褒め言葉を効果的に使う20のルール-味方を増やす人間関係の技

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褒めたつもりでも相手を怒らせてしまうことはありませんか?

それは褒めるという行為が、基本的には上の者が下の者に対して行うものだからです。
年齢が上の者、地位が上の者が下の者を褒めるのは割とスムーズにいくことが多いのですが、逆に下の者が上の者を褒める場合には、状況に応じた方法を考えなければいけません。

本来、褒めるというのは、「偉そう」な行為なのです。
しかし、褒め言葉をうまく使うことによって、人から認められることも、人間関係をよくすることもできます。
ですから、この「偉そう」な行為をさりげなくできる技を身につけることができれば、仕事でも、プライベートでもひとまわり大きな人間になることができるでしょう。

ここでは、褒め言葉をうまく使えるようになる20のルールを紹介します。
ぜひ、人間関係を良好にする「技」を身につけてください。

目次

褒め言葉を効果的に使う20のルール
① 「また」を効果的に使う
② 抽象的に褒める
③ 会話は褒めながら聞く
④ 褒めて誘う
⑤ お礼に褒め言葉を加える
⑥ 嫌いな人はまず褒める
⑦ 褒めてお願いをする
⑧ 地位やおカネを褒めない
⑨ 褒めて断る
⑩ 褒めて別れる
⑪ 弱点を褒める
⑫ 似ているものと比較して褒める
⑬ センスを褒める
⑭ 「普通」を褒める
⑮ 人前で褒める
⑯ 定番の褒め言葉を押さえる
⑰ 三角褒めを効果的に使う
⑱ 悪口を褒め言葉に変える
⑲ 身内を褒める
⑳ 祝いの席では過剰もOK
まとめ

褒め言葉を効果的に使う20のルール

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① 「また」を効果的に使う

誰かと仕事をしたり、楽しい時間を過ごしたりして、その相手とよい人間関係を築きたいと思っても、褒め言葉が見つからないときはありませんか?

そんなときに役立つのが「また会いましょう」「またご一緒しましょう」「またお話を聞かせてください」というように使う、「また」という言葉。

相手は、「この人は、自分のことを認めてくれた」と感じます。
これは褒められたのと同じ効果。
何かをストレートに褒めなくても、褒める気もちが伝われば、それは褒め言葉になるのです。

② 抽象的に褒める

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相手の外見、能力、人柄などのよいところを具体的にあげる褒め言葉は、一見、的をついているように思えますが、下品に感じられたり、相手から誤解を受けやすいのです。

「美しい髪ですね」「指がきれいですね」「脚が細いですね」というように、とくに男性が女性に対して肉体的な特徴を具体的に褒めると、下品に聞こえたり、セクハラと受け取られたりしがち。

こういう場合には、具体的なことを指摘しない褒め言葉が効果的です。
男性が女性を褒めるのであれば、「あなたはいいなあ」の一言でOK。
その後に相手から「どこがいいんですか?」という会話があっても、具体的なことは言わないほうが効果的。
「なんとなく」「ただそう思うだけ」とボカシしたままにしておく方が、人間関係が進展します。

③ 会話は褒めながら聞く

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良好な人間関係を築くためには、「聞き上手」になることが大事。
さらに褒め言葉をうまく使うことによって、聞き上手に磨きがかかります。

最初に、まず褒める。
初対面の相手であったら「〇〇がよくお似合いですね」「いいバッグですね」と、持ち物を褒めるのもいいでしょう。
最初の褒め言葉によって、相手は「この人には敵対心がないな」と安心します。

聞き上手の基本が「相づち」ですが、相づちにもさりげなく「いいじゃないですか」「すごいですね」と褒め言葉を入れていきましょう。
相手は、「この人は自分の話をしっかり聞いてくれて、認めてくれている」と感じます。

④ 褒めて誘う

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何かに人を誘うときにも、褒め言葉を入れることによって成功率がアップします。
飲み会に誘いたい相手には、「今日、〇〇で飲み会をやるんですけど来ませんか?」とただ誘うのではなくて、「〇〇さんがいないと盛り上がらないから、ぜひ参加してくださいよ」と、相手をもち上げてから参加を促すのです。

時間の調整が難しかったり、迷いがあったりしても、自分が認められている、自分が求められていると感じれば、なんとかしようと思うもの。
褒め言葉は、人の心を動かすのです。

⑤ お礼に褒め言葉を加える

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「ありがとう」という言葉は、良好な人間関係をつくる万能薬です。
ここに褒め言葉を加えることによって、その効力がアップします。

たとえば、頼んだ仕事が終わったときに、「さすがに仕事が早いね。ありがとう」と付け加えたり、借りた本を返すときに「やっぱり読書家が選ぶ本は面白いね。ありがとう」と褒め言葉をプラスするのです。

相手の心に一歩踏み込むことになって、人間関係が深まることでしょう。
ここからさらに会話が進むかもしれません。

⑥ 嫌いな人はまず褒める

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ムカッとくる相手や、馬が合わない相手というのは、誰にもあるものです。
好き嫌いという感情は脳が単純に判断するものですから、ムリに曲げようとしてもダメ。
こういう嫌いな相手こそ、褒めるのです。

ムカッとする気持ちがエスカレートして、エキサイティングな言葉を発すれば、もめ事に発展してしまいます。
その前に、ムカッと感じたらすぐに褒めてしまいましょう。

「意志が固い人なんですね」「決断力がありますね」「なかなかできることじゃありませんよ」というように相手を褒めてしまうと、ムカッとする気分も収まってきます。
相手も褒められて悪い気はしませんから、人間関係をそれ以上悪化させずにすむのです。

⑦ 褒めてお願いをする

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少し面倒なことを頼むときに、さりげなく褒めてからお願いすると、相手に気持ちよく引き受けてもらえます。
これは、多くの人が普通にやっていることだと思いますが、こういうときの褒め言葉のコツは、「あなただから頼むのです」という気もちを伝えること。

「こんな面倒なお願いをできるのは、多くの人から支持されているあなたしかいません」「あなたの頭脳がなければ、この仕事は成立しません」「〇〇君だからお願いするんだけど~」というように、相手のよいところを前面に出すのです。

日頃から、他人のよいところを見つけようとする観察力も大事です。

⑧ 地位やおカネを褒めない

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とくにお願いごとをするときに、やってはいけないのが、相手の「地位」や「おカネ」に関することを褒める行為。

「出世されましたね」「部長になられたとはすごい」「雲の上の人ですよ」というように地位の話をしたり、「儲かっているのはさすがですね」「高収入はうらやましい」などとおカネに関する話から切り出すと、相手は警戒します。

「こういう話をしながら頼みごとをしてくる人間は怪しいな」と思いますよね。
自分のことを見透かされているようで、気分もよくないでしょう。
これでは頼み事がうまくいきません。

⑨ 褒めて断る

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逆に、何かを頼まれたのだけど断りたいというときにも、褒め言葉が役に立ちます。
恋愛やお見合いでは、「あなたほど素敵な方には、私などよりもっとふさわしい人がいると思います」という常套句がありますよね。

相手の良いところを褒めながら、「私では役不足」であることをさりげなくアピールするのが基本です。
「代々、あなたのような優秀な方に受け継がれてきたこの役職は、私のような人間では力不足ですよ」といった要領。

また、相手の行為を断る場合も褒め言葉が有効。
「あなたほどの方がお出ましになられなくても、私たちだけでなんとかなりますので、どうかご心配なく」という要領です。
褒め言葉が入ることによって、相手は無理強いするわけにもいかなくなります。

⑩ 褒めて別れる

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別れ際のひと言は、相手の印象に残るので大事にしたいものです。
よい別れであったら、そのときの気持ちを素直に伝えればいいのですから、難しいことはありません。
問題は、話し合いがうまくいかなかったり、少し感情的になってしまったときなどの別れ方です。

心の中では「嫌なやつだ」と思っていたとしても、褒め言葉を入れるのです。
「ありがとうございます。勉強になりました」「大切なことを教わった気がします」「意見の違う人は大事な存在ですよね」という具合に褒め言葉を入れることで、その場が収まります。

そして、別れてからは、そんな相手を受け入れた自分を褒めてやりましょう。

⑪ 弱点を褒める

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相手のいいところを褒めるのではなくて、コンプレックスをもっていることや、弱点を褒めることで人間関係がうまくいくことは多いものです。
この技は、「そんなあなたが好きです」が基本。

仕事ができるキャリアウーマンに対して、「仕事が早いですね」「頭脳明晰ですね」「才色兼備ですよね」などと褒めても、おそらくその人はいつも同じようなことを言われているので、あまり心に響きません。

それよりも、字がきれいじゃない、ファッションセンスがよくない、といった弱点を褒める言葉を見つけるのです。
「たしかに整った字ではないけど、私は好きですよ、こういう字」「個性的なファッションセンスをもっている人、私は好きです」という言い方をすると、相手は自分の弱点を受け入れてもらえたと安心します。

⑫ 似ているものと比較して褒める

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これは心理学の分野で「下方比較」「上方比較」と呼ばれる方法です。

下方比較とは、相手よりも劣る対象を引き合いに出して褒める方法。
「A君やB君のやり方より、君のやり方は優れているね」といった褒め方ですが、これは引き合いに出す対象を傷つけないようにしなければいけません。

上方比較は、よく、芸能人や歌手の誰々に似てるという使い方がされるもの。
「この角度でみると、女優の〇〇に似てるね」「スウィングがきれいだね。まるでタイガーウッズじゃないか」というやつですね。
下方比較より上方比較のほうが気軽に使える方法ですが、これはとくにさりげなくサラッとやることがポイント。しつこいと嫌味になってしまいます。

⑬ センスを褒める

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人間は、外見や持ち物よりも内面を褒められた方がうれしいものです。
「そのバッグいいねえ」「オシャレな靴だね」という褒め言葉に、そのアイテムを選んだセンスを褒める言葉を添えるのです。

「そのバッグいいねえ。いいセンスだ」「オシャレな靴だね。時代の流れをつかんでるよね」という要領です。
「モノを褒めるよりヒトを褒めよ」ですね。

⑭ 「普通」を褒める

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相手のいいところや長所が明確な場合はいいのですが、どこから見ても「普通の人」がいますよね。
こういう相手は、「普通が一番ですよね」と普通であることを褒めましょう。

これは、ムリのある褒め言葉でもなんでもなくて、世の中の道理をついた言葉です。
とびぬけた長所がある人は、必ず大きな短所があるもの。
とくに秀でているところがなくても、他人に迷惑をかけたり、誰かを不快にしたりしない人は愛されるのです。

ですから、そういう相手に対しては素直に、「普通が一番」「普通なところがいいですよね」という褒め言葉を投げかけましょう。

⑮ 人前で褒める

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「叱るときは2人だけで、褒めるときは人前で」というのは、人を育てるときの鉄則。
人が見ている前で褒められると、称賛や羨望が集まり、気分が高揚します。
そして、「またがんばろう!」と思うのです。

部署の人間が見ているところや、朝礼などで本人に対して褒めるのもひとつの方法ですが、
本人がその場にいない状況で、大衆に対してその人間を褒める言葉を述べるのも効果的です。
「部長が褒めてたよ」「みんなの前で褒めてたよ」といわれたら、表面では照れていても内心は奮起することでしょう。

⑯ 定番の褒め言葉を押さえる

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「お変わりありませんね」は、だいたいどんな状況でも、初対面の相手以外には使える褒め言葉です。
この褒め言葉は、相手によって受け取り方が変わるところがミソ。
根底には、「以前会ったときのあなたを覚えていますよ」というメッセージが込められています。

ファッションセンスのよさが変わらない、歳をとったけど相変わらず若々しい、相変わらず人気がある、と、相手との関係によっていろいろな受け取り方をされるでしょう。 
あまり頻繁に会う相手には使えませんが、それほど親しくない相手ほど有効な褒め言葉です。

⑰ 三角褒めを効果的に使う

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三角褒めというのは、「人前で褒める」の本人がいないバージョンに似ています。
上の立場の人間は正面切って褒めにくいものですが、そういう場合にも有効な技です。

例えば、部長をリスペクトしている気持ちを本人に伝えたいけど、生意気に感じられるのは避けたいとき。
放送局のような立場の同僚がいたら適任なのですが、本人に伝わるように、「部長の仕事のやり方を尊敬しているよ」といった褒め言葉を述べるのです。

恋愛でもこの方法はよく使われますが、これは本当にさりげなくやらないと、「なぜ直接言ってくれない?」という不信感につながるので注意。
「〇〇さんて、カッコイイよね。憧れるな」といった褒め言葉を「絶対に言わないでよ」と釘を刺して言うのです。

⑱ 悪口を褒め言葉に変える

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その場にいない人の悪口で盛り上がることは、よくありますよね。
同僚との飲み会では、上司の悪口で盛り上がらない人のほうが珍しいでしょう。

この悪口にも褒め言葉を加えることで、人間関係をよくする効果が生まれます。
これは、褒め言葉を最後に添えるのがルール。
「部長ってさ、頭脳明晰なんだけど、酒癖が悪いんだよね」
「部長ってさ、酒癖が悪いんだけど、頭脳明晰なんだよね」

上はただの悪口ですが、下は褒め言葉になっているのがわかりますよね。
悪口を言っているのは間違いないのですが、最後を褒め言葉にするだけで、相手の印象も悪口を言っているあなたの印象もよくなります。

⑲ 身内を褒める

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自分の身内を褒められると、自分が褒められているよりもうれしく感じる場合があります。
よくあるのは、「りっぱなご両親ですね」「優秀なお子さんですね」といった親や子を褒める方法。

身内意識をくすぐる技ですから、部署やチームに対しても使えます。
「君のところの部長は人の配置がうまいよね」「コーチの読みが当たってるよね」というように、自分が褒められていなくても身内の人間が褒められると、うれしさや優越感がうまれるのです。

⑳ 祝いの席では過剰もOK

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褒め言葉は、「さりげなく」というルールを守らないと逆効果を生んでしまうものですが、結婚式の披露宴や祝賀会などでは、過剰な褒め言葉や褒め言葉のシャワーが許されます。

結婚披露宴などは、それがルールになっているようなところもありますよね。
「新郎は優秀な技術者で~」「新婦は才色兼備で~」といった歯の浮くような紹介でも、みな微笑みながら聞いています。

記念祝賀会などのスピーチでも、大々的な褒め言葉が述べられますよね。
こういう場は、褒め言葉を、参加者の連帯感を高める言葉や、緊張した空気をやわらげる言葉として使うのが「技」です。

まとめ

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「お世辞」や「ゴマすり」が上手い人は出世するといわれます。
言葉の印象は悪いかもしれませんが、これは褒め言葉をうまく使っているということ。
褒め言葉の類語といってもいいですね。

他人のことを褒める人は、悪口を言う人よりも好かれます。
でも行きすぎると、信用を落とすことにもなりかねません。

情況に合わせてさりげなく使える褒め言葉のバリエーションを持つためには、日頃から、「これは褒め言葉に使えそうだ」と感じた単語や四字熟語、英語などの一覧をつくっておくといいでしょう。

参考書籍
・『人の2倍ほめる本』 渋谷昌三 著  新講社  2016年
・『ほめる力 人に認められる極意、教えます』 立川談四楼 著  学研パブリッシング 2013年

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