人生が辛いときに役立つ心の3要素―困難を乗り切るテクニック

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人生が辛い時期は、誰にでもありますよね。
辛いことばかりが続いて、なぜ自分はこんなに苦しい思いをするのだろうと考えてしまうようなときです。

5ちゃんねるなどの掲示板には、同じ境遇の人間が集まり、「俺の人生、辛いだけ」「人生に疲れたヤツ集まれ」「仕事が辛い」といったタイトルで気持ちを吐露し合っていますね。

なじみのない人から見ると、ただ愚痴を書き連ねて傷をなめ合っているだけに思えるかもしれませんが、実は、自分の気持ちを吐き出すことは辛さを乗り切る効果的な手段のひとつ。
そうした場を活用するのもひとつのテクニックです。

ここでは、人生が辛いと感じているときに、乗り切るパワーをもたらす3つの「心のあり方」を紹介します。
「逃げる心」「楽しむ心」「折れない心」という3つの要素から、困難を乗り切るために役立つテクニックを解説していきましょう。

目次

1. 逃げる心
1-1. 捨てることの大切さを理解する
1-2. 仕事から逃げる
1-3. 人間関係から逃げる
1-4. おカネの問題から逃げる
1-5. 自分から逃げる

2. 楽しむ心
2-1. 人生、楽しまなければもったいない
2-2. ワクワクしながら笑顔で生きる
2-3. 寄り道しながらのんびり生きる
2-4. 現実を受け入れ、開き直って生きる
2-5. 悲観せず楽観的に生きる

3. 折れない心
3-1. 心を折っているのは自分
3-2. マイナス要素から離れる
3-3. マイナス感情を消そうとしない
3-4. 他人に合わせる必要はない
3-5. 「あるもの」に目を向ける

まとめ

1. 逃げる心

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普通の人は、成長する過程で「困難なことから逃げちゃいけない」「苦境でも立ち向かっていく強さが必要」ということを教わります。

何にでも挑戦することをせずに逃げてしまっていては、ストレスに対して免疫力のない弱い人間になってしまい、成長することもできません。

しかし、人生には「逃げて自分を守る」ことで道が開けるときもあります。
逃げるのは悪いことだというイメージをもっているために、いらぬことで自分を追い込んでしまい、過剰なストレスにさらされている人がたくさんいます。

過剰なストレスから自分を守る「逃げる心」とは、どのようなものか、説明していきましょう。

1-1. 捨てることの大切さを理解する

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「逃げる」ということは、今の道を捨てて、違う道を「選ぶ」ということ。

ここが重要なところですが、何を捨てて何を選ぶかということは、基本的に誰でも自由なのです。
自分の人生ですから、他人に迷惑をかけない以上、どう生きようが自由。
どの道を選ぼうが、結局は自分で責任を負うのですから。

視野が狭くなってほかの道が見えなくなっていたり、自らを選択肢のない状況へと追い込んでしまっていたりすると、今の道を捨てることがなかなかできません。

退路を断って自分を追い込む「背水の陣」は、勝てばいいですけど、人生で勝ち続ける人などいませんから、ここぞというときには選んだとしても、それ以外のときは逃げ道をつくっておく方が、結果として勝てる可能性は高くなります。

ときには困難な道を捨てて、一時撤退や方針転換を検討するのは大事なことです。

1-2. 仕事から逃げる

仕事が辛いと感じている人は、なぜ辛いのか考えてみましょう。

自分に合ってない仕事をしている、苦手な仕事をしている、という状況にあるのだったら、好きになれる仕事を探しましょう。
好きなことをやったほうが、世の中のために自分を活かすことができます。

好きだけど辛いという状況にあるのだったら、歩くのをやめて休憩しましょう。
2~3日の休みをとって仕事から離れてみると、また好きなことに立ち向かって自分を成長させるエネルギーが充填されるかもしれません。

食べるために嫌な仕事をしているという人は、すぐにやめて、少なくても嫌ではない仕事についた方がいいでしょう。
そのままの状態を続けると、うつ病をはじめとする重大な精神障害に悪化する可能性があります。

嫌ではない仕事をしながら、好きな仕事を見つければいいのです。

1-3. 人間関係から逃げる

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人間関係が辛いと感じている人は、人からよく思われたいという願望が強い傾向にあります。
「みんなとうまくやりたい」「嫌われたくない」「敵をつくりたくない」と思うあまり、自分を追い込んでしまうのです。

自分を高めることができる相手や、楽しい相手とつき合うべき。
そういう人が周囲にいなければ、いるところへ行けばいいのです。
嫌な人間とつき合う必要はないのですから、切ってしまえばいい。
そういう相手に嫌われても、気にすることはありません。

人間関係の悩みで多いのが「嫌な上司」。
仕事上の関係ですから、無視するわけにもいかず、ストレスを溜めてしまいます。
嫌な上司とは、できるだけ距離をおくようにして、必要最低限の関係を維持しましょう。

相手によって距離感を調節することが、辛い人間関係を減らすコツです。
楽な関係でいられる距離の取り方をA、B、Cとランク分けしてみるのもいいでしょう。

1-4. おカネの問題から逃げる

おカネは、楽しい時間や幸せな人生の助けになりますが、一方ではいろいろな問題も引き起こします。

まず、おカネがないということが悩みの種である人は、自分が欲しいと思う額のおカネを稼ぐ手段を見つけましょう。
おカネは欲しいけど働きたくないというのは、好きな仕事をしていないからです。

若年層によくあるのは、将来のために貯金をしていて、辛い思いをしているケース。
人生設計に真面目だというのは悪いことではありませんが、人間は誰でも明日死ぬ可能性があるのです。
今日を楽しむという、人生最大の幸せを大事にできる経済バランスを考えるべきです。

欲しいものや、やりたいことが多くておカネが足りないという人は、その願望から逃げるべきではありません。
欲望をかなえるために自分を変えることが、成長につながるのです。

1-5. 自分から逃げる

人生が辛いと感じる原因は、自分の中にあります。
自分を変えることによって、辛さから逃げることができるのです。

まず、大事なのは、「今の自分に見えているものがすべてではない」ということに気づくこと。
A地点からB地点へと至る道は無数にあるのに、ひとつの道しか見ていないと自分を追い込むことになります。
自分を成長させるという理由だけでなく、ときには「ただ楽だから」という理由でほかの道を選んでもいいのです。

そして、嫌な自分からは逃げること。
自己を捨てることは、なかなか簡単にできることではありませんが、少しずつでも自分の中の嫌な部分を切り捨てていくことができれば、心が楽になっていくことでしょう。

 

2. 楽しむ心

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自分がやっている様々なことに対して、「なんのために?」という問いを繰り返してみましょう。
ほとんどのことは、最終的に「幸せになりたいから」という結論に達するはずです。

「なんでこの仕事をしているのか?」  → 「おカネが欲しいから」
「なんでおカネがほしいのか?」  → 「カワイイ洋服を買いたいから」
「なんでカワイイ洋服を買いたいのか?」  → 「オシャレがしたいから」
「なんでオシャレがしたいのか?」  → 「気持ちいいから」
「なんで気持ちいいことをしたいのか?」  → 「幸せになりたいから」

これはひとつの例ですが、人間はみな、幸せになりたいのです。
人生は、幸せになるためにあるのです。

幸福感をもたらすのは「楽しむ心」。
「楽しむ心」を大事にする生き方を考えてみましょう。

2-1. 人生、楽しまなければもったいない

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明日の朝、何か辛いことがまっているとしましょう。
いくら考えても変わることなく、逃げることのできない現実です。
こんな日が続くと、ストレス過多になってしまいますよね。

でも、よく考えてみましょう。
明日の朝まではどうやって過ごしても、訪れる現実は変わらないのですから、クヨクヨしたり悩んだりするより、楽しい時間を過ごしたほうがいいと思いませんか?
考えても仕方のないことで悩んでも、時間のムダです。

これから6時間でも12時間でも、どうせ同じ時間を生きるのだったら、少しでも楽しいことをしなければ時間がもったいないと考えてみましょう。
「そんな状況で楽しむことなどできるのか?」と思う人は、これから説明することを習慣にする努力をしてください。
どんなときにも、「楽しむ心」を維持できるようになるはずです。

2-2. ワクワクしながら笑顔で生きる

日頃から、ワクワクすることを大事にしましょう。
没頭できるくらいワクワクできることがあると、人生の強い味方になります。

恋愛、趣味、仕事、習慣、なんでもいいのです。
これさえあれば楽しいというものを、ひとつといわずにできればいくつかもちたいもの。
辛い現実は変わらなくても、それを受け取る自分が変わります。

笑顔でいることの効能は、脳科学、対人関係、メンタルと、いろいろな方面から語られていますが、笑顔を習慣化するほど人間として強くなれる手段はありません。
つくり笑顔でも、神経伝達物質を活性化させてうつ病や老化を防ぎ、周囲の人たちにも幸福感をもたらすという効果があるのです。

2-3. 寄り道しながらのんびり生きる

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A地点からB地点までの道は無数にあり、好きな道を選ぶことができるといいましたが、人生を急ぐ必要はありません。
いつも、わき目もふらず一直線というのでは、大事なことを見逃してしまう可能性が高まります。

とにかく早く現状を脱したいというときや、B地点まではワープしてそこから楽しみたいというときには一直線のコースを選んでもいいでしょうが、それ以外のときはところどころで立ち止まりながら、寄り道をして人生を楽しんだ方が「得」ですし「楽」です。

寄り道や回り道が、人生を豊かなものにしてくれるのです。

2-4. 現実を受け入れ、開き直って生きる

現実は受け入れるしかありません。
過ぎてしまった時間は変えることができないのですから、今からの時間を少しでも楽しむことを考えましょう。

漫画家の弘兼憲史さんは、何があっても「まあいいか」と現実を受けいれ、「それがどうした」と開き直ってバネにし、「人それぞれ」と自分なりの幸せを追求してきたといいます。

人生でどんなことが起こったとしても、時間は過ぎていきます。
「愛する人との別れ」「長年いっしょに暮らしてきたペットとの死別」といった辛い現実は、誰もがショックを受けますから、しばらくは癒しの時間が必要です。
ちょっとだけエネルギーが戻ってきたら、勇気を出して楽しむことを考えましょう。

2-5. 悲観せず楽観的に生きる

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あらゆる出来事は、両面性をもっています。
ひとつの出来事をどう受け取るかで、その後の人生に及ぼす影響がまったく変わってきます。

独身生活で、週末に遊べる仲間もいないという現実があるとしましょう。
悲観的な人は、孤独が辛いと感じるでしょう。
しかし、楽観的な人は、誰にも邪魔されずに自分の世界や趣味を深める時間がもてることをうれしく思うかもしれません。

現実を悲観していても、何もプラスにはなりません。
何か楽しむことを探しましょう。
身の回りに、楽しめるのに気づいていないことがあるはずです。

景色が変わるとか、感触が変わるといった、ほんのちょっとしたことが、自分を変えるきっかけになるものです。

 

3. 折れない心

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鋼(はがね)のような心は、硬くて折れにくいのですが、限界点に達するとポキンと折れてしまうのに対し、ゴムのように柔軟性がある心には、折れてしまう限界点というものがありません。

折れない心に必要なのは「柔軟性」です。
柔らかかった心を固めてしまうのは、無意識の思い込みや決め込み。
「折れない心」を維持する方法を考えてみましょう。

3-1. 心を折っているのは自分

「人生が辛い」と感じて心が折れてしまう原因は、自分にあります。
身の回りに起こっている辛いことが原因だと考えるのは、やめましょう。
世の中には、どんな境遇にあっても悲観せず、幸せに暮らしている人がたくさんいます。

自分で心を折ってしまう原因として多いのが完璧主義です。
「こうでなければいけない」「自分はこうあるべき」という決めつけが強くて、自分を追い込んでしまいます。

柔軟な考え方に変えるためには、限定的な決めつけをやめて、「こうなるといい」「こうであればうれしい」というように、常に希望的観測をもって生きることです。

3-2. マイナス要素から離れる

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心を折る要因となっている、マイナスの要素から離れることも効果的です。
物事は受け取り方ひとつで、プラスにもマイナスにもなるということを書きましたが、ムリにプラスに受け取ろうとしても逆効果をもたらす場合があります。

ポジティブシンキングの重要性を否定するものではありません。
しかし、ポジティブになろうとする思いが強いと、自分がポジティブになれないことがストレスになってしまい、悪循環にハマります。

まず、逃げられるマイナスからは逃げましょう。
少しでも楽になることを考えるのです。

3-3. マイナス感情を消そうとしない

ストレスとは、「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」という五感で受けた刺激に対して、脳が防御反応として生み出すマイナス感情です。
一度、受けてしまった刺激は、消すことができません。

ストレスとなっているマイナス感情を消そうとしても、ムリなのです。
忘れようとしても、マイナス感情を思い出してしまうので逆効果。

マイナス感情を忘れる方法は、楽しいことをする、心地よいことをする、何かに没頭するといったことです。
結局、好きなことをするのが、折れない心を維持するもっとも簡単な方法なのです。

3-4. 他人に合わせる必要はない

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頼まれると「イヤ」といえない人は、必要以上に自分以外の周囲に合わせようとする「過剰適応」という心の病であることが多いといいます。

とくに日本人は、「自己犠牲の美学」をもっているので、抱えなくてもいいストレスを背負い込んでしまうケースが多いのです。

子どもの頃から真面目なタイプほど、こうした傾向が強いといいますが、自分を大切にできなければ「折れない心」を維持することなどできません。
他人との約束も大事ですが、自分との約束を最優先させましょう。

3-5. 「あるもの」に目を向ける

心が折れてしまう人の特徴に、足りないことに目が向きやすいというものがあります。

「みんなにはあるのに、自分には足りないもの」や、「自分に欠落しているもの」を考えて、なんとかして手に入れたいと思うのです。

しかし、努力してもどうにもならないことがあります。
ないものはないし、ムリなことはムリ。
これもまた現実なのです。

「ないもの」を考えるのではなく、「あるもの」を考えるようにしましょう。
自分ができないことをあれこれ考えるのではなく、自分ができることに目を向けるのです。
自分のプラス部分だけに目を向けて、そこを伸ばすようにすれば、心を強くすることができます。

 

まとめ

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「逃げて」「楽しんで」「折れない心」をつくる。
これができたら、辛さがエネルギーに変わることでしょう。

「ポジティブシンキング=プラス思考」をするためには、好きなことや楽しいことを優先させればいいのですから、難しいことではありませんよね?
誰にでもできます。

大事なのは、「自分にもできる」「辛さを乗り越えられる」と信じること。
世の中の多くの人たちがやってきたのですから、あなたにだってできるのです。

【参考資料】
・『人生の9割は逃げていい。』 井口晃 著  すばる舎 2014年
・『人生に必要な100の言葉』 斎藤茂太 著  青春出版社 2009年
・『人生は70歳からが一番面白い』 弘兼憲史 著  SB新書 2018年
・『「折れない心」をつくるたった1つの習慣』 植西聰 著  青春出版社 2018年

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