仕事の効率をアップするために集中力は欠かせません。
人間が集中力の欠如に悩んでいたという記録は、古代ギリシャの時代から残っているといいます。
好きな事や楽しい事には集中できるのに、仕事となると集中が続かないのはなぜなのか?
好きな事に発揮できる集中力を仕事に使えないものだろうか?
そうした悩みに応えるため、集中力を高めるための思考トレーニングや、効率的なタスク管理の方法といったテクニックがいろいろなところで紹介されてきました。
しかし、そうしたテクニックを学んでも「集中できたのは最初だけで、すぐに続かなくなってしまった」という人が多いのです。
米国のビジネスシーンでは、1970年代から「focus(フォーカス)」という概念が用いられてきました。
英語の“concentrate”と同じく「集中力」と訳されますが、この“focus”という概念はアテンションコントロール(注意持続力)やセルフコントロール(自律)の能力、モチベーション管理能力、ストレスケア能力などいくつものスキルが組み合された能力とされ、日本語の「集中力」で表されるような単一の能力ではありません。
ここでは、フォーカスを向上させるテクニックとして認められた事柄の中から、疲労とストレスのリセットを主な目的とする10のライフハック(仕事術)を解説します。
フォーカスという概念からアプローチするテクニックによって、持続性のある集中力向上をねらうものです。