LMS(Learning Management System=ラーニングマネジメントシステム)とは、「eラーニングの学習管理システム」のことです。
オンラインサービスの発展やリモートワークを導入する企業が増えたことで、社員研修・教育のオンライン化(=eラーニング)が注目されています。
しかしながら、eラーニングで学習教材を配信するだけでは、
- 受講者の学習進捗や理解度がわからない
- いつ誰がどの研修を受けたかわからない
といった問題が起きてしまいます。
そこで活用をおすすめしたいのがLMSです。
本記事では、仕事をかしこく・たのしくするビジネスメディアを運営する「リスタ!」が、企業のeラーニングを効率化する「LMS」を詳しく解説していきます。
- テレワーク時代の従業員教育の方法に悩む中小企業の経営者様
- eラーニングの受講者管理を効率化したいと考える人事部門のご担当者様
といった方はぜひ最後までご覧ください。
eラーニングについて詳しく知りたい方は「eラーニングシステム比較5選!各システムの選び方・費用を解説!」の記事もご覧ください。
LMSとは
LMS(Learning Management System)とは、一言でいうとeラーニングのオペレーションシステムです。
eラーニングは自宅や外出先などインターネット環境されあれば、いつでもどこでも学習を受けられるというメリットがあります。
しかし、その反面、
- 受講者がどこまで受講を終えているかわからない
- 受講者がどれくらい受講内容を理解しているかわからない
- 受講者が好き勝手に受講内容を選択してしまう
といった問題点が生じていました。
そうした問題を解決するのがLMS(学習管理システム)です。
LMSを導入することで、
- 受講者の学習進捗やテスト結果を管理する
- 学習教材の配信、過去に行った研修内容を管理する
- 受講者の強み・弱みを分析する
といったことが可能になります。
LMSの基本的な機能を5つ紹介
LMSには主に5つの機能があります。
- 教材の配信・管理
- 講座の進捗・スケジュール管理
- テスト問題の作成・管理
- 受講者の管理機能
- その他システムと連携
各機能の詳細について説明します。
教材の配信・管理
受講生ごとの学習教材の配信や、学習する順番の管理・伝達が可能です。
例えば、1〜5まで順番に受講しないと次のコンテンツに進めないようにするといった管理を行います。
また学習教材ごとの満足度を把握することで、教材の変更・見直しを図ることも可能です。
講座の進捗・スケジュール管理
受講者ごとの受講状況の管理や、いつ何の研修を受ける予定になっているかスケジュールの管理・把握が可能です。
計画的に研修を実施することで、学習の実施状況および習得知識のばらつきを防ぎます。
テスト問題の作成・管理
受講した学習の理解度を計るためのテスト問題作成が可能です。
テスト結果の集計・分析・レポートもできるため、全体の平均点数や誰がどの問題を間違えたかといったことも容易に把握できます。
受講者の管理機能
受講者情報の登録・管理、保有資格・スキル、学習状況・テスト実施状況など、受講生ひとりひとりの情報を管理します。
誰がどの研修を受講するかといった講座の割り当ても可能です。
その他システムとの連携機能(API連携)
LMSは、人事システムや業務基幹システムなど、他のシステムとの連携も可能です。
機能連携により、LMSに登録された受講者情報をシームレスにデータ移行できるので、CSVファイルやエクセルデータで移す必要などは一切不要です。
LMSの近年の傾向・必要性について
従来LMSといえば、自社サーバー内で構築するオンプレミス型が主流でした。
しかし、最近ではクラウド型に置き換わりつつあります。
クラウド型が伸びている理由としては、
- ブラウザ上でアカウント発行すれば即運用開始が可能
- 利用人数の追加・削除が容易にできる
- サーバーの保守・運用を自社で行う必要がない
といったことが挙げられます。
ただし、クラウド型のデメリットとしては、外部からのセキュリティ攻撃に不安が残ります。
そのため、LMS導入を検討する際には、該当サービスのベンダーにセキュリティ対策について必ず確認するようにしましょう。
今後人材育成での活用が求められるようになる
LMSによっては、受講生自身が持つスキル・資格など、人事データベースとして活用できる機能を持つものもあります。
個々人の経歴や能力などをデータとして一元管理することで、人材の最適化を図る「タレントマネジメント」を行うことが可能です。
タレントマネジメントについて詳しく知りたい方は「タレントマネジメントシステム比較5選!特長・機能・費用まで解説!」の記事もご覧ください。
今、LMSの導入が進む背景
従来、研修といえばOJTや職場内研修が主流でしたが、テレワークの普及に伴いeラーニングに切り替える企業が増えています。
実際に、eラーニングであれば、自宅や外出先からでも研修を受講でき、さらに何度も繰り返し閲覧することが可能です。
しかしながら、eラーニングを提供しただけでは
- 従業員が受講を完了したかどうか
- 研修の理解度や進捗状況はどうか
といった受講状況の管理はできません。
そこで、受講者ごとの受講履歴・学習進捗・理解度テストの結果を一元管理するシステムとして、LMSの導入が徐々に浸透しています。
LMSの種類
LMSには大きく2種類あります。
- オンプレミス型
- クラウド型
それぞれ解説します。
オンプレミス型
オンプレミス型は、自社サーバー内にLMSをインストールする方法です。
メリットとしては、
- 社内ネットワークを利用するため、情報漏えいや様々な脅威リスクが軽減する
- システム環境はすべて自社で構築するため、自由にカスタマイズが可能
といったことが挙げられます。
反対にデメリットとしては、
- サーバーが適切に稼働し続けるためのメンテナンスが必要である
- 複雑なカスタマイズを行う場合、専門家のサポート無しでは難しい
といったことがあります。
クラウド型
クラウド型は、eラーニングベンダーが持つクラウドサーバーにサイトを構築し、クラウドを経由してアクセスする方法です。
メリットとしては、
- 費用・労力コストを抑えて導入が可能
- 保守・運用など、システムに関することはすべて任せられる
などが挙げられます。
反対にデメリットとしては、
- 月額課金制のため、利用状況によっては数年でオンプレミス型のコストを上回る場合もある
- オンライン環境下でなければ利用できない。そのためインターネット障害が発生すると利用不可となる
- カスタマイズ性が低く、自社で自由にカスタマイズできない
といったことがあります。
LMS導入のメリットを4つ紹介
LMSを導入することで得られる4つのメリットとは、
- 受講者自身が保有スキル・学習進捗状況を把握できる
- 企業側が従業員ひとりひとりの状況を把握できる
- 社内で育成ノウハウを蓄積できる
- 研修の準備にかける工数や労力を削減できる
があります。
それぞれのメリットをさらに具体的に解説します。
受講者自身が保有スキル・学習進捗状況を把握できる
LMSのマイページでは、過去の学習状況や自分自身が持つスキルや資格などが登録されるため、いつ・何を受講したかがひと目でわかります。
必須・新着などのステータス管理もできるため、受講の抜け漏れを防ぐことが可能です。
企業側が従業員ひとりひとりの状況を把握できる
受講生だけではなく、企業側・管理者側も各従業員の学習状況を把握できます。
従業員のステータスを一元管理することで、
- 学習が遅れている従業員の確認
- 従業員が持つスキルや強み・弱みの把握
などができるようになります。
それによって、
- 受講生一人ひとりの課題に応じた個別対応
- 社内の優秀な人材の早期発見
といった人事戦略に活かすことが可能です。
社内で育成ノウハウを蓄積できる
LMSを活用して過去の研修や資料を集約することで、社内に点在する育成ノウハウを蓄積することが可能です。
蓄積された情報は社内独自の育成ノウハウとして活用できます。
さらに、受講満足度やテストの結果を管理することで、学習コンテンツ内容の変更・改善に活かすことも可能です。
研修の準備にかける工数や労力を削減できる
LMS管理画面で、過去に行った研修内容を一元管理できます。
特に同じ研修を2回以上行う場合は、研修資料を探す時間や準備の手間を最小化することが可能です。
また、いつ・だれが研修を受けたかの確認も容易です。
例えば1年に1度受講しなければならない研修なども、受講すべき人がひと目でわかるようになります。
※オンライン研修の準備について詳しく知りたい方は「オンライン研修のやり方って?企画立案から効果測定まで解説」の記事をご覧ください。
LMS(学習管理システム)おすすめ3選
ここでは、「リスタ!」厳選のLMSおすすめ3選を紹介します。
気になったシステムがあれば、各システムの公式サイトから資料請求や、トライアルから始めてみてください。
eden LMS(エデン株式会社)

概要
eden LMSは、初期費用無料・リーズナブルな料金で運用できるクラウド型eラーニングシステムです。
eラーニング(LMS)の導入が初めてでも誰でもかんたんに利用できる使いやすさが特長。サポートも無料で受けられるので、専門知識がない方でも安心して利用できます。
特長
- eラーニング(LMS)だけでなく、人材育成全体にかけるデータの一元管理も可能
- 初期費用なし。月単位でユーザー数変更可能なので、無駄な費用の支払いなし
- PowerPointからのナレーション付き動画や、穴埋めテストの作成が可能
導入時の注意点
最小利用人数が10名以上のため、10人未満の場合は一人あたりのコストが高くなります。
無料プランの有無
無料トライアル有り
費用
| プラン | 同時アクセスプラン | ユーザーID数課金プラン |
|---|---|---|
| 月額料金(税込) | ・44,000円(最大15名同時アクセス) ・66,000円(最大30名同時アクセス) ・88,000円(最大50名同時アクセス) ※上限人数による | ・10〜300@300円 ・301〜1000@250円 ※1001名以上は要問い合わせ |
| 特長 | 同時アクセスできる人数の上限を決める代わりに、 ユーザーを何名でも登録できる | ログイン可能なユーザーID数 に応じた従量課金 |
導入企業の声
「多数の同時アクセスに耐えうるか」という点において導入前は不安の声もありましたが、実際には、多数の同時アクセスでもスムーズに利用できた上、問い合わせなどにも素早く対応してもらえたので、問題なくeラーニングを実施することができました。
引用:eden LMS公式サイト導入事例/旅行会社
相当数の利用を想定していたので、まずは、その規模で利用できるシステムであることが必要条件でした。eden LMSは標準搭載の機能だけで要件を満たすことができ、また今後バージョンアップしていっても同じ料金で使い続けられるとのことだったので安心でした。
引用:eden LMS公式サイト導入事例/人材
LearningWare(株式会社プロシーズ)

概要
LearningWare(ラーニングウェア)は、導入企業数2,400社以上の実績を持つ、あらゆるチームや組織に対応したLMS(eラーニングシステム)です。
スマホアプリにも対応しており、移動中や外出先からでも学習が可能です。プッシュ通知を設定することで、受講者がお知らせを見落としにくくなり、受講率アップに繋がります。
特長
- PCとほぼ同様の機能をスマホアプリから操作可能。プッシュ通知により、開封率・返信率・受講率アップに繋がる
- 受講者のスキル・資格を検索&マッチングできる人材管理機能により、適材適所に人材配置が可能
- API連携機能により、基幹業務システムや人事システムなど、他のシステムとシームレスな連携が可能
導入時の注意点
他社サービスと比べると初期費用が高めの設定です。
無料プランの有無
要問い合わせ
費用
■ユーザー数プラン
- 初期費用 220,000円
| ユーザー数 | 月額費用(税込) |
|---|---|
| 5IDまで | 22,000円 |
| 10IDまで | 26,400円 |
| 30IDまで | 30,800円 |
| 50IDまで | 35,200円 |
| 150IDまで | 55,000円 |
※ユーザー数による従量課金制
■同時アクセス数プラン
- 初期費用 220,000円
| 同時アクセスユーザ数 | 月額費用(税込) |
|---|---|
| 25 | 107,800円 |
| 50 | 147,400円 |
| 75 | 187,000円 |
| 100 | 226,600円 |
| 150 | 299,200円 |
導入企業の声
これまで弊社の研修は、社員を1ヵ所に集めて行う形式で行っていましたが、社員を集めるのは何かと費用がかかります。また新入社員に対する研修については、支店長などが支店ごとに研修を実施していますが、どうしても支店ごとに知識の偏りが出ていました。eラーニングを導入することで、経費を抑えながら、どの支店でも標準化した研修を行えるようになりました。
引用:LearningWare公式サイト/活用事例(人材派遣)
受講者側が使い方のマニュアルを読まずとも、直感的に使い方が理解できるかどうかという点でした。ホーム画面から『なんだか難しそう・・・』といった印象を受ければ、意欲的な学習にも繋がりにくいのでは、と考えていました。ITやネットなどが苦手なスタッフでも、どうやって受講すればよいのかが簡単にイメージできるようなメニューなど直感的なデザイン性が重視していたポイントの一つでした。
引用:LearningWare公式サイト/活用事例(育毛サロン)
Teachme Biz(株式会社スタディスト)

概要
Teacme Biz(ティーチミービズ)は、動画や画像ベースの手順書を作成・更新・運用管理できるクラウドサービスです。
手順書作成には、画像編集スキルなど一切不要。画面上の直感的な操作だけで、誰でもかんたんに短時間でマニュアルが出来上がります。
作成したマニュアルは検索機能や配信機能を活用することで、最小の労力で受講者に届けることが可能です。
特長
- 受講生の学習状況を一元管理。学修進捗を見える化することで、育成のばらつきを抑え、管理者の負担を削減
- 動画・映像ベースのわかりやすいマニュアルが誰でも作成可能。さらに必要な手順書を瞬時に検索
- 接客基準を統一化するトレーニング機能。手順書があることで成長のばらつきをなくし、品質の標準化が可能
導入時の注意点
初期費用が他のサービスと比べて高めの設定となっています
無料プランの有無
30日無料トライアル
費用
■初期費用:500,000円
| プラン | スターター | ベーシック | エンタープライズ |
|---|---|---|---|
| 月額費用(税込) | 55,000円 | 110,000円 | 330,000円 |
導入企業の声
今まで新人従業員が独り立ちするまでに14日間かかっていました。しかし新人研修にTeachme Bizを用いたことで10日間に短縮することができました。これを年間で考えると新人従業員が独り立ちする時間が16,000時間短縮ですから、かなり大きいコストカットですよね。
引用:Teachme Biz/導入事例(食料品小売)
新店舗での活用において効果が出ています。新規オープン直後というのは非常に忙しい時期なので正社員がアルバイトメンバーを教育する時間はほとんどとれませんし、新店舗なので先輩のパートさんもいない。そんなときにTeachme Bizの手順書を見れば、わかりやすく、かつ何度でも確認することができるということで、新店舗では特に好評です。
引用:Teachme Biz/導入事例(ホームセンター)
LMSを一覧表で確認
| ツール名(運営企業名) | 特長 | 月額費用(税込) |
|---|---|---|
| eden LMS (エデン株式会社) | ・eラーニング(LMS)だけでなく、人材育成全体にかけるデータの一元管理も可能 ・初期費用なし。月単位でユーザー数変更可能なので、無駄な費用の支払いなし ・PowerPointからのナレーション付き動画や、穴埋めテストの作成が可能 | ■同時アクセスプラン ・44,000円/月額(最大15名同時) ・66,000円/月額(最大30名同時) ・88,000円/月額(最大50名同時) ※上限人数による ■ユーザーID数課金プラン ・10〜300名@300円/月 ・301〜1000名@250円/月 ※1001名以上は要問い合わせ |
| LearningWare (株式会社プロシーズ) | ・PCとほぼ同様の機能をスマホアプリから操作可能。プッシュ通知により、開封率・返信率・受講率アップに繋がる ・受講者のスキル・資格を検索&マッチングできる人材管理機能により、適材適所に人材配置が可能 ・API連携機能により、基幹業務システムや人事システムなど、他のシステムとシームレスな連携が可能 | ■ユーザー数プラン ・初期費用:220,000円 ・5ID〜150ID:22,000円〜55,000円/月額 ※ユーザー数による従業課金制 ■同時アクセス数プラン ・初期費用:220,000円 ・25〜150ユーザ:107,800円〜299,200円/月額 |
| Teachme Biz (株式会社スタディスト) | ・受講生の学習状況を一元管理。学修進捗を見える化することで、育成のばらつきを抑え、管理者の負担を削減 ・動画・映像ベースのわかりやすいマニュアルが誰でも作成可能。さらに必要な手順書を瞬時に検索 ・接客基準を統一化するトレーニング機能。手順書があることで成長のばらつきをなくし、品質の標準化が可能 | ・初期費用:500,000円 ・スターター:55,000円/月額 ・ベーシック:110,000円/月額 ・エンタープライズ:330,000円/月額 |
まとめ|人材育成の効率化を図るならLMSの導入がおすすめ!
この記事では企業内研修など、eラーニングに役立つLMSについて、機能・メリットを中心に解説してきました。
LMSを活用することで、誰がどの研修を受講したのかを受講者ごとに一元管理が可能です。
また、研修後にテストを実施することで、受講者ごとの研修理解度を把握や受講者ごとの強み・弱みの理解にも役立ちます。
「今までの研修では効果測定に課題を感じていた。」といった人事担当者・育成担当者にとって、特に役立つ機能が備わっています。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、LMS導入を検討してみてはいかがでしょうか。
もしオンライン研修が初めてで「何から手を付けたらいいかわからない」という方は、研修運営代行サービスを利用することもおすすめです。
研修運営代行サービスについて詳しく知りたい方は「研修運営代行サービス比較6選!費用や特徴まで徹底解説」の記事をご覧ください。
















