10のテクニックで実践するお金の貯め方-家計簿いらずの貯金術

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お金を貯めたいと思っているのだけど、なかなか貯まらない。
贅沢をしているつもりはないのに、貯金ができない。

こういった悩みを抱えているのは、本来であれば貯金できる収入があるのに、なんらかの理由でお金が貯まらない人たちです。
出るものを減らせば残るものが多くなるのですから、出費をいかにして抑えるかということが重要なポイントとなるのですが、それを継続することにまた難しさがあるのです。

出ていくお金をしっかり管理するために欠かせないのが家計簿ですよね。
家計簿の簡単なつけ方を教える本や記事はたくさんあります。

しかし、この家計簿が苦手だという人がとても多いのです。
主婦でも苦手だという人が多いのですから、一人暮らしの社会人や、親元を離れて暮らす大学生にはハードルが高いといわざるを得ません。
そこでここでは、家計簿をつけ出しても3日坊主で終わってしまうという人のために、家計簿いらずでお金を貯めるテクニックを紹介します。

目次

10のテクニックで実践するお金の貯め方
1. 食費を管理する
2. カードやスマホ決済から現金主義へ
3. 子どもも一緒に家計管理
4. 固定費と流動費に分けて考える
5. 浪費用の財布をつくる
6. 口座は「使う」と「貯める」で分ける
7. 銀行には近づかない
8. ネット証券に口座を開く
9. 個人向け国債を買う
10. 投資信託を買う
まとめ

10のテクニックで実践するお金の貯め方

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前半は、家計簿をつけずに家計を管理するテクニックを紹介します。
今までできなかったのに、家計簿をつけずに家計を管理するなんてことが本当にできるの?
そう思われる方も多いことでしょう。

ここで紹介するのは、お金が出入りする「サイフ」で、ダイレクトに家計を管理してしまおうというテクニックです。
いちいち記入する家計簿は苦手でも、自分のサイフの中身を把握しておくことは難しいことではなく、多くの人が日頃からやっていること。
そこに目をつけて、工夫をしようというものです。

後半は、銀行口座の管理方法や資金運用にかんするテクニックです。
とくに、個人向け国債と投資信託については、投資初心者にもわかりやすく解説しますので参考にしてください。

1. 食費を管理する

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家計においてもっとも支出の回数が多く変動的な項目が「食費」ですよね。
これは一家の食生活を管理する主婦ばかりでなく、一人暮らしでも同じ。
とくに、食事をしてもすぐにお腹が空いてしまう若い世代は、お小遣いの中で食費の占める割合が大きいものです。

家計簿をつけずに食費をしっかり管理しようと思ったら、まず「食費専用のサイフ」を用意してください。
この「食費サイフ」には、最初は何も入れません。
1週間、食費にかかったもののレシートを必ずもらってこのサイフに入れていきます。
ここで問題となるのは、どこまでを食費にするのかということ。
米やミネラルウォーターなど、ある程度まとめて購入する必需品は外してもいいでしょう。

1週間経ったらレシートを出して集計、この週間集計を4回繰り返して、週平均の食費を算出。
ここでレシートを見ながら、省けたと思えるところ、節約できたところなどをよく検討し、1週間の目標額を食費サイフに入れて生活するのです。

週平均で2万円かかっていた食費を1割削減するだけでも、年間にすると10万円以上の差額が生まれます。
浪費が多かった場合に2割の削減ができたなら、それだけで年間20万円の貯金が増えることになるのです。

食費を制する者が家計を制すといってもいいくらい、食費の見直しは効果がありますから、ぜひ実践してみてください。

2. カードやスマホ決済から現金主義へ

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「食費サイフ」で紹介した1週間の平均額を算出して支出を抑える方法は、食費だけでなく生活用品や交際費など、いろいろな支出項目で使えるテクニックです。

しかし、ひとつ気をつけてほしいことがあります。
それは、とくに支出を抑えていく期間においてはカード決済やスマホ決済を使用せず、サイフの中の現金支払いだけにするということ。

お金は「見える化」がとても大切。
節約にはとても大きな効果があるのです。
瞬時に残金が確認できるということは、「あと2日を過すためは、今日いくらまでつかえる」といった計算ができるので買い物もスムーズに行えます。

実情を把握する4週間においても、現金で支払いをしてレシートをもらうようにした方が元のサイフの残金を把握しながら買い物をすることになりますよね。

昨今はスマホ決済が流行して、一般の商店でも簡単に使えるところが増えました。
たしかに時短になって便利ではありますけども、管理をする分野が現金以外に増えるわけですから、お金の管理が苦手な人ほど現金主義に徹した方がいいのです。
やむを得ずにカード決済やスマホ決済で買い物をしたときは、口座から引き落とされる時ではなくて、買い物をしてレシートをもらった時点で家計に計上する「発生主義」をとった方が、消費を把握しやすいですね。

3. 子どもも一緒に家計管理

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子どもが中学生や高校生で理解を得られれば、子どもたちも交えて「食費サイフ」を共有するのがおすすめです。

とくに、両親が共働きの家庭では、子どもたちだけで買い物をしたり、夕食を済ませたりする機会がありますよね。
そういうときに、予算を決めて「食費サイフ」から買い物をさせるようにするのです。

子どもには小遣いを渡して食費にも使わせているという家庭も多いことでしょうが、たとえばお昼の弁当やパンを購入したり、学校帰りに仲間たちと食べる軽食なども、食費サイフから出すようにすると、正確な家族の食費が把握できるはず。

そこまで徹底しなくても、昼間の食費はお小遣いでまかなうとして、夕食にかんしては食費サイフを共有し、その中から買い物をする機会をつくれば、子どもたちも工夫をして買い物をするようになるでしょう。

そうして週に1回、食費サイフの清算をするときに家族全員で行い、全員が現状を把握するようになると子どもたちも面白がって参加するようになり、さらに効果は上がるでしょう。
お金のやりくりを覚えたり、経済観念を育てたりするいい機会になりますね。

4. 固定費と流動費に分けて考える

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家計の支出は、毎月一定額がかかる「家賃」「通信費」「教育費」「保険料」「ローン返済」などの固定費と、月によって額が変わる「食費」「光熱費」「生活用品代」「医療費」「交通費」といった流動費に分けられます。

この固定費と流動費の額を把握することが、貯金と大きな関係をもつといわれています。
貯金ができる「黒字家計」と貯金ができない「赤字家計」に分けて考えると、黒字家計では固定費が全支出の50%以内に収まり、流動費が30%台後半から40%台前半というケースが圧倒的に多いといいます。

一方の赤字家計の平均値は、固定費が65%、流動費が45%で、10%の赤字が出ているわけで、この赤字は貯蓄を切り崩したり、借金をしたりして埋めているのです。

黒字家計の理想的な割合は、固定費45%、流動費35%だといわれます。
固定費と流動費を差し引いて残る20%が貯金になるということですね。
この数値を目指せば、お金が溜まるということになるのですが、家計簿をまったくつけない状態では、支出の全体像を把握することが難しいものです。

まずは自分なりのやりやすい方法で支出をメモし、実情を把握してみましょう。
そして、少しずつでも家計簿に近づけられたらいいですね。
お金の「見える化」で節約や貯金額が見えてくると、面倒に思えていた家計簿が楽しくなるという人も少なくありません。

5. 浪費用の財布をつくる

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お金を貯めるテクニックのひとつに、家計の収入に占める割合を「消費」「浪費」「投資」という3つの分野に分けて管理する方法があります。
ここで黄金比とされるのは、消費が70%、浪費が5%、投資が25%という比率。

消費は、家賃、食費、光熱費、教育費、医療費、交通費といった生活に不可欠な支出、浪費は生活にどうしても必要とはいえないものにかかる支出で、お酒やお菓子などの嗜好品、小遣いの範囲を超える趣味のアイテムなどのほか、ムダ使いと考えられるものが含まれます。

投資は、自分や家族の将来に役立つ勉強、スキルアップなどにかかわる出費が10%、貯金や資産運用が15%という目安があります。

この3つを分けてレシートを保存し、1カ月ごとに集計して割合を算出するのです。
これは消費なのか浪費なのかという判断は、家族の主張がかかわってくることも多いものですから、食費管理と同様に家族会議のような場で振り分けるのもいいですね。

浪費は、その内容が生きる楽しみにつながっていることも多いので、なくせばいいというものではありません。
例えば食費が予想以上に切り詰められたときは、逆に浪費の割合を少し増やして自分や家族へのご褒美とするのもいいでしょう。
これも「浪費サイフ」をつくって管理すると効果的です。

6. 口座は「使う」と「貯める」で分ける

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貯金は何のためにするのかといえば、「お金を貯めて使う」ためにするのです。
そこで2つの目的をセパレートしたテクニックが、「使う口座」と「貯める口座」をつくることです。

「使う口座」は、給料が入ったら1カ月分の生活費を入金して、支出管理のベースとなる口座。
あらかじめ、1カ月分かその半額を入れておき、冠婚葬祭や医療費などの急な出費にも備えておきます。

「貯める口座」は、急に失職したり病気で入院したりというときの備えとして最低でも月給の6か月分と、引っ越しやクルマの購入、子どもの入学金といった想定される大きな出費への備えとなる金額を確保するために貯蓄する口座。

「貯める口座」がしっかり確保できたら、はじめて「増やす口座」という3つめの口座を検討してもいい状態になります。
「増やす口座」は、定期預金や資産運用を行うための口座だと考えましょう。
資産運用は、お金の貯め方としてはもっともテクニックが必要とされる分野ですから、中途半端な知識で行うべきではありません。

7. 銀行には近づかない

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銀行には資金運用の無料相談窓口が設けられています。
しかし、資金運用のしくみがわかっている人は、銀行の窓口で金融商品を購入しません。

銀行は、お金のある人には投資をさせて手数料を稼ぎ、お金を必要としている人にはお金を貸して金利を稼ぐビジネスです。
だから若い人には家を買わせてローンを組ませたり、定年を迎えた人には手数料の高い金融商品をすすめるわけです。

銀行は、基本的にほかの会社の金融商品を窓口で売っているので、儲けが少ないものは客にすすめません。
客が得をするものではなくて、銀行が得をするものを売りたいということですね。

だから、定年で退職金を手にした資産運用初心者などは、みんなカモになってしまうのです。
銀行員がすすめる資産運用はアブナイものだと思っていた方がいいでしょう。
ハイリターンにはリスクがともなうことを忘れてはいけません。

8. ネット証券に口座を開く

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それでは、資産運用の初心者が、お金を貯め方として割と安全に考えられる運用方法はどのようなものか、入り口だけを解説しましょう。
資産運用は、そのときの経済状況や国際関係などが大きくかかわってくるものが多いので、詳しくは、専門に解説する記事を参考にしてください。

まず、資産運用に必要なネットの証券会社に口座を開きます。
ネット証券はいろいろな会社がありますが、商品ラインナップが多くて手数料が安いところを選びましょう。
大手のSBI証券やマネックス証券、楽天証券あたりが初心者向きだといわれています。

そして大事なのは「複利」で運用できる商品を選ぶこと。
資産運用は、途中で口座から下ろさないことが基本となります。

プラス5%の利回りで100万円を20年間運用したとして、「単利」だと毎年5万円もらえるので20年間で100万円になりますよね。
「複利」の場合は最初の年にもらった5万円を翌年に繰り越すので、次の年は105万円に対して5%が発生し、20年間繰り返すと金利で165万円ももらえることになるのです。

9. 個人向け国債を買う

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定期預金よりも率がよくて安全に運用できる金融商品には、「個人向け国債」があります。
国債にはいくつか種類があり、個人向け国債は国が新規に発行するものです。
以前は3カ月に1度しか購入できなかったのですが、今は毎月購入できるようになり、1年以上もっていると元本保証されることや、金利の最低利率0.05%が保証されるのも特徴。

個人向け国債には「固定金利型3年満期」「固定金利型5年満期」「変動金利型10年満期」という3つの種類があります。
「変動10年」と呼ばれる「変動型」は、長期金利に合わせて半年ごとに利率が変動します。
2020年6月時点での利率は0.05%ですから、それ以上は落ちないということ。
将来的に銀行の金利が上がれば、この利率も上がることになります。

満期は10年ですが、1年経つと1年分の金利を払えば下ろすことが可能。
だから実質的に元本割れすることはありません。
個人向け国債は、決して利率がいい商品ではありませんけども、安全に資金運用したい初心者には向いています。

10. 投資信託を買う

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個人向け国債の金利はローリスクで約0.05%ですが、少しリスクを増やして運用利率も上げたいと考える人に向いているのが株式投資です。

株式投資といってもデイトレーダーなどがやっているトレーディングではありません。
トレーディングは1日中パソコンの前にいなければならず、日中に仕事をしている人ができるものではありませんし、素人が手を出してはいけない特殊な投資だと考えてください。

資金運用の初心者が行う株式投資は、「投資信託」です。
投資信託は「ファンド」とも呼ばれますが、わかりやすくいうと株の詰め合わせセット。
いろいろな会社の株をセットにして、銀行や証券会社が売っている金融商品です。
お金をプロに預けて運用してもらうシステムと考えればいいでしょう。

投資信託のメリットは、1社だけでなく分散して投資できるのでリスクが小さいこと、資金自体は信託銀行に預けられるので、仮に証券会社がつぶれたりしても無事だという点です。

投資信託は5千種以上も商品があり、どれが儲かるかということは誰にもわかりません。
初心者が商品を選ぶポイントは、次の4点です。
・信託報酬(運用管理費用)が安いものを選ぶ
・販売手数料の安いインデックスファンドをネット証券で購入する
・手数料が高く税金面でも損な毎月分配型は選ばない
・過去の成績で選ばない

初心者が始めやすい商品としては、国内株式の投資信託である「上場インデックスファンドTOPIX」と、外国株式の投資信託である「ニッセイ外国株式インデックスファンド」が、よくあげられます。

まとめ

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お金の貯め方について、家計簿いらずの家計管理と、初心者向けの資産運用などを解説してきました。

この記事を読んで、簡単なものでも家計簿があるといかに家計を管理しやすいかということがわかっていただけたことと思います。
メモや記録を残すということは安心感にもつながりますので、ぜひスマホのアプリなどを利用してもう一度チャレンジしてみてください。

資金運用にかんしては、個人向け国債と投資信託という2つの金融商品をほんの入り口だけ解説しました。
検討してみたい方は、さらに理解を深めることをおすすめします。

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参考資料
・『“一週間サイフ”で楽々お金が貯まる』 横山光昭 著  プレジデント社 電子版 2016年
・『図解・最新 難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』 山崎元、大橋弘祐 著  文響社 電子版 2017年

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