き鳥とビールがまっている」
こんな、自分へのご褒美を絶やさないことが、ストレス軽減に大きく働きます。

⑦ ヒヤリハットを意識する

危機管理能力も、洞察力の大きな要素です。

「危なかったけど、重大な事故には至らなかった」ときなどの、「ヒヤリ」「ハッとした」体験を「ヒヤリハット」といいます。
重大な1件の事故の陰には、29件の軽微な事故と、300件のヒヤリハットがあるといわれています。

この「ヒヤリハット」を常に意識して、今すべきことを見通しましょう。
たいしたことないと思っている失敗が、取り返しのつかない大失敗につながるかもしれないという視点を忘れないようにするのです。

⑧ 自分自身の強みを知る

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自分の「強み」や「弱み」は、なかなか自分ではわからないもの。
ですが、自分の強みを知ることによって、洞察力を発揮できるようになり、自分を活かすことができます。
「弱み」を克服するポイントを知ることにもなります。

自分の「強み」や「弱み」を知るためには、「いいところ」と「悪いところ」を身近な人に聞いてみるといいでしょう。
さらに、自己啓発書などに掲載されている自己分析テストや、「SWOT」などのワークフローを使って診断することもできます。

「強み」は自信につながり、それまで知らなかった自分の一面を見ることができるはずです。

⑨ キーパーソンやキーポイントを意識する

物事を決めるときに、もっとも影響力をもっている人が「キーパーソン」です。
キーパーソンは、肩書きや年齢やポジションだけで決まるものではありません。
肩書きだけで判断してしまうと、問題解決の機会を失う恐れがあります。

たとえば、新企画のプレゼンをするときに、プラン決定にもっとも影響力をもつのは誰かということを意識するのです。
それは、プロジェクトをけん引するプロデューサーかもしれませんし、チーム内のひとりのエンジニアかもしれません。
そこでキーパーソンを見抜き、キーポイントとなる、その相手が求めているものを見抜くのです。

キーパーソンを見抜く視点がもてるようになると、問題を解決する能力が飛躍的に高まり、成功の糸口を見つけることができるでしょう。

⑩ 対岸の火事を軽視しない

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今の時点では自分に関係がない「対岸の火事」でも、将来、影響を及ぼすことになるかもしれないという視点をもちましょう。

「オレオレ詐欺」の被害に会った高齢者が口をそろえていうのは、「まさか自分が」ということ。
他人事だと思っていたら、自分が被害者になっていたということです。
詐欺は、洞察できない人を狙った犯罪です。

身の回りで起こっているいろいろな事に対して、そのうち自分に降りかかるかもしれないと考える習慣をもてば、災いを防ぐことができます。
対岸の火事をリスクととらえれば、おのずと防止策をもつようになります。

⑪ 支えてくれている人たちに感謝する

人間はひとりでは生きていけないということがわかっていても、支えてくれている人たちのことを忘れてしまうときがあります。
こうした人たちの存在がわかっていないと、洞察力を高めることはできません。

つい「天狗になってしまう」「自分を過信してしまう」「周りが見えなくなってしまう」といったことは誰にでもあることでしょう。
そうしたときに、自分を支えてくれている人たちに感謝する気持ちを忘れると、大切な信頼を失ってしまうかもしれません。

いつでも「周りの人たちに生かされている」という謙虚さを忘れずにいることが、自分の存在価値を高めることにもつながります。
「がんばれ」といってくれる人だけが、支えてくれているわけではありません。
自分が思っている数の10倍以上は、支えてくれている人がいると考えましょう。

⑫ 物事の二面性を意識する

物事には表と裏、正と負、本音と建前といった二面性があることを忘れないようにしましょう。
一面しか見ていないと、落とし穴にはまってしまいます。

とくに日本人のビジネスには、本音と建前が存在するといわれます。
建前だけを見ていたのでは、成功することはできません。
本質を見抜く視点が必要なのです。

物事には必ず、「良いことがあれば悪いこともある」という視点をもつことにより、「本当の狙い」や「一番大事にすべきもの」を洞察することができるのです。

⑬ 相手の事情を知る

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自分の思い通りに事が運ばないときに、自分の事情だけでなく、相手の事情を考えられる人間は、問題を解決する能力が高い人です。

人にはそれぞれ事情があって、傍からはわからないことが多いもの。
それを無視して非難したり、中傷したりするのは、愚かな人間のすることです。

どんなに自分にとっては完璧な根拠があったとしても、それが進まないということは、相手に受け入れられない事情があるのです。
そこをクリアしなければ、成功はありません。

相手の事情を思いやる視点をもつことができれば、話し方や伝え方を工夫することができるはず。
そういう人間は、自分のやりたいことを実現できる可能性が高まります。

⑭ 疑いの視点を忘れない  

疑うという行為は、できればしたくないと思う人が多いはずです。
しかし、疑うことによって、悲劇を防ぐこともできます、

疑うのも疑われるのも嫌なのは、誰でも同じ。
だから「信頼」を大事にしようとします。
ところが、「信頼」という言葉によって、事実が見えなくなることがあります。

いくら信頼できる相手でも、魔が差すことがあるかもしれないのですから、信頼しているから100%大丈夫だと考えるのは、危険なことなのです。

自分と相手を守るために、ときには辛くても疑いの視点を持ち続けることが必要です。

⑮ 全体の中での位置づけを知る

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「鳥の目」に通じることですが、大きな視点で自分を見ることを忘れないようにしましょう。
クラスで一番になったとしても、学年ではどうなのか、地区ではどうなのか、全国ではどうなのか、という視点です。

ある集団でトップだと思っている人は、目指すべきものを見失って、成長がなくなりやすいといいます。
限定された範囲でものを見ていると、能力が低下するということで、もちろん洞察力も低下します。

自分が所属する限定された集団の中における立ち位置ではなくて、より大きな全体の中で自分はどの位置にいるのかというポジショニングを知ることで、これから進むべき方向が見えてくるはずです。

⑯ 捨てるべきものを見抜く

新しいものを手に入れるためには、捨てることが必要です。
「何をすべきか」を洞察する際には、「何をやめるか」という視点をもつことが大事。

捨てるという行為は、判断の中でも難しいものだといわれます。
買い物に行って何を買うかということを考えるよりも、今、自分がもっている何かを捨てることを考えるほうが、難しいという人が多いでしょう。

しかし、捨てる判断をしなければ、できないことがあります。
捨てられない性格のために、身動きができなくなってしまうことにもなりかねません。
捨てることのできる人だけが、新しいものを手に入れるのです。

⑰ 大きな目標と小さな目標を使い分ける

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大きな目標と小さな目標をうまく使い分けることができると、モチベーションを維持することができます。
行動意欲や目的意識をもち続けることは、洞察力を維持することにもつながります。

人生は、大きな目標だけだと苦しくなって妥協することが出てきてしまいます。
妥協できればまだいいのですが、壁に突き当たったまま妥協もできずにいると、自分を追い込むことにもなりかねません。

そうかといって、小さな目標だけではスケールの小さい人間になってしまいます。
ひとつひとつ実現することで達成感が得られる小さな複数の目標を設定して、人生を左右するような大きな目標へと確実に向かうのが、モチベーションを維持するコツです。

⑱ 自分に言い訳をしない

言い訳をするのは、自分を受け入れられていないからです。
洞察には、まず現状を受け入れるという姿勢が欠かせません。
「今」を知って「未来」を読むのです。

失敗を認めたくない気持ちが残っているうちは、洞察力を鍛えることなどできません。
失敗はすぐに認めて、早く次の一手を考えたほうがいいのです。

失敗するのは恥ずかしいことではなくて、失敗を認められずに言い訳をすることが恥ずかしいことなのだという視点をもちましょう。

⑲ 人間観察を楽しむ

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洞察には観察力も求められますが、観察力は日々の生活の中で養えます。
楽しみながらできるのが、周囲の人たちを観察する「人間観察」です。

嫌いな上司がいたら、ただ敬遠するだけでなく、「この人はなぜこんなことをいうのだろう」「こういうときはどうするのだろう」という視点で、それとなく観察するのです。
観察を続けると、その人の思考や性格が少しずつ見えてくるもの。
相手のことがわかると、どう接すればよいのかわかってきます。

ポイントは、楽しみながら、それとなく続けること。
まちがっても盗撮や盗聴を疑われるようなことは、しないようにしましょう。

⑳ 変化する前には自己分析

自分を変えたいと思うときは、しっかり自己分析をしなければいけません。
これも、「今」を知って「未来」を読むアクションです。

今の自分に何が不足しているのか、どこを変えなければいけないのか、そうした現状が把握できていなければ、変化の目標が定まりません。

現状が把握できていないために洞察が甘くなり、しなくてもよい回り道をしてしまうことがあります。
成長するためには変化を恐れてはいけないといわれますが、それは現状を知って受け入れることからはじまるのです。

 

まとめ

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問題を解決する洞察力は、まず「何が問題か」ということを見つけられるかどうかというところにカギがあります。

そのためには、できるだけ多くの視点をもっていた方が有利。
ここで紹介した20の習慣は、「20の視点」といいかえることができます。
多角的なものの見方や考え方のできる人間が、成功しやすいということです。

しかし、深い洞察力や鋭い観察力は、一朝一夕で身につくものではありません。
多角的な視点を習慣化することによって、少しずつ自分のものとすることができるのです。

【参考資料】

・『複雑な仕事をシンプルに解決するための「洞察力」の磨き方』 鳥原隆志 著  WAVE出版 2017年
・『洞察力 弱者が強者に勝つ70の極意』 宮本慎也 著  ダイヤモンド社 2017年

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