セールスイネーブルメントという手法が、近年注目を集めています。セールスイネーブルメントとは一言でいうと「営業活動のおいて効率的に売れるようにする仕組み化」のことです。
セールスイネーブルメントの概念・手法は、すでに海外を中心に主流になっています。
今後、外資系日本法人などを通して、日本でも導入する企業が増えるはずです。
しかしながら
- セールスイネーブルメントは具体的にどのように取り組めばよいのか?
- MAやSFAなど、いままでのマーケティング手法とはなにが異なるのか?
といったように疑問を感じる方も多いです。
セールスイネーブルメントを組織に取り入れるために、最も手軽な手段は「セールスイネーブルメントツール」の導入です。
そこで本記事では、仕事をかしこく・たのしくするビジネスメディアを運営する「Smarf」が、セールスイネーブルメントツールの特徴、機能、料金などを比較しながら紹介していきます。
テレワークの普及により、思うように営業の成果が上げられずお困りの企業経営者様や、営業部門のご責任者様はぜひ最後までご覧ください。
セールスイネーブルメントとは?
セールスイネーブルメントとは「Sales(販売)」と「enable(可能にする)」という2つの単語を組み合わせた造語です。
つまり「継続的に営業で売れるようになるための仕組みづくり」のことです。セールスイネーブルメントを行うことで、組織内の営業ノウハウが平準化し、安定した業績を生み出し続けることができます。
従来型の営業活動は
- 営業ノウハウは営業同行などOJTで教わることが多い
- 提案資料や説明方法は営業パーソン個々人でカスタマイズされる
といったように営業活動の属人化が課題でした。
しかし、昨今はマーケティング要素を取り入れ、より組織として成果を出すことが求められています。
そこでセールスイネーブルメントを取り入れることで、営業パーソンひとりひとりの営業プロセスを統合し、組織全体の最適化を図り、継続的に高い成果を生み出し続けることが可能になります。
セールスイネーブルメントの具体的な施策は
- セールスコンテンツの整備と共有
- 営業研修・トレーニングの実施
- MA・CRM・SFAなどのマーケティングツールとの連携
などが挙げられます。
例えば、MAツールで獲得した顧客が、
「MAツール上ではホットリード(見込み度合いが高い)となっていながら、その後メールや電話で度々アプローチしても音沙汰なく、結局成果に繋がらなかった」
といった経験はありませんか。
このような場合にセールスイネーブルメントを活用することで
- 成果に繋がっている資料(コンテンツ)を比べ、
- なぜ効果の違いが生まれているのかを検証し、
- コンテンツ内容を改善し全体に共有する
といったことが可能です。
つまりセールスイネーブルメントとは
- MA・CRM・SFAと連携をしながら定量で効果を検証する
- コンテンツ改善やセールストークなど営業スキル研修を実施する
- 結果として営業力が向上し、継続的に売れるようになる
といった状態を作ることができます。
MA・CRM・SFAの各マーケティングツールについてはこちらの記事もおすすめです。
セールスイネーブルメントツールを選ぶ際のポイント
営業活動を効率化する、セールスイネーブルメントツール。
しかしながら、セールスイネーブルメントツールは機能が豊富で活用方法も多岐に渡ります。
また、日本ではまだ馴染みの薄い手法でもあることから、海外のツールが中心です。
そのため
「具体的に何ができるのかよくわからない・・・」
「どのサービスが自社に最適かわからない・・・」
と感じる方も多いです。
本項では、セールスイネーブルメントツールを選ぶ際のポイントを5つ紹介します。
自社にとって必要な機能を確認する
セールスイネーブルメントツールの機能は多岐に渡ります。しかしながら、機能をすべて完璧に使いこなす必要はありません。
機能を使うために営業プロセスを見直すのではなく、今の営業プロセスを正しく検証するために必要な機能を整理しましょう。
ツールによって備わっている機能が異なりますし、同じツールでもプランによって使える機能が異なります。
おすすめはExcelなどで一覧表にすると検討がしやすくなります。
運営・分析は誰が担当するか確認する
セールスイネーブルメントの効果を発揮するためには、分析や検証が肝になります。
例えば
- よくダウンロードされている資料はどれか
- 顧客は資料のどのページまで見ているか
- トップ営業とほかの営業の違いはどこにあるか
といった分析が必要です。
そして、営業パーソンは営業活動に集中してもらうためには、営業部隊とは別にセールスイネーブルメントの運用チームを持つ必要があります。
なぜなら、分析・検証は継続していくことで徐々に改善していくため、時間と労力が掛かるからです。
そのため、専任のマーケティングチームを置くことをおすすめします。
サポート体制が整っているか確認する
ツールの操作や機能が分からない時に、どこに相談をすれば良いかサポート体制について確認しましょう。
また、サポートの方法は
- メール・電話のみ
- WEB会議
- オフライン面談
といったように会社によって変わります。
特に、セールスイネーブルメントツールの会社は海外企業が主流であるため、日本法人があるかどうかも含めて確認が必要です。
他のツールとAPI連携ができるか確認する
セールスイネーブルメントツールは外部ツールと連携できるものがあります。
例えば
- Slack、ChatWorkといったグループウェア
- Office365、GoogleWorkspaceといったオフィススイート
- Salesforce、HubspotといったCRM
などがあります。
特にMA/CRM/SFAなどのマーケティングツールを導入している企業であれば、
API連携によりシームレスに切替が可能なので、ストレスなく利用可能です。
セールスイネーブルメントツール比較8選
セールスイネーブルメントツール導入を迷われている方に向けて、最新のセールスイネーブルメントツール8選を紹介します。
各社によって、最適なツールは異なります。もし気になったツールがあれば、まずは無料トライアルや資料請求をしてみましょう。
Handbook(アステリア株式会社)

概要
Handbook(ハンドブック)は、ビジネスシーンで必要なあらゆるファイルデータを、モバイル端末にひとまとめにするコンテンツ管理システムです。
商品カタログ・営業資料・社内資料・研修資料などを集約。必要なときに瞬時に取り出せるので、業界・業種問わず様々な場面で活用可能です。
相手からのフィードバックも収集・分析できるため、コンテンツの継続的な改善も可能。使用するコンテンツを統一することで属人化を解消し、組織としての売上向上を実現します。
特長
- ビジネスシーンで活用するあらゆるツールをひとつに集約。モバイル端末でいつでも閲覧が可能
- フィードバック機能・アンケート機能で、顧客の反応など現場のリアルな声を集め、改善に活かすことが可能
- コンテンツのダウンロード禁止設定やコピー防止設定により機密情報の流出を防ぐことが可能
導入時の注意点
タブレット端末の利用をメインに想定し開発されているため、PC画面は見づらいという声が多いようです
無料プラン有無
無料トライアル有り(30日間)
費用
プラン | 保存容量 | 費用(月額/年額) |
---|---|---|
スタンダード(標準) | 1GB | 月額:25,000円 年額:250,000円 |
プレミアムプラス(標準) | 3GB | 月額:120,000円 年額:1,200,000円 |
エンタープライズプラス | 500GB | 月額:400,000円 年額:4,000,000円 |
導入企業の声
会議のペーパーレス化を目標にHandbookを導入し、会議資料の印刷から保管、廃棄までにかかるコストや工数を劇的に削減できました。
引用:Handbook公式サイト導入事例
Handbookの活用により、毎月発生する資料印刷準備の手間がなくなり、外出先での会議資料の事前確認も容易になりました。また、過去の会議資料を登録する運用で、管理職の業務引継ぎもスムーズに実施されています。
引用:Handbook公式サイト導入事例
Bigtincan Hub(株式会社テラ)

概要
Bigtincan Hub(ビッグティンカンハブ)は、欲しいときに必要な資料をすぐに取り出せる「ファイル整頓ボックス」です。
更新頻度の多いコンテンツの再配信や、最新資料を瞬時に一斉送信が可能。通知を受け取った全員の手元には、常に最新資料がある状態を作ることができます。
コンテンツIQ(AI)がコンテンツの利用状況を解析し、だれが・いつ・どのコンテンツを、どれくらいの時間見ていたか分析が可能。利用度や関心度が高いコンテンツ分析により、コンテンツの改善が可能です。
特長
- 米国のデザイナーチームが作り上げた直感的で洗練されたデザイン。タブレット上での操作も滑らかで快適
- iOS・Androidタブレット・スマートフォンなど、あらゆるデバイスに対応。どのデバイスからでも同じ資料にアクセス可能
- 独自のAIがコンテンツの利用度を自動解析。アクティビティログからコンテンツごとの分析・検証が可能
導入時の注意点
以前はライトプラン(月額1000円)もありましたが廃止になったようです。採用契約数は10ID〜となっています。
無料プラン有無
無料トライアルあり
費用
プラン | 費用 |
---|---|
Standard | ・月額:2,000円/ID ・年額:24,000円/ID ※最小契約単位は10ID |
Enterprise | ・月額:3,000円/ID ・年額:36,000円/ID ※最小契約単位は10ID |
導入企業の声
Bigtincan Hubを導入後は資料作成、編集、閲覧に他アプリは必要なくなりました。営業チーム内での情報交換が飛躍的にスムーズになり、Hubならではの機能で検索時間も大幅に削減できています。
引用:Bigtincan Hub公式サイト/導入事例
営業先での製品紹介やビデオ紹介など、プレゼンテーションツールとして利用しています。ユーザ側機能だけでなく、管理者側から細かく閲覧できるレポート、検索、セキュリティなどの充実機能も利用中です。
引用:Bigtincan Hub公式サイト/導入事例
PITCHER

概要
PITCHER(ピッチャー)は、営業チームの業績向上を実現するセールスイネーブルメントツールです。最新データ、資料などを営業チームにいつでも提供が可能。
単一アプリですべてのデータを集約するので、情報の整理や検索に時間を掛ける必要はもうありません。
オフライン(インターネット未接続)環境でも利用できるので、いつでもどこでもPITCHERにアクセスし、顧客情報の更新が可能です。
特長
- 資料の反応を追跡し、閲覧数・閲覧率・CVRの把握が容易。それを元にコンテンツ内容の改善が可能
- Salesforce、Oracle、Microsoft Dynamicsなどの外部ツールとの連携が可能。あらゆるデバイスでアクセス可能
- 収集したデータを元に行動可能なアドバイスに変換。営業部門の強化や、業績の立て直しが可能
導入時の注意点
海外ツールなので、英語ができる人でないと導入まで難しいです
無料プラン有無
無料デモあり
費用
デモ体験の上要見積もり
導入企業の声
営業担当者が適切なコンテンツを探したり見つけたりするのに費やす時間が減り、マーケティングチームや営業チームは、期限切れのコンテンツや法的に承認されていないコンテンツが出回ることを心配する必要がなくなりました。
引用:PITCHER公式サイト/導入事例
Pitcherの強力な資料があると、その資料に直接リンクできるハブのようなものになります。Pitcherを使えば、顧客ごとに異なる資料のコンテンツを統合して、顧客タイプごとにチャプターをナビゲートするだけで、1つのインタラクティブな作品を作ることができるのです。
引用:PITCHER公式サイト/導入事例
HIGHSPOT

概要
HIGHSPOT(ハイスポット)は、企業の収益率を改善する販売支援プラットフォームです。
HIGHSPOTを活用することで、コンテンツの整理による時間コストの削減をはじめ、トレーニングやコーチングなど、営業担当者のパフォーマンスを向上するための施策の提供が可能。
ダッシュボード上から、セールス担当者やコンテンツごとのパフォーマンスやROIを把握できることが特長です。
注釈:ROI(Return On Investment)=投資利益率
特長
- 検索性に優れたコンテンツプラットフォーム。欲しいコンテンツを探す時間を大幅に削減することが可能
- 戦略を具体的な行動に落とし込むために、コンテンツごとのガイダンスを使用して、顧客への案内方法を習得可能
- 営業力を強化するトレーニング機能。学習用動画をアップロードすることで、いつでもどこでも学習が可能
導入時の注意点
収益率やROIなど経営に関する細かい数字も扱うため、ビジネス数字の活用スキルが求められます
無料プラン有無
無料デモあり
費用
デモ体験の上要見積もり
導入企業の声
Highspotを使用する価値がわかっている営業担当者は、ツールに夢中です。各自の営業シナリオに必要なガイダンスとトレーニングを必要に応じて受けられるので、パフォーマンスが向上し、商談を手早く成約に持ち込むことができています。
引用:HIGHSPOT公式サイト/導入事例
Highspotを使用すると、営業担当者はすぐに回答を得て、適切なコンテンツをセルフサービスで入手できます。そのコンテンツは、購買担当者がどのように関与しているかを視覚的に確認したうえで、パーソナライズすることも、購買担当者に直接売り込むことも可能です。
引用:HIGHSPOT公式サイト/導入事例
Smartsheet

概要
Smartsheet(スマートシート)は、組織の業績を達成するためのプラットフォームです。生産性や営業プロセスの収益率改善を促進する機能が備わっています。
求めるコンテンツに素早くたどり着くための検索機能により、フォルダ内を探す時間の短縮に繋がります。
さらに同じデータをさまざまな切り口に切り替えて可視化が可能。担当者ごとのパフォーマンス分析に時間が掛かりません。
特長
- 電子メールの送受信、アプリの切り替え時間、反復作業のミスなど、ビジネスシーンのあらゆるムダを削減し生産性を向上
- 情報の検索・整理に掛かる時間を削減し、欲しい情報に素早く到達できる高機能な検索ボード
- かんたんなルール設定による反復アクションの自動化が可能。フォームを活用したデータ収集や対応を簡略化
導入時の注意点
操作画面に慣れが必要であるようです。また海外ツールのため、国内での導入事例が少ないため使い方に迷った時にノウハウが見つからない場合があります
無料プラン有無
無料お試しあり
費用
プラン | 費用 |
---|---|
スタンダード | 要見積もり |
エンタープライズ | 要見積もり |
導入企業の声
smartsheetの最大のメリットの1つは、クライアントが社内でサイロ化していたさまざまなグループをまとめてより効果的に共同作業を始められたことで、私たちが実行していたプロジェクトに良い影響があったことだと思います。
引用:Smartsheet公式サイト/導入事例
Smartsheetにより、許容誤差を大幅に減らすことができます。大量のデータを扱っていると、ミスをしがちです。でも今はレポートを送信する際には、Smartsheetが信頼できる情報ソースからデータを引き出してくれます。レポートが正しく記述されていることはすでに検証済みです。
引用:Smartsheet公式サイト/導入事例
Sales Doc.(株式会社Innovation & Co.)

概要
Sales Doc.(セールスドック)は、セールスイネーブルメントに特化した国産ITツールです。
営業資料の整理だけではなく、資料ダウンロードをした顧客が、現在資料のどのページを閲覧しているかリアルタイムに可視化が可能。
さらに、問い合わせを促すWeb接客や、打ち合わせ日程の確約を促すために日程調整ツールのポップアップ表示が可能です。
特長
- 資料や動画を送るだけで自動的にアポイント取得が可能。メール、電話アプローチが不要
- どの顧客が資料を閲覧しているかリアルタイムに確認可能。架電時のアポイント獲得率が向上
- 資料ごとの効果分析が可能。資料ごと、担当者ごとのパフォーマンスを分析できるので適切な改善が可能
導入時の注意点
顧客が資料閲覧中にアプローチするため、企業や担当者によっては(営業する側・受ける側)抵抗感を持たれる場合がありそうです
無料プラン有無
要問い合わせ
費用
プラン | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
ライト | 100,000円 | 30,000円/月 |
スタンダード | 100,000円 | 60,000円/月 |
プレミアム | 100,000円 | 90,000円/月 |
導入企業の声
「電話での感触はさほどよくなかったけれども、何度も資料を読んでいるのだから、実は温度感の高いお客様だな」とか、そういうことがわかるようになった結果、コールして結局なにも得られなかった、というケースは格段に減ってきています。
引用:Sales Doc.公式サイト/事例
資料を読んでいただけたかを確認するために何度も電話をかけたり、メールを送ったりするという、従来の営業プロセスのひとつが完全になくなり、物理的な負荷が大幅に軽減されました。担当者からは、「営業活動がすごく効率化された」という声が上がっています。
引用:Sales Doc.公式サイト/事例
Copper

概要
Copperは、GoogleのオフィススイートであるGoogle Workspaceと連携して効果を発揮するセールスイネーブルメントツールです。
注釈:オフィススイート=ビジネスシーンに必要なツールをひとまとめにしたサービス。詳しく知りたい方は「オフィススイート比較8選!各ツールごとの特長・機能まで解説!」の記事をご覧ください。
Gmailの受信トレイから、リードの追加、取引の更新、予定の作成、タスクのフォローアップまでを行うことが可能です。
豊富なテンプレートを活用することで、直感的なワークフローとタスクの自動化を実現します。
特長
- GoogleWorkspace公式のCRM。GmailやGoogleカレンダーの利便性を高め組織の生産性向上を実現する
- 14日間の無料トライアルあり。実装に時間が掛からないので、導入してすぐに試すことが可能
- MailChimp(メール配信)、Slack(グループウェア)、HubSpot(CRM)などあらゆるツールとの連携が可能
導入時の注意点
海外ツールのため、日本語化が進んでおらず説明がわかりにくいのがネックです
無料プラン有無
無料トライアルあり(14日間)
費用
プラン | 費用 |
---|---|
Basic | $25(約2,723円) |
Professional | $59(約6,426円) |
Business | $119(約12,962円) |
導入企業の声
Copperの最大の強みは、ワークフローを自動化できることです。例えば、機会が異なるパイプライン・ステージに移動したときなどです。
引用:Copper公式サイト/導入事例
Copperはとても直感的で、1日後にはシステムのエキスパートになった気分でした。連絡やフォローアップのためのリマインダーから、アプリ間でのデータの自動同期まで、Copperを使って時間を節約する方法は山ほどあります。
引用:Copper公式サイト/導入事例
Senses(株式会社マツリカ)

概要
Senses(センシーズ)は、AIの力で営業プロセスの省力化・効率化を図り、組織を成果に導くための営業支援ツールです。
営業案件に関する情報をSensesに集約することで、行動実績や目標に対する進捗状況がひとめでわかり具体的なNextアクションまで落とし込むことが可能。
さらに、Gmail、Slack、SanSanなど、あらゆる外部ツールと連携することで、面倒な入力業務から解放し、営業活動に専念することが可能です。
特長
- 案件ごとに可視化された進捗管理画面。蓄積された情報を元に、AIが次のアクションを提示。
- スケジュール、メール、メモ、ドキュメントなど、営業に関わるあらゆる情報をひとまとめに管理が可能
- さまざまなクラウドサービスと連携が可能。Sensesで入力すれば、すべてに反映されるので切り替えの手間が不要
導入時の注意点
直感的でシンプルな操作で運用できる反面、高度な使い方をする場合は、Salesforceなどに機能面で見劣りするという声があります。
無料プラン有無
無料トライアルあり
費用
プラン | 費用 |
---|---|
Starter | 月額25,000円〜 |
Growth | 月額100,000円〜 |
Enterprise | 月額300,000円〜 |
導入企業の声
サービスリニューアルにあわせて短期間で使いこなせて、組織の成長と共に自由にカスタマイズできるツールを探していましたが、初めから営業に必要な機能が整っていて、組み換えやすいものとなると、Sensesがベストマッチだと思いました。
引用:Senses公式サイト/導入事例
以前は勘に頼った営業でしたが、今ではデータが溜まっているので、データに基づいて仮説を立てて検証を行うことができています。今はSensesを見れば、営業のどのフェーズで案件が落ちているかや、行動の量・質やタイミングなどもわかるので、スピーディーに改善のアドバイスをすることができています。
引用:Senses公式サイト/導入事例
セールスイネーブルメントツールを比較表で確認する
ツール名 (運営会社名) | 特徴 | 費用 |
---|---|---|
Handbook (アステリア株式会社) | ・ビジネスシーンで活用するあらゆるツールをひとつに集約。モバイル端末でいつでも閲覧が可能 ・フィードバック機能・アンケート機能で、顧客の反応など現場のリアルな声を集め、改善に活かすことが可能 ・コンテンツのダウンロード禁止設定やコピー防止設定により機密情報の流出を防ぐことが可能 | ■スタンダード(標準) ・保存容量:1GB ・月額:25,000円 ・年額:250,000円 ■プレミアムプラス(標準) ・保存容量:3GB ・月額:120,000円 ・年額:1,200,000円 ■エンタープライズプラス ・保存容量:500GB ・月額:400,000円 ・年額:4,000,000円 |
Bigtincan Hub (株式会社テラ) | ・米国のデザイナーチームが作り上げた直感的で洗練されたデザイン。タブレット上での操作も滑らかで快適 ・iOS・Androidタブレット・スマートフォンなど、あらゆるデバイスに対応。どのデバイスからでも同じ資料にアクセス可能 ・独自のAIがコンテンツの利用度を自動解析。アクティビティログからコンテンツごとの分析・検証が可能 | ■Standard ・月額:2,000円/ID ・年額:24,000円/ID ※最小契約単位は10ID ■Enterprise ・月額:3,000円/ID ・年額:36,000円/ID ※最小契約単位は10ID |
PITCHER | ・資料の反応を追跡し、閲覧数・閲覧率・CVRの把握が容易。それを元にコンテンツ内容の改善が可能 ・Salesforce、Oracle、Microsoft Dynamicsなどの外部ツールとの連携が可能。あらゆるデバイスでアクセス可能 ・収集したデータを元に行動可能なアドバイスに変換。営業部門の強化や、業績の立て直しが可能 | デモ体験の上要見積もり |
HIGHSPOT | ・検索性に優れたコンテンツプラットフォーム。欲しいコンテンツを探す時間を大幅に削減することが可能 ・戦略を具体的な行動に落とし込むために、コンテンツごとのガイダンスを使用して、顧客への案内方法を習得可能 ・営業力を強化するトレーニング機能。学習用動画をアップロードすることで、いつでもどこでも学習が可能 | デモ体験の上要見積もり |
Smartsheet | ・電子メールの送受信、アプリの切り替え時間、反復作業のミスなど、ビジネスシーンのあらゆるムダを削減し生産性を向上 ・情報の検索・整理に掛かる時間を削減し、欲しい情報に素早く到達できる高機能な検索ボード ・かんたんなルール設定による反復アクションの自動化が可能。フォームを活用したデータ収集や対応を簡略化 | ・スタンダード:要見積もり ・エンタープライズ:要見積もり |
Sales Doc. (株式会社Innovation & Co.) | ・資料や動画を送るだけで自動的にアポイント取得が可能。メール、電話アプローチが不要 ・どの顧客が資料を閲覧しているかリアルタイムに確認可能。架電時のアポイント獲得率が向上 ・資料ごとの効果分析が可能。資料ごと、担当者ごとのパフォーマンスを分析できるので適切な改善が可能 | ■ライト ・初期費用:100,000円 ・月額費用:30,000円/月 ■スタンダード ・初期費用:100,000円 ・月額費用:60,000円/月 ■プレミアム ・初期費用:100,000円 ・月額費用:90,000円/月 |
Copper | ・GoogleWorkspace公式のCRM。GmailやGoogleカレンダーの利便性を高め組織の生産性向上を実現する ・14日間の無料トライアルあり。実装に時間が掛からないので、導入してすぐに試すことが可能 ・MailChimp(メール配信)、Slack(グループウェア)、HubSpot(CRM)などあらゆるツールとの連携が可能 | ・Basic 月額:$25(約2,723円) ・Professional 月額:$59(約6,426円) ・Business 月額:$119(約12,962円) |
Senses (株式会社マツリカ) | ・案件ごとに可視化された進捗管理画面。蓄積された情報を元に、AIが次のアクションを提示。 ・スケジュール、メール、メモ、ドキュメントなど、営業に関わるあらゆる情報をひとまとめに管理が可能 ・さまざまなクラウドサービスと連携が可能。Sensesで入力すれば、すべてに反映されるので切り替えの手間が不要 | ・Starter 月額25,000円〜 ・Growth 月額100,000円〜 ・Enterprise 月額300,000円〜 |
まとめ|セールスイネーブルメントツールを使えば営業生産性が向上
本記事では、企業の営業力を向上し継続的に売れる仕組みをもたらす「セールスイネーブルメント」について、概要・目的から、具体的なツールの比較まで解説しました。
セールスイネーブルメントを導入するメリットは
- 具体的に営業プロセスのどこを見直せばいいかわかる
- より効果の高いコンテンツ(パンフレット、企画書など)の見直しが可能
- MA・CRM・SFAと連携することで改善策の効果検証が可能
といったことが挙げられます。
特に、リード獲得から質の高い商談に繋げるためには、コンテンツの質は非常に重要です。
セールスイネーブルメントツールは、まだ海外のサービスが中心ですが、Sales Doc.のように国産サービスも登場しはじめています。
MA・CRM・SFAを使ったマーケティング活動で思うような成果が得られずにお困りの方は、今回ご紹介したセールスイネーブルメントツールの中で、トライアルからはじめてみてください。