簡単に自分を変える15の習慣‐変えたいポイントをピックアップ

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わかっちゃいるけどやめられない。
これは昭和のヒット曲にも使われたフレーズで、名言といっていいでしょう。

自分に変えたいところがあるのに、なかなか変えることができなくて悩んでいる人は少なくありません。
むしろ、自分に変えたいところがないという人は、あまりいないのではないでしょうか。

「自分を変える」、を英語にすると“change oneself”という言葉になりますが、なぜ、それが難しいのでしょうか?
それは習慣というものが、自分の身体に染み着いているもので、意識せずに繰り返されるためなのです。

2015年に出版されてベストセラーとなった本、『自分を変える習慣力』では、習慣とは自分の意識外にある潜在意識によって支配されているものであるから、潜在意識を味方につけることで自分を変えることができると解説されていました。

最近では「自分を変えるアプリ」をスマートフォンにインストールする人が増えているといわれますが、これも無意識で繰り返される習慣を変えようとするものです。

難しい修行などせずとも、「考え方ひとつで人生は変わる」といわれます。
ここでは「考え方」に「言動」と「対人関係」を加えた3つの習慣で自分を変える方法を解説します。
悩みを抱えている人が多い15のポイントをピックアップしましたので、自分に当てはまるもので、できそうなことから変えてみませんか?

前著『自分を変える習慣力』にも、「良い習慣を1つ始めると悪い習慣がすべて変わる」から、「スイッチとなる習慣を見つける」ことが大事だと書かれています。
まず、できそうなことを1つ実行してみることが、自分を変える突破口になるはずです。

目次

1. 考え方‐どう受け取るか?
 ① マイナス思考
 ② 完璧主義
 ③ 優柔不断
 ④ 怒りっぽい
 ⑤ 落ち込みやすい
2. 言動‐どう表に出すか?
 ⑥ 行動力がない
 ⑦ 時間が守れない
 ⑧ 集中できない
 ⑨ 忘れっぽい
 ⑩ 人の目が気になる
3. 対人関係‐どう接するか?
 ⑪ 緊張してしまう
 ⑫ 会話が苦手
 ⑬ 八方美人をやめたい
 ⑭ 相手の気もちがわからない
 ⑮ 許せない人間が多い
まとめ

1. 考え方‐どう受け取るか?

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「物事の考え方」は、その人間の性格や気質を形成する最大の要素です。
外界で起こった事をどう受け取るか、自分の身に起こったことをどう受け取るかと、言い換えてもいいでしょう。

自分の性格の悪いところがわかっているのに変えることができないのは、「考え方のクセ」があるからです。
クセですから、たとえば箸の持ち方を正しく直すように、変えられないものではありません。

同じ体験をしても、受け取り方の違いでストレスにもなれば喜びにもなるのですから、考え方を1つ変えることができたら、まさに人生が変わるといっても過言ではないのです。
まず、考え方のクセを直す方法を紹介していきましょう。

① マイナス思考

ネガティブ思考をする人間か、ポジティブ思考をする人間かということは、その人間が受け継いだ遺伝子によってある程度決まっているといわれます。
ですから、クセというよりも、より性格に近い要素であり、ついつい物事をマイナスの方向へ考えてしまう自分が嫌なのに変えられないと悩む人は多いのです。

マイナス思考には、「嫌な記憶」「自分にとってマイナスの記憶」が大きく影響するといわれます。
これは、外界から五感で受けた刺激が脳へと伝わり、記憶と照らし合わせて感情がうまれるから。

記憶が脳に定着するのは寝ている間です。
ですから、マイナス思考をしている状態で眠ってしまうと、マイナスの記憶がどんどん増えてしまうのです。

この状態を解消する突破口は、眠る前に楽しい事やうれしい事をイメージすること。
寝る前もマイナス思考をしてしまうという人は、こう考えましょう。
「今から朝起きるまでに、自分が何をどう考えても物事は変わらないのだから、何かを心配しても疲れるだけ」
そう考えて、「明日は何を食べようか」「週末はどこへ行こうか」など、どう人生を楽しむかということをイメージするのです。

これだけで、プラスの記憶が少しずつ増えていくはずです。

② 完璧主義

考え方のクセで、とてもやっかいなのが完璧主義。
「こうあるべき」「こうでなくてはいけない」と物事の受け取り方を極端に狭めてしまうので、自分を追い込んで大きなストレスを抱えることになります。
他人に対しても同じ基準を強いることになるので、嫌われる原因にもなります。

完璧主義の人は、幼少期の体験が影響しているケースがほとんど。
親や先生に褒めてもらいたい、困らせないようにいい子でいたいという思いが強くて自分に厳しくなり、それが大人になっても考え方のクセとして抜けていないのです。
だから、優等生タイプに多いのが特徴。

「こうなったらうれしい」「こうしたほうがいい」というように物事を考えるハードルを下げられればいいのですが、幼少期からのクセはなかなか抜けません。
完璧主義を変える突破口は、手を抜いても大丈夫なラインを知ること。

仕事でもプライベートにおける作業でもいいので、大勢に影響がないところで、あえて手を抜いて「ああ、ここまでで大丈夫なんだ」ということが実感できると、少しずつ物事に対するハードルを下げることができるはずです。

③ 優柔不断

取捨選択で迷うことは誰にでもあります。
ところが、あまりにも決断力に欠けると、仕事や対人関係で問題を起こすことになってしまいますよね。

友人たちと飲食店に入ってメニューとにらめっこをしながら、いつまでも1人だけオーダーが決まらないのでは、そのうちに一緒に食事をする人がいなくなってしまうでしょう。

優柔不断の突破口は、わからなくなったら誰かの真似をすること。
好きな人でも仲のよい友人でも、尊敬する人物でもいいので、一度その人の言動を真似てみるのです。

その人が物事を決める考え方がわかると、だんだん自分の考え方が形成されてきて決断力につながっていきます。

④ 怒りっぽい

すぐにイライラしてしまう、意見が違う相手に対して怒ってしまうという人は、自分の感情をコントロールできないことで悩みます。

心理療法のプログラムである「アンガーマネージメント」では、「怒る」という感情が6秒後にピークを迎えてその後は鎮まっていくことに注目し、その6秒間をいかにしてやり過すかという方法をいくつも提言しています。

怒りっぽい人が自分を変える突破口は、この6秒にあります。
6秒間をやり過ごす方法は、とにかくその場を離れる、自分の今の怒りに点数をつけてみる、イラっとしたら数字をカウントダウンするなど、誰にでもできることなので、アンガーマネージメントのメソッドを実践することをおすすめします。

⑤ 落ち込みやすい

マイナス思考が強くてクヨクヨしてしまうことが多いという人は、傷つきやすい人で、自分が傷つくことを恐れているのです。

何に対して傷つくのかといえば、その多くは他人の発言であったり、チーム内の評判であったりと、自分に対する評価ですよね。
ですから、他人からの評価を上げることが突破口になります。

簡単に他人からの評価を上げる方法は、笑顔でいることです。
口角を上げるだけの「つくり笑顔」でOK。
笑顔は周囲にリラックスした空気を伝播させ、自分の体内では精神を安定させる働きがあります。
たとえつくり笑顔でも、表情筋と呼ばれる顔の筋肉の動きを脳が笑顔と察知するので、体内における効果は変わらないのです。

2. 言動‐どう表に出すか?

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「考え方」が、「外界からの刺激をどう受け取るか」という行為であるのに対し、「言動」は「自分をどう表に出すか」という行為。

自分で嫌だと思う言動をなかなか変えることができないのは、「行動のクセ」が習慣になっているからです。
行動のクセを直す突破口とはどのようなものか、わかりやすく紹介していきましょう。

⑥ 行動力がない

「私、失敗しないので」
これは、人気TVドラマで流行った言葉で、この主人公は本当に失敗しないのですが、現実には絶対に失敗しない人間などいませんから、あなたが口にしたら自信過剰だと思われてしまうかもしれませんね。

でも実は、この言葉のように自分の未来を言葉にしてしまうことが、行動力を高める突破口になります。
「この仕事は間違いなく成功する」「今年中にオレは昇進する」「3年間であのクルマを手に入れる」と、自分の願望や未来を言葉にすると、そうなろうとする意識が生まれるといわれています。

必ずしも誰かに言う必要はなくて、自分に言い聞かせるだけでも効果があるといいますから、まずは独り言からはじめてみてもいいでしょう。

⑦ 時間が守れない

待ち合わせの時間が守れない、遅刻が多いという人は、時間の大切さを意識していません。
まず「生きている」ということ、「生きているものは必ず死ぬ」ということをしっかりと意識しましょう。

自分の人生だけならまだしも、他人の人生のかけがえのない時間をムダにする権利は誰にもありません。
タイムマシンでも発明されないかぎり、時間が2度と戻ることはないのです。

現実的な突破口としては、毎朝、朝陽を浴びるという習慣が最適。
時間にルーズな人は体内時計が狂っていることが多いので、体内時計を健全に保つのです。
人間の体内時計は24時間よりも少し長めになっているとされ、毎朝同じ時間に朝陽を浴びることで、リセットされるのです。

⑧ 集中できない

集中力に欠ける自分を変えたいと思っている人は、当たり前の話ですが何かに集中することが突破口になります。
「没頭」と言い換えてもいいでしょう。

没頭する方法としては、好きな事や楽しい趣味などをするのが一番効果的。
誰にでも簡単にできる方法としては、スマートフォンなどでことあるごとに写真を撮り、時間があるときはその写真を隅から隅までじっくりと見返すという習慣があげられます。

思い出の写真や好きな動物の写真、感動的な景色などを見るだけですから、誰にでも楽しみながらできますよね。
何度も見直すと、「あれ、こんなところに」などという発見があるもの。
楽しい事や感動的なことには集中できるのです。

⑨ 忘れっぽい

誰かとの約束や仕事上のルール、友人と共有する思い出などを忘れて悔しい思いをしたり、人に迷惑をかけてしまったりするという人は、記憶力を高めたいと思いますよね。

忘れっぽい自分を変えたいという人は、記憶のしくみを理解することが突破口になります。
人間の記憶には、数分から数日間でほとんど忘れてしまう「短期記憶」と、年単位で覚えていて生涯忘れることがないものもある「長期記憶」があります。

記憶力を高めるためには、いかにして短期記憶を長期記憶に変えるかというのがポイント。
長期記憶は脳内で情報ネットワークがつくられて保持されるので、「反復」でネットワークをいくつもつくる、情景や強烈な印象を交えたエピソード記憶にする、脳が記憶を定着させる睡眠の質を上げる、といった方法があります。

⑩ 人の目が気になる

他人からどう思われているか、どう見られているかということがいつも気になって、思うような言動ができないという人は、自信がもてないことに原因があります。

手っ取り早く自信を高めることが、そんな自分を変える突破口になります。
誰にでも簡単にできる習慣は、身なりを整えること。
外見で人を判断するのはよくないこととされますが、現実には、まず外見でその人の印象が決まるのです。

目立ってしまうと逆効果になるので、あくまでも清潔感やバランスを大事にして、衣服や髪形を整える習慣をつくりましょう。
シンプルな清潔感が無意識で表に出せるようになったら、必ず自信につながるはずです。

3. 対人関係‐どう接するか?

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3つ目のクセは、「人付き合いのクセ」です。
コミュニケーション能力は人生を左右するといわれるほどですから、人とどう接するかということで悩んでいる人は多いですよね。

このジャンルでも、5つの習慣をつくる突破口を紹介しましょう。

⑪ 緊張してしまう

人前に出ると緊張してうまく発言できないという人は、自分をリラックスさせることが突破口となります。

すぐにできることではありませんけども、リラックスのためには「場数を踏む」のが一番効果的。
ある経験をすると、相手の年齢であったり、知名度であったり、人数であったり、そこまでは体験したのだから大丈夫だという自信になります。

しかし、何度会っても緊張する相手や、何度行っても緊張する場所というものもありますよね。
そういった場合にも効果的で簡単にできる習慣が「腹式深呼吸」です。
口をすぼめてフーっと8秒かけてお腹から息を吐き切り、次に鼻から4秒かけてお腹に息を吸い込んだら4秒キープ。
気持ちが落ち着くまで繰り返します。

これは、安倍元総理も実践していたといわれるリラックス法。
自律神経を安定せる効果があるので、誰が習慣にしてもよい影響があることは間違いありません。

⑫ 会話が苦手

会話が苦手だという人は、相手の話を聞くことが突破口になります。
話し上手の基本が、「傾聴」と呼ばれる、相手の話を真剣に聞く行為。

会話は、「7聞いて3話せばよい」といわれますが、場合によっては最後まで聞くだけでも良好な人間関係を保つ会話が成立します。
大事なのは、途中でさえぎらずに最後まで相手の話を聞くということ。
その後に一言返すだけでもいいのです。

傾聴のテクニックとして欠かせないのが「相づち」。
相手のことを見ながらうなずき、ときには「へえ」「なるほど」「そうなんですか」と言葉を挟むことで、相手は自分の話をしっかり聞いてくれていると感じ、気持ちよく話すことができます。

⑬ 八方美人をやめたい

自分では意識していないのに、誰に対してもよい態度を見せる「八方美人」だと思われている人がいます。
自分としては相手を否定するつもりがないし、多くの人を許容できるので賛同する姿勢をとっているのですが、許容力が裏目に出てしまっているわけです。

こういう自分を変えたいという人は、自分の意見を表明することが突破口になります。
誰かがある飲食店を好きだといったとしましょう。
同じ賛同にしても、「うん、あの店いいよね」だけではなくて、「私はあの店の雰囲気が好きだし、味付けも好みなんだよね」と、自分の意見を述べるようにするのです。

意思表明はあなたの存在感となって、八方美人ではなく許容力のある人というイメージにかわることでしょう。

⑭ 相手の気もちがわからない

どうも相手の気もちがつかめなくて、人間関係がうまくいかないという人は、人間観察の習慣が突破口になるはずです。

人間観察といっても、あくまでもさりげなくその人を見ることが大事。
いろいろな場面で相手を気にかけることで、その人の考え方や多面性が見えてくるものです。
他人のことは、わからないことが多くて当然なのですから、結論を急がずに少し時間をかけてその人を理解するようにする習慣をつくりましょう。

⑮ 許せない人間が多い

誰かのことが許せないというのは、その人間に対して抱いている願望が裏切られたことに原因があります。
そんな自分を変えたいという人は、他人に対して勝手な願望を抱かない習慣が突破口になります。

そもそも、人の対して願望や期待感をもたなければ、許すも許さないもありません。
「この人にはこうあって欲しい」「こういう人のはずだ」という願望は、自分勝手な思い込み。
人にはそれぞれ個性があり、お互いにその個性を認め合うことから良好な人間関係ははじまるのです。

仕事上の上司と部下のような上下関係では、こうした願望や期待感を抱きがちですが、部下に抱いていた期待を裏切られたという上司がいたら、それは自分の力量不足。
上司に抱いていた願望が裏切られたというのは部下の甘えにすぎません。

まとめ

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「考える」「言動」「対人関係」という3つのジャンルに分けて、自分を変える習慣を紹介してきましたが、つきつめてみると、すべてが「考え方」の問題であるともいえます。

グラスに半分のワインを見て、「まだ半分ある」とプラスに受け取るか「もう半分しかない」とマイナスに受け取るかによって、ポジティブな人間かどうかがわかるという話があります。

しかし、「もう半分しかないから、次の楽しみを考えよう」とするプラス思考の人間もいるでしょうし、「まだ半分あるけど、それを飲んだらおしまいだ」と考えるマイナス思考の人間もいます。

この例でわかるように、何でもプラスに受け取る人間、どんな状況もプラスに考える人間が、究極のポジティブ人間だといえるのです。
そんな人は自分を変える必要もないのでしょうが、現実に存在するかどうかはわかりませんね。

自分の中にどこか変えたいところがあって、日々悩んだり、いろいろなことを試してみたりしながら人生経験を積んでいくのが、人間の健全な姿なのではないでしょうか。

【参考資料】
・『科学的に自分を変える39の方法』 堀田秀吾 著  クロスメディア・パブリッシング 2020年
・『自分を変える習慣力』 三浦将 著  クロスメディア・パブリッシング 2015年

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