テレワーク時代の悩み事を解決する10の事例-環境の変化に対応

メンタル

悩み事が何もない人生なんてありえませんよね。
もし、あったとしても、味気ない人生だと思いませんか?
悩み事を乗り越えていく気力や活力が、生きる張り合いとなって成長するものですよね。

生きていく上で生じる悩み事は、その人の生い立ちや環境によって多種多様。
多くの人にとって何も問題がない事でも、ある人にとっては深い悩み事となる場合があります。
しかし、多くの人に共通する点もあります。
悩み事の原因としてもっとも多いのは、環境の変化に対応できないことだという点。

新型コロナウィルスの感染拡大によって、誰もが環境の変化と向き合う状況となった今、悩み事の内容も変化しています。
英語の「テレワーク」は「リモートワーク」と同じ意味で使われている言葉ですが、ここではテレワーク時代の悩み事として、悩み相談で上位にランキングされている事柄を取り上げ、解決の方法を紹介します。

環境が変わったときに、即座に対応できる人は多くありません。
とまどいながらも現実を受け入れて、自分なりの生き方を見つけていくものです。
その人が置かれた環境は千差万別ですから、ひとつの考え方として参考にしてください。

テレワーク時代の悩み事を解決する10の事例

子どもがいるので集中できない

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今、悩み事でもっとも多いのが、仕事がテレワーク体制になったのだけど、家では子どもがいて仕事に集中できないという問題です。

① 小学生の子どもがいるケース

時間の使い方にメリハリをつけることで、頭を切り替えます。

・起床してから7時台は家事。
朝食の用意、自分と子どもの身支度、学校へ送り出す。

・子どもが学校へ行っている15時までは仕事に集中
仕事優先タイムで、家事は気が向いたときにすればよい状態にしておく。

・15時から16時
学校から帰った子どもとのコミュニケーションタイムで、仕事は中断。

・16時から18時
子どもを塾や習い事に送り出したら、再び仕事に集中。
自宅で仕事がしづらかったらカフェなどを利用する。

・18時以降は家事と自分の時間をもつ

このように新たなタイムスケジュール設定で、環境に対応していきましょう。

② 赤ん坊や未就学児がいるケース

このケースでは家でフルタイムの仕事をするのはムリだと考えましょう。
家族や保育園、ベビーシッターなど信頼できる大人に預けるか、子どもが寝ている早朝や深夜に仕事をする、しばらくは半休にして半日分の仕事だけをこなすといったスケジュールを考えたほうがいいですね。

近所付き合いが面倒くさい

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在宅する時間が多くなると、予想もしなかったストレスを抱えるもの。
中でも悩み事として訴える人が多いものに、近所付き合いのストレスがあります。

隣近所の人と顔を合わせる機会が増えると、軽い会釈だった挨拶から二言三言の会話を交わすコミュニケーションへと関係が進展することが多いもの。
これが面倒に感じるんですね。

この悩みは、「暗い人間だと思われるんじゃないか」「嫌われたらどうしよう」といった疎外感を恐れる思いが根底にあります。
しかし、よく考えてみましょう。
他人に迷惑さえかけていなかったら、どのような生き方をしようが自由なのです。
誰かと比べたり、人からどう思われるか気にする必要はありません。

「無口な人」「寡黙な人」だと思われてもいいじゃありませんか。
むしろ、一度そう認識してもらえたらクールで楽な関係を築けるはず。
ゴミの出し方など地域生活におけるルールは守らなければいけませんが、挨拶以上の深い関係をつくる必要はないのです。

気の合う人とは自然に関係が深まっていくものですよね。

オンとオフの切り替えができない

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家で仕事をはじめた人が必ずといってよいくらい悩むのが、この「オンとオフの切り替え」。
プライベートと仕事の切り替えがうまくできなくて、ダラダラしてしまうのです。

仕事専用の部屋がある人は別として、家庭生活と同じ空間で仕事をする人は仕事に集中できる環境づくりがなかなかできません。

まず、「ここでは仕事をしない」というスペースを決めましょう。
パソコンさえあればどこでも仕事場になってしまうことが、テレワークのいいところであり、悪いところでもあります。

「寝室では仕事をしない」「キッチンでは仕事をしない」というように家の中にプライベートの聖域を設定するのです。
自分の部屋がつくれなくても、リビングルームにデスクを置ければそこを仕事スペースと設定できますよね。

一息ついたり、ランチをとったりするときには仕事スペースから離れて、プライベートの聖域に移動しましょう。
たった5~6歩の移動でも環境は変わります。
このわずかな環境の変化に、オンオフのスイッチを連動させるのです。

すぐ仕事に飽きてしまう

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「やる気がでない」「すぐに飽きてしまう」という悩みは、ストレスが原因。
疲労によって脳機能が低下している状態だと考えましょう。

「飽きる」「なんだか疲れる」と感じるのは、疲労感がもたらす「このまま同じことを続ければ身体の健康を損ないますよ」という、第1段階のサインといわれます。
その状態を放置して、「肩がこる」「頭痛がする」といった身体に現れる症状が第2段階のサイン。
さらに放置して、「吐き気」やうつ状態が現れるのが第3段階のサインです。

疲労感は、早いうちに休憩をとることでより簡単に回復します。
ですから「飽きた」「なんだかやる気がでない」と感じたときには休憩をとって、疲労感を回復させることが大事。

第二段階へと進めば、それだけ回復に時間がかかります。
これは会社で仕事をしていても同じことなのですが、リラックスできる家で仕事をしていると疲労感を認識しにくくなるので、かえって早めに休憩をとることを意識する必要があるのです。

オンライン会議が苦手

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テレワーク時代になって新しい常識となったものの代表が、「オンライン会議」ではないでしょうか。
遠距離にある取引先と会うことができない場合などを除き、会議といえば会議室に集まって顔を合わせながら行うものでした。

対面でのコミュニケーションでは、相手の表情、声のトーン、ちょっとした仕草などで、人間はいろいろな情報を感じ取っています。
ところが、モニターに映し出された何人かの顔を見て、スピーカーやイヤホンから出てくる音声を聞きながら進めるオンライン会議では、そうした「生の空気」のようなものを感じ取ることができないので、うまく発言できない、参加者の真意がわからないという悩みを抱えている人も多いのです。

「会議」というイベントが多様化したのだと考えましょう。
たとえば、所属している部署がテレワークチームとなったのであれば、かえって会議のときだけは開催回数を絞って、顔を合わせて行うという提案をしてもいいでしょう。
やはり、実際に同僚と会ってコミュニケーションをとる時間は大事です。

オンラインで開催するときには、顔色をうかがうようなことはやめて、議題を絞り込んだ会議を心がけます。
また、チーム内の簡単な会議であったら、顔を出さずに、資料を共有しながら音声会議にしてもいいですよね。

オンライン会議でのトラブル対処法

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ニュースタンダードとなったオンライン会議では、コミュニケーションのとり方以外にも、いろいろなトラブルで悩む人がいます。
代表的なトラブルの対処法をいくつか紹介しましょう。

① 会議の時間を忘れがち
オフィスにいれば周りの人間の動きを見たり、声をかけられたりするので、社内で行われる会議を忘れるということはまずありません。
しかし、1人でいるテレワークでは周囲の動きがないので、ついうっかり忘れてしまうということがありえます。

安全なのは、カレンダーの通知機能を使用する、スマートスピーカーにリマインドしてもらうというような対策を講じておくこと。
早めにログインする習慣をつけておくのもいいですね。

② 音声が伝わらないトラブル
オンライン会議で多いのが、音声をミュートしたまま発言をしてしまうトラブル。
ほかの参加者から、「音声が出てないよ」「ミュートしたままですよ」などと教えてもらって気がつくことも多いでしょうが、取引先との会議では失礼になってしまうことも。

また、自分だけ参加者の音声が聴こえていないトラブルもあります。
これはハードとソフト両面の確認が必要。
音声ソフトのボリュームを絞っていないか、アウトプットの設定は間違っていないか、さらにはイヤホンの接触不良や、ブルートゥースの設定ミスはないか、トラブったときのチェックポイントを整理しておきましょう。

いざとなったら、スマホやタブレットからオンライン会議に接続して急場をしのぐ方法もあります。

③ 子どもやペットがサプライズ登場
これもよくある現象ですね。
チーム内の会議であったら、たまにこういうことがあってもサプライズで済むでしょうが、あらたまった取引先とのオンライン会議では、家庭の事情を表に出すと問題視されてしまいます。

ペットの話題で交流を深めるというメリットはあるにしても、重要な会議のときはとくに気をつけたいですね。
外出して会議に参加する、会議の間は家族に子どもやペットを見ていてもらうといった気づかいが必要です。

④ カメラをオフにするのを忘れがち
オンライン会議を行った翌日、カメラがオンになったままで社内全員参加の音声会議にログインしてしまい、室内着で油断した姿を社内全員に見せてしまったというような映像トラブルも、よくある失敗です。

カメラは、意図しない状況でオンになってしまうことも考慮しておくのが安全です。
カメラはソフトウェアでオフにする習慣を心がけ、さらに使用しないときにはマスキングテープを貼っておくようにするといいでしょう。

カメラのレンズ部にくしゃみの飛沫やホコリなどがついて、ぼやけた映像を送ってしまっていることもあります。
使用するまえには、キレイに拭く習慣をつけましょう。

⑤ リモートハラスメント
自宅から参加するオンライン会議では、カメラの映り込みやノイズなどから個人のプライベートが感じられることも少なくありません。
だからといって、必要以上にプライベートを覗くとか、邪推するような発言をするのはいけません。

たとえば、「あれ? ○○さん、ひとり暮らしじゃないの?」とか、「インテリアにおカネをかけているんだね」というように、仕事と関係のないことを根掘り葉掘り聞くのはハラスメントにあたります。
オンライン会議でそのような不快な思いをした場合は、カメラをオフにする、1対1の会議は避ける、上司に相談するといった対策を考えましょう。

自分のワークスペースをつくりたい

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テレワーク体制になったこの機会に、自分のワークススペースをつくり込みたいと考える人も多いでしょう。
ごくたまに家で仕事をするというのであれば、ダイニングのテーブルやリビングルームのソファでもいいでしょうが、常時、週の数日がテレワークになったというのであったら、やはり仕事に集中できるワークスペースが欲しくなりますよね。

すでに自分のワークデスクがある人は別として、新規にワークスペースを考える場合、まずワークデスクを置くスペースがあるかどうかという大問題があります。
そのスペースがないのであれば、既存の家具を利用するしかありません。
照明やクロスなどで2つのシーンをつくり、仕事モードを考えるといいでしょう。
これは、テレワーク全般に活用できるアイデア。
昼間は和定食を出す店が、夜になるとバーに変わるという店などはいいヒントになります。

新たにワークデスクを設置するという人は、家具店などで探すのもいいでしょうが、リサイクルショップやジモティーなどを利用するのがおススメ。
意外な掘り出し物に出会えるかもしれません。

このところ、テレワークをメインにしてオフィススペースを減らす企業も増えており、オフィスグッズの中古市場は豊富な在庫を抱えているといわれますから、そうした業者を探すのもいいでしょうし、自分の会社に問い合わせてみるのも一考です。

通信環境が悪い

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インターネットに接続する通信環境で悩みを抱えている人も少なくありません。
今までは家でのインターネット環境がスマホだけだったのに、パソコンを使うようになってどうするのが一番いいのか悩んでいるところに、携帯電話料金の値下げやより速い回線の登場で、ますます混乱してしまいます。

家で一般的な仕事ができる通信環境を維持しようとすれば、スマホで契約している回線を使用してテザリングするか、あらたにWi-fiの契約をするか、自宅に回線を引くかという選択肢になります。
極端に大きなサイズのファイルをやり取りするのでなければ、下り上りともに10Mbpsあれば問題ないとされています。

固定電話をもっている人だったら、光回線にしてインターネット接続を契約するのがもっとも安定している方法。
マンションなどの集合住宅回線では、数十Mbpsの回線を維持できます。

Wi-fiに代わって注目されているのが、楽天モバイルなどのコスパに優れる回線です。
圏内であれば、やはり数十Mbpsの回線が維持できるので光回線をやめて乗り換える人も出てきています。

家庭内の通信環境も重要。
使用するパソコンは、LANケーブルで接続するのか、無線LANで接続するのかによって機材や接続速度も変わってきます。
デスクトップパソコンのみの使用であったら、もっとも安定しているケーブル接続でいいでしょうが、無線LANが使えるルーターなどを設置しておけば、ノートパソコン、スマホやタブレットなども同じ環境で使用することができます。

パソコンのタイピングが遅い

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オフィスでパソコン仕事を続けてきた人はともかく、テレワークで新たにノートパソコンを使うようになった人などは、チャットが悩みの種になるケースが少なくありません。
キーボードのタイピングが間に合わず、どんどん進む会話についていけないのです。

しかし、気にする必要はありません。
ブラインドタッチを修得する訓練ははじめるとして、急に素早いタイピングを身に着けることは不可能ですから、現状のスキルをチーム内の人に知ってもらいましょう。

多くの会社は、社内の全員がリアルタイムのチャットに参加できるスキルをもっているわけではありませんよね。

発言したいことや伝えたいことは、多少タイミングを逃しても「先ほどの件ですが」と切り出せばいいのです。
前もって、よく使用する文節や文言をテキストパッドなどに用意しておいてコピー&ペーストする、定型文をIMEに登録しておくといったテクニックもあります。

体重が増えてしまった

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環境が変わったことで、栄養管理の悩みをもつ人も増えました。
テレワークをするようになって太ったという人は多いですよね。

もっとも多いのは、スナック類や糖質を含んだ飲料を摂り過ぎてしまうケース。
自宅にいるということで、わざわざ買いに行かなくてもキッチンに行けばあるのですから、どうしても手が伸びやすくなってしまいます。

スナック類や甘い物は買わないようにする、在庫しないようにする、仕事中の飲み物は糖質を避けるといった決めごとをつくりましょう。
アルコールを飲む人は、「完全に仕事を終えてから」「午後7時以降」というように飲み始めてもよい時間を決めることも大事。

新たな環境における栄養管理、健康管理がしっかりできるようになれば、脳機能や身体機能が活性化されますから、悩み事に対処して乗り越える活力が出てきます。

まとめ

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ストレスの主な原因は、環境に対応できないことだといわれます。
悩み事も同じですね。
いかにして現実を受け入れて、環境に対応していくかということが、今まで以上に問われる時代になったのだといえます。

最後に紹介する悩み事を解決する一番の秘訣は、「あまり気にしすぎないこと」。
どのような境遇にあっても、「なんとかなるさ」という楽観が心のどこかにあると、意外なところで突破口が見つかることも多いのです。

【参考資料】
・『リモートワーク大全』 壽かおり 著  ポプラ社 2020年
・『「気にしすぎてうまくいかない」がなくなる本』 大嶋信頼 著  あさ出版 2018年

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