デザインに関する専門知識や経験がなくても、だれでもかんたんにプロのようなデザイン制作ができるCanva(キャンバ)。
無料プランでもテンプレートや素材の数が豊富であるため十分に活用できますが、ある程度操作に慣れ制作物の量も増えてくると、有料プランへのアップグレードを検討される方も多いはずです。
Canvaの有料プランである、Canva Pro(キャンバ プロ)を使えば、画像やテンプレート数を増やすことや、制作を便利にする各種機能の利用が可能になります。
本記事では、仕事をかしこく・たのしくするビジネスメディアを運営する「Smarf」が、ビジネスシーンのデザイン制作に役立つ「Canva Pro」について解説していきます。
すでにCanvaを利用されていて、さらにCanvaの利用範囲を広げたいご担当者様や、デザイン業務を効率化したいご担当者様は必見です。
Canva Pro(キャンバ プロ)とは?
Canvaは無料で利用できるデザインツールですが、一部の画像やテンプレートは利用制限が掛かっています。Canva Proにアップグレードすることで利用制限を解除し、よりプロ仕様のデザイン制作が可能になります。
Canva Proは次のようなお悩みを持つ方の利用がおすすめです。
- Canva無料版で作ったデザインがほかの人と被る時がある(被りたくない)
- Canvaの制作物が増えたことで保存ストレージが不足している
- Canvaの中から無料画像を検索する時間が面倒
また、Canva Proを利用することでオリジナル性を高め、より効率的なデザイン制作が可能です。
Canva Proの費用は?無料プランと有料プラン(Canva Pro)の違い
Canvaには無料プランを含め3つのプランがあります。
- Free
- Pro
- Enterprise
Canva Proは年額払いで12,000円(年)、月額払いで1,500円(月)です。※5人まで
年額払いの場合は月あたり1,000円で利用できるので、長期で利用する場合は年額払いを利用するのがおトクです。
それぞれの費用、機能の違いを表にしましたので参考にしてください。
プラン | Free | Pro | Enterprise |
---|---|---|---|
費用 | 0円 | ・年額払い12,000円 ・月額払い1,500円 ※5人まで(6名以上は別途) | 要問い合わせ |
ストレージ容量 | 5GB | 100GB | 無制限 |
保存フォルダー | 2 | 無制限 | 無制限 |
テンプレート数 | 25万点以上 | 42万点以上 | 42万点以上 |
画像・素材数 | 数十万点 | 7,500万点以上 | 7,500万点以上 |
背景透過ダウンロード | 不可 | 可 | 可 |
サポート | セルフサービス | 24時間年中無休のサポート | 24時間年中無休のサポート |
主な利用対象 | 個人 | 個人・チーム | チーム・企業 |
また、CanvaProの費用は利用ユーザー数によって異なります。以下の表に、利用人数ごとの料金比較をまとめています。
Pro 利用人数 | 月額払い | 年額払い |
---|---|---|
1〜5名 | 1,500円 | 12,000円 |
10名 | 5,500円 | 42,000円 |
15名 | 9,500円 | 72,000円 |
50名 | 37,500円 | 282,000円 |
100名 | なし | 582,000円 |
そのほか機能の違いは、公式サイトをご覧ください。
このように、個人のプライベート利用であればFreeプランでも十分な機能が備わっていますが、有料プランにアップグレードすることで、より多くの素材や機能を活用することが可能です。
特に企業やチーム単位での
- 商用利用などで制作物の量が増える場合
- 複数名で作業を行う場合
といったように主にビジネス目的で利用する場合には、有料プランへの切り替えがおすすめです。
Canva Pro(有料プラン)のメリット
ここからはCanva Proにアップグレードした場合の具体的なメリットを紹介します。
Canvaの利用が初めての方は「Canvaの使い方を解説!初心者がプロのようなデザインを作る方法」で登録方法から使い方まで解説していますので、も併せてご覧ください。
使用できる素材やテンプレート数が大幅に増える
Canva Proでは画像や素材が42万点以上、テンプレートは7,500万点の中から利用可能です。
無料版でも数十万点の利用が可能であるため、「無料版でも十分なのでは?」と感じるかもしれません。
しかしながら実際にテーマや用途を絞ると、無料版で使える画像・素材の量に物足りなさを感じることがあります。
「イメージに合うピッタリの画像を見つけたと思ったら有料だった」ということもよく聞く話です。また、無料ユーザー同士でデザインが似通ってしまうことで、差別化がしにくいといったデメリットがあります。
さらに、無料で使える画像・素材の中からイメージに合うものを探すのは意外と手間が掛かります。その時間がもったいないと感じる方は、Canva Proにアップグレードすることで、検索の手間から解放されます。

ストレージ容量無制限で使用できる
Canvaは無料プランで5GBまで、Canva Proでは100GBまでクラウドストレージの利用が可能です。
もちろん、Canvaのクラウドストレージを使わずに、
- パソコンやスマホのデバイス上に保存する
- Googleドライブ、iCloud、Dropboxなどのクラウドストレージに保存する
といったことも可能です。
しかし画像などはデータ量が大きいため、ストレージに負担を掛けてしまいます。
Canvaで制作作業に使用するデータは、Canvaのクラウドストレージに保存することで、そのほかの保管先の負担軽減にも繋がります。
背景透過画像をカンタンに作成できる
背景透過画像とは、人物などメインの画像だけを抽出し、背景部分を透明に加工する技術です。これにより他の画像とコラージュができるようになります。
今まで背景透過画像は、Photoshopなどの画像加工ソフトが必要であり、スキルを持ったプロデザイナーだけが作れるものでした。
しかし、Canva Proの「Background Remover」という機能を活用することで、ワンクリックで高精度な背景透過画像の作成が可能です。
ここでは、Canva Proの背景透過画像の手順を解説します。
①背景透過をしたい画像を選択し、左上の「エフェクト」をクリックします。
すると、メニューバーに「Background Remover」が表示されるので、そちらをクリックします。

②数秒後に、背景が透明になった背景透過画像が表示されます。

③できあがった背景透過画像に他の写真を組み合わせます。
デフォルトでは背景が湖でしたが、山に変更しました。これで完成です。
いかがでしょうか。Canva Proの「Background Remover」を活用することで、ワンクリック・数秒で、プロデザイナー並のテクニックを使うことができます。

Canva Proの30日間お試しプランがある
「Canva Proにアップグレードするか迷う」という方も多いかと思いますが、Canva Proには30日間無料お試し期間がありますので、利用を迷われている方はまずはそちらで実際に体験してみることをおすすめします。
たしかにCanva Proは、年額払い12,000円(月あたり1,000円)の費用が掛かります。(月額払いの場合はいつでも解約ができますが、年額払いに比べて費用負担が大きくなります)
無料でも十分使えることから、「有料にする必要性があるかどうか」は非常に迷われるポイントかと思います。
しかしながら、正しく比較検討をするためには、実際にCanva Proでできることを体感しない内は検討のしようがありません。
もし、Canva Proを試した上で「たしかに便利だけど、今はそこまで必要ではない」と結論が出れば、それがベストです。その判断をするためにも、まずはCanva Proを体感してみましょう。
Canva Proの登録方法は「Canvaの使い方を解説!初心者がプロのようなデザインを作る方法」の記事で解説しています。
まとめ|Canva Proを使えば、デザイン作成がますます便利になる
この記事では、Canva Proについて無料版との比較と具体的なメリットを紹介してきました。
無料版でも十分に使えるCanvaですが、有料版はさらに便利な機能を利用可能です。
Canva Proを活用することで、
- 無料版に比べてさらに豊富な画像・素材・テンプレートの利用
- プロデザイナーのような背景透過機能の活用
- 容量を気にせずデザイン制作ができるクラウドストレージの利用
が可能です。
他にもCanva Proには、デザイン制作を効率化し、クオリティの高める機能が備わっています。
特に現在仕事でCanvaを使われている方は、
- 制作スピードの向上、生産性向上
- 制作物のクオリティアップ
- 制作できる範囲の拡大
- 他と差別化できるオリジナルデザイン
が可能です。
年間12,000円(月あたり1,000円)といった費用がかかりますが、Canvaで制作したデザインは商用利用も可能であるため、その分売り上げを増やすことで十分に元はとれます。
Canvaの商用利用については、「Canvaで作った画像・ロゴの商用利用は可能か?注意点も解説!」の記事で詳細を解説していますので、併せてご覧ください。